北国街道 豊野駅〜矢筒山〜鍋山〜古間駅

2022年11月22日(火) [日帰り]

• GPS: 05:44
• 距離: 20.7km
• 登り: 737m
• 下り: 445m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:10
• 休憩: 0:31
• 合計: 5:41

8:29 豊野駅
9:55 10:04 三本松
10:43 10:45 矢筒山
12:52 13:03 鍋山
13:47 13:48 古間駅
13:55 14:03 旧戸草トンネル
14:10 古間駅

天候

曇り

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

自宅から長野駅までバス利用
往路
しなの鉄道　長野駅発08:13→豊野駅着08:26　260円
復路
しなの鉄道　古間駅発14:20→長野駅着14:51　580円

コース状況／危険箇所等

・豊野駅〜三本松〜矢筒山〜牟礼
豊野駅を出ると、市街地の街道案内板があり、わかりやすいでしょう
神代坂に差し掛かると旧道は薮に覆われており
舗装車道を歩いたほうがいいと思います
三本松は小さな公園になっており、休憩適地
矢筒山は街道から車道を5分程離れた場所に登山口があり
遊歩道が整備され、頂上が公園になっている里山
・牟礼〜小玉古道〜鍋山〜古間駅
牟礼宿を抜け、十王坂を上がり、武州加州道中堺碑を過ぎると
小玉古道への急坂が始まります
武州加州道中堺碑のある場所は公園になっており
小玉古道の見どころが詳細に説明されているパンフレットが置いてあり
参考にしながら歩きました
集落を見下ろす辺りからは北國街道の雰囲気がそのまま残り、
今回の街道歩きのお薦めポイントです
鍋山は「落影」集落内の坂上神社脇が登山口
踏み跡は明瞭で、矢筒山と同じく、僅かな時間で往復できます
眺望はありませんが、祠と三角点があります
・旧戸草トンネル
古間駅から線路沿いを南に徒歩五分で行ける
明治時代に作られたレトロなレンガ積みのトンネルで
廃線トンネルに興味をお持ちの方は一見の価値があると思います

写真

11/22 8:30

豊野駅から歩行開始

11/22 8:31

流死人菩提碑
江戸時代の大洪水の凄さを改めて思い起こさせます

11/22 8:32

多賀神社
歴史を物語る欅の古木

11/22 8:36

分かりやすい豊野駅周辺の街道案内板発見

11/22 8:37

観音堂入口脇に案内板

11/22 8:38

お参りしていきます

11/22 8:40

急な石段の下に豊野市街地

11/22 8:44

今も昔もきつい坂に変わりはありません。でも先人達は粗食に耐え、体力も現代人よりあったのでは、と想像してしまいます。

11/22 8:46

神代坂の案内板と石仏。素朴な雰囲気に惹かれます

11/22 8:53

傾斜地の畑のリンゴはきっと絶品！

11/22 9:02

畑に来る軽トラ以外は通らなそうな道

11/22 9:05

正面に髻（もとどり）山

11/22 9:25

この道を来る筈でしたのに、間違えていました(^^ゞ

11/22 9:27

白坂峠間近
ほぼ平坦な車道が尾根上を通っており、やはり豊野から神代坂を上ると、峠に立つ実感が湧きます

11/22 9:31

髻山
手軽に登れる里山ですが、見晴らしが良く、上杉と武田が城を奪い合った史実が頷ける山

11/22 9:35

平出集落
未踏区間に入りました。宿場の面影は殆ど感じられません。

11/22 9:41

バス停
バスの利用も考えられたかもしれません

11/22 9:45

水準点?

