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Yamareco

記録ID: 5264811
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
白山

【白山周辺】「爺さんの平」と初霜山,そして日岸山,よも太郎山

2023年03月11日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
33.5km
登り
1,813m
下り
1,804m

コースタイム

日帰り
山行
14:00
休憩
0:00
合計
14:00
6:30
180
下打波ゲート
9:30
9:30
80
尾根取りつき
10:50
10:50
80
「爺さんの平」(P1063m付近平坦地)
12:10
12:10
140
初霜山(△1294.8m 三等・初霜)
14:30
14:30
50
15:20
15:20
130
17:30
17:30
180
県道に着地(善五郎橋)
20:30
下打波ゲート
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
福井県道173号線(上小池勝原線)の下打波ゲート前に駐車。同線はまだ冬季閉鎖中。まだ結構雪も残っているので,自転車も使えません。
コース状況/
危険箇所等
【福井県道173号線(上小池勝原線)】
・ まだ冬季閉鎖中。なぜかゲートが開いているが,道路上の大半に積雪がある状態で,車はもちろん,自転車の利用もまだむずかしい。雪は概ね締まっていてツボ足で歩行可能。道路の端の方は雪が解けているところが多く,3割くらいはアスファルト上を歩くことが出来る。最初の方に出てくるロックシェッドのところで雪崩デブリにより片斜面になっている箇所があるので注意。

【県道取り付き〜爺さんの平(標高点1063m付近平坦地)〜初霜山】
・ 初霜山は,日岸山の西尾根の途中にある△1294.8mの山。初霜山への取り付きは,数少ない過去の記録を見ると,,がみ谷橋を渡ってすぐ,観音谷の対岸付近の尾根,L擇寮橋付近の擁壁の階段 の大体3種類に分かれるが,今回は観音谷の対岸付近の尾根から取り付いた。なお,△鉢は少なくとも以前は無雪期でも仕事道を辿れたらしいが,現在の状況は不明。取りつきから雪がつながっており,少し沈み込みがあるためワカンを使用。危険個所は特にない。
・ 増永迪男氏の著作(「霧の森」「福井の山150」)では,「爺さんの平」(標高点1063m付近の平坦地)が真ん中に泉が湧く好展望の台地として紹介されているが,今回は残雪が多すぎたようで湧水は露出しておらず,少し心残り。また,どうやら最近林道が敷かれてしまったようで,植林が多く目につくのも残念だった。ただ,初霜山への尾根付近になかなか立派なブナやミズナラ,シナノキが残されている。
・ 初霜山は,山頂自体は地味だが,すぐ目の前に展開する白山から野伏ヶ岳にかけての山岳パノラマが実に素晴らしく,展望の山としての価値が高い。

【初霜山〜日岸山(日岸山西尾根)】
・ ところどころ尾根が痩せている箇所があり,それほど難度が高いわけではないが念のため通過注意(特に,初霜山と日岸山の鞍部にちょっとしたナイフリッジがある)。尾根が細いうえに西面のためか雪解けが早く,すでに藪の露出が始まっている箇所が多い。シナノキの大木が多く壮観。

