岩手山〜八幡平 三温泉三昧縦走
- GPS
- 25:11
- 距離
- 54.6km
- 登り
- 3,249m
- 下り
- 2,818m
コースタイム
- 山行
- 5:15
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 5:35
- 山行
- 5:40
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 5:52
- 山行
- 6:45
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 7:05
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
バス
http://www.iwatekenkotsu.co.jp/morioka.html#sizukuisi 御生掛温泉から十和田湖駅までバス http://www.shuhokubus-gr.co.jp/local/2604/kazuno_1hatimantai.html |
その他周辺情報 | 松川温泉峡雲荘 http://www.kyounso.jp/onsen/index.html 藤七温泉 彩雲荘 http://www.toshichi.com/bath.html 御生掛温泉 http://www.goshougake.com/modules/tinyd0/index.php?id=3 |
写真
感想
飛び石連休をつなげて4連休として岩手山〜八幡平の縦走に行ってきました。
とはいってもテントや避難小屋をつなぐのではなく、松川温泉、藤七温泉に宿泊し、最後は御生掛温泉に至るというルート。そんなのは登山じゃなくて温泉旅行じゃないかと訝る向きもあろうかと思いますが、温泉や土地の名物を味わいながらも山を歩き、深く山と付き合うことができればそれでよいのではないかと思います。
初日は東京駅から新幹線に乗り、バスに乗り継いで御神坂登山口の登り始めが午前10時。鬼ヶ城分岐までほとんどまっすぐ直登ですが、たくさんの花々が咲いており、飽きることはありません。樹林帯から岩稜帯へと様相を変えていき、眺望も楽しめます。
不動平に少し下ったところで山頂が見えてきます。ここまで来てようやくこの山が複雑な構造になっていることに気づきます。いったん窪んだ不動平から、まるい形の山頂がそびえていて、またその先が御釜になっていて御釜の縁の一端が最高点となっている。規模こそ違いますが黒斑山から浅間山を見たときの印象を思い出しました。
滑り易い砂礫の道を登り、薬師岳の山頂へ。たくさんの観音像が並んでおりここが信仰の山であったこともにも気づかされます。お鉢めぐりの間には噴煙が出ている箇所もあり、ここが「活きて」いる火山であることにも。
展望を楽しんだ後は八合目避難小屋へ。とてもきれいな小屋です、水もふんだんにあります。毛布を貸してもらえるので寝袋すら不要です。小屋を維持されているみなさんのご尽力に感謝です。
2日目はお花畑、大地獄分岐を経由して松川温泉に下るルート。樹林帯を少し下ったところにあるお花畑は湿地帯でとても気持ちのいい場所でした。きっと噴火で吹き飛んだ場所なのでしょう。地図からだけではわかりにくいですが、岩手山という山の奥深さを感じることができます。
時間に余裕がありましたので、黒倉山に登ってみました。まき道もあるのですが眺望がよいのでお勧めです。
松川温泉には昼頃に到着。すぐそばには地熱発電所もあり、吹き上げる蒸気に感嘆しました。その後は旅館で名湯を満喫、ゆっくり休みました。
3日目は八幡平目指しての縦走。嶮岨森 、諸桧岳とその名前にはあまりなじみはないですが、東北の背骨、奥羽山脈の主脈を歩くことになります。奥岩手連峰縦走コースとして全体的によく整備された道でした。途中の大深山荘もとてもきれいに整備された小屋のようでした。
大深山荘手前は湿地になっており、木道が整備されています。草紅葉が始まっており、ここもまたとても気持ちのいい空間でした。
嶮岨森 、前諸桧、諸桧岳と続く道はアップダウンも少なく、鏡沼、石沼などの眺望もよく大変快適です。
畚岳あたりまで来ると、もう八幡平はすぐそこ。八幡「平」の平な山並みが手に取るように見えます。畚岳は眺望がよく分岐から10分ほどで登れますので、これも登ってよかったと思います。
やがて車道に出くわし、15分ほど歩いて藤七温泉に到着。プクプク泡の出る混浴露天風呂を満喫しました。ここは登山客よりも温泉通のお客さんが多いようで、いつもの山小屋で聞く山談義とは違った温泉談義を興味深く聞きました。
4日目。八幡平の入口までは30分ほどの車道歩き。山頂までもすぐなのですが、もったいないので八幡沼、源太森まで少し木道歩きの散歩を楽しみました。
山頂から蒸ノ湯までは結構な下り。そこから御生掛温泉まではほぼたいらな道でした。御生掛温泉で汗を流し、温泉三昧終了。帰路につきました。
豊富な温泉、複雑な地形に点在する湿地帯とそこに咲く花々、地熱発電ができるほど吹き上がる蒸気。これらすべて火山活動の賜物なのですね。地球規模でみれば日本列島を取り囲んでいるプレートの動きがこれらをもたらしているのであり、大震災も、折しも今起きている御嶽山の噴火も源は同じ。豊かな自然と自然災害は本質は同じものの表と裏なのであって、だからこそ自然に対する畏敬の念を持ち続けることが必要なのだなあ、などと思いました。
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