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Yamareco

記録ID: 494300
全員に公開
沢登り
栗駒・早池峰

虎毛山塊 虎毛沢遡行 役内川源流と皆瀬川源流を跨ぐ旅

2014年08月13日(水) 〜 2014年08月15日(金)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
24.1km
登り
1,527m
下り
1,528m

コースタイム

8/13(Wed)
13:50 駐車地
14:15 ガンジャコース駐車場(通行止めポストあり)
14:25 ガンジャ登山口
16:15 高松-虎毛縦走路分岐
16:20 稜線から下降開始
17:45 赤湯左右出会い
18:10 噴煙地(c650左岸で野営)

8/14(Thu)
08:05 c650噴煙地
09:30 虎毛沢出合
11:35 第一ゴルジュ滝(右岸通過)
12:00 第二ゴルジュ滝(左岸高巻き)
12:15 第三ゴルジュ滝(右岸通過)
12:45 大滝(左岸ロープ使用)
13:40 虎毛沢遡行終了(c690右岸で野営)

8/15(Fri)
07:05 c690右岸野営地
07:10 支沢取り付き
08:30 縦走路稜線c960(ツブレ沢へすぐに下降)
    c850付近まで降りて引き返す
09:30 稜線復帰
09:55 P902
10:30 P1037
10:50 P1056
11:15 P1033
11:40 高松-虎毛縦走路分岐
12:55 ガンジャ登山口
13:05 ガンジャコース駐車場(通行止めポストあり)
13:25 駐車地
天候 8/13(Wed)曇のち晴れ
8/14(Thu)曇ときどき晴れ
8/15(Fri)曇のち雨
過去天気図(気象庁) 2014年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
R108から湯ノ又温泉の標識を入っていく。湯ノ又温泉は廃業したらしく、現在は何もない。

今回は戻りにツブレ沢を下降する予定(予定は予定で終わってしまったが‥)だったので、途中の「水上沢林道起点」の標識(地形図で491記載の右に折れる林道)から少し行った先にある駐車スペースに車を停めて長い林道歩きをした。

湯ノ又沢、もしくはガンジャコースを主に楽しまれる方は林道を湯ノ又温泉跡方面へ行く。突き当りは車両通行止めになっており、車数台駐められるスペースが有る。ノート記入式のポストがある。
コース状況/
危険箇所等
✿湯ノ又沢右又は概ね黄色いナメの渓相が続く。大きな滝がないので、沢歩き初心者が練習するには良い沢。一方で、並走する登山道は歩く人が余りいないのか、荒れ気味の印象。特にコンタ900付近は倒木があり、蛇行する登山道をわからなくしている箇所があったのでご注意を。登山道は登りより下りで迷いやすいかもしれない。

✿稜線から赤湯又沢右又への下降点について。地形図を見るとP1135と南方のP1120の間であれば、どこを下りても赤湯又沢右又に合流するが、僕は藪こぎなしの特異点を見つけたので紹介する。地形図上でP1135南方のコルがちょうどガンジャ口登山道と縦走路との合流点である。ここから稜線縦走路を南に少し行くと、登山道が泥濘んでいる箇所がある。しかも東側を見ると、ここだけ丁度藪が切れて草原みたいになっている。これが赤湯又右又の下降点である。あくまで推測ではあるが、稜線上の登山道で泥濘を見つけた場合、その場所と言うのはつまり沢の始点であり、地形図上ではコルになっていることが多いのではないかと僕は思う。

✿赤湯又沢右又は大きな岩の渓相が続く。左又と右又の出会に大きな滝がある場所が赤湯又沢の核心部と言っていいだろう。

✿温泉の噴気が上がる場所は左右の出会いを過ぎて、650m付近の左岸にある。人が入れるような湯船は見つけられなかったが、この一帯は地熱の影響があり、テント内部で寝ながらにして岩盤浴を楽しめる。

✿虎毛沢の出会いには双方の沢それぞれに大きな滝がある。赤湯又沢の滝は階段状になった左岸を容易に降りられるが、そこから虎毛沢にある滝を遡行するには釜の深さに加えて流れ落ちてくる水流の強さがあり、通過が難しいと思われ、赤湯又沢の右岸から虎毛沢左岸へ高巻いた。

✿虎毛沢には遡行が困難な3つのゴルジュ滝がある。まともに通過できたのは第一と第三のみ。第二は大きく高巻いた。向き合う人それぞれに通過方法があり、楽しめると思う。

✿虎毛沢690m付近、右岸に少し広くなった地形があり、テント場として利用できる。

✿稜線に抜けるエスケープ沢について。虎毛沢左岸690m付近に支沢の滝があるので判断がつく。沢全体がナメ滝みたいな沢である。脇の灌木を利用して登る。

✿稜線からツブレ沢への下降について。今回僕が誤って降りてしまった沢は下降には使えないと思われた。高度な技術がある方であれば難なく降りてしまうのかもしれないが、通常はおすすめしない。当初降りるはずだった一つ北側の湾曲した沢については今後の課題としたい。