【日岸山〜よも太郎山】
・ 特に注意箇所なし。日岸山からの下りがちょっと急なくらい。

【よも太郎山〜県道(よも太郎山西尾根)】 ←尾根末端が大崩壊,要注意! ていうか当分立ち入り禁止がベター!
・ よも太郎山西尾根は,近年ではあまり記録を見ないが,昔の記録では稜線への登路としてよく使われていた尾根。尾根の上部で南側に大きな雪庇が発達し,北側も切れ落ちているので少し注意が必要なくらいで,大きな危険個所はない尾根…のはずだったのだが,現在,この尾根の末端が大規模な山崩れを起こしており(昨秋に県道上小池勝原線が通行止めになったが,ここが原因となった土砂崩れ箇所だろうか?),取りつくにも下降するにもかなり苦労するため,お勧めできない状態。というか,現在も崩壊は進行中なようなので,立ち入らないほうが無難。
暖かい日が続き,福井の山々の雪解けも進んでいるようなので,もう鳩ヶ湯あたりまで自転車使えるでしょ,と思って下打波のゲートまで来ると…まだ全然雪あるやん!(アホ)
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暖かい日が続き,福井の山々の雪解けも進んでいるようなので,もう鳩ヶ湯あたりまで自転車使えるでしょ,と思って下打波のゲートまで来ると…まだ全然雪あるやん!(アホ)
そのうち路面が露出し始めることを期待してしばらく自転車を押して歩いたが,雪はしっかり続いており,あきらめて早々に自転車デポ。一時は行先変更も考えたが,腹を決めて取り付きまで3時間の雪道歩行をすることに。
そのうち路面が露出し始めることを期待してしばらく自転車を押して歩いたが,雪はしっかり続いており,あきらめて早々に自転車デポ。一時は行先変更も考えたが,腹を決めて取り付きまで3時間の雪道歩行をすることに。
ロックシェッドのところに雪崩デブリの片斜面あり。雪が硬いため,慎重に通過。
ロックシェッドのところに雪崩デブリの片斜面あり。雪が硬いため,慎重に通過。
雪解けが進む山々と,黒々とした打波川を眺めながら歩く。
雪解けが進む山々と,黒々とした打波川を眺めながら歩く。
しかし,この道は,お地蔵さんが多いね。
しかし,この道は,お地蔵さんが多いね。
お地蔵さんに出会う度に,手を合わせながら行く。
お地蔵さんに出会う度に,手を合わせながら行く。
雪に閉ざされた無人の木野集落を通過。
雪に閉ざされた無人の木野集落を通過。
このバス停にバスがやってくるのは,まだ大分先になりそうだ。
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このバス停にバスがやってくるのは,まだ大分先になりそうだ。
中村口のすぐ手前の斜面にある石灰華形成地。最初,温泉が湧いているのかと思ってびっくりしてしまったが,水は冷たい。でも眺めは噴泉塔そのもの。
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中村口のすぐ手前の斜面にある石灰華形成地。最初,温泉が湧いているのかと思ってびっくりしてしまったが,水は冷たい。でも眺めは噴泉塔そのもの。
こんな看板も立ってたんですね。この道は車や自転車で何度も行き来しているのに,初めて気が付いた。気づくの遅すぎ?
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こんな看板も立ってたんですね。この道は車や自転車で何度も行き来しているのに,初めて気が付いた。気づくの遅すぎ?
道端にカモシカがうずくまっていた。近づいても,こちらをじっと見つめるだけで,全然逃げない。よく見ると痩せており,越冬で弱っているのかもしれない。これから芽吹く緑をたくさん食べて,元気になってくれるといいけど…。
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道端にカモシカがうずくまっていた。近づいても,こちらをじっと見つめるだけで,全然逃げない。よく見ると痩せており,越冬で弱っているのかもしれない。これから芽吹く緑をたくさん食べて,元気になってくれるといいけど…。
鳩ヶ湯に近づくと,行く手に三ノ峰と別山が。今日は快晴の稜線を楽しめそうだ。
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鳩ヶ湯に近づくと,行く手に三ノ峰と別山が。今日は快晴の稜線を楽しめそうだ。
まだ雪に埋もれた鳩ヶ湯さん。温泉入りたい…。
まだ雪に埋もれた鳩ヶ湯さん。温泉入りたい…。
ここにも雪に埋もれたお地蔵さん。
ここにも雪に埋もれたお地蔵さん。
下打波ゲートから3時間歩いて,やっと取り付きの観音谷対岸付近の尾根に到着。昔はここから仕事道が「爺さんの平」まで続いていたらしいが,今はどうなんだろう。
下打波ゲートから3時間歩いて,やっと取り付きの観音谷対岸付近の尾根に到着。昔はここから仕事道が「爺さんの平」まで続いていたらしいが,今はどうなんだろう。
取り付きから雪がつながっており,急斜面をワカンを蹴り込みながら登っていく。基本的に植林だが,時々大きなカツラやトチノキが残されている。
取り付きから雪がつながっており,急斜面をワカンを蹴り込みながら登っていく。基本的に植林だが,時々大きなカツラやトチノキが残されている。
