*巻機山 米子沢* 美しい天国へと続く憧れの場所へ
- GPS
- 06:04
- 距離
- 7.9km
- 登り
- 1,076m
- 下り
- 1,078m
コースタイム
天候 | 雨〜曇り〜晴れ〜ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
この沢に公式の地図はありません。ピンクテープも、ペンキマークも、もちろんありません。初心者の入渓は禁止となっております。が、近年、「究極の難しさはなく、クライミング経験者であれば比較的簡単に登れる滝ばかり」というブログが多く、滝をなめてかかって登る登山者が多い為、米子沢は事故が多いのです。確かに、「私が登れるくらいだから大丈夫」と、実は私も思いました。しかし、自分の技量を他人と比べたこともなく、私の大丈夫の基準があいまいすぎます。足を滑らせれば、いつ滑落してもおかしくない場面はたくさんありました。でもそれは、どこの山でも共通。山登りは、自己責任。これは当たり前の認識ですが、沢登りは、常にリスクが高いです。絶対に経験者と同行してください。(南魚沼市 女子力。観光プロモーションチーム巻機山より抜粋) 当日雨が止むのを待っている間に以前巻機山の救助隊員だったという駐車場の料金徴収をしているおじ様と話す。巻機山の遭難事故は米子沢、割引沢コース、ヌクビ沢コースに集中している。沢での救助時の悲惨な様子、脳などが釜に溶けだしたものの辛うじて命が助かったが大変な現在を送っている方の様子などを話してくださった。こういった整備されていない自然の美しさのその裏には常に危険が潜んでいるということを認識して、それなりの技術や心構え、何かあった時対処できるようでなければと改めて感じました。固い話をしてすみませんでした。 mituki |
写真
感想
ちょうど二年前、紅葉がとても美しい時にひとり歩いた巻機山の割引沢コース。
(破線の一般登山道ですが大変事故の多いルートです。歩く際は十分に注意してください)
後日、米子沢の美しい天国のナメの話を山友から聞いた。
どうしてもこの紅葉の美しい季節に天国のナメを歩きたかった。
越後山域の沢歩きは初めてなので信頼できる師匠やヤマちゃんにお願いして遠征してもらうことに。二人の住む松本からは遠くてぶーぶー文句を言われましたが実際歩いてみると、私より二人のほうがメチャメチャはしゃいで楽しんだようです。
前夜2時頃駐車場に到着。テント&車中泊をして翌朝5時起床6時出発の予定。
5時に起きた時はまだ道は渇いていたのだけれど10分ほど経つとザーザー雨が降り出した。同じように前泊の沢歩きを予定していた人たちが続々と車で帰っていく中、お昼位には良くなる予報を信じて明るいうちに下山できる時刻を逆算、最終決定を9時に設定して雨の中、スヤスヤ二度寝。8時半頃ようやく雨が止み、たっぷりと睡眠もとることができて結果良かった。沢を登っている間は青空と太陽にも恵まれました。
途中、先行パーティーの二人組に声をかけられる。
「もしかして先々週、前穂東壁にいませんでしたか?」って。
実は二人は同じ日に私達のアタックしていた北条新村ルートの隣の松高ルートにチャレンジしていた人達。雪渓に張った私達のフィックスロープをどうぞと差し出したり、悪いガレ場での歩き方を大師匠から伝授されたりと、少しの間行動を一緒にした若い二人だった。
どちらもほとんど貸し切りのルートでこんな偶然あるんだ!本当にビックリ!!!
その男性が深い釜にiPhoneを落としてしまった。諦めかけていたところ私達がやってきた。これも縁。師匠が彼をロープで確保しながらiPhone救出大作戦。
本日の「一番頑張ったで賞」は間違いなく素潜りの彼だねってみんなで褒め称えました♪
米子沢は妙義の沢より長く、何度か訪れた北アルプスの七倉沢より難易度は低いので
物凄く楽しめたのだけれど最後のルートミスにより急斜面を登り上げるフエルト靴での草付が一番怖かった。
それでも明るく広々したそこは本当に天国へと繋がっているのではと思える素晴らしい場所。紅葉の赤や黄色がより美しさを増して恋焦がれていた憧れの景色に出逢えて最高の秋の一日になりました。
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