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Yamareco

記録ID: 523707
全員に公開
沢登り
丹沢

丹沢/玄倉川石小屋沢

2014年10月04日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
8
2〜3泊以上が適当
GPS
11:27
距離
25.4km
登り
3,783m
下り
3,787m
歩くペース
とても速い
0.40.5
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:49
休憩
1:33
合計
11:22
7:56
7:57
18
8:15
8:15
14
8:29
8:29
9
8:46
9:17
27
9:44
9:53
336
15:29
15:56
21
16:17
16:23
35
16:58
17:13
3
17:27
17:27
12
17:39
17:39
17
17:56
17:56
2
17:58
17:59
33
18:32
18:32
1
18:33
ゴール地点
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2014年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
◆駐車場
玄倉林道ゲート前の駐車場に駐車。約20台は駐車できる。
コース状況/
危険箇所等
◆玄倉林道
場所によっては落石が多い模様。
トンネルが8個あるが、いずれも照明は無い。青崩隧道は通過に5分程掛かるのでヘッドランプは必要。石崩隧道でも必要だろう。
◆石小屋沢
全体にぬめりが多くスラブの登攀は「丹沢の谷110ルート」刊行時(2級とされている)よりも難度が上がっている印象。
また巻き道はいずれも足場がズルズルと崩壊するので悪い。
詰めの尾根への取り付きも同様であり当時のガイドでは出合から石小屋ノ頭まで2時間とされているがとてもその時間では登れないと思う。(我々は時間を掛け過ぎているだろうけど。)
◆同角山稜
ユーシン〜大石山間はそれなりに整備されているが大石山から北側は余り登られていない模様。特に1350mベンチ近辺は踏み跡レベルであり登山道近くまでアザミが植生範囲を拡げている。
長い林道歩きの始まり。
2014年10月04日 07:28撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 7:28
長い林道歩きの始まり。
最初の境隧道。
2014年10月04日 07:31撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 7:31
最初の境隧道。
霧に尾根が煙っている。遠雷も聞こえた。ちょっと先行きが不安になる。
2014年10月04日 07:35撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 7:35
霧に尾根が煙っている。遠雷も聞こえた。ちょっと先行きが不安になる。
2番目の新青崩隧道。ここは要ヘッデン。
2014年10月04日 07:45撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 7:45
2番目の新青崩隧道。ここは要ヘッデン。
3番目石崩隧道。
2014年10月04日 07:53撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 7:53
3番目石崩隧道。
銘板は無いが4番目なので第四隧道。
2014年10月04日 08:02撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 8:02
銘板は無いが4番目なので第四隧道。
第四隧道を出た所で南側に掛かる滝。板小屋沢か?
2014年10月04日 08:03撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 8:03
第四隧道を出た所で南側に掛かる滝。板小屋沢か?
銘板は無いが第五隧道。
2014年10月04日 08:09撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 8:09
銘板は無いが第五隧道。
同様に第六隧道。
2014年10月04日 08:12撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 8:12
同様に第六隧道。
水引草の群落。
2014年10月04日 08:13撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 8:13
水引草の群落。
ホトトギス。沢沿いにも沢山見ることができた。
2014年10月04日 08:14撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 8:14
ホトトギス。沢沿いにも沢山見ることができた。
第七隧道。
2014年10月04日 08:19撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 8:19
第七隧道。
リンドウ。
2014年10月04日 08:23撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 8:23
リンドウ。
第八隧道。これでトンネルは終わり。
2014年10月04日 08:24撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 8:24
第八隧道。これでトンネルは終わり。
マムシグサ。
2014年10月04日 08:35撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 8:35
マムシグサ。
漸くユーシンロッジに着いた。
2014年10月04日 08:43撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 8:43
漸くユーシンロッジに着いた。
ここで沢装備を着けて出発。
2014年10月04日 09:13撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 9:13
ここで沢装備を着けて出発。
奥の建屋の庭先を廻って来たら鳥居があった。実はロッジの脇を抜けてくれば真っ直ぐここに来る。鳥居の先には祠がある。
2014年10月04日 09:17撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 9:17
奥の建屋の庭先を廻って来たら鳥居があった。実はロッジの脇を抜けてくれば真っ直ぐここに来る。鳥居の先には祠がある。
明治薬科大学山岳会の丹沢山小屋。薬用植物調査研究場とも表札が掲げられていた。
2014年10月04日 09:19撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 9:19
明治薬科大学山岳会の丹沢山小屋。薬用植物調査研究場とも表札が掲げられていた。
丹沢山小屋の隣りの細道を行く。
2014年10月04日 09:20撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 9:20
丹沢山小屋の隣りの細道を行く。
ここが涸沢のザレ場らしい。右の杉の木に赤ペンキの矢印が書かれている。
