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Yamareco

記録ID: 524442
全員に公開
沢登り
甲信越

*巻機山 米子沢* 美しい天国へと続く憧れの場所へ

2014年10月04日(土) [日帰り]
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O-yama mituki その他1人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:04
距離
7.9km
登り
1,076m
下り
1,078m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:37
休憩
0:01
合計
5:38
9:20
10
駐車場
9:30
9:30
50
米子沢入渓
10:20
10:20
160
出合い
13:00
13:00
25
二俣と間違えた終了点
13:25
13:25
20
稜線
13:45
13:45
30
8合目
14:15
14:15
16
14:31
14:32
23
14:55
14:55
3
14:58
ゴール地点
天候 雨〜曇り〜晴れ〜ガス
過去天気図(気象庁) 2014年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
この沢に公式の地図はありません。ピンクテープも、ペンキマークも、もちろんありません。初心者の入渓は禁止となっております。が、近年、「究極の難しさはなく、クライミング経験者であれば比較的簡単に登れる滝ばかり」というブログが多く、滝をなめてかかって登る登山者が多い為、米子沢は事故が多いのです。確かに、「私が登れるくらいだから大丈夫」と、実は私も思いました。しかし、自分の技量を他人と比べたこともなく、私の大丈夫の基準があいまいすぎます。足を滑らせれば、いつ滑落してもおかしくない場面はたくさんありました。でもそれは、どこの山でも共通。山登りは、自己責任。これは当たり前の認識ですが、沢登りは、常にリスクが高いです。絶対に経験者と同行してください。(南魚沼市 女子力。観光プロモーションチーム巻機山より抜粋)


