燕岳 登山口では熊がお出迎え
- GPS
- 60:07
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 1,637m
- 下り
- 1,640m
コースタイム
- 山行
- 4:10
- 休憩
- 1:49
- 合計
- 5:59
天候 | 晴のち霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は特に問題なし。さすが人気のコース。渋滞とまではいかないまでも、上り下りとも人は多かった。 |
写真
感想
GW以来の燕岳。会社の仲間5人で夏休みを利用して訪れた。天気予報は悪くなかったがそれは下界の話。山頂付近はあいにく霧に包まれていた。
がしかし、今回の話題の中心はなんと言っても登山口付近で遭遇した熊でした。
8:30第三駐車場に車を停め、中房温泉登山口に向けて5人で歩き始めました。
第二駐車場近くの温泉橋にさしかかった所で上から定期便のバスが下ってきた。我々の横でバスが止まり、運転手さんが窓を開け「この先の道にくまが歩いていたから気をつけて行って下さい」。
・・・くま?・・・熊? 歩いてたって・・・なにそれ。
そんなライトな忠告でいいのかしらん。マジですか。
そこから登山口に向かう500mの道のり、5人とも全身にアンテナを張るかのように凄まじい緊張感で進む。
我々の後ろを別パーティーの女性2人組が上がってきた。
「熊がいるそうですよ!気をつけて!」
「はい、さっき橋のところで見ました」
「・・・へ?」
どうやら、我々がバスの運ちゃんに会う前に橋のところで既に遭遇していて、どこかに待避していたらしい。やばいマジだ・・・
とにかく熊に人の気配を感じさせる事が大事。
「はい!ほい!うりゃ!」など奇声を上げつつ進む。
暫く行くと、十数m先の道路左側、笹藪がガサガサ動いてる。
「いる!いる!やばい!」
立ち止まって見ていると笹藪の中から真っ黒い物体が舗装道路に出てきた。
結構デカイよ。ズーラシアで見たやつより全然デカイ。
しかしヤツは逃げるそぶりを見せない。人を怖がらないのか?
その距離十数メートル。こちらを見ながら道を横切りはじめた。
私はセオリー通り、熊から目をそらさず後ろ向きに少しずつ下がる。
同行の女性たちは「怖い怖い、もう帰ろうよぉ」などと言っている
4時間以上かけて神奈川からここまで来たのに、登山口にも到達できずに帰るのか。
はて、その他中年男子同僚たちは?と見ると・・・
げ、声を上げつつ前に進み、笹藪の中を歩く熊の写真なんか撮り始めた。
ダイジョブかおい!(上に掲載したのがその写真)
あとで聞いたら
「向かってくる気配がないので、こちらが少しずつ距離を縮めれば、向こうが逃げていくと思った」
そういう理屈か・・・いや、でも今まで読んだ「熊に出会った時の対処法」にそんな論理はひとつも無かった。と思う。
山の中ではきっと彼よりも自分のほうが長生きするであろうと思った。
そのあと、上から下ってくる人や、温泉の関係者と思わしき人にも熊の存在を伝え、注意を促した。
そんなこんなしているうちに熊は笹藪の中を進み、川のほうに姿を消してしまった。
檻のない場所で、こんなに至近距離で猛獣を見たのはもちろん始めて。
この先出てこないという保証ももちろん無いが、何ヶ月も前から楽しみにしていた北アルプス、当然ながら登山を続けることとした。
今さらながらザックの熊鈴を鳴らす。
「音小さくね?」
持ってねーやつが文句言うな!ww
途中からガスにつつまれ、北アルプスの眺望はおろか、燕岳の全容すら拝む事は出来なかったが、今回は林道での猿の大群、登山口での熊、山頂付近ではコマクサの大群生やライチョウなど、街中ではまずお目にかかれない大自然や野生動物を満喫し、かなりレアな経験ができたと思う。
燕岳、お疲れ様でした。
しかし、レアな体験とは動物の
オンパレードだったのですね。
「さる・くま・らいちょう」一回の山行に
これだけ、出会えれば楽しさ倍増ですね。
でも、くまだけは間近で見たくないかなぁ。
kokochokoさん
そーなんですよ。会いたくなかったのですが会っちまったですww
しかし、こういう状況ってやっぱ何も出来ないもんですね。
もしバスの運転手が忠告してくれてなかったら、もし親子のクマだったら・・・
など考えるとゾッとします。
一回あったらもう会わないって保証でもあればいいんですけどねぇ
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