2014年10月04日 09:23撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 9:23
ここが涸沢のザレ場らしい。右の杉の木に赤ペンキの矢印が書かれている。
10m程登ると昔は登山道だったらしき雰囲気がある。
2014年10月04日 09:25撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 9:25
10m程登ると昔は登山道だったらしき雰囲気がある。
でも現状はこう。あちこちで崩壊している。1991年版山と高原地図ではユーシンから金山谷乗越に通じるルートが破線で描かれているがそれかも?
2014年10月04日 09:25撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 9:25
でも現状はこう。あちこちで崩壊している。1991年版山と高原地図ではユーシンから金山谷乗越に通じるルートが破線で描かれているがそれかも?
発電所水槽らしい?
2014年10月04日 09:27撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 9:27
発電所水槽らしい?
標準ルートだったころの名残かも。
2014年10月04日 09:28撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 9:28
標準ルートだったころの名残かも。
ユーシン沢の釜を持つ滝。
2014年10月04日 09:35撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 9:35
ユーシン沢の釜を持つ滝。
石小屋沢出合い目印の大岩。
2014年10月04日 09:45撮影 by  DMC-FX40, Panasonic
10/4 9:45
石小屋沢出合い目印の大岩。
石小屋沢出合に到着。
2014年10月04日 09:46撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 9:46
石小屋沢出合に到着。
すぐに6mCS滝(F1-8mCS)に出合う。
2014年10月04日 09:53撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 9:53
すぐに6mCS滝(F1-8mCS)に出合う。
胎内潜りだな。
2014年10月04日 09:55撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 9:55
胎内潜りだな。
ナメ滝の部分。パッとしない。
2014年10月04日 09:57撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 9:57
ナメ滝の部分。パッとしない。
8m滝(F2-10m)。
2014年10月04日 09:59撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 9:59
8m滝(F2-10m)。
F2は右壁を登る。
2014年10月04日 10:04撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 10:04
F2は右壁を登る。
続く4m滝(F3-5m)。
2014年10月04日 10:11撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 10:11
続く4m滝(F3-5m)。
F2をフォローする13Kさん。
2014年10月04日 10:11撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 10:11
F2をフォローする13Kさん。
Aki-CLさんから貰った接着剤で復活した自作沢靴。
2014年10月04日 10:12撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 10:12
Aki-CLさんから貰った接着剤で復活した自作沢靴。
先行する13Kさんがナメ滝で滑ってる。危険信号だな。
2014年10月04日 10:17撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 10:17
先行する13Kさんがナメ滝で滑ってる。危険信号だな。
12m(F4-15m)の逆層スラブ滝。
2014年10月04日 10:20撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 10:20
12m(F4-15m)の逆層スラブ滝。
右のザレたルンゼを10m程登りトラバース、その後直上し、再度やや下方に向けてトラバースして落ち口に出る。足元も悪く結構神経質な所。
2014年10月04日 10:28撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 10:28
右のザレたルンゼを10m程登りトラバース、その後直上し、再度やや下方に向けてトラバースして落ち口に出る。足元も悪く結構神経質な所。
F5-8mかな?
2014年10月04日 10:56撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 10:56
F5-8mかな?
左壁側から登る。
2014年10月04日 11:05撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 11:05
左壁側から登る。
イワシャジン。これも数多く見ることが出来た。
2014年10月04日 11:16撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/4 11:16
イワシャジン。これも数多く見ることが出来た。
F6-2段10mの上部樋状部が滑るスラブでトライするも登攀困難。
2014年10月04日 11:19撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/4 11:19
F6-2段10mの上部樋状部が滑るスラブでトライするも登攀困難。
右壁側を高巻くがここもグズグズで苦労する。
2014年10月04日 11:26撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/4 11:26
右壁側を高巻くがここもグズグズで苦労する。
直登不能の滝を巻いて懸垂下降で沢に降りるところ
2014年10月04日 11:46撮影 by  DMC-FX40, Panasonic
10/4 11:46
直登不能の滝を巻いて懸垂下降で沢に降りるところ
2段12m(F7-15m)直登ラインが見える。残置ハーケンが指先の先に2本有り。
2014年10月04日 11:55撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 11:55
2段12m(F7-15m)直登ラインが見える。残置ハーケンが指先の先に2本有り。
フレークをレイバックで行くがムーブが解けずに断念。
2014年10月04日 11:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 11:58
フレークをレイバックで行くがムーブが解けずに断念。
空荷で解決。最初は上部で右側に行き過ぎたが、左側の岩の裏に良いホールドがあった。でもこのムーブはIV以上でしょう。
