上醍醐〜桜の馬場幕営〜音羽山〜千頭岳〜高塚山
- GPS
- 08:24
- 距離
- 22.4km
- 登り
- 1,303m
- 下り
- 1,287m
コースタイム
- 山行
- 3:12
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 3:29
天候 | 晴れ・曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
写真
感想
積雪のない山キャンプ探し。以前から行きたかったが通行止めになっていた上醍醐から音羽山への縦走を考えた。桜の馬場という元キャンプ場で泊まる。ただ現在は牛尾観音の駐車場として使われており、人通りがあるかもしれないということがネックだった。静かにキャンプできなそうな場合は、音羽山方面に登って適当な場所でテントを張ろうと考えていた。
もうひとつ気になったのは、桜の馬場に流れている川がごみ処理場方面から流れていること。しかし桜の馬場に着く直前に別の方角から流れる滝があることが分かり、そこで汲むことにした。
醍醐駅から出発。先日買ったスマホでGPS地図アプリ起動。しかし駅のどの地点が出発点かわからず、しかもすぐに現在地の印が動かなかったためいきなり道を間違ってしまった。2019年5月 天皇陵巡りをした時の道だった。
その道は女人堂への近道だったのだが、下山路と混同してしまい、醍醐寺に行ってしまった。長尾天満宮への登り口を過ぎ、朱雀・醍醐 両天皇陵方面に行きかけたところで下山ルートだということに気づき 唖然…。登山ルート復帰へ。GPS地図アプリを持っていても使い手がボケていれば道を間違うわけだ。
ところでこのアプリの時間と標高の案内は独特のイントネーション。青森出身のタレント 王林ちゃんを思い出す。
女人堂で入山料600円を納める。台風の影響だったか、上醍醐 准胝堂の火災により、数年間 入山禁止だった。念のために受付の人に音羽山方面に抜けられるか尋ねたところ「大丈夫だと思います」という返事ながら ピンと来ていない感じだった。特に通行禁止区間はないと解した。
女人堂付近で2組3人のかた (軽装でハイカーではなさそうだった) に会ってからはまったく人には会わなかった。上醍醐は僧侶もおらず、鳥の鳴き声もなく、風もなく、不気味な静けさが漂っていた。しかしその中に自分ひとりいることが逆に楽しかった。
五代堂の手前にある音羽山方面への道が立入禁止になっていて面喰ったが、もちろんそのまま進んだ。しばらく歩くと着いた醍醐山山頂は地味でおよそ山頂らしくない。夜 テント内でいらない写真の削除をしていたが、ここで撮った写真を誤って消してしまった。
横嶺峠で舗装道に下り着く。ネット上には「横領」と勘違いし、おかしな名前に不思議がっているかたがおられるが、おそらく「よこみね」だろう。
きれいで歩きやすい舗装道を進んでいって山道に入るところ。明日再びここに着き しばらく同じ道を歩くことになる。
高塚山方面への分岐で谷道をとり、緩やかに下っていく。バイクの轍が気分を萎えさせる。
徐々に川の流れが現れ 小滝。「苔滑光」の私製看板あり。ここで水を汲む。水が得られた時の喜びたるや。しかしこの季節 汲む手が冷たい。
小滝から桜の馬場は指呼の間。昔はキャンプ場だったとのことだが、現在は牛尾観音の駐車場。人が来る可能性もあるだろうということで南の方面に進んでいくと、キャンプ場らしい場所となった。一番奥のスペイスにテントを張ることにした。
小さな石がゴロゴロしていて最良とまではいかないが 充分いい場所。きれいな水と静かな場所が得られ、キャンプは半分成功したようなものだ。
17時半前 暗くなってきたところで シカにしつこく鳴かれたが、それ以降は静かだった。
夜の怖さ、クマの怖さはもうほとんど感じなくなっているが、夜の長さにも慣れてきた。ラジオや音楽を楽しむ。とはいえ聞く音楽はポップス (近頃は久保田早紀) で、まだ本来の趣味のクラシックは聞く気が起こらないのだから平常心とまではいかないわけだ。
気温は5℃くらい。やや寒さを感じたが、テント内でバーナーを短時間つけてしのぐ。
眠ったのは0時半過ぎだろう。朝方 寒さで目が覚めた。2℃くらいだったか。
***
7時前 明るくなってきて起床。地面の落ち葉に霜が降りていて、テントも一部白くなっていた。外に出していたクッカーや水の一部も凍っていた。
調理中 バーナーのガスが切れて火が消え アチャ〜。こういう時のために持ってきていた固形燃料 (とそれ用の器) で湯を沸かし、事なきを得た。
8時49分出発。駐車場の広場には焚火を起こすご老人、バイクを止めてハイキングの準備をする方がおられた。
牛尾観音経由で山道に登るまでは急な登りだが、山道になると比較的楽な道。自然林の明るい道だ。千頭岳方面への道との合流点あたりでザックをデポし、音羽山へ。
山頂では京都から大津方面の広大な展望を楽しむ。またテントを張れる場所があるか探して奥に進んでみるが、それがこのところ習性となってしまった。
音羽山山頂からの道では数人のハイカーとすれ違う。千頭山へも穏やかな登り。西千頭山から少し下れば、広大な太陽光パネルが張り巡らされたメガソーラー発電所に下り着く。その特異な光景は変に壮観で何枚も写真を撮ってしまっていた。ここで久しぶりにスマホが電波をキャッチ。しばらく舗装道を歩いて昨日歩いた道に合流。
高塚山で腹ごしらえ。パンをかじっているとハイカーが来られ、少しお話をした。
醍醐寺への下り道は花崗岩の造形を楽しめる道。ただし枝道が多い箇所があるので少し注意が必要だ。
長尾天満宮に下り着き、山行の無事を感謝。
階段を下りて天満宮入口。そこに設置されている案内板を読んでいるご夫婦が「ひがしかぜ (東風) と書いて何て読むんやったっけ」と言っている。通りすがりに「“こち” です」と答えたらえらく感謝された。天満宮ということで菅原道真の「東風吹かば…」の歌が書かれていたのだろう。
ふたつの天皇陵へはここで右折しなければならないところ、間違って総門に行ってしまった。天皇陵に寄ることはヤマレコ計画ではルートに入れていなかったため、アプリの警告もない。そのまま帰ることにしたが、昨日の最初の道間違い以上に最後で悔しい思いをした。
***
ところで 先日 NHK「チコちゃんに叱られる」で「なぜ人は展望台に登りたがるのか」という問題をやっていた。答えは 狩猟時代の記憶から高いところにはいいことがあると記憶しているため とのこと。地理学者 ジェイ・アップルトンの「眺望と隠れ場は生きて行くために必要不可欠のものであった」という言葉を紹介し、遺伝子レベルでそれに惹かれるという話だったが、まさに自分がやっていることではないかと感じた。
来月もどこかに行けるだろうか。豊能町の鴻応山、湯谷ヶ岳と周辺の山を組み合わせて行けないものか。あるいは猪名川の三草山、ゼフィルスの森、堂床山など検討中。
***
1日目 昼= パン
同 夜= カレーめし, たまご, あぶり焼きチキン, アンパン
同 夜食= 菓子パン
2日目 朝= おかゆ2, たまご, あぶり焼きチキン, パン少し
同 昼= スティックパン, アンパン, あぶり焼きチキン
予備, その他= ブラン, 珈琲粉, 茶パック
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醍醐寺は昔、観光で行ったことがあって懐かしく見れたわ。京都の郊外にあって他の観光地よりわりかし静かなところだったように思う。整備された道で歩きやすく、静かな山行ができたようで何よりでした。
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