標高点872m付近の平坦地に到着。増永迪男氏の著作では,ここに小屋掛けしている山仕事の老人から,初霜山への登路と,同山を地元では「ズキ」と呼ぶことを教えられたことになっている。現在は一面の植林地となっており,小屋の形跡は見当たらなかった。
標高点872m付近の平坦地に到着。増永迪男氏の著作では,ここに小屋掛けしている山仕事の老人から,初霜山への登路と,同山を地元では「ズキ」と呼ぶことを教えられたことになっている。現在は一面の植林地となっており,小屋の形跡は見当たらなかった。
「爺さんの平」に向けて小尾根を登ろうとしたところ,何と林道を発見! まさか林道が敷かれているとは思っておらず,びっくりした。どこから登ってきているのだろう? 
「爺さんの平」に向けて小尾根を登ろうとしたところ,何と林道を発見! まさか林道が敷かれているとは思っておらず,びっくりした。どこから登ってきているのだろう? 
林道を辿ると遠回りになりそうなので,深い植林の中を直登していくと…
林道を辿ると遠回りになりそうなので,深い植林の中を直登していくと…
突然目の前が平坦になり,小広い台地の「爺さんの平」に到着。写真の通り,残念ながら近年植林が入ってしまったようだ。
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突然目の前が平坦になり,小広い台地の「爺さんの平」に到着。写真の通り,残念ながら近年植林が入ってしまったようだ。
しかし,ところどころ自然林(おそらく二次林だが)も残されており,そうした部分は雰囲気が良い。木々の間から白山や願教寺山などの白い峰々も垣間見える。
しかし,ところどころ自然林(おそらく二次林だが)も残されており,そうした部分は雰囲気が良い。木々の間から白山や願教寺山などの白い峰々も垣間見える。
雪の平のそぞろ歩き。春の日差しに浮かれたのだろうか,ヤマガラもしきりに鳴いている。
雪の平のそぞろ歩き。春の日差しに浮かれたのだろうか,ヤマガラもしきりに鳴いている。
この平の真ん中には泉が湧いているそうで,雪を割って湧水が流れる風景が見られたらいいな,と楽しみにしていたのだが,残念ながらまだ時期が早すぎたようで,水音はなく,一面の静寂の雪景色であった。それでも一部地面が露出してちょろちょろと水が染み出ている箇所があり,もう少し雪解けが進めば泉が現れるかもしれない。
この平の真ん中には泉が湧いているそうで,雪を割って湧水が流れる風景が見られたらいいな,と楽しみにしていたのだが,残念ながらまだ時期が早すぎたようで,水音はなく,一面の静寂の雪景色であった。それでも一部地面が露出してちょろちょろと水が染み出ている箇所があり,もう少し雪解けが進めば泉が現れるかもしれない。
「爺さんの平」から初霜山への尾根に取りつくと,なかなか立派なブナやトチノキが数多く現れ,嬉しくなった。
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「爺さんの平」から初霜山への尾根に取りつくと,なかなか立派なブナやトチノキが数多く現れ,嬉しくなった。
「爺さんの平」を見下ろす。彼方には,白山と三ノ峰,それから願教寺山を見渡せる。
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「爺さんの平」を見下ろす。彼方には,白山と三ノ峰,それから願教寺山を見渡せる。
初霜山へ続く尾根に乗った。この尾根は,西側のかがみ谷側は植暗い植林に覆われてしまっているが,東側の「爺さんの平」側は立派なブナが立ち並んでおり,尾根を境に明暗が分かれているのが面白い。
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初霜山へ続く尾根に乗った。この尾根は,西側のかがみ谷側は植暗い植林に覆われてしまっているが,東側の「爺さんの平」側は立派なブナが立ち並んでおり,尾根を境に明暗が分かれているのが面白い。
初霜山の手前の小ピーク。なかなか素敵な平だ。
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初霜山の手前の小ピーク。なかなか素敵な平だ。
立派なブナが切り残されていた。
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立派なブナが切り残されていた。
そして,初霜山の山頂に到着。山頂自体は何の変哲もない小ピークだが…
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そして,初霜山の山頂に到着。山頂自体は何の変哲もない小ピークだが…
とにかく,展望が素晴らしい! 白山から野伏ヶ岳にかけてのオールスターが目の前に余すところなく勢ぞろいした感じ。初霜山は山岳パノラマの山だと実感した。写真は,左から白山,三ノ峰,願教寺山,よも太郎山,日岸山。
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とにかく,展望が素晴らしい! 白山から野伏ヶ岳にかけてのオールスターが目の前に余すところなく勢ぞろいした感じ。初霜山は山岳パノラマの山だと実感した。写真は,左から白山,三ノ峰,願教寺山,よも太郎山,日岸山。
白山(大汝峰,御前峰,別山)から三ノ峰にかけてのアップ。
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白山(大汝峰,御前峰,別山)から三ノ峰にかけてのアップ。
