蝶ケ岳〜常念岳【槍・穂高の絶景に紅葉ばっちり!】
- GPS
- 49:53
- 距離
- 16.3km
- 登り
- 2,037m
- 下り
- 2,073m
コースタイム
- 山行
- 4:15
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 5:35
天候 | 9/27土・霧雨のち晴 9/28日・快晴! |
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過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
▼三股〜蝶ヶ岳 本沢を離れゆるゆると登る。道は良く森林内を行く快適な道。 ▼蝶ヶ岳〜常念岳 晴れていれば槍・穂高を望みながらの最高のルート。小さなアップダウンを繰り返す。途中には林間を進む。最後の常念岳の登りはなかなかの急登だが、危険はない。 ▼常念岳〜前常念岳 岩稜を行く。高度差はさほどない。松本・安曇野方面がばっちり見下ろせる。 【注!】常念小屋〜前常念岳の巻き道は廃道になっている。 ▼前常念岳〜三股 岩稜が続く急な下り。このルートは林間に入ってからがむしろ厄介。粘土質の道と根っこの張り出しは路面が湿っていると大変滑りやすく、勾配も急なため慎重を要す。 |
その他周辺情報 | ●蝶ヶ岳温泉(ほりでーゆー四季の郷):露天風呂から常念岳が望める。蝶ヶ岳ヒュッテに入湯割引券あり。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ 1
予備電池 4
1/25,000地形図 1
山と高原地図 1
コンパス 1
笛&緊急身分証 1
筆記具 1
保険証 1
飲料 2 リットル
ティッシュ&トイレットペーパー 2+1
テーピングテープ中&細 各1
ファーストエイドキット 1
タオル&バンダナ&手拭 各1
携帯電話(スマートフォン) 1
計画書 1
レインコート上下 1
防寒着・夏用 1
コンロセット 1
時計 1
非常食 4
シャツ等着替え 1
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感想
先月縦走した槍ヶ岳〜大キレット〜穂高岳をパノラマで一望して、再度その凄さを実感したい。というわけで、その時同道したIS氏と蝶ヶ岳・常念岳に登ることにした。
9/27(土):
今回選んだのは、三股から蝶ヶ岳に登り、常念岳まで縦走して前常念岳経由で三股に戻るコース。逆回りコースも考えたのだが、寝不足に最初から急な登りではきつすぎると思い、先に蝶ヶ岳に登ることにした(その分体力の落ちる下山時の下りがきつくなったわけだが)。
台風が近づく影響で日曜より土曜の方が天気が良いかもしれないと思ったが、三股に着くとあいにく雲が立ち込め霧雨がぱらつく天気だった。とはいえ、登っているうちに晴れてくるのではないかという期待含みで出発した。
本沢沿いに進み、沢を離れて比較的緩やかに高度を稼いでいく。蝶ヶ岳までは林間の歩きやすいコースである。豆打ち平を越えて2000mに近づくと日が差し込み、先ほどまで立ち込めていた雲が晴れて、前常念岳の荒々しい岩肌が見えてきた。これは上に出れば期待ができる。
林は蝶ヶ岳の尾根に出るまでずっと続いている。尾根に出るとカラマツ林となり、やがて岩場が現れ、蝶ヶ岳の頂上に着いた。
息を飲む光景が広がっていた。
目の前に槍ヶ岳〜穂高岳の険しい山容が、思い切り眼前に広がっていた。
午後になり、槍・穂高には少し雲が掛かり、大キレットには雲がまるで溜まっているようだったが、それがかえって凄さを増しているように見えた。
「圧倒感」という言葉がふさわしい。
あんな険しい山稜を渡り歩いたのかと思うと、槍〜穂高縦走の凄さ・素晴らしさを痛感せずにはいられない。
(この日の11:50過ぎに御嶽山が噴火したが、御嶽は雲に隠れて見通せず。)