✿高松〜虎毛縦走路は明瞭な踏跡があるものの、笹が覆い隠しつつあるワイルド系の道。地形図でも分かるとおり、とにかくアップダウンが激しい森を歩くのが特徴。関山峠から登る船形山の破線ルートや、面白山界隈のルート、丁山地の周回ルートに似ている。これらコースを楽しめる方であればお勧めしたい。しかし標高が低いので、涼しい日を狙うべきである。
その他周辺情報 秋の宮山荘
http://www.akinomiya.co.jp/spa.html
日帰り入浴 10:30〜20:00
600yen
虎毛山塊沢三昧の旅、ここからスタート。
2014年08月13日 14:01撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
8/13 14:01
虎毛山塊沢三昧の旅、ここからスタート。
戻りはツブレ沢を下降してくる予定でいるから、車を停めてガンジャ登山口まで林道を歩く。
2014年08月13日 14:16撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
8/13 14:16
戻りはツブレ沢を下降してくる予定でいるから、車を停めてガンジャ登山口まで林道を歩く。
ガンジャ口から湯ノ又沢右又を遡行する。
2014年08月13日 14:28撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
8/13 14:28
ガンジャ口から湯ノ又沢右又を遡行する。
夏はやっぱり沢だな。
2014年08月13日 14:34撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/13 14:34
夏はやっぱり沢だな。
湯ノ又沢右又は黄色いナメが特徴。
特別難しいところはないが‥
2014年08月13日 14:46撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/13 14:46
湯ノ又沢右又は黄色いナメが特徴。
特別難しいところはないが‥
倒木があり、通過をやや困難にしている箇所がある。
2014年08月13日 14:48撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
2
8/13 14:48
倒木があり、通過をやや困難にしている箇所がある。
快適な黄色いナメ道を行く。
2014年08月13日 14:59撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
8
8/13 14:59
快適な黄色いナメ道を行く。
水線の直登を楽しむ。
2014年08月13日 15:01撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/13 15:01
水線の直登を楽しむ。
沢幅が狭くなり、傾斜がキツくなってきた。
2014年08月13日 15:23撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
6
8/13 15:23
沢幅が狭くなり、傾斜がキツくなってきた。
いよいよ藪が深くなってきた。
2014年08月13日 15:30撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/13 15:30
いよいよ藪が深くなってきた。
傾斜がきつい。
2014年08月13日 15:32撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/13 15:32
傾斜がきつい。
稜線まで藪こぎ。
ここでピンソール着用。
http://www.syoei-pro.co.jp/keiryu.html
2014年08月13日 15:53撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
8/13 15:53
稜線まで藪こぎ。
ここでピンソール着用。
http://www.syoei-pro.co.jp/keiryu.html
藪は漕ぎ始めが身動きが取れないほどの濃密な笹ヤヴだったが、以降は薄め。
ここは縦走路分岐。
2014年08月13日 16:15撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
8/13 16:15
藪は漕ぎ始めが身動きが取れないほどの濃密な笹ヤヴだったが、以降は薄め。
ここは縦走路分岐。
縦走路を虎毛山方面へ少し南下すると、登山道に泥濘んだ箇所がある。東側を向くと‥
2014年08月13日 16:21撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
8/13 16:21
縦走路を虎毛山方面へ少し南下すると、登山道に泥濘んだ箇所がある。東側を向くと‥
藪が切れていて、草原っぽくなっている。
ここが赤湯又沢右又の下降点。
2014年08月13日 16:21撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
8/13 16:21
藪が切れていて、草原っぽくなっている。
ここが赤湯又沢右又の下降点。
降り始めから沢地形だと明確に分かる。
2014年08月13日 16:23撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/13 16:23
降り始めから沢地形だと明確に分かる。
急傾斜の為、はしごを降りるように後ろ向きで下降する。
2014年08月13日 16:26撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
8/13 16:26
急傾斜の為、はしごを降りるように後ろ向きで下降する。
この山塊の深い懐に入っていくのだ。
2014年08月13日 16:29撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/13 16:29
この山塊の深い懐に入っていくのだ。
いきなりナメですか☆
2014年08月13日 16:35撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/13 16:35
いきなりナメですか☆
小滝と言えど、下降は慎重に。
2014年08月13日 16:41撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/13 16:41
小滝と言えど、下降は慎重に。
降りた小滝を振り返る。
2014年08月13日 16:44撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/13 16:44
降りた小滝を振り返る。
しばらく行くと硫黄の香り。
温泉が湧いているのね。
2014年08月13日 17:18撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
4
8/13 17:18
しばらく行くと硫黄の香り。
温泉が湧いているのね。
赤湯又沢右又は全体的に巨岩の景観。
2014年08月13日 17:28撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
8/13 17:28
赤湯又沢右又は全体的に巨岩の景観。