よも太郎山と日岸山。なだらかな石徹白側に対して,やっぱりこちらの福井県側は険しい感じだ。
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よも太郎山と日岸山。なだらかな石徹白側に対して,やっぱりこちらの福井県側は険しい感じだ。
日岸山と薙刀山。
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日岸山と薙刀山。
薙刀山から野伏ヶ岳。
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薙刀山から野伏ヶ岳。
今日の野伏ヶ岳は,たくさんの人でにぎわっているに違いない。
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今日の野伏ヶ岳は,たくさんの人でにぎわっているに違いない。
圧巻の山岳パノラマを存分に楽しんだのち,山頂から急降下して,日岸山を目指す。
圧巻の山岳パノラマを存分に楽しんだのち,山頂から急降下して,日岸山を目指す。
目の前の日岸山を目指して,鞍部へと下っていく。日岸山の西尾根は雪庇が連続していて,遠目にはなかなか険しそうだが…
目の前の日岸山を目指して,鞍部へと下っていく。日岸山の西尾根は雪庇が連続していて,遠目にはなかなか険しそうだが…
下っていく間も,素晴らしいパノラマを左右に眺める。
下っていく間も,素晴らしいパノラマを左右に眺める。
初霜山と日岸山の鞍部には,ちょっとしたナイフリッジ区間がある。左右は地味に切れ落ちているので,一時はワカンを外して慎重に通過。
初霜山と日岸山の鞍部には,ちょっとしたナイフリッジ区間がある。左右は地味に切れ落ちているので,一時はワカンを外して慎重に通過。
痩せ尾根の向こうに,日岸山が近づく。
痩せ尾根の向こうに,日岸山が近づく。
と,鞍部まで来ると,急に尾根が広がって,気持ちのいい雪原状に。ほっとすると同時に,あまりに急な風景の変化に驚く。
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と,鞍部まで来ると,急に尾根が広がって,気持ちのいい雪原状に。ほっとすると同時に,あまりに急な風景の変化に驚く。
気持ちのいい鞍部。
気持ちのいい鞍部。
初霜山を振り返る。
初霜山を振り返る。
日岸山西尾根に取りつく。遠目に見えていたよりは尾根は穏やかで,安心した。
日岸山西尾根に取りつく。遠目に見えていたよりは尾根は穏やかで,安心した。
日岸山西尾根は,ブナやミズナラ,シナノキの大木が多くて素晴らしい。
日岸山西尾根は,ブナやミズナラ,シナノキの大木が多くて素晴らしい。
特にシナノキの巨木が多い。
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特にシナノキの巨木が多い。
ブナ大木。
立派なシナノキ。
立派なシナノキ。
この尾根は急峻で西面のせいか,雪解けのペースが速く,濃い藪が露出しはじめているところも。今回は何とか藪漕ぎは避けられたが,早い時期でないと厳しい藪漕ぎを強いられそうだ。
この尾根は急峻で西面のせいか,雪解けのペースが速く,濃い藪が露出しはじめているところも。今回は何とか藪漕ぎは避けられたが,早い時期でないと厳しい藪漕ぎを強いられそうだ。
右手には薙刀山が険しい岩壁を見せつつ尖っている。
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右手には薙刀山が険しい岩壁を見せつつ尖っている。
遠くには,枇杷倉山と松鞍山の美しい吊り尾根も。
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遠くには,枇杷倉山と松鞍山の美しい吊り尾根も。
急登が続く。春の日差しが強く,シャツ一枚になっても汗だく。テルモスのお茶にザラメ雪を溶かして,冷たくしてからガブ飲みしつつ行く。
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急登が続く。春の日差しが強く,シャツ一枚になっても汗だく。テルモスのお茶にザラメ雪を溶かして,冷たくしてからガブ飲みしつつ行く。
ところどころ尾根が痩せている箇所も。難度は高くないが,左右が切れ落ちているので,ワカンをしっかりと蹴り込みながら,慎重に通過していく。
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ところどころ尾根が痩せている箇所も。難度は高くないが,左右が切れ落ちているので,ワカンをしっかりと蹴り込みながら,慎重に通過していく。
山頂が近づいてきた。急登がつづくせいか,思った以上に時間のかかる尾根だ。
山頂が近づいてきた。急登がつづくせいか,思った以上に時間のかかる尾根だ。
登ってきた尾根を振り返る。眼下に越えてきた初霜山,遠くに見えるのは経ヶ岳。
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登ってきた尾根を振り返る。眼下に越えてきた初霜山,遠くに見えるのは経ヶ岳。
薙刀山,野伏ヶ岳,小白山,枇杷倉山。