当日雨が止むのを待っている間に以前巻機山の救助隊員だったという駐車場の料金徴収をしているおじ様と話す。巻機山の遭難事故は米子沢、割引沢コース、ヌクビ沢コースに集中している。沢での救助時の悲惨な様子、脳などが釜に溶けだしたものの辛うじて命が助かったが大変な現在を送っている方の様子などを話してくださった。こういった整備されていない自然の美しさのその裏には常に危険が潜んでいるということを認識して、それなりの技術や心構え、何かあった時対処できるようでなければと改めて感じました。固い話をしてすみませんでした。     mituki
料金所の前の舗装道を右に入っていく
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料金所の前の舗装道を右に入っていく
途中米子沢に入れる三叉路があるけれど、そのまま中央の道を進みこの看板が出たら左手に降りる
途中米子沢に入れる三叉路があるけれど、そのまま中央の道を進みこの看板が出たら左手に降りる
スリット堰堤を過ぎしばらくゴーロ帯を歩く
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スリット堰堤を過ぎしばらくゴーロ帯を歩く
水音と同時に水流が現れました
水音と同時に水流が現れました
二条の滝
ここからスタート♪
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二条の滝
ここからスタート♪
ナメ沢出合い
水流はそこそこ
色づいた木々が徐々に♪
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色づいた木々が徐々に♪
20mの滝
先行パーティーは右側を、私達は左側を登った
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20mの滝
先行パーティーは右側を、私達は左側を登った
滑りやすかったので念の為ロープを出す。
でもロープを出したのはここだけ。
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滑りやすかったので念の為ロープを出す。
でもロープを出したのはここだけ。
ヤマちゃんにロープで遊ばれる・・・
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ヤマちゃんにロープで遊ばれる・・・
ヒョングリ滝の釜
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ヒョングリ滝の釜
ヤマちゃん滑る
体全体で楽しんでいる(笑)
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ヤマちゃん滑る
体全体で楽しんでいる(笑)
先行パーティー二人組が釜にiPhoneを落とした。
キラキラ底に光って見える
でも足がつかないほど深い
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先行パーティー二人組が釜にiPhoneを落とした。
キラキラ底に光って見える
でも足がつかないほど深い
師匠がロープで確保して持ち主の男性が潜ることに
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師匠がロープで確保して持ち主の男性が潜ることに
ヘルメットとレインウエアが浮いて沈めない
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ヘルメットとレインウエアが浮いて沈めない
着脱していざ入釜
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着脱していざ入釜
今度は上手に潜れました(^^)v
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今度は上手に潜れました(^^)v
無事iPhone帰還♪
連れの女性もずっと笑いながら
彼の男気を眺めていました
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連れの女性もずっと笑いながら
彼の男気を眺めていました
こんなところに○印?
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こんなところに○印?
気持ちいい(^^♪
スイスイ〜♪
ここは左に巻きます
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ここは左に巻きます
ツバメ岩
スダレ状15mの滝が見事
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スダレ状15mの滝が見事
登り上げたところでゆっくりと休憩
登り上げたところでゆっくりと休憩
いつの間にか青空と紅葉の美しい景色が
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いつの間にか青空と紅葉の美しい景色が
ツバメ岩も紅葉が見頃
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ツバメ岩も紅葉が見頃
秋色ずっと続きます
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秋色ずっと続きます
小さな滝はすべて直登。
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小さな滝はすべて直登。
どんどん上がります
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どんどん上がります
キャーキャー楽しむ
ご機嫌な二人♪
6
キャーキャー楽しむ
ご機嫌な二人♪
結構滑るので慎重に
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結構滑るので慎重に
高度感たっぷり・・・
2
高度感たっぷり・・・
ヤマちゃん胸までドボン!
お手本を見せてくれました(笑)
2
ヤマちゃん胸までドボン!
お手本を見せてくれました(笑)
10mの滝を登る
左岸から途中滝の水流を超え右岸に移る
2
10mの滝を登る
左岸から途中滝の水流を超え右岸に移る
CSの滝
夏なら突入しますが頭から水をかぶるのは嫌なので左から巻くことにします
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CSの滝
夏なら突入しますが頭から水をかぶるのは嫌なので左から巻くことにします
へつりながら
2段7mの滝
右岸から
とっても高いです・・
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とっても高いです・・
巻いていきます
足場はしっかりとしていますが落ちたら助からない。
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足場はしっかりとしていますが落ちたら助からない。
二条20mの滝
すごくカッコいいです!
あっ!虹だ♪
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すごくカッコいいです!
あっ!虹だ♪
ここは右から
振り返って
大ナメ手前の12mの滝
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大ナメ手前の12mの滝
ひざ当て付きのスパッツがずり落ちる・・・
これ買って失敗したなぁ(T_T)
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ひざ当て付きのスパッツがずり落ちる・・・
これ買って失敗したなぁ(T_T)
左の岩窪を登りあげると・・
2
左の岩窪を登りあげると・・
天国のナメだ(*'▽')
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天国のナメだ(*'▽')
あまりの解放感と美しさにみんな大喜び
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あまりの解放感と美しさにみんな大喜び
大ナメ途中に現れる数メートルの滝は比較的楽に越していけます
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大ナメ途中に現れる数メートルの滝は比較的楽に越していけます
それでも滑るので気が抜けない
2
それでも滑るので気が抜けない
ずんずん
じゃぶ♪じゃぶ♪
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じゃぶ♪じゃぶ♪
じゃぶ♪じゃぶ♪じゃぶ♪じゃぶ♪
野生化した人
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じゃぶ♪じゃぶ♪じゃぶ♪じゃぶ♪
野生化した人
ご満悦♪
このあたり本当に気持ちよかったな
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このあたり本当に気持ちよかったな
紅葉とナメが最高です♪
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紅葉とナメが最高です♪
のんびり二人の後ろを歩いていますが
私も目一杯楽しんでいます♪
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のんびり二人の後ろを歩いていますが
私も目一杯楽しんでいます♪
大源太や谷川山域
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大源太や谷川山域
それぞれ好きなルートを進みます
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それぞれ好きなルートを進みます
常に楽しい場所を求める野生児
1
常に楽しい場所を求める野生児
赤と黄の世界へ続いている
2
赤と黄の世界へ続いている
ずっと続いたらいいのにな
1
ずっと続いたらいいのにな
斜面は緩いけれど意外と滑るナメ
4
斜面は緩いけれど意外と滑るナメ
もうすぐ終わっちゃう・・・
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もうすぐ終わっちゃう・・・
水少なくなってきた
水少なくなってきた
左からの支流を二俣と間違えて左へと上がっていてしまうルートミス
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左からの支流を二俣と間違えて左へと上がっていてしまうルートミス
どんどん足元が悪くなりこのあと落石しそうな浮石地獄に陥る
どんどん足元が悪くなりこのあと落石しそうな浮石地獄に陥る
ちょっぴり天気も怪しく。
青空なら紅葉も最高なのに。
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ちょっぴり天気も怪しく。
青空なら紅葉も最高なのに。
フエルト靴でツルツル滑りながら草付を上がる。一番怖かったかも。本日の核心部!
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フエルト靴でツルツル滑りながら草付を上がる。一番怖かったかも。本日の核心部!
ガスが湧いてきた
ガスが湧いてきた
ようやく稜線近くの草原に
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ようやく稜線近くの草原に
避難小屋よりずっと手前の八合目上に出てしまいました。
避難小屋よりずっと手前の八合目上に出てしまいました。
下山中は紅葉が真っ盛り
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下山中は紅葉が真っ盛り
感動をカメラに収めようとすると師匠から下山後の永井食堂のもつ煮に間に合わなくなるから早く行けと怒鳴られる(T_T)
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感動をカメラに収めようとすると師匠から下山後の永井食堂のもつ煮に間に合わなくなるから早く行けと怒鳴られる(T_T)
紅葉の小道をずっと歩いていきます
2
紅葉の小道をずっと歩いていきます
でも、足元はドロドロ粘土状態で滑る。師匠は豪快に泥と戯れていました(笑)
2
でも、足元はドロドロ粘土状態で滑る。師匠は豪快に泥と戯れていました(笑)
桜坂駐車場に見やすい巻機山の地図
このあたり間違えてしまったんだね
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桜坂駐車場に見やすい巻機山の地図
このあたり間違えてしまったんだね
様々なところにこの看板。
確かにここは沢山の遭難が報告されています。
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様々なところにこの看板。
確かにここは沢山の遭難が報告されています。

