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記録ID: 498851
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ハイキング
奥秩父

黒川鶏冠山 〜優しい夏の日に〜 B16

2014年08月24日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
04:25
距離
8.7km
登り
754m
下り
422m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:43
休憩
0:37
合計
4:20
9:35
70
11:00
11:00
3
11:13
11:13
7
11:20
11:20
5
12:00
12:00
25
12:25
12:45
25
13:10
13:20
30
13:50
13:50
4
13:54
13:54
1
13:55
ゴール地点
落合登山口9:35-11:00鶏冠山11:10-黒川山11:20-黒川山見晴台-横手山峠12:00-12:25六本木峠12:45-13:10展望台13:20-13:55柳沢峠
天候 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2014年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
往路 塩山駅8:30(山梨貸切自動車バス)9:30落合 1100円
復路 柳沢峠15:40(山梨貸切自動車バス)16:30塩山駅 800円
コース状況/
危険箇所等
黒川山見晴台から西には道は無し。2万5千分の1地形図に記載あるものの、既に廃道。
登山口。
緩やかに登り始める。
2
緩やかに登り始める。
黒川鶏冠山へは直進。
5
黒川鶏冠山へは直進。
北面苔むす道を進む。
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北面苔むす道を進む。
黒川山と鶏冠山の中間分岐。
1
黒川山と鶏冠山の中間分岐。
巻くより直登の方が良しの場所。
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巻くより直登の方が良しの場所。
ストックはまとめて。
2
ストックはまとめて。
ここではなく、
こちらまで行くと鶏冠山山頂。
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こちらまで行くと鶏冠山山頂。
黒川山方面を見る。
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黒川山方面を見る。
端整な大菩薩嶺。右手の富士は見えず。
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端整な大菩薩嶺。右手の富士は見えず。
中央線北部の山々と奥多摩方面を望む。
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中央線北部の山々と奥多摩方面を望む。
鶏冠山山頂をあとにする。
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鶏冠山山頂をあとにする。
正面右手が落合方向。
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正面右手が落合方向。
ここが黒川山なのか。
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ここが黒川山なのか。
見晴台から奥秩父の山々を望む。
2
見晴台から奥秩父の山々を望む。
見晴台から奥秩父の山々を望む2。
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見晴台から奥秩父の山々を望む2。
夏秋空ミックス。
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夏秋空ミックス。
見晴台から廃道となった尾根道を行ってしまい、藪漕ぎの末ようやく登山道へ復帰。
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見晴台から廃道となった尾根道を行ってしまい、藪漕ぎの末ようやく登山道へ復帰。
横手山峠。2万5千分の1図に従えば、この標識の向こうから降りて来るはずだったのだが。
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横手山峠。2万5千分の1図に従えば、この標識の向こうから降りて来るはずだったのだが。
標識がないと迷うほど、整備された同様の道が交錯している。
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標識がないと迷うほど、整備された同様の道が交錯している。
逆に言えば標識のお蔭で迷うことはない。
2
逆に言えば標識のお蔭で迷うことはない。
林道を渡る。
六本木峠。丸川峠に向かうか大いに迷うが、先刻の藪漕ぎと雲行きから柳沢峠へ下ることにする。
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六本木峠。丸川峠に向かうか大いに迷うが、先刻の藪漕ぎと雲行きから柳沢峠へ下ることにする。
趣のある光景が続く。
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趣のある光景が続く。
様々な苔を見ながらゆっくり歩く。
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様々な苔を見ながらゆっくり歩く。
たまにはバス時間を気にせずのんびり歩くのも気持ち良い。
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たまにはバス時間を気にせずのんびり歩くのも気持ち良い。
梅ノ木尾根。ブナ坂ルートを選ぶ。
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梅ノ木尾根。ブナ坂ルートを選ぶ。
どこを通っても良い道なのだろう。
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どこを通っても良い道なのだろう。
木々の中、何の不安もなくのんびり歩く。
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木々の中、何の不安もなくのんびり歩く。
ブナ坂ルート途中の展望台。ここで昼にすればよかった。
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ブナ坂ルート途中の展望台。ここで昼にすればよかった。
遠く笠取山も見える。
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遠く笠取山も見える。
涼しく、静かで、8月ということを忘れてしまう。
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涼しく、静かで、8月ということを忘れてしまう。
イモノキ尾根分岐。
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イモノキ尾根分岐。
花ノ木沢、清々しい。
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花ノ木沢、清々しい。
渡渉箇所にはすべて橋が架かっている。
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渡渉箇所にはすべて橋が架かっている。
ブナ坂分岐。
柳沢口登山口。
ブナの道案内図。
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ブナの道案内図。
柳沢口。
柳沢峠で2時間弱のバス待ち、まずは茶屋で1時間。
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柳沢峠で2時間弱のバス待ち、まずは茶屋で1時間。
今日の主役。