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薙刀山,野伏ヶ岳,小白山,枇杷倉山。
分厚い残雪が割れて濃い笹藪が詰まったクレバスを形成しており,落ち込まないように慎重に行く。
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分厚い残雪が割れて濃い笹藪が詰まったクレバスを形成しており,落ち込まないように慎重に行く。
やっと日岸山の山頂が目の前に。
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やっと日岸山の山頂が目の前に。
日岸山に到着。この稜線の主だったピークでは唯一山名表示がなく,目立たないピークだが,眺望は絶佳。背景は白山。
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日岸山に到着。この稜線の主だったピークでは唯一山名表示がなく,目立たないピークだが,眺望は絶佳。背景は白山。
よも太郎山,願教寺山,白山にかけての稜線。縦走した人がいるらしく,古いワカンのトレースと,今日のスキートレースが残っていた。
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よも太郎山,願教寺山,白山にかけての稜線。縦走した人がいるらしく,古いワカンのトレースと,今日のスキートレースが残っていた。
白山アップ。
南には,薙刀山,野伏ヶ岳,小白山,枇杷倉山が続く。思い出の詰まった,大好きな山々ばかりだ。
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南には,薙刀山,野伏ヶ岳,小白山,枇杷倉山が続く。思い出の詰まった,大好きな山々ばかりだ。
薙刀山と野伏ヶ岳のアップ。本当は,今日は薙刀山まで行って探索したいことがあったのだが,県道で自転車が使えなかったのが痛く,タイムアップだ。薙刀山の山頂に,登山者が一人佇んでいるのが見えた。
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薙刀山と野伏ヶ岳のアップ。本当は,今日は薙刀山まで行って探索したいことがあったのだが,県道で自転車が使えなかったのが痛く,タイムアップだ。薙刀山の山頂に,登山者が一人佇んでいるのが見えた。
登ってきた日岸山西尾根と,初霜山。
登ってきた日岸山西尾根と,初霜山。
その向こうには,大長山,赤兎山,経ヶ岳の三山が居並ぶ。
その向こうには,大長山,赤兎山,経ヶ岳の三山が居並ぶ。
あれ,懐かしの南白山じゃないか? ここからこんなに良く見えるんだなぁ。
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あれ,懐かしの南白山じゃないか? ここからこんなに良く見えるんだなぁ。
さてさて,下山はよも太郎山の西尾根へ。よも太郎山西尾根は,アップダウンがなく下り一方で,大きな危険個所もないので,すぐに県道に出られると考えていた。が,まさか尾根末端で窮地に立たされるとは,この時は知る由もなく…。
さてさて,下山はよも太郎山の西尾根へ。よも太郎山西尾根は,アップダウンがなく下り一方で,大きな危険個所もないので,すぐに県道に出られると考えていた。が,まさか尾根末端で窮地に立たされるとは,この時は知る由もなく…。
鞍部から,下ってきた日岸山を振り返る。
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鞍部から,下ってきた日岸山を振り返る。
下山予定のよも太郎山西尾根。この尾根は,上部に大きな雪庇が出る。気を付けないと。
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下山予定のよも太郎山西尾根。この尾根は,上部に大きな雪庇が出る。気を付けないと。
魅惑の雪斜面を右手に眺めながら。
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魅惑の雪斜面を右手に眺めながら。
日岸山も,こちらから眺めると,なかなか険しい岩壁を擁している。西尾根が急峻なのもむべなるかな。
日岸山も,こちらから眺めると,なかなか険しい岩壁を擁している。西尾根が急峻なのもむべなるかな。
よも太郎さんに到着。
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よも太郎さんに到着。
この山から見る願教寺山が一番カッコいい。
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この山から見る願教寺山が一番カッコいい。
さて,西尾根を下っていく。やっぱり大きな雪庇が出ている。
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さて,西尾根を下っていく。やっぱり大きな雪庇が出ている。
この尾根,大きな危険個所はないのだが,上部は大きな雪庇に加え,逆側斜面も結構急なので,それなりに慎重に下る必要がある(写真はまだ穏やかな区間だが)。
この尾根,大きな危険個所はないのだが,上部は大きな雪庇に加え,逆側斜面も結構急なので,それなりに慎重に下る必要がある(写真はまだ穏やかな区間だが)。
