剱岳・�峰・源次郎尾根縦走
kenzo
htok
コースタイム
扇沢駐車場出発7:00-室堂9:20-剱沢キャンプ場12:00-B.C.設営-源次郎尾根取り付き13:40-剱沢キャンプ場15:00
2日目
起床3:00-剱沢キャンプ場出発4:00-源次郎尾根取り付き4:50-�峰8:50-�峰9:00-�峰コル9:30-剱岳山頂10:40-剱沢キャンプ場14:20
3日目
起床3:00-剱沢キャンプ場出発4:20-長次郎谷出合5:20-熊の岩6:50-�峰Cフェース剣稜会取り付き8:00-剣稜会1P目10:00-終了点15:40-熊の岩17:00
4日目
起床4:00-�峰Cフェース剣稜会取り付き5:20-剣稜会1P目6:00-終了点8:00-熊の岩10:30-熊の岩出発11:20-剱沢キャンプ場13:30
5日目
起床5:00-剱沢キャンプ場出発7:10-室堂9:50-扇沢駐車場12:00
| 天候 | 1日目晴れ、2日目晴れ、3日目16:30ころ雨がぱらつく、4日目晴れのち夕方から雨、5日目ずっとガス |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2011年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
下山後の食事は、豊科IC近くの「ステーキ宮」ご飯お代わり自由、スープ飲み放題がうれしい。ハンバーグよりステーキがお勧め。ソフトクリームバーが157円でソフトクリーム食い放題だったが、試さず。 入浴は大町温泉郷「薬師の湯」 http://www2.plala.or.jp/yakushino-yu/ 大人600円。 |
| ファイル |
非公開
5200.xls
計画書
（更新時刻：2011/08/17 05:00） |
写真
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ここで痛恨のルートミス。この先の這松の中に突っ込んでいくのが正しいルートみたいです。踏み跡を右に逃げていくとスラブになり、ロープを出す羽目に。
感想
8/11 自分達でやる「剱」。そう思うだけで、不安と期待に胸を躍らせました。
長いドライブの末、やっと辿り着いた扇沢駐車場。殆ど無料駐車場は一杯の様子。
今回は車中泊の為、出来るだけ平坦な場所を探して駐車。
天候判断により、一日日程をズラして見たがそれが吉と出るか凶と出るか、
自分の判断は正しいのか?色々考えながら、満点の星空の下でささやかな宴会。
そして、24時には就寝。
8/12 室堂に向けて多くの登山客や観光客が犇めき合う、扇沢ターミナル。
6:30だと言うのに切符を買うのすら、30分程掛かる。
やっと買えて出発するが、ソコから室堂まで遠いこと。遠いこと。
扇沢→トロリーバス→ケーブルカー→ロープウェイ→トロリーバス→室堂・・・・。
やっとの思いで辿り着いた室堂。久々の室堂に少し興奮気味。
準備を整えて、雷鳥沢から別山乗越しを越えて一気に剱沢へ到着!
途中何度もTさんに待って貰いました・・・Tさん強過ぎ(>_<)y
テント設営も完璧に行い、明日に登る源治郎の取り付きを見に行きます。
実は初めて剱沢の雪渓に行くので、少しドキドキです。
剱沢雪渓には、剱沢小屋から右手に下りて行きます。
しばらくすると沢が見えて来ますが、不用意に下りると途中で雪渓が切れてたりします。
事前に剱沢のテント場の守衛所で確認を行いましょう。
しばらく行くと広大な剱沢雪渓が広がっており、その頃には
丁度下りやすい場所が見付かります。
案外急では無いので、アイゼンも付けずにトコトコ歩いて下ります。
そこから20分程下った場所に平蔵谷の出合いが有り、急峻な雪渓が覗いてます。
出合いには大きな岩が有り、良い目印に成りました。
その出合いから少しだけ下った箇所に取り付きが有り、踏み跡を確認して
明日の朝来ても間違いようが無い様なので、剱沢に戻りました。
良く「アプローチ核心」と言いますからね!
