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Yamareco

記録ID: 526538
全員に公開
ハイキング
蔵王・面白山・船形山

股窪から後烏帽子岳

2014年10月09日(木) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:29
距離
8.3km
登り
707m
下り
693m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:37
休憩
0:48
合計
5:25
9:15
117
スタート地点
11:12
11:21
43
12:04
12:24
40
13:04
13:23
77
14:40
ゴール地点
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2014年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
みやぎ蔵王えぼしスキー場駐車場から石子ゲレンデまでゴンドラ・ロープウェイで往復
コース状況/
危険箇所等
倉石ヒュッテ−股窪間は刈り払いがされて、歩きやすくなっていた。
後烏帽子岳山頂−7合目登山口間の石組み階段化整備は更に進んでおり、危険箇所はない。
ゴンドラ・ロープウェイ・ターミナル
2014年10月09日 08:44撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 8:44
ゴンドラ・ロープウェイ・ターミナル
石子ゲレンデの先に前・後烏帽子岳の稜線
2014年10月09日 09:12撮影 by  X20, FUJIFILM
1
10/9 9:12
石子ゲレンデの先に前・後烏帽子岳の稜線
ここを右折
2014年10月09日 09:12撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 9:12
ここを右折
1,000m付近まで紅葉前線が降りてきている
2014年10月09日 09:18撮影 by  X20, FUJIFILM
3
10/9 9:18
1,000m付近まで紅葉前線が降りてきている
ゲレンデを横切って
2014年10月09日 09:23撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 9:23
ゲレンデを横切って
倉石ヒュッテへの登山口に入る
2014年10月09日 09:24撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 9:24
倉石ヒュッテへの登山口に入る
…ん?
刈り払いが入ったか?
2014年10月09日 09:27撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 9:27
…ん?
刈り払いが入ったか?
ロープもある
2014年10月09日 09:30撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 9:30
ロープもある
台風の後なので、沢水は少し多め
2014年10月09日 09:33撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 9:33
台風の後なので、沢水は少し多め
倉石ヒュッテの閑かな佇まい
絵になる〜
2014年10月09日 09:35撮影 by  X20, FUJIFILM
1
10/9 9:35
倉石ヒュッテの閑かな佇まい
絵になる〜
倒木の遮断機
2014年10月09日 09:46撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 9:46
倒木の遮断機
澄川対岸の柱状節理にガスが湧いてきたが…
2014年10月09日 09:51撮影 by  X20, FUJIFILM
1
10/9 9:51
澄川対岸の柱状節理にガスが湧いてきたが…
濃くなっていく様子ではなさそう
2014年10月09日 09:52撮影 by  X20, FUJIFILM
1
10/9 9:52
濃くなっていく様子ではなさそう
濡れて足元が不安定だが、覗いてみる
2014年10月09日 09:52撮影 by  X20, FUJIFILM
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10/9 9:52
濡れて足元が不安定だが、覗いてみる
下流方面の紅葉はこれから
2014年10月09日 09:52撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 9:52
下流方面の紅葉はこれから
1,100m近辺は盛り
2014年10月09日 09:55撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 9:55
1,100m近辺は盛り
森永キャラメル43番
2014年10月09日 09:56撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 9:56
森永キャラメル43番
ふかふかの腐葉土径
2014年10月09日 09:57撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 9:57
ふかふかの腐葉土径
森永キャラメル44番
2014年10月09日 10:01撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 10:01
森永キャラメル44番
どうやら全コース、刈り払いが入った直後のようで、散策路の感じ
2014年10月09日 10:04撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 10:04
どうやら全コース、刈り払いが入った直後のようで、散策路の感じ
おっと!?これは富士フィルム18番
2014年10月09日 10:07撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 10:07
おっと!?これは富士フィルム18番
森永キャラメルは45番、
2014年10月09日 10:07撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 10:07
森永キャラメルは45番、
46番と順調♪
2014年10月09日 10:11撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 10:11
46番と順調♪
お釜方面の眺望が開け
2014年10月09日 10:15撮影 by  X20, FUJIFILM
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10/9 10:15
お釜方面の眺望が開け
ガスも薄れていく
2014年10月09日 10:15撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 10:15
ガスも薄れていく
覗き込むと、
2014年10月09日 10:15撮影 by  X20, FUJIFILM
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10/9 10:15
覗き込むと、
澄川沿いの紅葉の始まり
2014年10月09日 10:15撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 10:15
澄川沿いの紅葉の始まり
こちら側は真っ盛り
2014年10月09日 10:15撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 10:15
こちら側は真っ盛り
刈り払いのおかげで、名物?の藪漕ぎは無し
2014年10月09日 10:24撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 10:24
刈り払いのおかげで、名物?の藪漕ぎは無し
いいなぁ〜
2014年10月09日 10:27撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 10:27