カモシカさんがこちらを見ていた。何だか今日はよくカモシカに会う日だなぁ。
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カモシカさんがこちらを見ていた。何だか今日はよくカモシカに会う日だなぁ。
よも太郎山西尾根も,それなりにブナがきれい。
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よも太郎山西尾根も,それなりにブナがきれい。
間違いやすい尾根分岐を慎重にクリアし,P992まで降りて来た。もう県道はすぐそこ,と思って下り出したら…
間違いやすい尾根分岐を慎重にクリアし,P992まで降りて来た。もう県道はすぐそこ,と思って下り出したら…
なんと,尾根末端が大崩壊! 善五郎橋のたもとに降りる唯一の緩い斜面が,絶望的な断崖と化しており,とても降りられない。県道は眼下に見えているのに,まさかの大ピンチ…。さあ,どうする?
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なんと,尾根末端が大崩壊! 善五郎橋のたもとに降りる唯一の緩い斜面が,絶望的な断崖と化しており,とても降りられない。県道は眼下に見えているのに,まさかの大ピンチ…。さあ,どうする?
仕方なく地形図を調べて緩そうな斜面を見つけ,そこまで登り返し,大迂回を敢行。なんとか降りられそうな斜面があり,ほっとした。
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仕方なく地形図を調べて緩そうな斜面を見つけ,そこまで登り返し,大迂回を敢行。なんとか降りられそうな斜面があり,ほっとした。
大迂回をしながら眺めた崩壊箇所。尾根がごっそり消失している…。
(昨秋,上小池勝原線が通行止めになってたけど,ここが原因の土砂崩れ箇所だろうか?)
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大迂回をしながら眺めた崩壊箇所。尾根がごっそり消失している…。
(昨秋,上小池勝原線が通行止めになってたけど,ここが原因の土砂崩れ箇所だろうか?)
この写真,決して斜めに撮ったわけではありません。スギ林のほうがが全部斜めに傾いてしまっているのです。どうやら,このスギ林,尾根の上部から地面ごと流されてきたらしい…。恐ろしすぎるー
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この写真,決して斜めに撮ったわけではありません。スギ林のほうがが全部斜めに傾いてしまっているのです。どうやら,このスギ林,尾根の上部から地面ごと流されてきたらしい…。恐ろしすぎるー
土砂崩れの衝撃で雪面が全てズタズタで,時々クレバスに落ち込んで這い上がるのに苦労した。
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土砂崩れの衝撃で雪面が全てズタズタで,時々クレバスに落ち込んで這い上がるのに苦労した。
至る所になぎ倒された木々や流れてきた大量の土砂が。
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至る所になぎ倒された木々や流れてきた大量の土砂が。
土砂は雪の上に乗っかっているので,どうやら最近また土砂崩れが起きたらしい。今この瞬間も上から崩れてこないとは限らないので,危険地帯から抜けるべく,急いで下っていく。
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土砂は雪の上に乗っかっているので,どうやら最近また土砂崩れが起きたらしい。今この瞬間も上から崩れてこないとは限らないので,危険地帯から抜けるべく,急いで下っていく。
善五郎橋が見えてきた…って,土砂が橋に直撃してる! 果たして無事に道に降りられるだろうか…。
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善五郎橋が見えてきた…って,土砂が橋に直撃してる! 果たして無事に道に降りられるだろうか…。
恐る恐る降りていくと,土砂は県道に流入し,ひどいことになっているが,なんとか道には降りられそうだ。
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恐る恐る降りていくと,土砂は県道に流入し,ひどいことになっているが,なんとか道には降りられそうだ。
何とか道に降りて来た。善五郎橋の惨状。こりゃ,冬季通行止めが解除されても,当分は通れないのではないだろうか…。
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何とか道に降りて来た。善五郎橋の惨状。こりゃ,冬季通行止めが解除されても,当分は通れないのではないだろうか…。
最後の最後で大崩壊にぶつかり窮地に立たされたが,何とか無事下って来られて一安心。しかし,駐車地まではまだ遠く,3時間の雪道歩行が残されていたのだった。
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最後の最後で大崩壊にぶつかり窮地に立たされたが,何とか無事下って来られて一安心。しかし,駐車地まではまだ遠く,3時間の雪道歩行が残されていたのだった。

