記録ID: 5109496
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無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖
【安倍奥】富士見岳(1078m) 第一真富士山(1343m) 第二真富士山(1402m)
2023年01月21日(土) [日帰り]


体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 09:35
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 1,584m
- 下り
- 1,594m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 8:01
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 9:36
距離 18.4km
登り 1,584m
下り 1,594m
未明の闇に伸び上がるつづら折れの道。こつ然と現われる俵峰の集落。廃村?いや、違う。闇に覆われる中でも、生活のにおいが感じられる。
車を置いて玉寶寺の奥にある登山口に向かう。最初、駒引峠に上がり、手始めに富士見岳を踏む計画だった。先週とは違って気温も上がり、氷瀑は期待薄だったから。でもひょっとして、と思い直して、大滝に向かう。
なのに、やはりというか、滝の水は凍ろうとする素振りすらない。がっくり気分を封印して、一本杉峠から富士見岳へ。主役の富士山は雲間に沈んで裾野だけがチラっとだけ。竜爪山と真富士山が目と鼻の先。真富士の左には、真っ白な峰々が私を迎えてくれている。赤石・聖・上河内だった。
一本杉峠に戻り、次は真富士へ。伐採地で西面が開けた。深南部から八高山にかけての山域が、のどかな広がりを見せている。
明るい二次林の尾根道を歩くうち、富士山の頭が雲間から飛び出した。足取りも軽くなる。
久しぶりの第一真富士山を独占。やがて一人の登山者。自撮りで富士山とツーショットに夢中。感情を押し隠してはいても、胸の高鳴りが聞こえてきそうだ。
竜爪山・三保・駿河湾・伊豆半島・愛鷹山、そして富士山。目の前には第二真富士山、その左には北岳のピラミッド・間ノ岳・農鳥・笊・布引・悪沢・中ノ岳・赤石・聖・上河内・・・
さあ、真富士山の三角点ピーク(第二真富士山)へ。真富士峠から岩場を登り返して三角点へ。こちらも久しぶり。折り返して、再び訪れた第一真富士山の山頂はにぎやかだった。
真富士神社に寄り道したら、トラバース道に入る。ひっそりたたずむ仔鹿の池に遊び、一本杉峠へ。大杉とじゃれ合ってから、本日2度目の富士見山。そのまま、駒引峠へ。
首のないお地蔵さまには「文政」の文字。首のないのは安政の地震のせいか?
俵峰に下ると、干し芋を片づける夫婦の姿があった。夜の霜を避けるためだ。ここに住み始めて4代目でね」と彼は語った。「あの家は駿河・遠江の大名だった今川義元の子孫だよ」と近くの家を指す。
お茶を作っていた農家も、今では4軒だけ。村を出る村民も後を絶たない。耕作放棄地もあちこちに。昔は端正に刈り込まれていた茶畑も今やボウボウ。「町内の役もすぐに回ってきてねぇ・・・」と寂しげ。
それでも、ここでの生活は快適らしい。暇することなんてない。夏になると、酷暑の神奈川の孫がやって来る。ここでは夜もぐっすり眠れるから。真富士に連れて行ったら山好き少年に育ったらしい。語り出すと止まらない。目を細くして語るおじいさんから、幸せのお裾分けをもらう。
ほのぼの気分で車のエンジンをかけた。
車を置いて玉寶寺の奥にある登山口に向かう。最初、駒引峠に上がり、手始めに富士見岳を踏む計画だった。先週とは違って気温も上がり、氷瀑は期待薄だったから。でもひょっとして、と思い直して、大滝に向かう。
なのに、やはりというか、滝の水は凍ろうとする素振りすらない。がっくり気分を封印して、一本杉峠から富士見岳へ。主役の富士山は雲間に沈んで裾野だけがチラっとだけ。竜爪山と真富士山が目と鼻の先。真富士の左には、真っ白な峰々が私を迎えてくれている。赤石・聖・上河内だった。
一本杉峠に戻り、次は真富士へ。伐採地で西面が開けた。深南部から八高山にかけての山域が、のどかな広がりを見せている。
明るい二次林の尾根道を歩くうち、富士山の頭が雲間から飛び出した。足取りも軽くなる。
久しぶりの第一真富士山を独占。やがて一人の登山者。自撮りで富士山とツーショットに夢中。感情を押し隠してはいても、胸の高鳴りが聞こえてきそうだ。
竜爪山・三保・駿河湾・伊豆半島・愛鷹山、そして富士山。目の前には第二真富士山、その左には北岳のピラミッド・間ノ岳・農鳥・笊・布引・悪沢・中ノ岳・赤石・聖・上河内・・・
さあ、真富士山の三角点ピーク(第二真富士山)へ。真富士峠から岩場を登り返して三角点へ。こちらも久しぶり。折り返して、再び訪れた第一真富士山の山頂はにぎやかだった。
真富士神社に寄り道したら、トラバース道に入る。ひっそりたたずむ仔鹿の池に遊び、一本杉峠へ。大杉とじゃれ合ってから、本日2度目の富士見山。そのまま、駒引峠へ。
首のないお地蔵さまには「文政」の文字。首のないのは安政の地震のせいか?
俵峰に下ると、干し芋を片づける夫婦の姿があった。夜の霜を避けるためだ。ここに住み始めて4代目でね」と彼は語った。「あの家は駿河・遠江の大名だった今川義元の子孫だよ」と近くの家を指す。
お茶を作っていた農家も、今では4軒だけ。村を出る村民も後を絶たない。耕作放棄地もあちこちに。昔は端正に刈り込まれていた茶畑も今やボウボウ。「町内の役もすぐに回ってきてねぇ・・・」と寂しげ。
それでも、ここでの生活は快適らしい。暇することなんてない。夏になると、酷暑の神奈川の孫がやって来る。ここでは夜もぐっすり眠れるから。真富士に連れて行ったら山好き少年に育ったらしい。語り出すと止まらない。目を細くして語るおじいさんから、幸せのお裾分けをもらう。
ほのぼの気分で車のエンジンをかけた。
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