8/13 早朝暗いうちから行動開始。今回は剱沢→源治郎尾根→剱本峰→一般道で下山。
結構長いんですよね。予想される天候も今一。
取り付きに行くまで雨が降ったら撤退と決め、向かいました。
アイゼンも不要と置いて行き、速攻で剱沢を下ります。
下る途中で、7,8人のパーティーが剱沢方面へ向かうのを見て、スピードを上げて下ります。
昨日の昼は緩かった雪渓も朝早いので固まっており、アイゼンが欲しかったが、
何とか誤魔化せて進めそうなので、そのまま下る。取り付きまでの雪渓もさほど長くは無い。
そして、首尾良く一番手で取り付けた。
後ろから男女3人組みが来るが初手確信と言う事で、段取りしている間に先に取り付きます。
結構舐めて掛かってたので、これが結構悪いのよ・・・。
思いっきりお助け紐を使ったり、這松にぶら下がりながら体を上げたり、
岩と氷のミックスでは無く、岩とブッシュのミックス・・・。
しかし、踏み跡だけは明瞭なので、迷う事無くドンドン進む。
結構、登って来たなぁと真横にルンゼコースが現れる頃、
・・・・やってしまいました。 痛恨のルーファイミス・・・。
Tさんが這松を掻き分けながら行く様なルートと言うので、他のルートを探すと
スラブ壁をトラバースすれば、上の方に踏み跡が有る様に見えたので、
「こっち。こっち」と得意に成りながら先導。
何度かトラバースした先で、フン詰まりになる。
2級程度の岩場を越えると先に行けそうだが、結構大きなスラブで、
落ちれば何処まで転がって行きそう・・・。面倒だけど、ロープを出して確保する
ココで初めてハーネス装着したんだけど、狭いスペースしか確保出来ないので大変。
抜け出してロープをしまっている間に、後続の3人組みに抜かされる。
ちゃんと這松を掻き分けながら進んだ様だ。
やっと稜線に乗っかると本峰や八つ峰がドーン!
少し先で3人組が休憩しており、我々もそこで休憩。
その3人組みに聞くと、ココが1峰だと知り、少しホッとする。
後は、楽しい稜線歩きが待っている。
2峰とのコルへクライムダウンし、再び2峰を目指して登るが、
そんなに時間が掛からず到着。
ココから30m懸垂。前のパーティーを待ちながら素晴らしい景色を堪能。
明日向かう熊の岩も見えるが、Tさんが数えた所18張のテント、
自分達が張れるスペースが有るか気に成るが、今気にしても仕方ない。
懸垂を無事に終えて一服する。
先行パーティーの方が言うには、ココから本峰まで1時間程らしい・・・。
「うーん。本当かな?」と疑うが、本当に1時間程でした!
頂上に着く時には、ガスが掛かってなーんにも見えません。
だけど、初めての剱ヴァリに二人とも満足でした。
Tさんの要望通り、帰りの「カニのヨコバイ」に向かうが、
「念願の!」と言うには、少しスパイスが足りない様だ。
そこからは、一般道の長い道のりが続く、次回からは長次郎谷へ降りよう!
休み休み帰って、やっとベースキャンプ。
昨日も探索したが、今日もカモメンバーを探す。
居ました!良かった!会えました!
久々の再開にビールも進み、食事の時間に成ったので退散。
その後、襲撃に行こうかと思ったが、流石に疲れて居たのでそのまま就寝・・・。
8/14 本日は、剱沢から熊の岩に出発です。
昨日の熊の岩の様子からも檄混みが予測される為、早めに出発!
のつもりが、パッキングに手間取って、昨日より遅い出発・・・。
本日、一般ルートから本峰に登る筈の別働隊も既に出発しており少し焦る。
途中迄は、昨日の源治郎と同様のルートを辿る。
流石に今回ばかりは、熊の岩まで急斜面を登るのでアイゼンを装着!
この日の為にアルミの10本アイゼンを購入。BD製だけど中のASPを取ればかなり軽い。
バイルが無いので、一応ピッケルを持って行くが、熊の岩までならストックとアイゼンのみで十分だった。
一応、三の窓雪渓に誤って下った時を想定してだが、もう間違う事は無いだろう。
平蔵谷出合いから少し急斜面に成る。アイゼンが有って良かった!
雪渓を踏みしめながら平蔵谷出合いから10分程下った所が、長蔵谷出合い。
沢山の人が上を目指し登って行く。「さぁ、頑張るぞ!!」も束の間・・・。
30分も登ると速度も急落下・・・。
これがエライ急斜面なのよ(涙) 想像はしてたが想像以上!
これがエライ急斜面なのよ(涙) 想像はしてたが想像以上!