今回はゆっくりと景色を楽しむことを目的にして蝶ヶ岳ヒュッテに泊まることにしたので、この日の午後はずっと夕暮まで、IS氏といろいろの話をしながら、飽かずに槍・穂高を眺めていた。
夕方には雲が出てきて槍・穂高は隠れてしまい、星もほとんど見えなかった。
ところが夜中1時頃に目が覚めて外に出てみると、雲一つない満点の星。
そして槍・穂高の方を見ると、涸沢や槍沢の谷に雲がたまり、雲海の上に槍・穂高の主峰たちは雲一つまとわぬ姿が聳え立つのだった。
暗闇の中、雲海の上に現れた姿には、何か神々しささえ感じたのだった。
写真に収めようとしたが、うまく撮影できなかった。記憶の中に写しこむしかない。
9/28(日):
夜中の様子から想像していたとおり、翌朝は槍・穂高には全く雲がなく、きれいな姿を現していたのだった。ただし雲海はもう消えていた。そして昨日は見えなかった御嶽山が噴煙を上げている様子が、はっきりと見通せた。
蝶ヶ岳ヒュッテを出発し常念岳までの道は、黄金ルートだ。
快晴の下、ずっと槍・穂高の姿が見えていて心を奪われているので、なかなか前に進めない。
正直に言えば、前に進むのが惜しい光景が続いているのだ。
常念岳まで行かずに、蝶槍のあたりで日がな一日、槍・穂高の姿を眺め続けているのが良いなと思えたのだった。
蝶槍から常念岳までは小さなアップダウンを繰り返す。
蝶槍からは道が下って林の中へと続くのだが、この林がまた素晴らしかった。
林の中はもう秋真っ盛り、一足先に紅葉・黄葉真っ盛りだった。
快晴の抜ける空に、燃え立つ紅葉した木々に目と心を奪われて、
またしても歩みは遅くなるのだった。
最後は岩稜の直登となる。
登りきって常念岳頂上に達すると、また新たな世界が広がっていた。
常念からはより槍ヶ岳が近く、また穂高岳の方は涸沢や大キレット下の横尾本谷が正面に見えて、蝶ヶ岳から望む姿とはまた違う姿を見せてくれる。
加えて、常念岳からは立山や薬師岳も見ることができて、蝶ヶ岳から望む山々の姿とはかなり異なり、別の魅力を感ずることができる。
やはり蝶ヶ岳にとどまらず、常念岳まで来て大正解だった(笑)。
魅力はそれにとどまらない。
岩稜帯を下りて前常念岳まで来ると、今度は松本・安曇野の町がすっかり見下ろせた。午後の光の中で、細長い平地に連なる町並みと水田や畑の様子には心打たれるものがあった。
山の上からの光景にすっかり心を囚われて、下山するのが何とも躊躇われた。
前常念からの下りは険しい。岩場を下りる間は天気が良かったのでさほど苦にならなかったのだが、樹林帯に入ると難儀した。午前中に雲がかかっていた影響か、足下はずっと湿っている。粘土質の土と濡れた根っこでとにかく足元が滑りやすいのだ。
何度もスリップして閉口した。このコースを下りとして使うのが良いのかどうか。
それでも予定していた時間より、かなり早く下山した。上でのんびり景色を楽しんだ分、下りで時間を巻いた形になった。
麓の蝶ヶ岳温泉に浸かり、帰路に着いた。
天候に恵まれて、槍・穂高の姿をもう一度じっくり堪能できて、素晴らしい山行となった。
ichi11さん、こんにちは。
今年の夏に同じコースを歩いたので
特に興味を持って読みました
私たちは蝶ヶ岳では雨でしたので
またリベンジしたいと思っています、
紅葉の時期もいいですね
popieさん、コメントありがとうございます。
(しばらく開いていなくて今頃気づきました… )
それほど紅葉を期待していたわけではなかったのですが、
さすがに北アルプスですね、想像以上に紅葉黄葉が進んでいて
得した気分です
今頃山は本格的に紅葉になっているでしょうね。
またどこかのんびり歩きたいです。
常念岳からの景色は素晴らしかったですが、
私は蝶ヶ岳から先に登ったせいもあり、
穂高岳がより間近に迫り、槍〜穂高が真正面から見える
蝶ヶ岳からの風景により魅かれているかもしれません。
popieさんが次に登られる時に
素晴らしい風景が待っていることを期待しています
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