いいなぁ〜
いいなぁ♪
2014年10月09日 10:28撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 10:28
いいなぁ♪
…と云う間に森永キャラメル52番
@120mx6=720mってことか?
2014年10月09日 10:31撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 10:31
…と云う間に森永キャラメル52番
@120mx6=720mってことか?
対岸すみかわスノーパークのみやぎ蔵王高原ホテルが見える
2014年10月09日 10:34撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 10:34
対岸すみかわスノーパークのみやぎ蔵王高原ホテルが見える
2014年10月09日 10:35撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 10:35
2014年10月09日 10:41撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 10:41
落葉のおかげで、眺望良好
2014年10月09日 10:41撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 10:41
落葉のおかげで、眺望良好
でも、足もと注意!
時々、涸れ沢を跨ぐ
2014年10月09日 10:55撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 10:55
でも、足もと注意!
時々、涸れ沢を跨ぐ
2014年10月09日 10:56撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 10:56
けっこう滑る
2014年10月09日 10:57撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 10:57
けっこう滑る
富士フィルム15番
こちらは森永キャラメルと逆方向
2014年10月09日 11:05撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 11:05
富士フィルム15番
こちらは森永キャラメルと逆方向
巨大倒木のアーチ
「股窪へようこそ!」
2014年10月09日 11:07撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 11:07
巨大倒木のアーチ
「股窪へようこそ!」
マザー的に枝を拡げた巨木に迎えられ
2014年10月09日 11:08撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 11:08
マザー的に枝を拡げた巨木に迎えられ
股窪十字路に到着!
2014年10月09日 11:12撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 11:12
股窪十字路に到着!
小休止の後、ろうずめ平へ
水音に気付くと、紅葉越しにけっこうな水量の沢が見える
2014年10月09日 11:28撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 11:28
小休止の後、ろうずめ平へ
水音に気付くと、紅葉越しにけっこうな水量の沢が見える
2014年10月09日 11:29撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 11:29
2014年10月09日 11:31撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 11:31
だんだん終わりに近くなる紅葉を惜しみつつ進むと、
2014年10月09日 11:35撮影 by  X20, FUJIFILM
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10/9 11:35
だんだん終わりに近くなる紅葉を惜しみつつ進むと、
南蔵王連峰
2014年10月09日 11:39撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 11:39
南蔵王連峰
雰囲気のある蔵王山岳会避難小屋
2014年10月09日 11:45撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 11:45
雰囲気のある蔵王山岳会避難小屋
バックに杉が峰
2014年10月09日 11:45撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 11:45
バックに杉が峰
から屏風岳?
2014年10月09日 11:46撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 11:46
から屏風岳?
こっちのトンガリくんは後烏帽子岳
2014年10月09日 11:51撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 11:51
こっちのトンガリくんは後烏帽子岳
屏風岳
2014年10月09日 11:59撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 11:59
屏風岳
スゴイ!
2014年10月09日 11:59撮影 by  X20, FUJIFILM
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10/9 11:59
スゴイ!
ろうずめ平到着!
コンビニおにぎりの昼食
2014年10月09日 12:04撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 12:04
ろうずめ平到着!
コンビニおにぎりの昼食
さぁ!後烏帽子岳へアプローチ
2014年10月09日 12:27撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 12:27
さぁ!後烏帽子岳へアプローチ
ここにもマザー的な巨樹が
2014年10月09日 12:27撮影 by  X20, FUJIFILM
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10/9 12:27
ここにもマザー的な巨樹が
2014年10月09日 12:29撮影 by  X20, FUJIFILM
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10/9 12:29
2014年10月09日 12:29撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 12:29
パノラマで
2014年10月09日 12:30撮影 by  X20, FUJIFILM
1
10/9 12:30
パノラマで
2014年10月09日 12:42撮影 by  X20, FUJIFILM
1
10/9 12:42
2014年10月09日 12:42撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 12:42
残念ながら紅葉は終わり
2014年10月09日 12:42撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 12:42
残念ながら紅葉は終わり
2014年10月09日 12:42撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 12:42
もういちどパノラマ
2014年10月09日 12:43撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 12:43
もういちどパノラマ
こちらは、まだ頑張ってる
2014年10月09日 12:44撮影 by  X20, FUJIFILM