既に熊の岩は見えるが、いつまで経っても近づかない。
来年は、室堂から熊の岩まで一日で行くつもりだけど、流石に遠いなぁ。
しばらく歩くとお腹が痛く成るが、何処にも隠れる場所が無いので、
諦めて熊の岩へ行く。
熊の岩は殆どが雪渓で埋まっており、大地が出てテントが張れそうなのは10張り程度。
張れなく成ると上部の雪渓にテントを貼るみたい。
到着したら直ぐにでもトイレに行きたかったが、張れるスペースをTさんが見付け、
余りにも嬉しそうに笑っているので、しばし和む。
トイレは、入り口の正反対に位置し、茂みの中にアチコチ有るので注意が必要。
慎重に進まないと踏んじゃいそう(@_@)y
岩の上からは丸見えだが、我慢を通り越してるので恥を捨てた!
テント設営しているとCフェースが気に成る。
ドンドン人が登って来るので、焦りながら岩に行く準備を行う。
恐らく4パーティー位居そうなので、装着は向こうで行う事とし、ヘルメットを被り
道具を全部詰め込んで、雪渓を渡って対岸の�妻�Cフェースを目指す。
到着して愕然とした。
なんと7パーティー待ちとか・・・。この時点で、Aフェースに転進すべきだった。
なんとしても憧れの剣稜会を登るため、準備をしながら待つこと・・・。
この時点で8時。
沢山登って行くのを尻目に剱の本峰や源治郎尾根に取り付いてる人を見物。
次に人が登ってるのを見物。この時ソロクライマーが居て、終始登り方をTさんと見る。
やっと順番が回って来て登り始める。この時点で10時。。。
1ピッチ目 �供銑卦蕁�T
今回、メインの4ピッチ目を頂けると言う事なので、お約束のTさん一投目。
少し右から回り込むようにして登り出す。
そこから、余りピンが無いのでナッツやカムを多用し乗り切る。難しさは感じられない。
2ピッチ目 �教蕁�K
出口付近が少し脆いが、特に何の問題も無く抜ける。
但し、上からの落石が多い・・・。行こうかどうか悩んでいたRCCルートでは
もっと頻繁に「ラクッ!!」の声が・・・。
2ピッチ快適に登るが、ココで待ち・・・凡そ2時間位?
シューズさえ脱いで、裸足でぼんやり待っていると遠くで自分を呼ぶ声がする。
多分本峰に登ってた別働隊が熊の岩付近を通過中なのかな?
と思うが、人影が見えず気のせいかなとも思った(実は呼ばれてましたw)。
3ピッチ目 �卦蕁�T
�卦蕕世韻坊觜縮滅鬚ぅ襦璽函�少し長いのでザイルが足りなく成るかなと心配に成る。
とっくに登りきってるTさんが、ルート上で待ち状態・・・。
どうも支点が少なくビレイ点を待っている様子。ココが詰まってる元凶かな?
4ピッチ目 �教�
�教蕕噺世Δ�、高度感が有るので少しビビる。
だけど、このルートで一番快適なルート。リッジを掴みながらトラバースする。
お尻がスースーするが、流石に難しさは無く。フリクションも効くので問題無かった。
トポでは20mと書いてるが、もっと長いような気がする。
またしても、ルート上で待ち。。。参った・・・。
5ピッチ目 �教�
最終ピッチも易しい登攀。
怪しい雲がグングン広がって来るので、少し焦りながら登る。
無事に登り切ったが、今にも振りそうな勢いで雲が広がっている。
頭を写真で撮るだけにして、早々に切り上げる。
実は、ココからが下山するのが確信でした。
イヤラシイ下りをクライムダンしながら下る箇所が多く、下に降りるまで少し時間が掛かる。
Cフェースの頭から直ぐに左へ下る道が有るが、怪しいのでパス右にルートを取る。
しばらくするとAフェースの頭が見える(と思っていたが実は、Bフェースの頭だった)
そこを下ろうと覗き込むと先行者が懸垂下降中。
石を落とさない様に慎重に下る。
やっと懸垂支点に辿り着いたと思ったら、先行者(大学生)が「先輩が懸垂支点間違ったかも」と言われる。
「ガビーン」ココを登り帰すの?まぁ、勝手に思い込みで下った自分達が悪いんだけどね。
思案していたが、先行者はそのまま下り。ノーザイルでトラバースとクライムダウンを行っている。
自分達にも出来そうなので、行って見る事にした。
懸垂下降し、ルートを確認すると確かに降りられそう。
先行者も無事に�后↓困離灰襪如⊃隼拇戮鮃圓辰討い襦�ココで雨が降り出す。
恐らく2級程度は有りそうな岩場をノーザイルでトラバースした後にクライムダン。
無事に我々も�后↓困離灰襪愿�着。
ココからもザレた踏み後を下る。下まで降りる手前で、岩を乗り越し
Aフェースの取り付き前を通りながら、雪渓に乗り移り、無事に熊の岩へ。
帰還後は、冷水に冷やした冷たいビールで乾杯!