その名のとおり、沢床の石は赤い。
2014年08月13日 17:30撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
3
8/13 17:30
その名のとおり、沢床の石は赤い。
こんな感じでね。
2014年08月13日 17:30撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/13 17:30
こんな感じでね。
小滝をいくつか下降する。
2014年08月13日 17:47撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/13 17:47
小滝をいくつか下降する。
スラブ地形が現れた。
2014年08月13日 17:53撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
8/13 17:53
スラブ地形が現れた。
この倒木を利用してするする降りてみるか(嘘)
2014年08月13日 17:55撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/13 17:55
この倒木を利用してするする降りてみるか(嘘)
下から振り返ったら、これが見事な滝だった。
この大滝は赤湯又沢左又との出会いにある。
2014年08月13日 17:57撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
2
8/13 17:57
下から振り返ったら、これが見事な滝だった。
この大滝は赤湯又沢左又との出会いにある。
遠目にもう一枚、赤湯又沢はここが核心部だった。
2014年08月13日 17:59撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
4
8/13 17:59
遠目にもう一枚、赤湯又沢はここが核心部だった。
ちなみに左又にも滝があるようだった。
2014年08月13日 18:05撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
8/13 18:05
ちなみに左又にも滝があるようだった。
赤湯又沢左右出会を過ぎてしばらく行くと、660m付近の左岸に噴煙立ち込める場所がある。
2014年08月13日 18:13撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
8/13 18:13
赤湯又沢左右出会を過ぎてしばらく行くと、660m付近の左岸に噴煙立ち込める場所がある。
ボコボコと湧き出る温泉。
人が浸かるような大きさじゃないけどね。
2014年08月13日 18:15撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
2
8/13 18:15
ボコボコと湧き出る温泉。
人が浸かるような大きさじゃないけどね。
噴気から少し離れた場所を本日の宿とする。
* ̄(エ) ̄)ノ近すぎると中毒死するからね!
2014年08月13日 18:42撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/13 18:42
噴気から少し離れた場所を本日の宿とする。
* ̄(エ) ̄)ノ近すぎると中毒死するからね!
焚き火をしながら夜は更けていく。
2014年08月13日 20:04撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
18
8/13 20:04
焚き火をしながら夜は更けていく。
しかし不思議と暖かい夜だった。
寝袋は不要。
テント泊しながら天然の岩盤浴を楽しめるとはね [[spa]]
2014年08月14日 07:16撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/14 7:16
しかし不思議と暖かい夜だった。
寝袋は不要。
テント泊しながら天然の岩盤浴を楽しめるとはね [[spa]]
噴煙が上がるところは草木が生えない。
2014年08月14日 08:18撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/14 8:18
噴煙が上がるところは草木が生えない。
いざ虎毛沢へ!
2014年08月14日 08:37撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/14 8:37
いざ虎毛沢へ!
美味しそうに動物の糞を食べている。
ヨツボシモンシデムシ(四つ星紋埋葬虫)
動物や昆虫の死骸、糞を食べる昆虫。
森の葬儀屋、いや糞を食べているんだから掃除屋か。
2014年08月14日 08:57撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/14 8:57
美味しそうに動物の糞を食べている。
ヨツボシモンシデムシ(四つ星紋埋葬虫)
動物や昆虫の死骸、糞を食べる昆虫。
森の葬儀屋、いや糞を食べているんだから掃除屋か。
豪快な滝!
2014年08月14日 09:02撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
2
8/14 9:02
豪快な滝!
左岸を通過して振り返る。
2014年08月14日 09:04撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
8/14 9:04
左岸を通過して振り返る。
しばらくは穏やかな渓相だったが‥
2014年08月14日 09:08撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
8/14 9:08
しばらくは穏やかな渓相だったが‥
虎毛沢の出会、いよいよ来たね!
滝上から見おろす。
2014年08月14日 09:34撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
2
8/14 9:34
虎毛沢の出会、いよいよ来たね!
滝上から見おろす。
階段状になっている左岸から容易に降りることができたが、写真左の虎毛沢を見てさすがに怯んだ(笑)
2014年08月14日 09:35撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
5
8/14 9:35
階段状になっている左岸から容易に降りることができたが、写真左の虎毛沢を見てさすがに怯んだ(笑)
虎毛沢出合滝は左岸を高巻いた。
上から見下ろしてもこれは無理でしょ、という雰囲気。
2014年08月14日 09:37撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
8/14 9:37
虎毛沢出合滝は左岸を高巻いた。
上から見下ろしてもこれは無理でしょ、という雰囲気。
虎毛沢の出会いを振り返る。
今回の沢旅で最も印象に残った場所の一つだった。
2014年08月14日 09:38撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
5
8/14 9:38
虎毛沢の出会いを振り返る。
今回の沢旅で最も印象に残った場所の一つだった。
虎毛沢はグリーンの沢床が涼しげだ。