装備

備考 ・ ワカン携帯。雪が締まっているのでスノーシューよりワカンのほうがが扱いやすい。アプローチの県道以外は若干沈み込みがあったため,ほぼ全行程で使用。
・ アイゼン・ピッケルを携行。よも太郎山西尾根上部の雪庇連続区間の下降時と,同尾根の末端部の崩壊箇所迂回時(こっちはどちらかというとハプニング)に使用。

感想

 地味だけど妙に気になって仕方ない山,というのが誰にでも一つや二つあると思う。今回登った初霜山(日岸山の西尾根の途中にある△1294.8mの山。三等・初霜)も,私にとってそんな山の一つだった。
 初霜山,という奥ゆかしい名前に惹かれていたのもあるけれど,増永迪男氏の著作からの影響も多分にある。この方の文章は物静かだが,読んでいるうちにいつの間にかそこに行きたくなってしまう,という不思議な魔力を持っている。氏の「霧の森」や「福井の山150」の中で,初霜山はその山腹にあるという「爺さんの平」とともに登場し,特に「爺さんの平」は,平の真ん中に泉が湧き,林床にはオウレン畑の白い花が咲き乱れる美しい台地として描かれている。オウレンの花にはまだ早いけれど,残雪を割って泉が流れる風景を見てみたいと思い,打波川に車を向けた。
 しかし,アプローチの段階で誤算があった。まだ時期が早すぎたのである。最近の季節外れの陽気や雪解けの便りにだまされて,もう鳩ヶ湯くらいまで自転車が使えるのではないかと思って下打波ゲートにやって来たのだが,県道はまだまだ分厚い残雪に覆われており,せっかく持ってきた自転車は1ミリも乗車できず,尾根の取り付きまでたっぷり片道3時間の雪道歩行を課せられてしまった。本当は薙刀山まで足を延ばして,昨夏にやり残した探索を片付けたいと思っていたのだけれど,これでは日岸山までで精一杯だろう。まあ反面,県道の雪解けが進んでからでは味わえない残雪たっぷりの山に登れるわけだし,よしとしよう(実際,日岸山西尾根は既に藪が出始めており,道路の雪がなくなってからでは藪漕ぎになりそうだった)。
 楽しみにしていた「爺さんの平」は,増永氏が訪れて以降,様子が変わってしまったようで,林道が敷かれて植林が入ってしまっていたのは残念だった。それでも一部に自然林が残っていて,木々の間から白山や願教寺山など目の覚めるような純白の峰々が垣間見え,春の日差しがうらうらと照る中,静かなそぞろ歩きを楽しめる。平の真ん中にあるという泉は,いかんせん残雪が多すぎて,まだ雪の下に埋まっているようだった。この台地はもう少し雪解けが進んでからのほうが美しい場所かもしれない。
 初霜山は,一部に立派なブナやミズナラが残っているものの,植林が終始つきまとう感じで,こりゃちょっと微妙な山だったかな,と思いつつ登っていったのだが,山頂にたどり着いて目の前を眺めた瞬間,そんな冴えない気持ちは一気に吹き飛んだ。実に素晴らしい展望! 「今日見たいと思っていた山が一度に目の前に揃っている」という感じで,白山から三ノ峰,願教寺山,よも太郎,日岸山,薙刀山,野伏ヶ岳,小白山,枇杷倉山といったオールスターの勢ぞろいである。これらの山々が初霜山を中心とした半円状にずらりと並んで,優れた山岳パノラマを展開している。初霜山は展望の山だと思い知らされた。
 日岸山は,野伏ヶ岳や薙刀山といったメジャーどころの石徹白ジャイアンツが居並ぶ稜線の中では唯一山名表示がなく,地味な山(でもとても良い山)だが,その西尾根となったらさらに地味である。しかし,ところどころちょっぴり痩せた箇所もあり適度に緊張できる急登の尾根で,尾根に沿って立ち並ぶシナノキの大木にも嬉しくなる。この稜線の山は石徹白側からは優しいイメージしかないが,福井県側は険しく変化に富んでいて,この日岸山西尾根も例外ではなく,楽しく登れるルートだった。
 そして,下山のよも太郎山西尾根では,最後の最後に波乱が待っていた。このよも太郎山西尾根は,近年ではあまり登られていないようだが,昔の記録では打波川から稜線に上がる際の登路としてよく登られていたようである。確かにアップダウンもなく大きな悪場もないので,下山に持ってこいと思って下ったのだが,P992mまで来て県道ももうすぐ,というところで,前方の様子が明らかにおかしい。尾根がありえないところでぷっつりと途切れ,その先には妙に明るい虚空が不気味に口を開けているばかり。なんと,大規模な崩壊が起こり,尾根末端が消失,断崖絶壁となってしまっていたのである。
 これには青ざめたが,気を取り直して地形図を調べ,若干緩くなっている箇所を探し出して登り返し,そこから下降のち大迂回して,なんとか善五郎橋のたもとに着地して事なきを得た。土砂崩れの衝撃でズタズタに引き裂かれた雪斜面や,上部の斜面から奇妙にナナメった姿で地面ごと流されてきた杉林など,最後の最後に凄まじいものを見てしまった。この県道(上小池勝原線)は,昨秋,土砂崩れで一時的に通行止めになっていたと思うが,ここがその原因となった土砂崩れ箇所なのだろうか。ということは,最近になってまた崩れたことになる。善五郎橋も土砂崩れの直撃を受けており,冬季閉鎖が解除されても,当分県道は通行止めになるのではないだろうか。ということで,よも太郎山西尾根の登山ルートとしての利用は当分の間おすすめできません…。