胃に染み渡るなぁ。
8/15 今日はAフェースに行こうか、RCCルートに行こうか色々話し合った結果、
もう一度剣稜会に行こうと決意。
やはり初日は余りにも時間が掛かり過ぎて、何時間ルートに所有したのかすら
分からないまま、の場を去るのは惜しいのと人気の有るルートへ
ものの10分で行ける距離。この時を逃すことは無いと早起きして一番に取り付いた。
昨日と順番を入れ替えて、今回は自分が奇数。Tさんが偶数を担当。
結果的に2時間で抜けれた。
今からAフェースに行く時間も有るが、連日のヴァリエーションで満足してしまい。
1時間近くCフェースの頭でノンビリする。天気もバッチリで、本当に気持ちが良い。
すっかり満喫した後は、昨日に迷った懸垂支点の確認。
昨日、Aフェースの頭と思っていたのは、Bフェースの頭だと言うのが判明。
もう一度、何処が本当に降りられるのかを確認する事に成った。
最初、Aフェースの頭に行けるのかと思っていたが、行けない事も分かり。
Bフェースの頭から少し下り、長次郎谷側に詰め寄った這松の中に支点が有るのを確認。
でも、ココからでは降りられるのか微妙・・・(後日、この懸垂支点が正解と判明。50mギリギリだそうだ)。
他に支点が無いか確認するとその這松の中の支点より、10m程下った箇所に発見。
そこから下ると50mザイルを僅かに残して�后↓困離灰襪愿�着。
帰還後は、テントの撤収。ベースの剣沢へ戻る。
この剣沢への下りは、かなり急な勾配を下るだけに結構大変。
ストックでスピードを調整するが、どうしても早く足が出てしまう。下るだけで疲れそう。
その途中で、昨日には無かった雪渓の亀裂を発見。
広さは5cm位だが深さはかなり有り、幅は谷を両断している。
たった一日で、こんなのが出来るのは驚きでした。
長次郎出会いからは、長い登り・・・。喘ぎながら登る。
やっとの思いで、ベースキャンプへ到着。
程なく雨が降り出す。どうも、天気も下り坂の様だ。全てが間に合って良かった・・・。
この日もテントでTさんとお疲れ様の乾杯!もう来年の話をしながら、夢を膨らませる。
8/16 この日は下山日。ゆっくりテントを片付ける。
雨は上がっているが、剱沢はガスの中。
帰るには、後ろ髪引かれずに済みそうだ。
それと、何と無く全てが終わって気が抜けた様な感覚。
本当はいけないが、気が抜けた状態のまま剱沢から室道→帰宅路へ。
長い剱での夏が終わった。
こっそり拍手
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9時前かな？…熊の岩から「こやぴ〜」って呼んだけど、聞こえた？？
お疲れさまです！
そういえば９時頃こやぴーが名前を呼ばれたような気がするといって、二人でとしさんたちの姿を探しました！結局三人組を見つけられず。どの辺にいましたか？
懸垂支点はそこかしこにありましたが、たぶん写真のものがベストかなと。５０ｍ２本で一発でジャストで基部につきました。ＢフェイスのぎりぎりAフェイスよりです。次の時に詳しく説明します！
一回目は別の支点から降りてクライムダウンがむちゃくちゃいやらしかったので、二回目はしっかり探しました。
少し上がった雪渓近くのテン場付近だよ。
剣稜会を眺めながら一番後ろのパーティーに
こやぴーそっくしのメット＆体型を見つけたので呼んでみた。
まあ、あれだけいたのでどこかにはいるだろうというのもあったしね。
何はともあれ、お疲れ様。
今回の経験も今後の色々な糧としてね。
呼ばれた様な気がするんだよね
でも、天気もなんとか持って、
トシさん達とも会えて、楽しい夏休みを過ごせました。
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