2014年08月14日 09:42撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
8/14 9:42
虎毛沢はグリーンの沢床が涼しげだ。
ご覧のような渓相で歩きやすい。
ただし、アブの群衆に終始付きまとわれる。
2014年08月14日 09:44撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/14 9:44
ご覧のような渓相で歩きやすい。
ただし、アブの群衆に終始付きまとわれる。
穏やかな渓相。
2014年08月14日 10:01撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
2
8/14 10:01
穏やかな渓相。
上から落ちてきたのかな?
想像することは楽しい。
2014年08月14日 10:16撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
8/14 10:16
上から落ちてきたのかな?
想像することは楽しい。
右岸の支沢に見事な滝があった。
滝に近づくと煩わしいアブがいなくなった。
滝壺の風が追い払ってくれるのだろうか。
2014年08月14日 10:19撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
6
8/14 10:19
右岸の支沢に見事な滝があった。
滝に近づくと煩わしいアブがいなくなった。
滝壺の風が追い払ってくれるのだろうか。
荘厳なスラブ地形。
2014年08月14日 10:25撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/14 10:25
荘厳なスラブ地形。
左岸の大岩を行く。
2014年08月14日 10:28撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
8/14 10:28
左岸の大岩を行く。
幅広で端正な滝。
2014年08月14日 10:34撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/14 10:34
幅広で端正な滝。
この滝は左岸をなんとか通過した。
2014年08月14日 10:35撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/14 10:35
この滝は左岸をなんとか通過した。
だんだん両側が狭まってきた。
2014年08月14日 11:05撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/14 11:05
だんだん両側が狭まってきた。
深い釜を持つ小滝。
2014年08月14日 11:14撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
8/14 11:14
深い釜を持つ小滝。
天然水飲み放題。
2014年08月14日 11:18撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
4
8/14 11:18
天然水飲み放題。
地形的にゴルジュ近しかな。
2014年08月14日 11:20撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
8/14 11:20
地形的にゴルジュ近しかな。
右岸に面白い滝があった。
2014年08月14日 11:21撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
8/14 11:21
右岸に面白い滝があった。
富士山みたいじゃない?
"富士滝"と勝手に命名してみた。
2014年08月14日 11:22撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
7
8/14 11:22
富士山みたいじゃない?
"富士滝"と勝手に命名してみた。
滝が連続して来るようになった。
2014年08月14日 11:24撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
8/14 11:24
滝が連続して来るようになった。
虎毛沢の奥深さを印象付けるような景観になってきた。
2014年08月14日 11:28撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
8/14 11:28
虎毛沢の奥深さを印象付けるような景観になってきた。
虎毛沢第一ゴルジュ!
泳いで右岸に這い上がることができれば通過できる。
2014年08月14日 11:33撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
3
8/14 11:33
虎毛沢第一ゴルジュ!
泳いで右岸に這い上がることができれば通過できる。
ナメ床に虎毛山塊特有の紋様が現れた。
2014年08月14日 11:45撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
3
8/14 11:45
ナメ床に虎毛山塊特有の紋様が現れた。
またまたゴルジュ!!
虎毛沢第二ゴルジュと命名。
2014年08月14日 11:53撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
2
8/14 11:53
またまたゴルジュ!!
虎毛沢第二ゴルジュと命名。
これは相当な難易度でしょ!
* ̄(エ) ̄)ノ深いからね!
2014年08月14日 11:54撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
8/14 11:54
これは相当な難易度でしょ!
* ̄(エ) ̄)ノ深いからね!
左岸を大きく高巻く。
2014年08月14日 12:03撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
8/14 12:03
左岸を大きく高巻く。
写真のようなブナの灌木があったので、つかまりながら沢へ下降した。
もし灌木が無ければ、懸垂下降が必要な傾斜。
2014年08月14日 12:04撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
8/14 12:04
写真のようなブナの灌木があったので、つかまりながら沢へ下降した。
もし灌木が無ければ、懸垂下降が必要な傾斜。
高巻きでかなり体力消耗してしまった。
頼むからもう難しい場所も無いよね、と思いつつ歩き出す。
2014年08月14日 12:07撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
8/14 12:07
高巻きでかなり体力消耗してしまった。
頼むからもう難しい場所も無いよね、と思いつつ歩き出す。
穏やかで夢心地の渓相を行く。
2014年08月14日 12:10撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/14 12:10
穏やかで夢心地の渓相を行く。
割れ目のあるナメ滝。
