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Yamareco

記録ID: 496501
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波

日光/太郎山

1998年08月01日(土) [日帰り]
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tadomasa その他3人
GPS
--:--
距離
13.7km
登り
993m
下り
996m

コースタイム

08:38 光徳駐車場<1430>発−08:51 太郎山登山口−09:17 ハガタテ薙基部<1635>−10:02 ハガタテ薙頭<1940>−10:12 稜線<2040>−11:00 小太郎山<2328>−11:25-12:12 太郎山山頂<2367>−12:27 旧火口<2280>−14:06 新薙上部経由林道出合<1655>−15:30 光徳駐車場着
天候 曇り
アクセス
利用交通機関:
自家用車
ハガタテ薙基部。
ハガタテ薙基部。
ハガタテ薙の途中で休憩。もう尾根が見える。
ハガタテ薙の途中で休憩。もう尾根が見える。
小太郎山頂。ガスで視界が利かない。
小太郎山頂。ガスで視界が利かない。
太郎山山頂(2367.5)。
太郎山山頂(2367.5)。
山頂で見かけたエーデルワイス。
山頂で見かけたエーデルワイス。
旧火口。お花畑とは言うものも何も無く。
旧火口。お花畑とは言うものも何も無く。
お花畑から太郎山を振り返る。
お花畑から太郎山を振り返る。
新薙の通過。

感想

さて、予告通り2週間前の怪我のリハビリを兼ねて8/1に奥日光太郎山にハイキングに行ってまいりました。
太郎山は百名山の一つに数えられている男体山<2484>の北方にそびえる独立峰です。男体山、奥白根山等の著名な山々に比べると登山者も少なく、静かな山行が楽しめる山です。

光徳を後にしてしばらくは山王林道に沿って歩き、やがて樹林の中に道は分かれる。
ハガタテ薙(日光の山々では崩壊地の事を薙と呼ぶ)の基部までのんびりした歩程が続くが、ハガタテ薙は高さ300m程の堂々たる(?)崩壊地である。巨石も交えて傾斜も急になり、ぐんぐんと標高を稼ぎ、振り返ると戦場原から中禅寺湖まで一望に出来る。
やがてコメツガの樹林帯に入り山王帽子からの道を合わせる稜線に出る。
稜線上小太郎山までは見通しの利かない樹林の中を穏やかな登高が続く。北側は著しく切れ落ちている。稜線に出てから高山植物もちらほらと見られる。

小太郎山は太郎山の西峰である。本来天候が優れていれば360度の展望が望まれるはずであるが、残念ながら標高を稼ぐとともにガスが立ち込めてきて戦場原さえも眺められなくなってしまった。
小太郎山から太郎山までは意外なことに岩稜帯が待っていた。しかも、両側は鋭く切れ落ちていて緊張を強いる。
一旦下って、上り詰めれば太郎山山頂である。

山頂は広々としており、昼飯処として申し分が無い。薄雪草(エーデルワイス)も可憐な花を咲かせている。ここでも視界には恵まれない。好天であれば、尾瀬の山々までも見通せるはずである。
ここからは南側裏男体林道に向かって新薙の上部をなめて降りるルートを取った。100m程下ったところに広大な窪地がある。ここが旧火口である。お花畑ともガイドブックなどで記されているが、現在ではただの笹原となっている。かすかに南側の縁にコバイケイソウが群落を形成しているが、余りお花畑の面影は見られない。

新薙は日光三険の一つと言われている。現在の登山道はこれを2・3回横切るように付けられており、絶対安全とは言えないがさほど危険な道ではない。しかし、その急勾配はさぞや登るのが苦労だろうと想像されるものである。
新薙自体は標高400mに渡る広大なガレ場である。かつて修験者はこのガレ場を登路として採っていたのであろう。それゆえの三険と思われる。
この新薙の登山道は意外な事に全行程でシャクナゲが豊かに見られる。6月には苦しい中にも目を楽しませてくれると思われる。
林道に出合うところで山旅も終わりである。とは言え、ここから光徳まで1時間半の林道歩きが苦痛である。ところが、ここでこの山麓には唐松が無数に植生している事を発見した。晩秋には黄金色に輝く美しい林になるはずであり、お約束のファミリーハイキングのねたを探し出した喜びを得られた。

全行程7時間となかなか手頃なデイハイクを楽しむ事が出来た。予想したよりハイカーが多く、特に子供づれが多かったが、例外なくハガタテの登りでは子供が大きく先行していた。(やがて我が身か…。)
この日から男体山では恒例の登拝大祭が始まっており、男体山での人込みは想像するに難くない。
太郎山は白根より200m、男体より100mばかり低いが、そのルートはバラエティに富んでおり、男体山の単調さに比較して退屈を感じさせない。植生からも不思議と男体山より高山を感じさせるものがある。
ハイキングの楽しみとしては、百名山に数えられる男体山、白根山に優るものがあると言える。

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