感想

〜夏の名残と秋の気配に〜
 しばらく見ないと、愛しい恋人の笑顔のように山梨側の富士が見たくなる。「大気は不安定です」かまわず塩山8時30分発のバスに乗り込む。予想に反して乗客は少なく満席ではない。さらに意外だったのは大菩薩登山口降車が4名に対し、柳沢峠以遠に向かったのが10名であったことだ。
 落合バス停の手前、鶏冠山登山口で下車、ゆっくりと歩きはじめる。急登らしい急登もなく北面の緩やかな道を、緑を楽しみながら進む。登山を再開してほぼ1年、最近は以前のように何かを考えながらではなく無心で歩けるようになった。
 黒川鶏冠山、良い山だ。大菩薩の陰に隠れて目立たぬ存在だが、登山道は十分整備され、場所により眺望も得られる。訪れる人は少ないが危険個所もなく、不安を感じることなくゆっくりと静かな山歩きを楽しめる。女性の一人歩きが多いのも頷ける。
 と言いつつも油断は禁物で、2万5千分の1地形図に従い、黒川山見晴台から西へ続く道があると信じてしまったことにより思わぬ藪漕ぎを強いられた。途中まではっきりとした踏跡があったため迷わず進んだが、藪漕ぎ箇所の多さに徐々に不安になり、とうとう行き詰まるという典型的なコースアウトを演じてしまった。帰宅後、昭文社の山と高原地図を見ると見晴台から西は完全に道の記載は無く、かなり前から廃道であったことを知る。
 それにしても上空の寒気のせいか標高1700mでも涼しく、8月とは思えないほど快適な山歩きである。登山道に復帰してからは、今日はゆっくりと歩くべきとの暗示であると解釈し、気持ちの良い道を楽しく歩くことに専念した。藪漕ぎとルートファインディングに余計な一汗かいたため、シャツを着替える。ここから先はエアリズムに任せることにしよう。
 それでも六本木峠では大いに迷った。予定より1時間早い到着である。問題なく丸川峠経由で大菩薩登山口まで辿り着けるはずだ。現にほぼ同時に峠に到着した女性も丸川峠方面に向かったばかりである。果たして今日初めて腰を下ろしながら見出した答えは、いつもと異なる選択をしよう、だった。
 柳沢峠までは小1時間で着く距離にいる。バスの時間を気にせず、何の不安もなく、ただそこにいることだけを楽しんで歩いた。途中、笠取山を始めとする水源の山々を見渡せる展望台で秋の気配を感じ、ブナ林のざわめきと花ノ木沢の清流に触れ、夏の名残を惜しんだ。
 どんなにゆっくり歩いても目的地は近づく。柳沢峠では茶屋で1時間、バス停付近で40分の時間を費やす。やがて定刻どおりやってきた頼もしいバスには4人が乗り込んだ。そのバスの車中からようやく富士が見えた。それは彼の人の一瞬の微笑みにも似て。

※この山行記録は以下の投稿キャンペーンに参加しています。
「想い出の山」写真&レポートコンテスト 「山行記録部門」 by モリパーク アウトドアヴィレッジ(MOV)
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