2014年10月04日 12:12撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 12:12
空荷で解決。最初は上部で右側に行き過ぎたが、左側の岩の裏に良いホールドがあった。でもこのムーブはIV以上でしょう。
2mCS滝?
2014年10月04日 12:58撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/4 12:58
2mCS滝?
石小屋沢の由来となった3つの大岩。真ん中を再び胎内潜り。
2014年10月04日 13:13撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 13:13
石小屋沢の由来となった3つの大岩。真ん中を再び胎内潜り。
大岩の間をくぐり抜けるAki-CL氏
2014年10月04日 13:13撮影 by  DMC-FX40, Panasonic
10/4 13:13
大岩の間をくぐり抜けるAki-CL氏
大岩の間をくぐり抜けるtadomasa氏
2014年10月04日 13:14撮影 by  DMC-FX40, Panasonic
10/4 13:14
大岩の間をくぐり抜けるtadomasa氏
6m滝。ヌメヌメ滝。最初は左壁側から試すもののグズグズすぎてダメ。右ルンゼ(これもグズグズ)から高巻く。
2014年10月04日 13:18撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 13:18
6m滝。ヌメヌメ滝。最初は左壁側から試すもののグズグズすぎてダメ。右ルンゼ(これもグズグズ)から高巻く。
白壁の崩壊地の上に鮮やかな紅葉が1つ(1050m)。
2014年10月04日 14:08撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/4 14:08
白壁の崩壊地の上に鮮やかな紅葉が1つ(1050m)。
倒木のかかった3m滝(1060m)。先に5m滝が見える。
2014年10月04日 14:09撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/4 14:09
倒木のかかった3m滝(1060m)。先に5m滝が見える。
5m滝。中間にあるバンドまで左壁を登り、バンドをトラバースしながらクリア(1065m)。ここは分岐になっていて右俣を採ったが素直に行くと左俣なのかも。後で地形図を見ると左俣を詰めると石小屋沢ノ頭に出そうだ。
2014年10月04日 14:12撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/4 14:12
5m滝。中間にあるバンドまで左壁を登り、バンドをトラバースしながらクリア(1065m)。ここは分岐になっていて右俣を採ったが素直に行くと左俣なのかも。後で地形図を見ると左俣を詰めると石小屋沢ノ頭に出そうだ。
倒木群の先の8+2+2+2の4段滝(1100m)。
2014年10月04日 14:26撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/4 14:26
倒木群の先の8+2+2+2の4段滝(1100m)。
右壁から登る。
2014年10月04日 14:36撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 14:36
右壁から登る。
8m+2m+2m+2mの4段の滝の2段目を登るところ。
2014年10月04日 14:41撮影 by  DMC-FX40, Panasonic
10/4 14:41
8m+2m+2m+2mの4段の滝の2段目を登るところ。
この辺りから左尾根へのルートを探る(1140m)。
2014年10月04日 14:53撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/4 14:53
この辺りから左尾根へのルートを探る(1140m)。
15分のアルバイトで漸く尾根に辿り着いた(1190m)。
2014年10月04日 15:08撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/4 15:08
15分のアルバイトで漸く尾根に辿り着いた(1190m)。
尾根に届いてから更に30分近く要して漸く1350mベンチに到着。辺りは有り難くないアザミと山椒のトゲトゲ三昧。
2014年10月04日 15:35撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/4 15:35
尾根に届いてから更に30分近く要して漸く1350mベンチに到着。辺りは有り難くないアザミと山椒のトゲトゲ三昧。
大石山に向けて歩き出すがこの辺りは登山道とは言っても踏み跡程度。
2014年10月04日 15:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 15:58
大石山に向けて歩き出すがこの辺りは登山道とは言っても踏み跡程度。
同角山稜ルートは一般登山道だとすると結構スリリングだ。
2014年10月04日 16:08撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 16:08
同角山稜ルートは一般登山道だとすると結構スリリングだ。
大石山へ白ザレた鎖場を登る。
2014年10月04日 16:17撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 16:17
大石山へ白ザレた鎖場を登る。
コザクラ。
2014年10月04日 16:18撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 16:18
コザクラ。
こんな遺構があった。かつては登山者も多くいたのだろう。
2014年10月04日 16:19撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 16:19
こんな遺構があった。かつては登山者も多くいたのだろう。
大石山から石小屋沢ノ頭方面の眺め。
2014年10月04日 16:21撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 16:21
大石山から石小屋沢ノ頭方面の眺め。
大石山山頂。
2014年10月04日 16:21撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 16:21
大石山山頂。
大石山から440m地点下にある大石。
2014年10月04日 16:33撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 16:33
大石山から440m地点下にある大石。
東屋。あと一下りでユーシンだ。が、この下りがまたまたザレていて。
2014年10月04日 16:49撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 16:49
東屋。あと一下りでユーシンだ。が、この下りがまたまたザレていて。
何とか陽があるうちにユーシンに帰って来れた。
2014年10月04日 17:08撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
10/4 17:08
何とか陽があるうちにユーシンに帰って来れた。