2014年08月14日 12:10撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/14 12:10
割れ目のあるナメ滝。
虎毛沢にもこの紋様出てきたね。
そしていよいよ‥大物が‥
2014年08月14日 12:11撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
2
8/14 12:11
虎毛沢にもこの紋様出てきたね。
そしていよいよ‥大物が‥
虎毛沢第三S字ゴルジュ!!!
ここはさすがに死ぬかと思った(苦笑)
* ̄(エ) ̄)ノ溺れ死ぬなよ!
2014年08月14日 12:13撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
10
8/14 12:13
虎毛沢第三S字ゴルジュ!!!
ここはさすがに死ぬかと思った(苦笑)
* ̄(エ) ̄)ノ溺れ死ぬなよ!
両足は沢底に着かない。
泳いで右岸の僅かな凹凸を探る。
グローブを、足を上げてフェルトの靴底を、スネ当てを押し当て、とにかく僅かな摩擦を頼りに必死に這い上がった。
2014年08月14日 12:15撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/14 12:15
両足は沢底に着かない。
泳いで右岸の僅かな凹凸を探る。
グローブを、足を上げてフェルトの靴底を、スネ当てを押し当て、とにかく僅かな摩擦を頼りに必死に這い上がった。
這い上がれば天国よ。
2014年08月14日 12:16撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/14 12:16
這い上がれば天国よ。
三滝沢で見たことのある赤い亀甲模様が現れた。
2014年08月14日 12:28撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/14 12:28
三滝沢で見たことのある赤い亀甲模様が現れた。
不思議だよね。
2014年08月14日 12:29撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/14 12:29
不思議だよね。
虎毛沢の三連ゴルジュを通過して疲れが出てきたのか、沢を振り返った。
2014年08月14日 12:29撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
8/14 12:29
虎毛沢の三連ゴルジュを通過して疲れが出てきたのか、沢を振り返った。
そして最後の大滝。
しばらく眺めて、ここは大人しくロープを出した。
2014年08月14日 12:40撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/14 12:40
そして最後の大滝。
しばらく眺めて、ここは大人しくロープを出した。
ザックを下ろして、空身で左岸を登る。
2014年08月14日 12:44撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/14 12:44
ザックを下ろして、空身で左岸を登る。
セット完了!
2014年08月14日 12:51撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/14 12:51
セット完了!
* ̄(エ) ̄)ノしばらくやってなかったよね!
2014年08月14日 12:55撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/14 12:55
* ̄(エ) ̄)ノしばらくやってなかったよね!
するする降りる♪
この後、ザック背負って登り返す。
2014年08月14日 12:54撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/14 12:54
するする降りる♪
この後、ザック背負って登り返す。
右岸にテント場適地を見つけて本日の遡行終了。
2014年08月14日 14:07撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/14 14:07
右岸にテント場適地を見つけて本日の遡行終了。
昼過ぎから酒のんで、ご飯食べて、ラヂオに耳を傾ける。
渓谷が闇に包まれるのをじっと待つ。
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昼過ぎから酒のんで、ご飯食べて、ラヂオに耳を傾ける。
渓谷が闇に包まれるのをじっと待つ。
3日目の朝、虎毛山登頂は諦めてエスケープルートを模索する。
レンズの曇りを拭き取らなかったね。
2014年08月15日 07:09撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
8/15 7:09
3日目の朝、虎毛山登頂は諦めてエスケープルートを模索する。
レンズの曇りを拭き取らなかったね。
少し戻って、縦走路上のP942とP1072のコルに突き上げるこの支沢を詰めることにする。
2014年08月15日 07:13撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
8/15 7:13
少し戻って、縦走路上のP942とP1072のコルに突き上げるこの支沢を詰めることにする。
やや荒れ気味の支沢。
2014年08月15日 07:19撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
8/15 7:19
やや荒れ気味の支沢。
この支沢全体がナメ滝のようだ。
2014年08月15日 07:20撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/15 7:20
この支沢全体がナメ滝のようだ。
こういう登りは楽しい。
2014年08月15日 07:24撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/15 7:24
こういう登りは楽しい。
このまま直線的にかなり急傾斜のナメを登って行っても良いのだが、地形図では直下に崖マークが有る。
2014年08月15日 07:37撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
8/15 7:37
このまま直線的にかなり急傾斜のナメを登って行っても良いのだが、地形図では直下に崖マークが有る。
そこで右側にこの支沢のさらに支沢を見つけ、登ることにした。
地形図ではこちらの方が直下の傾斜も緩いはず。
2014年08月15日 07:37撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
8/15 7:37
そこで右側にこの支沢のさらに支沢を見つけ、登ることにした。
地形図ではこちらの方が直下の傾斜も緩いはず。
自分で決めた道だが、半信半疑で振り返る(笑)
* ̄(エ) ̄)ノもう戻れないからね!
2014年08月15日 07:42撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/15 7:42
自分で決めた道だが、半信半疑で振り返る(笑)
* ̄(エ) ̄)ノもう戻れないからね!
