吾妻連峰 山スキー2023 高湯温泉〜五色沼〜谷地平〜東吾妻山〜蒲谷地
- GPS
- 104:00
- 距離
- 23.8km
- 登り
- 1,569m
- 下り
- 1,522m
コースタイム
- 山行
- 4:45
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 5:45
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
- 山行
- 5:40
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:40
天候 | 1日目 晴れ午後から風雪 2日目 終日風雪 3日目 快晴 4日目 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
新幹線 東京駅〜福島駅 バス 福島駅〜花月ハイランド前(840円) 〇帰り タクシー 蒲谷地〜猪苗代駅(6200円) 列車 猪苗代駅〜会津若松駅(510円) 会津若松駅〜東京駅 |
その他周辺情報 | 会津若松駅前にある。富士の湯(450円) 料金が安く、至れり尽くせり。 |
写真
感想
今シーズン吾妻連峰通いの集大成の山スキーというこで、大風呂敷を広げて見た。
当初は高湯温泉〜五色沼〜家形山〜烏帽子山〜東大巓〜継森〜中吾妻山〜谷地平〜東吾妻山〜蒲谷地という3泊4日+予備日1日の計画。
結果的に東吾妻山だけになったのは悔しい。
今度はもう少し早い時期に目指して見たい。
山は春めいていて、雪質が悪く重荷&山スキーでは修業の山行だった。
■■■1日目■■■
いつもの花月ハイランドホテル前からのスタート。
冬型の天気で寒いには寒いが、春の寒さでやさしい。スカイラインゲート前では重機が除雪作業をしていた。スカイライン開通の下準備だろうか?
雪は締まっており、先行者のトーレスもあり歩きやすい。
順調に進みスカイライン横断点で休憩。
賽の河原あたりから、ドカドカと雪が降ってきた。湯の平を過ぎた辺りでスノーシューの男性とスライド。慶応吾妻山荘分岐手前で休憩。
硯石からはトレースなし。
踝程度のラッセルで家形山避難小屋に到着。ドアの3分の2程埋まっている。除雪作業して小屋に入る。小屋内は-3℃程。ドアの横の埋もれかけている二つの窓が唯一小屋内を明るくしている。
貸切なのでテントを張ってその中で生活する。
真面目な登山者に成り上がった?我々はお酒を持ってきてないので、水作りをして夕食を食べる。
明日は、冬型の天気で今日よりも天候が悪く風も強いということで停滞ということにして目覚ましを掛けないで就寝。
■■■2日目■■■
外では風が吹き抜ける音がする。今日は楽しい停滞日だ!
7:30頃起床。
トイレ次いでにドアを開けると、埋まっている。外は風雪の粉世界。「この状況で五色沼の稜線は厳しい、停滞で正解。」と自分を納得させる。
お湯を沸かしてミルクティーを飲んでまったりする。今日明日の分の水作りをする。
10:00頃
朝昼一緒でラーメンを食べる。その後は寒いのでシュラフに包まり娯楽のラジオを聞きながら過ごす。
14:00頃
モコモコさんお気に入りのラジオを聞きながら寝る。
16:00頃
夕食の支度をして食べる。
17:30頃
明日に備えて本格的に寝る。
一日中風雪強かったのに、こんなにのんびり過ごせたのも小屋のお陰だ。小屋に感謝。
■■■3日目■■■
4:00起床。文句なしの快晴。
6:45頃、お世話になった小屋を後にする。ガンちゃん落としを登る。稜線手前で防寒対策。
五色沼の稜線も風が弱い。
五色沼のトラバースを終えてカリカリに氷化した大倉深沢源頭部を進む。目指すは大倉深沢左岸尾根。
風を避けて山陰で大休憩。防寒対策してきたが思ったより風も弱くて助かった。
