アルパイン入門ルート 石尊稜
- GPS
- 16:50
- 距離
- 19.3km
- 登り
- 1,565m
- 下り
- 1,544m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2023年01月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
3年前に計画したけど天気が悪く残念ながら流れてしまっていた八ヶ岳の石尊稜に行ってきました。
他に候補としては阿弥陀北西稜や伯耆大山バットレスなども挙がったけど、とりあえず流れた計画は実行しておきたいので石尊稜に決めた。
3年前は贅沢に赤岳鉱泉泊だったけど、久しぶりにテントにも泊まりたいし、歩荷もしたいので今回はテント泊を希望した。装備や行程など同行者がテキパキと決めてくださった。
行程は1日目はアプローチのみ。2日目にアタックと下山。
初日の早朝に地元のPAで拾ってもらい、一路八ヶ岳方面へ。
車中で同行者が「こんなプランも考えたんやけど」と。
それは今日は八ヶ岳山荘に泊まり、翌深夜2時発でワンデイはどうか?と。
なるほど、それなら今日は午前中から好きなだけ飲み食い宴会ができるのか。。。と甘い誘惑に気持ちが揺れに揺れた。しかし、今シーズンはテントで泊まる予定もないのでこの機会を逃すと本当に生ぬるい体になってしまいそうだ。。。いや、しかし、昼から飲んでぬくぬくのベッドで寝るのも悪くはない。。。そんなやりとりが30分は続き、とりあえず八ヶ岳山荘に空いているか聞いてみようとなった。
さっそく同行者が電話をしてくださった。
30秒ほどのやり取りの後、電話を切った同行者。
「空いてへん」。
ということでスッキリした気持ちで快晴の諏訪南インターを降りた。
買い出しを終え、昼前に美濃戸口に着き準備をし、赤岳鉱泉へ向かった。久しぶりの重荷でどうかなと思ったけど、前回の山行でだいぶ体力が戻ったのか、楽々でした。やっぱり一度負荷をかけないと駄目なんやな。
晴天の下、ハイキング気分で赤岳鉱泉に着いたらテントの受付を済ませて設営。さぁ、宴会だ!と行きたいとこだけど、明日は暗い中に出発予定なので、取り付きだけ偵察に出かけた。鉱泉から約10分ほどで取り付きの分岐に到着。踏み跡もあり一安心。見上げると明日登る石尊稜らしき岩稜が見えた。多分あれかなこれかなとイメージを膨らませる。
満足したところで、さぁ、テントに戻って宴会だ。
テントに入りまずは防寒。そしてビールをプシュッとして乾杯。
くだらない話で盛り上がり楽しく宴もたけなわ。
明日も天気が良さげなので楽しみだ。
2日目。
家のベッドより寝れた。
テントから顔を出すと星空が広がっていた。
今日も予報通り快晴だ。
昨夜は宴会もほどほどでお開きして早々に就寝したおかげで体調バッチリ。
朝食や準備も済ませて出発!
昨日偵察したおかげで迷いなく分岐を進んだ。トレースバッチリの谷間を進み、途中から小さな尾根に乗っかると石尊稜の取り付きがすぐそこに見えた。
先行パーティーがおられたが、スムーズに登ってきそうだったので我々も取り付きに向かう。
下部岩壁が核心らしいが同行者は以前登っているので私にリードをさせてくれた。
大きなホールドはないものの、しっかりとしたアイゼンワークができればそれほど難しくないような。。。唯一、乗越部分が雪が全く無く、草も剥がれ岩や土が丸見え。アックスが刺さりそうな所が無さそうだったので、アックスをポイっと先に放り投げ、両手で岩をアンダーで持って体を上げた。フリークライミングかボルダリングかというようなムーブで突破。土まみれでドロドロになりました。
核心が終わり後はハイキング。
雪稜もルンルン気分で歩き、上部岩壁もホイホイと登った。このあたりで風も強くなってきて寒かった。西壁は午前中は日陰なのでやはり寒い。
でも、寒いと言っても今日のコンディションなら普通の冬山並み。
冬の八ヶ岳はもっと寒いはずなのにこの日は穏やかに我々を迎えてくれたようだ。
でもビレイや順番待ちで停滞時間もあるのでそれなりの防寒具は必要です。
景色の良さ、天気の心地良さもあって、あっという間に稜線に上がり登攀終了。
今回はご褒美があった。
稜線に出ると目の前に雲海が広がっていた。その奥には富士山がくっきり。なんと神秘的な景色だろうか!
それに、稜線は陽が当たりポカポカ陽気、冷えた体がどんどん暖まっていく。
いつもの薄皮クリームパンもとても美味しく、五感を通して体のエネルギーが回復するのを感じた。
あとは地蔵尾根から赤岳鉱泉まで下り、テントを仕舞い、身支度して下山。
とても楽しい山行でした。
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