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10/9 12:44
こちらは、まだ頑張ってる
2014年10月09日 12:58撮影 by  X20, FUJIFILM
1
10/9 12:58
2014年10月09日 12:59撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 12:59
終わっても綺麗
2014年10月09日 12:59撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 12:59
終わっても綺麗
頂上近く、這い松のシェルター
2014年10月09日 13:00撮影 by  X20, FUJIFILM
2
10/9 13:00
頂上近く、這い松のシェルター
最盛期はさぞかし
2014年10月09日 13:08撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 13:08
最盛期はさぞかし
2014年10月09日 13:08撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 13:08
終わりの美♪
2014年10月09日 13:09撮影 by  X20, FUJIFILM
4
10/9 13:09
終わりの美♪
この時期に意外なパステルカラー
2014年10月09日 13:09撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 13:09
この時期に意外なパステルカラー
2014年10月09日 13:09撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 13:09
2014年10月09日 13:09撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 13:09
全景
2014年10月09日 13:10撮影 by  X20, FUJIFILM
1
10/9 13:10
全景
後烏帽子岳山頂
2014年10月09日 13:20撮影 by  X20, FUJIFILM
1
10/9 13:20
後烏帽子岳山頂
もう一枚
2014年10月09日 13:21撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 13:21
もう一枚
さぁ!下山
缶蓋1番
2014年10月09日 13:23撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 13:23
さぁ!下山
缶蓋1番
前烏帽子岳分岐
2014年10月09日 13:24撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 13:24
前烏帽子岳分岐
缶蓋3番
2014年10月09日 13:31撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 13:31
缶蓋3番
几帳面に整備された登山道
2014年10月09日 13:34撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 13:34
几帳面に整備された登山道
標高差250m以上に及ぶ石積みの偉業!
に圧倒される思い
2014年10月09日 13:37撮影 by  X20, FUJIFILM
1
10/9 13:37
標高差250m以上に及ぶ石積みの偉業!
に圧倒される思い
この辺りから再び紅葉が盛りに入り
2014年10月09日 13:48撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 13:48
この辺りから再び紅葉が盛りに入り
2014年10月09日 13:48撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 13:48
自然風のほうが好きかも…
などとバチアタリな思いを抱きつつ
2014年10月09日 13:52撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 13:52
自然風のほうが好きかも…
などとバチアタリな思いを抱きつつ
缶蓋8番
2014年10月09日 13:54撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 13:54
缶蓋8番
2014年10月09日 13:56撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 13:56
2014年10月09日 14:04撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 14:04
缶蓋10番から
2014年10月09日 14:07撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 14:07
缶蓋10番から
7合目登山口のかもしかゲレンデトップに出ると、
エッ?!ガス!!
2014年10月09日 14:09撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 14:09
7合目登山口のかもしかゲレンデトップに出ると、
エッ?!ガス!!
ガス!
2014年10月09日 14:09撮影 by  X20, FUJIFILM
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10/9 14:09
ガス!
リフトもガスの中
2014年10月09日 14:14撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 14:14
リフトもガスの中
ゲレンデを下る
2014年10月09日 14:18撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 14:18
ゲレンデを下る
2014年10月09日 14:18撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 14:18
2014年10月09日 14:18撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 14:18
2014年10月09日 14:20撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 14:20
2014年10月09日 14:20撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 14:20
2014年10月09日 14:23撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 14:23
2014年10月09日 14:23撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 14:23
惜しい!ガスが無ければなぁ…
2014年10月09日 14:29撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 14:29
惜しい!ガスが無ければなぁ…
ゴンドラ山頂駅が見えてきた
2014年10月09日 14:29撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 14:29
ゴンドラ山頂駅が見えてきた
2014年10月09日 14:31撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 14:31
最後にきてガスだったが、
2014年10月09日 14:34撮影 by  X20, FUJIFILM
10/9 14:34
最後にきてガスだったが、
せめて足もとの草紅葉でハッピー・ジ・エンド
2014年10月09日 14:36撮影 by  X20, FUJIFILM
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10/9 14:36
せめて足もとの草紅葉でハッピー・ジ・エンド