11/22 9:53

リンゴ畑の向こうに三登山

11/22 9:55

三本松
ここでコーヒーブレイク♪

11/22 9:56

「父ありて明ぼの見たし青田原」の一茶句碑と美しい紅葉。周りにベンチもあり、絶好の休憩場所

11/22 10:03

昔からあった松は枯れ、新しく植えられた松だそう

11/22 10:03

昔の旅人もこの三本松の下で弁当などを広げ、ゆっくりくつろいだことでしょう

11/22 10:03

脇のリンゴ畑も収穫時期を迎え、あちこちでもぎ取り作業に大忙し

11/22 10:04

三本松の案内板
休憩場所だけでなく、行き倒れの人々を葬った場所でもあったそうです。旅するのは命がけだったのでしょう。

11/22 10:12

広い車道を離れ、牟礼宿へと狭い道を下ります

11/22 10:13

中部北陸自然歩道の標識と

11/22 10:13

北國街道の標識があります

11/22 10:19

斑尾山

11/22 10:29

矢筒山
短時間で往復できそう

11/22 10:36

車道から案内板を発見

11/22 10:37

石碑と案内板の右横が登山口で、石段がつけられています

11/22 10:39

右足元急斜面
しなの鉄道北しなの線が真下を走っています

11/22 10:43

頂上は公園

11/22 10:43

そして東屋も

11/22 10:45

東屋前に三角点
矢筒山
標高＝566.74 m
四等三角点

11/22 10:51

下山僅か5分でした

11/22 10:56

北國街道に帰還

11/22 10:58

牟礼駅の標識通過後、トンネルを潜れば、牟礼宿

11/22 11:02

古間鎌問屋
本卯建のあがる山本家は幕末の建築で、古間鎌の問屋をしていました。鎌は古間を中心に柏原、牟礼で造られ鎌問屋が広く販売していました。問屋制家内工業の発展を象徴する鎌問屋です。http://fdkt.sakura.ne.jp/kaidou/category3/entry110.html

11/22 11:03

牟礼神社入口

11/22 11:06

お参りしていきます

11/22 11:07

この神社境内にも欅の古木

11/22 11:12

役場の脇で、中部北陸自然歩道の案内板発見

11/22 11:15

十王坂の始まり

11/22 11:15

車ならさっと登ってしまうのに、歩くときつい坂(^^ゞ

11/22 11:16

十王堂

11/22 11:22

金附場跡
北國街道は佐渡金山から運ばれる金の輸送道路として重要だったのですね

11/22 11:27

武州加州道中堺碑
江戸と加賀の中間地点を示す道標。加賀藩が参勤交代で通った街道でもあることを思い起こさせます。

11/22 11:27

武州加州道中堺碑の案内板

11/22 11:27

小玉古道の案内板
見どころがわかりやすく書かれ、撮影したところ、脇のポストに同じ物がパンフで置かれていましたので、一部頂いて、以降パンフを見ながら歩きました。予備知識がなくても楽しめ、有難いです