感想

丹沢最奥地と言っても良さそうなユーシン谷の石小屋沢に行ってきた。1時間半の林道歩きを強いられアプローチが悪くなったせいか人が入った気配が少ない静かな沢だった。が、ぬめって滑る滝と足元から崩れる高巻きが手強くて予想外に大変だった。

涼しくなってそろそろ丹沢の沢登りも解禁?とのAki-CLさんからのお誘いで玄倉川石小屋沢へ。丹沢湖ビジターセンターで登山届けをポストして玄倉林道の駐車場に向かうが、キャンプシーズンも盛りを過ぎたのか空きが目立つ。林道を8つのトンネルを潜りながら1時間半歩いてユーシンロッジに到着。秋ではあるが林道沿いの崖も花が彩っている。紅葉見物には未だ数週間早い。天気予報では晴れだったが尾根にガスが掛かりたまに遠雷も聞こえたりして、少し先行きが不安な天気模様だ。

駐車場から沢登りの4人パーティが先行して青崩隧道で沢に入って行った他にはユーシンまで(と言うかそれ以降は誰にも逢わなかった)ハイカー1人、サイクリスト1人、釣り師らしき人1人に逢っただけだ。ユーシンは実に丹沢とは思えない静かな所だ。今見ても豪奢な県立ユーシンロッジだが使われていないのが勿体ない。公衆便所は綺麗に清掃されているので定期的にメンテナンスはされていると思われる。昔、キャンプファイヤーをしたと思われる円形広場で沢装備を身に着けて出発とした。

ロッジの脇の道を行くとのことなので素直に道を歩いて別棟のような建屋を過ぎて行くところでロッジの奥を眺めると鳥居らしきものが見えた。実際にはロッジの建屋のすぐ脇を抜けて行くと鳥居のある階段に通じるようだ。階段を登ると祠があったので、安全を祈願して行く。その先にもう一つ建屋が見えるがこれが明治薬科大学の山小屋だった。資材置き場との間に通っている道を行くと数分で右から涸沢が入る。そこのザレた斜面を行けと杉の木に赤ペンキで上向きの矢印が描かれていた。その通りに10m程登ると何やら昔は登山道だったらしき所に出て、これを出来る限り水平に辿って行く。出来る限りと言うのは所々崩壊しており、一旦下って登り返すようなことがその度に必要になる。標識の痕跡も2ヶ所程で見かけた。ユーシン沢を見下ろしながら進んで行き、2つの滝を数えて少し先に石小屋沢の出合があった。