昨日の新雪に助けられて吾妻特有の濃い樹林帯を斜滑降&キックターンで高度を下げる。カッコ良くいうと「稲妻ターン」。
1600mの斜面は傾斜が緩くて雪質がよく楽しめた。そこを過ぎると平坦の斜面になる。途中、湿原なのだろうか広い雪面が現れる。吾妻の山並みが360度見渡せる。
針葉樹の森を進み姥沢沿いの夏道に合流する。
夏道で言うと尾根から渡渉点へと下る最後の急斜面で、雪質が急激に悪化していたため、見事に転ぶ。モコモコさんも転んでいた。直前にこけたが無事谷地平避難小屋に到着。
毎度の、ドアの除雪に取りかかる。近づくと外扉が開いていて雪がたんまりとたまっている。
しかも内扉もドアが開き小屋内にまで雪が吹き込んでいる。幸い内扉の開きが小さく小屋内入り込んでいる雪は少ない。モコモコさんと協力して除雪作業を30分ほどするときれいになった。
小屋に着く前は、「中吾妻山ピストンだ!」と意気込んでいたが、快晴の中気温が急激に上昇。途中、シールにべったりと雪が着くようになりシールワックスを塗った。
小屋手前で転んだのも言い訳の一つ悪い雪のせいなのだ。おまけに、余計な除雪作業のお陰で「中吾妻山ピストン」プランは吹き飛んだ。
というわけで、体を休めることに集中する。
沢の水が取れたので燃料節約が出来た。今夜も貸切なのでテントを張る。明日は行程が長いので早めに就寝。
■■■4日目■■■
全然活動してないようで早くも4日目。
3:00起床。今日も完璧な快晴。
5:45頃小屋を出発。途中まで昨日のトレースを辿る。夏道通りに姥沢沿いを進む。
順調に姥ヶ原に到着。朝から吹き始めた風が更に強くなっていったので、東吾妻山に登る前に防寒・防寒対策と休憩で長めに休む。
姥ヶ原からはカリカリの氷化した斜面を進む。東吾妻山は正面にデーンとそびえ立っており、真っ直ぐ登れば良いので分かりやすい。
標高を上げるに従い遠くの山々が一望出来る。
東吾妻山の山頂が見えた。氷化した斜面を壊すように強くシール押し付け登る。風が強いので写真を数枚撮って先に進む。
いよいよ問題の滑りに入る。シールを付けたまま、超過密の樹林帯を縫うように進む。標高を下げるに従い樹林の間隔が広くなるが、今度はシールに雪がベットリ付くようになった。
悪雪に四苦八苦しながらなんとか高度を下げていく。
傾斜が緩くなってきたのでシールを剥がして滑ることにした。1600〜1500mの斜面が樹林間隔が狭く急なので、転倒するよりはましだからと一部の区間スキーを手に持って下った。
後は林道目指して、転ばないようにスキーを滑らせた。雪質が良ければ素晴らしい斜面が広がっていたのに残念だ。
林道に到着。林道が滑るか心配だったがとても良く滑った。初めは喜んでいたが、モナカ系の雪で板が曲がらない。かと思うと、突然、妖怪板つかみが出て来て突然スピードダウンして怖かった。
終盤、スノーモービルの跡がでてきて、益々ターンが難しくなるのにスピードだけが出るようになって、とうとう我慢できずにモコモコさんはシールを付けて下った。
安全第一でいい判断だと思った。
除雪された車道に出てからは、板を担いで蒲谷地の集落を抜けメイン通りに出た。
蒲谷地入口では携帯が繫がらずタクシーを呼ぶのに100mほど移動して電話した。
タクシーは25分ほどで迎えに到着した。
後はタクシーで猪苗代駅まで移動した。
山頂まで順調だったので、予定では、今頃は猪苗代か磐梯熱海でお風呂に入っているはずだった。ところが、予想外の悪雪で到着が大幅に遅れたので、確実に入浴できる会津若松の「富士の湯」で4日分の汗と汚れを落し、冷えた体を温めた。
ぎりぎりでも2月というのに、気温が高くて雪質が悪い。
ということで、我々の山スキーシーズンはこれにて終了です。
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