11/22 11:37

右に北しなの鉄道を見ながら小玉坂へ

11/22 11:38

玉蓮寺

11/22 11:40

結構な坂で、息が上がります

11/22 11:43

三登山

11/22 11:47

この標識で右へ

11/22 11:47

古道と新道の分岐

11/22 11:47

分岐の案内板

11/22 11:50

古道の面影が残り、本日最高の街道歩き

11/22 11:50

馬頭観音の案内板

11/22 11:51

道の脇を僅かに登った場所にありました

11/22 11:52

良い雰囲気の道が続きますが、右足元が急斜面になってきました。険しい崖状態の縁なのかもしれません。

11/22 11:53

振り向くと、V字の谷底を縫うしなの鉄道

11/22 11:55

登山道の雰囲気そのもの

11/22 11:58

新道に合流し、車も通れる広い道に

11/22 11:59

一里塚跡

11/22 11:59

一里塚跡の案内板

11/22 12:11

道の傾斜からどうやら峠越えの様子

11/22 12:13

明治天皇行脚の碑は各地に残っていますが、この道も通られたのですね

11/22 12:13

案内板

11/22 12:14

北陸巡幸と読めます

11/22 12:19

未舗装で残されている街道は少なくなっているそうで、貴重な昔ながらの道を歩け、充実感を味わいました。

11/22 12:23

二等水準点

11/22 12:27

道からちょっと離れた場所に、三角点を示す白い標柱を発見

11/22 12:28

池中
標高＝689.04 m
四等三角点

11/22 12:30

庚申塔

11/22 12:30

「落影」集落が近づいてきました

11/22 12:31

振り返った未舗装の素晴らしかった街道

11/22 12:46

鍋山への登山道は、坂上神社の右脇にありました

11/22 12:52

頂上に石祠

11/22 12:52

石碑から少し上に三角点
鍋山
標高＝743.63 m
二等三角点

11/22 13:03

寒くて指が痺れ、ゆっくりできず、下山開始

11/22 13:09

立派な朱塗りの鳥居

11/22 13:11

坂上神社の謂れ

11/22 13:15

ここから国道18号線をしばらく歩きます

11/22 13:27

今日はここまで
思いの外変化に富んだ道が楽しめ、退屈しない街道歩きでした(^.^)

11/22 13:39

薬師岳
古間駅間近

11/22 13:39

斑尾山頂上付近は雲の中

11/22 13:43

鳥居川に架かる吹野橋から振り返った歩いてきた道

11/22 13:47

古間駅に到着

11/22 13:48

電車が来る迄まだ30分以上あるので、以前から見ていた案内板に従って、旧戸草トンネルを訪ねてみます

11/22 13:55

左が現在使われているトンネル

11/22 13:56

旧篠ノ井線廃線跡を思い出します。ここにもノスタルジックなトンネルが残されていたのですね

11/22 13:56

案内板
信越本線という名称が懐かし過ぎ！

11/22 13:57

せっかくなので通り抜け

11/22 14:00

トンネルを抜けると集落があるのでしょうか？行ってみたくなります！現在町道として使われているそうですが、殆ど車が通行していない感じです。

11/22 14:03

一度訪ねてみたかったので、思いがけなく願いが叶いました

11/22 14:10

下り電車と薬師岳

11/22 14:19

お疲れさまでした
車の運転なしで帰宅できるのは疲れた足を休めたられ、嬉しいです。車窓から歩いた道が垣間見えるのも楽しみの一つ♪

感想

kyom4

およそ一年半ぶりに、北国街道歩きを再開しました。
北信濃は東信方面と違い、積雪の心配があるので、
未踏の豊野から高田の間を先に歩くことにしました。
もちろん雪が積もるような天気になったら、来年に延期です。

高田まで、しなの鉄道、えちごトキめき鉄道が利用でき、
往復する必要がなく、その分長距離が歩けるので
その都度、自宅からバスで長野駅に向かい、電車を利用します。
帰りには、車窓から辿った道の景色も楽しみたいと思います。

今回は、地図上で街道に近く、短時間で登れそうな里山を二つ発見、
しかも三角点もありそうなので寄り道してみました。
矢筒山は遊歩道が整備され、頂上は公園、
東屋もあり、忠魂碑と東屋の間に三角点があります。
鍋山は坂上神社の脇から踏み跡が続き、頂上に石祠と三角点があり、
いずれの山も眺望はありませんが、往復30分もかからない里山、
街道歩きとプチ登山を同時に楽しめた感じです。

武州加州道中堺碑のある場所は公園になっており
小玉古道の案内板の脇に、見どころがわかりやすく書かれた
案内板と同じパンフが置かれていましたので、
一部頂いて、以降パンフを見ながら歩きました。
予備知識がなくても歴史的な場所が見落としなく楽しめます。
現在、未舗装で残されている街道は少なくなっているそうで、
貴重な昔ながらの道を歩け、感慨深いものがありました。
思いの外、変化のある街道歩きができたように思います。

古間駅に着くと電車が来る迄まだ30分以上あり、
以前にも見ていた案内板に従って、旧戸草トンネルを訪ねました。
旧篠ノ井線廃線跡のレンガを積んだトンエルを思い出させます。
ここにもノスタルジックなトンネルがひっそり残されており、
案内板にある、今はない信越本線という名称が懐かし過ぎます。
現在町道として使われているそうで、通り抜けてみましたが、
殆ど車が通行していない感じです。
意外に時間に余裕があり、願いが叶いました。