権現山北西尾根〜蓬莱山〜アゼチ谷左岸尾根☆風雪の南比良稜線へ
- GPS
- 04:24
- 距離
- 8.3km
- 登り
- 818m
- 下り
- 801m
コースタイム
天候 | 雪一時晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
権現山北西尾根、アゼチ谷左岸尾根は登山道なし 詳細は感想にて |
写真
感想
京都市内は朝から雪がちらほらと降っている。午後には雪が止むという予報を信じて北に向かう。大原の周囲の山肌の植林にはうっすらと着雪している。昨日から降った雪はあまり多くはなかったようだ。夕方には樹々の雪も消えてしまうことだろう。
大原を過ぎると北に権現山と法華山がすっきりと姿を見せる。法華山の山頂部が白く輝いているのを見て南比良の稜線に向かうことにする。権現山の登山口となる平のバス停のある駐車場は満車となっている。アラキ峠に向かう一般登山道には多くの登山者が入っていることだろう。
躊躇なく権現山の北西尾根を辿ることにする。この尾根を辿った回数は十回は下らないだろう。大概は権現山でのご来光登山なので、夜明け前の暗闇の中をヘッデンの明かりを頼りの登るのがほとんどであり、明るいうちにここを通過することは少ない。最近では昨年の10/21にご来光登山でここを登ったところだ。
尾根の取り付きの植林帯は数年前の台風による倒木が著しいが、これでも倒木はかなり処理されており、注意深く見ると倒木の間をうまくすり抜ける踏み跡が続いている。植林帯の急登を過ぎるとしばらくは馬酔木の繁茂する自然林の尾根となる。馬酔木の藪が頻繁に現れるが、ここでもその薮の間を縫う細い踏み跡がある。もちろん踏み跡は雪の下であるが、その痕跡を探して薮の間を進む。雪は5cm程度ではあるが、靴の裏の新雪の感触が嬉しい。
尾根のほぼ中間地点となる標高点752mのあたりは杉の倒木の集中地帯となるので、ここは尾根の左側の馬酔木の薮の中を巻く必要がある。倒木帯を通過すると後は下生えのない植林の中をひたすら登る。
どうやら北の方角から雪雲が近づいてきたようだ。植林の中にちらほらと雪が舞い始める。尾根の斜度が急に緩くなると山頂が近い。アラキ峠からの一般登山道と合流すると、登山道には数名の登山者が通った跡がある。
山頂が近づくと南に比叡山が見えるが、そのシルエットも雪のせいで朧げだ。権現山の山頂でコーヒーを淹れ、クッキーで一息つくと法華山に向かう。権現山から見上げる法華山の山頂部は雪雲の中だ。
法華山の山頂が近づくと、雪雲が通りすぎたのだろう、急に雪が止み、山頂部がすっきりと姿を現す。法華山の山頂からは蓬莱山が目に入るが、山肌からは雪が少なくなり、ベージュ色の笹が雪の中から姿を見せている。
上空では雲の間から青空が顔を覗かせ、雪が反射する陽光が眩しく感じられる。しかし晴れ空が見えたのは小女郎峠までのわずかな区間のみだった。小女郎峠を過ぎると空には重苦しい雲が広がり、再び雪が降り始める。
蓬莱山の山頂にはスキー場に多くの客が訪れていた。もっともほとんどはスノーボーダーのようであったが。山頂からの展望は全くない。一等三角点を確認するとすぐに小女郎峠に向かって引き返す。
小女郎ヶ池のほとりを通ってアゼチ谷の左岸尾根に入る。尾根が西向きに方向を変えるとすぐにも植林となり、しばらくは植林の中の急下降が続く。ca750mからは尾根の左手に自然林が現れ、植林と自然林の境界を降りてゆくことになる。
Ca600mのあたりからは再び急下降となるが、さほどの距離ではない。ルートを見極めながら斜面をジグザグに下降すると尾根の末端の緩斜面に至る。すぐに近畿自然歩道の林道に着地し、鮎家の山椒園に出る。今や鮎家も倒産したのだろう、山椒園は手入れのされていない荒地でしかない。出発地に戻ると、ポケットに入れていたグローブの片方がなくなっていた。ca750mからの下りのどこかで落としたようだ。
車に乗り込み花折峠のトンネルを抜けると全く景色が異なる。樹々に着雪した雪はやはりほとんど消えていた。空には晴れ空が広がり、夕陽が雲を黄金色に染め上げていた。
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