感想

ちょうど二年前、紅葉がとても美しい時にひとり歩いた巻機山の割引沢コース。
(破線の一般登山道ですが大変事故の多いルートです。歩く際は十分に注意してください)
後日、米子沢の美しい天国のナメの話を山友から聞いた。
どうしてもこの紅葉の美しい季節に天国のナメを歩きたかった。

越後山域の沢歩きは初めてなので信頼できる師匠やヤマちゃんにお願いして遠征してもらうことに。二人の住む松本からは遠くてぶーぶー文句を言われましたが実際歩いてみると、私より二人のほうがメチャメチャはしゃいで楽しんだようです。

前夜2時頃駐車場に到着。テント&車中泊をして翌朝5時起床6時出発の予定。
5時に起きた時はまだ道は渇いていたのだけれど10分ほど経つとザーザー雨が降り出した。同じように前泊の沢歩きを予定していた人たちが続々と車で帰っていく中、お昼位には良くなる予報を信じて明るいうちに下山できる時刻を逆算、最終決定を9時に設定して雨の中、スヤスヤ二度寝。8時半頃ようやく雨が止み、たっぷりと睡眠もとることができて結果良かった。沢を登っている間は青空と太陽にも恵まれました。

途中、先行パーティーの二人組に声をかけられる。
「もしかして先々週、前穂東壁にいませんでしたか?」って。
実は二人は同じ日に私達のアタックしていた北条新村ルートの隣の松高ルートにチャレンジしていた人達。雪渓に張った私達のフィックスロープをどうぞと差し出したり、悪いガレ場での歩き方を大師匠から伝授されたりと、少しの間行動を一緒にした若い二人だった。
どちらもほとんど貸し切りのルートでこんな偶然あるんだ!本当にビックリ!!!
その男性が深い釜にiPhoneを落としてしまった。諦めかけていたところ私達がやってきた。これも縁。師匠が彼をロープで確保しながらiPhone救出大作戦。
本日の「一番頑張ったで賞」は間違いなく素潜りの彼だねってみんなで褒め称えました♪


米子沢は妙義の沢より長く、何度か訪れた北アルプスの七倉沢より難易度は低いので
物凄く楽しめたのだけれど最後のルートミスにより急斜面を登り上げるフエルト靴での草付が一番怖かった。
それでも明るく広々したそこは本当に天国へと繋がっているのではと思える素晴らしい場所。紅葉の赤や黄色がより美しさを増して恋焦がれていた憧れの景色に出逢えて最高の秋の一日になりました。





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山滑走 甲信越 [日帰り]
巻機山 井戸尾根〜米子沢下降
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
5/5
体力レベル
3/5

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