出合は大岩が目印になっているがそれ以外特徴は無い。水流も殆ど無い。石小屋沢に入るとすぐに6mCS滝だが、これは下を潜って抜ける。(滝の表示はkamogさんの記録 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-214838.html に基づきましたが「丹沢の谷110ルート」のF番号表記も併記しています。)その後、ナメ滝なのだがはっきり言って見栄えがしない。8m滝はヌメっていそうなのでロープを出す。その上に4m滝があり、ナメ滝が続くが、全体的にヌメっていて結構用心が必要だ。

そして12mの逆層スラブ滝に出合う。これは見るからに登りたくない外観を呈しているので、右のルンゼから高巻きを狙う。最初に5m位登った所からトラバースを図るが足元がグズグズだし途中の切れている所が嫌らしい上に滝の落ち口は未だ未だ上に見えるので、更に5m登った所に進む。そこからロープを出してAki-CLさんがルートを探って行く。10m程トラバースして直上すると後は緩やかに下って行くラインが見えた。その後の樋状の滝の上段スラブ部もヌメっていて登攀困難、右側の苔壁も嫌らしく更に右側の土壁を斜上し、懸垂下降で沢に降りる。上段スラブは右側にクラックが走っているがハーケンを打つには幅があり、むしろチョックとかカムがあると良かったのかもしれない。

懸垂前に「大きな滝が見えるよ」とAki-CLさんが声を上げたが目の前に2段12mが立っている。左壁の隅の苔付きを登れそうとも思ったが、これまでの雰囲気からすると良く滑りそうだしプロテクションの不安もある。真ん中のラインはどうかと見ると残置ハーケンも2ヶ所にあった。13Kさんがリードするが、上部のレイバックからの乗越しが難しく、一旦降りて、ザックを降ろして身を軽くして再度トライ、ムーブを見つけることができた。しかしレイバックから身体を返してのムーブなんてIV級以上でしょう。

しばらく行くと石小屋沢の名前の由来になったと言う3つの巨岩が作る岩小屋風の造形に出合う。ここもまた胎内潜りの様相。その先の6m滝も相当にヌメっていて登攀意欲も湧かず。Aki-CLさんが最初は左壁側から行ってみたがグズグズで結局グズグズ崩れて振り出しに戻ってしまった。諦めて今度は右ルンゼから行くがバイルで足場を切ってルートを作って漸く高巻けた。ヤレヤレ。

荒れた沢を更に進んで行く。あちらこちらに分岐もあり解り難い所だが、白壁の崩壊地が前方に見えて一安心。この先の1065mの二俣で出合が3m滝になっている右俣に進んだが、後で地形図を見るとほぼ直進する左俣を行くと石小屋ノ頭の下に出そうだ。倒木群を超えて最後の8+2+2+2m滝になるが、もう満腹と言った所だ。ここを超えて1150mを目処に左側の尾根に取り付いて行ったがこの斜面も多少ましとは言え結構グズグズでじわりじわりと登って行く。漸く尾根に出たと言っても更に同角山稜の1350mまで30分も掛かった。

同角山稜の1350m地点にはベンチがあり、ここで靴以外の沢装備を解いて下りに掛かる。何しろ時間が押して来たので日暮れまでにはユーシンに着きたい。同角山稜は初めて歩くが1350mベンチ付近は鹿道のような有様に驚いた。大石山まで来ると登山道らしくなるが石小屋ノ頭より北側は結構アドベンチャラスな感じ。ユーシンまでは1時間、ユーシンから駐車場までは1時間20分とここだけはコースタイム通りだったが、やはりヘッデンでの帰還になった。


石小屋沢は、滝にハーケンはあまり打たれいない。自分達でハーケンを打ちながらの登攀となった。巻き道もはっきりしない。遡行に時間がかかり、ユーシンロッジからの林道歩きで日没、ヘッドランプで駐車場に向かった。先日のモチコシ沢もそうだったが、アプローチが長いためか人があまり入っていない様だ。
夜から左手首が腫れてきた。気が付かないうちに虫に刺された様だ。
そういえばモチコシ沢でもヌカカに20ヶ所以上刺されてひどく腫れた。

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