意外と良い道じゃないの。
2014年08月15日 07:42撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/15 7:42
意外と良い道じゃないの。
後半の急傾斜を前にあれを装着。
2014年08月15日 07:51撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
8/15 7:51
後半の急傾斜を前にあれを装着。
しゃきーん☆
昇栄のピンソール。
これはかなり買って良かったと思えるアイテム。
2014年08月15日 07:51撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/15 7:51
しゃきーん☆
昇栄のピンソール。
これはかなり買って良かったと思えるアイテム。
最後の藪も薄めで‥
2014年08月15日 08:24撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
8/15 8:24
最後の藪も薄めで‥
難なく稜線へ出た。
ここからツブレ沢に下降する。
でも、これが間違いだった。
2014年08月15日 08:28撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
8/15 8:28
難なく稜線へ出た。
ここからツブレ沢に下降する。
でも、これが間違いだった。
下降点を誤り、思い描いていた沢よりもひとつ南側の沢に降りてしまった(大汗)
2014年08月15日 08:40撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/15 8:40
下降点を誤り、思い描いていた沢よりもひとつ南側の沢に降りてしまった(大汗)
この沢、地形図で確かめると崩壊地マークだらけなのよね。
でも間違ったとは言え、せっかくここまで下りてきてしまったから、覗いてみるかという気持ちが強くなる。
2014年08月15日 08:44撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
8/15 8:44
この沢、地形図で確かめると崩壊地マークだらけなのよね。
でも間違ったとは言え、せっかくここまで下りてきてしまったから、覗いてみるかという気持ちが強くなる。
セット完了!
2014年08月15日 08:57撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/15 8:57
セット完了!
50度以上はあるな、この傾斜。
2014年08月15日 08:57撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/15 8:57
50度以上はあるな、この傾斜。
クライムダウンしたものの、この先さらに20mほどの断崖をみて怖気づいた。
( ̄〜 ̄。)うーん
こういう場面でハーケン使うのね‥
また藪こぎだけど、降りてきた道を戻るか。
2014年08月15日 09:05撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/15 9:05
クライムダウンしたものの、この先さらに20mほどの断崖をみて怖気づいた。
( ̄〜 ̄。)うーん
こういう場面でハーケン使うのね‥
また藪こぎだけど、降りてきた道を戻るか。
30分かけて稜線復帰。
2014年08月15日 09:37撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/15 9:37
30分かけて稜線復帰。
この道、歩きやすすぎて天国だな☆
2014年08月15日 10:02撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
8/15 10:02
この道、歩きやすすぎて天国だな☆
雨が一段と酷くなってきた。
ラヂオで前線が北上して来るって言ってたな。
2014年08月15日 10:16撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
8/15 10:16
雨が一段と酷くなってきた。
ラヂオで前線が北上して来るって言ってたな。
ここに戻ってきた頃には沢歩きしてた以上に全身ずぶ濡れ。
体が重いのなんの。
2014年08月15日 11:44撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/15 11:44
ここに戻ってきた頃には沢歩きしてた以上に全身ずぶ濡れ。
体が重いのなんの。
雨の湯ノ又沢下降。
2014年08月15日 12:09撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/15 12:09
雨の湯ノ又沢下降。
ガンジャ口到着。
2014年08月15日 12:59撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/15 12:59
ガンジャ口到着。
ぶんぶん煩いアブの群衆を引き連れて、林道歩き。
2014年08月15日 13:01撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/15 13:01
ぶんぶん煩いアブの群衆を引き連れて、林道歩き。
林道脇から見える湯ノ又沢がきれいなんだよね。
2014年08月15日 13:08撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/15 13:08
林道脇から見える湯ノ又沢がきれいなんだよね。
長い沢旅から帰ってきた。
おしまい。
2014年08月15日 13:28撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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8/15 13:28
長い沢旅から帰ってきた。
おしまい。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖インナー タイツ ズボン ネオプレーン靴下 ネオプレーンすね当て グローブ 雨具 着替え 軍手 フェルト底シューズ ピンソール ザック 食糧 行動食 非常食 飲料 日本酒 ハイドレーション 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 予備電池 iPhone4(GPS) ビオフェルミンS 保険証 iPhone5(携帯) 時計 タオル モンベルシェルター エアマット シュラフ(モンベル#7) グラウンドシート ナイフ カメラ 30mロープ径8mm ハーネス ヘルメット 確保機(ATC) ロックカラビナ カラビナ スリング ロープスリング ノコギリ ライター 着火剤 ラヂオ ガス ガスストーブ チタンコッフェル ビニール袋大 Ziploc トイレットペーパー 小スコップ 財布 車の鍵 歯ブラシ 1dayコンタクトレンズ USB充電器 iPhoneコード ウェットティッシュ カネボウALLIE(日焼け止め) * ̄(エ) ̄)ノやぁ
備考 ✿ハーケン、ハンマーを忘れたことは反省点。それからアブの群衆対策として蚊取り線香、ムヒ等は持参したほうが良い。