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コメント

hillwandererさんはじめまして。
拝見させて頂くようになってからそのスタミナとモチベーションに驚かされるばかりです。しかも地図とコンパスのみでGPS等の電子機器を持たれていないと知ったときは驚きでした。未だに信じられません。

拝見していて自分が行きたい山や尾根等、結構被る時があり「なんでだろう?」と思っていましたが
その理由が少しだけ分かったように思います。
私も増永迪男氏の本を1冊だけ持っていて「春夏秋冬山のぼり」という本です。おっしゃる通りこの方の文書は読んでいるうちその場所に行ってみたい衝動に駆られますし、実際2、3か所はどんな場所か行ってみたこともあります。私の持っている本はほぼ文書のみで偶にある写真も白黒なので余計にそう思います。

「爺さん平」は残念でしたが初霜山は素晴らしい展望で良かったようですね、名前すら知りませんでしたがタイミング合えば私も訪れてみようと思います。
善五郎橋は徒歩やチャリで何度も通っていますが、崩落が起きそうなイメージは全くない場所だったのでビックリでした。そして下打波ゲートから徒歩で鳩ヶ湯の奥まで歩かれるhillwandererさんにもビックリなのですが、こちらはもう慣れました(笑)
2023/3/18 11:22
きやさん
はじめまして! おっしゃるとおり、きやさんとは行きたい山域が重なることが多いようで、イグルー泊など素敵な山行をされているなぁと、よく記録を拝見させていただいていました。別山東尾根の記録は、私もいつか通しでこの尾根を歩いてみたいと思っているので、羨ましく読ませていただきました。
GPSを持っていないのは、単にそのほうが面白いから(山の楽しみの半分はルートファインディングな気がします)なんですが、やはり弱点もあり、積雪期のホワイトアウトがその一つです。悪天でホワイトアウトが怖く、中止したり撤退したりした山もいくつもあります。これはどうしようもないですね〜。
増永迪男さんの本、きやさんもお持ちなんですね。この方の本で知った山は、今回の初霜山もそうですが、他にも鍋又山(屏風山の北にある山。お気に入りの山です)などいくつかあります。山の本を読んでいると、いろいろ発見があって、それをもとに次の山を考えていると楽しいですよね。
初霜山は本当に展望が素晴らしかったですよ。時間が許すならもっとゆっくりしていきたくなるような山頂でした。爺さんの平も、雪解けが進んだ春にまた訪れてみたくなるような場所でした。
よもたろう西尾根の崩壊は、私も本当にびっくりしました。この尾根がこんな崩れ方するんだ、という…。上小池までの開通はもしかしたら時間がかかるかもしれません。
私も本当はこの道を3時間も歩きたくなかったですよ〜(笑)でも初霜山に登る気まんまんでゲートまで来たので、雪に埋もれた道を見ても、もはや行き先変更する気になれず。ラーメン食べに行ったら店が閉まってて、余計にラーメンが食べたくなるみたいな…。
きやさんも、また素敵な山行を楽しみにしております!
2023/3/18 17:55
プロフィール画像
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