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 ザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 携帯 時計 タオル ツェルト ストック カメラ

感想

一週間ほど、蔵王山麓のあちこちをうろついてきた。
気まぐれにひょこひょこ出歩いていただけなので、纏まりのあるレポートとは成し難いのだが、後烏帽子岳に登った日は、自分的にささやかなメモリアルでもあり、文々さんからサボりの罰ゲームを命じられてもいるので、レコしておくことにした。

昨秋のもう少し遅い時期、蔵王の紅葉が600m付近に近づく頃、後烏帽子岳ピストンで、ヤマレコにデビューできて、自分の山歩きの愉しみの幅が倍加した、極めて個人的な記念だ。

閑話休題。
えぼしスキー場駐車場から千年杉コースあるいは白竜の滝コースで登り始めるか、前烏帽子岳経由のスパルタン・ルートが浮かぶが、日も短くなってるし…などとひよって、石子ゲレンデまでゴンドラ往復のラクチン・コースに決定。
ただし、股窪から倉石ヒュッテに向かうコースの藪の濃さは、先日の花さんのレコでも指摘されており、藪漕ぎを期待(もとい覚悟)して、倉石ヒュッテ→股窪→ろうずめ平→後烏帽子岳と歩くことにした。

ゴンドラはグータラ者にとっては、10分で1,000mまで運んでくれるありがたい手段だが、始発が9:00、下り最終が16:00と云う時間制限が不自由だ等と勝手なことを思ううち、上のターミナルに到着。
紅葉前線は、1,000m近辺に迫っているようで、天気も良し、ラッキー♪
ターミナルを出て、すこし先を右折し、ダイナミック・コース・ゲレンデを横断すると、倉石ヒュッテへの入山口がある。
この道を歩きはじめて、何かちょっと以前と違うなぁと感じていたが、それはすぐに、ごく最近、刈り払いが入ったようだと気付いた。
そう云えば、沢に下るところのトラロープの設置数も増えているようだし、たぶん倉石ヒュッテへの連絡路だから、手入れがされたのだろうくらいに受け取った。

しばらく歩くと、倉石ヒュッテの前庭?に到着。
秋色の中、閑かな佇まいを見せて、まさに絵になっているヒュッテを通り過ぎ、股窪方面に続く登山道を進む。
後烏帽子岳が澄川に向かって落ち込んでいく斜面のトラバース道をゆっくり200m超登る間に、紅葉も進む。
葉を落とした木々の間からは、澄川対岸の斜面と柱状節理、その上に広がるすみかわスノーパークや、みやぎ蔵王高原ホテル、更にその先にはお釜周辺から北蔵王の峰々が垣間見える。
…と、谷底からガスが昇ってきて、視界を遮るが、それほど濃くなっていくようでもなさそうなので、心配ない。
途中、2箇所ほど岩頭のせり出した眺望ポイントからは、濡れて滑る足もとを気にしながらも、始まったばかりの谷底の紅葉を覗くこともできた。

だが、1,100mを過ぎるあたりで、はたと思い至った。
それにしても、視界が良すぎる…。
どうやら、刈り払いは全コースにわたったようだ!
かくして、覚悟の藪漕ぎはまったく不発、有難いことにラクチン紅葉狩りコースに変貌していたのだ。
森永キャラメルの案内板をたどり、1,300m過ぎの登りの後、岩だらけで落ち込んで行くいくつかの涸れ沢を越えると、股窪に向かってほぼ平らな区間を歩く。
名前のとおりの窪地に向かって下る手前に巨大な倒木のアーチがあって、何となく「股窪にようこそ!」と歓迎された思いだったが、股窪に到着してみると、素っ気ない十字路の感じで、長逗留できなかった。