✿沢靴に装着するピンソールは急斜面の藪こぎで非常に役立った。これがあれば、通常の登山道の下りも沢靴で安全に降りられる。

感想

湯ノ又沢ではなくてワルイ沢を遡行し、赤湯又沢左又を下降する計画だった。初日のスタートが遅くなり、湯ノ又沢を登ることにした。湯ノ又沢はかつて三滝沢を遡行した時に下りで利用したことがあり、大体どれくらいの時間があれば通過できるかを知っていたのだ。

赤湯又沢右又へは適当な場所から下降を開始しよう。少しくらいの藪は覚悟の上だった。登山道で泥濘に気づき、東側に藪の切れ目を発見し、しかもそれを降り始めたら一切の藪こぎなしで沢に降りられたのは幸運だった。この沢旅はきっと困難もなくスルスルと遂行できるのではないか。安易にそんなことを考えたほどだ。

事前にネットで調べた情報通り、赤湯又沢左右出会いを少し過ぎると高々と煙が上がる噴煙地が見えてきた。日の入り前にはなんとか到着したみたいだ。18:00を少し過ぎて奥深い森の渓谷はうっすらと暗闇につつまれつつあった。焚き火をたいて食事の支度をする。沢水を汲みながら入浴できそうな湯船がないか辺りを探し回ったが、見つけられなかった。もくもくと立ち昇る噴煙を眺めながら、焚き火の前で食事する。周囲の木々は黒い影となり、水色の空もやがて闇に同化してしまった。誰もいない奥深き山塊の沢でひとり、僕も暗闇に潜り込んだ。

主要な沢の出合には必ずと言っていいほど滝がある気がする。それもその滝の多くは特有の趣きがある。写真ではうまく表現できないかもしれないが、絵を描いてみたいという衝動に駆られる。沢の出会いはドラマティックな場所なのだ。虎毛沢と赤湯又沢の出会いはまたいつか訪れてみたい場所になった。

噴煙地で朝を迎えて出発の準備をしていると、何処からか"こんにちは"と聞こえた。沢音にかき消されてしまいそうな挨拶だ。こんな場所に、しかもこんな早朝に誰かと見上げたら、沢装備の男性二人が立って居た。今朝、湯ノ又沢を登って、赤湯又沢を下降してきたという。このまま春川に出て、大湯温泉が終着とのこと。これから虎毛沢を遡行すると僕が言うと、エスケープルートを教えてくれた。以前遡行したことがあるから間違いがないという。この時まで僕は虎毛沢を最後まで詰めて虎毛山直下c1250辺りで夏道に出るつもりでいた。教えてもらったルートはあくまで、どうしようも無くなった時に使おう。この時はそう思った。

虎毛沢は初めてだと僕がいうと、それともう一つ忘れていたよという風に教えてくれた。ゴルジュがあり、泳ぐよと言うのである。これも何とかなるだろうと安易に考えていたが、実際に通過してみると、かなり体力を消耗した。二日目は予定通り、虎毛沢の途中で遡行を切り上げることになった。

その夜三日目の予報が気になり、ラヂオをつけた。周波数を左から右へ何度も移動させ、天気予報を探したが入らない。電波の入り具合と言うのは時間によって変わるのだろうか?少し後にためしたら、比較的鮮明な音声が入った。
ーーーーーそれでは天気予報をお伝えしますーーーーー
明日の関東地方は前線の北上で‥埼玉は‥千葉は‥
以上東京からお伝えしました。
首都圏の電波が入った。東北のお天気はお伝えしてくれない。
しばらくしてまた別の電波を検索してみると、明日の新潟は‥と新潟の話題しか上らない。新潟の電波が入った(笑)
そんな調子で今度は北海道の電波を受信してもう諦めようかと思ったとき、砂嵐の奥から微かに「明日の東北地方は‥」という声が聴こえた。何故に東北に居ながら東北の電波をキャッチできないのか。砂嵐と沢ノイズに今にもかき消されそうなかすかなアナウンサーの声に耳を澄ました。明日の庄内地方は前線の影響で雲に覆われ‥
次だ秋田は。
明日の秋田県は雨で昼過ぎから‥ザーーーーー
電波が途切れた。
こんな具合で何となく北上する前線の影響で昼過ぎから強い雨が降るだろうことを知った。明日はエスケープするぞ。決めた。

最終日はラヂオの天気予報通り、稜線に復帰した直後に前線の通過で本降りになった。下降地点を見誤り、ツブレ沢に降りられなかったことで僕は命拾いしたのかもしれない。そんなことを考えながら今にも道が無くなりそうな雨の縦走路をひたすら歩いていた。


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コメント

tooleさんへ
しばらく山行記録を拝見していないので,何かあったのかな,と心配していました。2泊3日という「山ごもり」に集中させていたんですね。
虎毛沢の命がけの滝下りなど,すごいです。
装備も参考になりました。※日本酒を飲むんですね。
私は来週ワルイ沢で「沢遊び」をしようと思っています。
2014/8/17 19:34
conanさん☆
ここ最近はまとまって山に行けるチャンスがありませんでした。
僕に何かあれば、それは熊に食べられてしまったとお考えくださいcat

冗談はさておき、ワルイ沢ですか‥
ネットで調べた感じですと、レベルが高い沢の印象を持ちました。
実際に滝と対峙したとき、越えて行けるかいけないかはご自身にしか分からないでしょう。
無事に帰ってきてくださいね。
2014/8/17 23:14
虎毛山塊の沢
沢の写真は難しいですね
遡行中、良い景観に出合って写真に撮ってもどうもイマイチで・・・
自分が見た通りのイメージでなかなか撮れないのが悩むところです。
私も絵で表現出来たらなぁ、と思う事があります

温泉が湧く沢は面白そうですね。
沢の朝は寒いので、温泉の近くで野営、なんて快適そうで良いなぁ。
泳ぎでのゴルジュ突破は辛そうですが、虎毛沢も面白そうな沢ですね。
虎毛山塊の沢は、未知の領域ですが、私も訪れてみたいものです。
2泊3日の長い沢旅、お疲れ様でした
2014/8/17 22:21
Luskeさん☆
北海道の旅はいかがでしたか。

コンパクトカメラだと広角が足りなくて沢を含めた周りの環境を表現しきれないような気がしますね。
であれば、絵を描いて表現するのも面白いと思うのですが、足場がどこもかしこも厳しいですね。

沢に温泉が湧いているのは中々珍しいのではないでしょうか。
Luskeさんには虎毛山に突き上げる"春川ダイレクトクーロワール"をそのうちご一緒していただきたいです。
今回、単独での遡行も考えましたが僕の今のレベルでは難しいと判断しました。
そしていつか万滝沢‥これは日本の沢を代表するルートの一つと僕は考えております
2014/8/17 23:26
こんばんは☆
さすがはtooleさん…すごいことしているのは分かるのですが、凡人以下の私にはイマイチ現実感が…

で、ものすご〜く気になる装備品 * ̄(エ) ̄)ノ
ザックに入っているのか、乗っていたのか…
2014/8/20 1:32
Springさん☆
凡人以下って?
大抵の人間はみんな凡人ですから気にすることも無いと思いますが‥
沢登りする人間は"変人"かもしれませんよ

"あのお方"はスーパー山岳ガイドですね。
いつも登山口で合流するんです。
でも何も助けてはくれません
とりとめのない言葉を一方的に投げかけてくるだけなのです。
付かず離れず山を一緒に歩いてくれて、いつのまにか居なくなっています
僕だけ?
2014/8/20 20:51
じっくりと・・
遅コメ失礼します。このレコは週末に改めてじっくり勉強させていただこうと思っておりました 夜空にドンドン!と音が響いていますが、私は花火に出かけないので
二万五千図「秋の宮」「桂沢」を広げながら拝読しました。非常に中身の濃いレコですね 私は沢は歩けないので想像するだけですが、単独で人の入らない沢をつめ、沢を下る・・奥深い山中でのたった一人の幕営。滝の通過もそうですが、深くて流れの速いゴルジュの通過とは、いったいどんな世界なのか・・

自分の見ることのできない世界を見せてくれるtooleさんにはただ脱帽し、感謝ですが、十分にお気をつけて。
3日目、稜線に復帰してから高松岳手前まで2時間ほどで歩ききったのもスゴイです。これだと自転車利用で高松〜虎毛を軽く日帰り縦走できますね

ツブレ沢上流の湾曲した沢というのは歩き易そうですね
2014/8/23 20:55
kamadamさん☆
kamadamさんは今頃真昼の山頂かと思いましたが、今年は登らなかったのですね。
虎毛山の北東側の山域は地形図を眺めてはいつか歩いてみたいと思っておりました。
沢を登って、反対側に降りてまた登るという山行をしていると、その山の造りと言いますか、立体的な構造の成り立ちをよく理解できますね。
帰ってきて、再び地形図をゆっくりと眺めては下降できなかった沢のことを思い出しています

この虎毛の奥深い山域はもう少し掘り下げて歩いてみたいと思います
2014/8/24 20:58
参考になります
コルの泥濘地と沢への下降点の関係性。
私は沢をやる技量を持ち合わせてませんので、
よく分かりませんが、
こういった細かい観察に感心しました。

それはそうと、お酒は何を飲んだのでしょうか?
酒に弱い酒好きとしては気になるところです。
2014/9/9 0:30
iga3さん☆
稜線上を歩いていて、沢の始点を知ることができたら面白いと思いました。僕の推測が少しでも当たっていれば、一般的な水場をあまり気にしなくても良くなるかも知れません。水が必要であれば稜線上の泥濘を見つけてその地点から谷側へ少し下れば水を得られる事になりますね
人が多いメイジャーな山域では登山道を外れる事を良しとしない風潮が色濃いですから、あまり大ぴらには使えないかもしれませんけどね

山に持っていく酒は、どこでも売っているアルミ缶に入った日本酒ですbottle
一升瓶を担いで行きたいところですが、翌日に影響ないくらい程々に楽しめればいいのではないでしょうか
2014/9/9 21:46
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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