ろうずめ平に向かっては、200mほどの高度差をゆっくり登る。
途中、水音に気付き、木の枝越しに覗くと、台風の後のせいか、かなりの水量の沢が見えた。
登るにつれ、紅葉の盛りから、終わりの変化が感じられ、楽しい♪
視界が開けると、杉ヶ峰だろうか?屹立している。
杉ヶ峰から屏風岳に続く稜線が見えてくると、その雄大な背景を背負って、みやぎ蔵王山岳会避難小屋が、雰囲気のある姿をひっそりとあらわす。
左手には、目指す後烏帽子岳のトンガリくんが見えてきて、しばらく歩くと、ろうずめ平に到着。
名の由来との説もある、白いすべすべ肌の裸木。
そして、何といってもスゴイッ!南蔵王連峰の景観!
コンビニのオニギリの昼食のなんと豪奢なオカズたちか!
屏風岳方向から、自分よりご年配とお見受けしたご夫婦が登ってこられ、軽くご挨拶。
ご主人は、見るからにアスリート、奥様は慎ましく少し後から…すれ違いながらロマンが浮かぶような清々しさだったが、今日これまで出合ったただひと組でもあった。

後烏帽子岳へのアプローチは、はじめ少し下り、しばらくの平坦部の後、やや急登で、一気に山頂を目指す。
…が、ついつい、背中の景観に気をとられて、振り返り振り返りになってしまい、ペースは上がらない。
屏風岳、馬ノ神岳の山腹から秋山沢の紅葉は最終盤を迎え、華やかさこそ減じられているが、思いがけずパステル調のやさしさで、早くも次の季節の予感も含まれた味わい深いものだった。
山頂では、男三人衆の先客あり、しばらく談笑の後、下っていかれた。
昨秋は、雨混じりのガスガスで、まったく視界が利かず、早々に下山したことどもを思い浮かべながら、180度隅々まで見とおせる蔵王の雄大な景観を存分に愉しみ、下山開始。

こちらのコースは、石組み丸太止めの強固な登山道整備が、去年より更に進んでいて、その几帳面とも云える仕事ぶりに驚く。
以前、自分も遊びで庭に石組みをしたことがあるので、感じるのだが、例えて云うならば、重さ数キロのピースを抱えて、はめ込みを試行錯誤する立体ジグソーパズルなわけで、じつにシンドイ作業だ。
これが、250m強の標高差にわたって完成しているのだ!ありがたや恐るべし!と思いつつ下るも、下のほうに残された木の根でデコボコの自然風の径に出ると、「ワタクシはこっちのが好きかも…」などとバチアタリなことを思ってしまう。

7合目登山口に出ると、あたり一面のガス!
かもしかリフトも霧の中に霞んでいる。
ゲレンデ歩きの愉しみにしていた両サイドの雑木の紅葉もガスの中。
山頂は、あんなに晴れていたのに…ぶつくさ言いながらゲレンデをくだり、ガスを透かしてゴンドラ・ステーションが見えるまでの退屈さ。
だが、思い返せば、昨秋は最初から最後までこんな調子だったのだから、今回はリベンジなったと云うべきだろう。
最後にオチをひとつ、後烏帽子岳はやはり、後ろからがヨロシイようで。

相変わらず冗長なレコにお付き合い頂いて、感謝致します。

御嶽山の奇禍に遭われた方々に、明日の我が身と思い、心より合掌致します。













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コメント

おはようございます
素晴らしい徘徊(彷徨?)でわたくしも大満足させていただきました
蔵王も噴火取り沙汰されており大丈夫とは思いましたが「まさか」があり、
御嶽山を考えると安易に考えてはいけませんね。
一週間も気儘に歩けて極楽、極楽 、レポートも「満点」だと思われました
2014/10/13 6:17
文々さま、 おはようございます
ずいぶん早朝に、さっそくのコメントを頂き、有り難うございました。
いつもながらのヘナチョコ山歩記で失礼致しましたが、何とか罰ゲームをクリアできましたでしょうか?
半世紀をだいぶ超える大昔、つづり方でハナマルを頂いて以来の、先生からの「満点」を頂戴して、過分なお世辞とは思いつつも、大喜び致しました。
お釜の周りをうろついております時に、白濁が検出されていたと後に知りまして、今更ながら、御嶽山の出来事を我が身に沁みて感じた次第です。
2014/10/13 10:05
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