台風直前、大快晴の朝日連峰主稜線(の一部…)
- GPS
- 49:16
- 距離
- 35.0km
- 登り
- 2,731m
- 下り
- 2,713m
コースタイム
- 山行
- 7:33
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 8:12
- 山行
- 6:08
- 休憩
- 1:43
- 合計
- 7:51
天候 | 1,2日目:大快晴&暑い 3日目 :曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
は一杯で、手前の林道わきに駐車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは古寺鉱泉の朝陽館の前にあります。 小朝日から鳥原へ降りるルートに急降下が3箇所(内2箇所はロープ有り)あります。 |
その他周辺情報 | 大井沢温泉のゆったり館(現在、温泉故障で沸かし湯、その代わり\200) 大井沢の民宿食堂で、新そば&山菜料理は激うまです。 |
写真
感想
朝日の主稜線歩きたい!と言う友人の強いリクエストに応え、種々の制約の中、一部分だけならと言うことで、この三連休に朝日連峰の山行を計画しました。
自家用車利用のためスタート地点に下山しないといけないと言う制約と
この時期の大朝日小屋は大混雑が予想されるので避けたいという制約、
さらに最大の問題は台風接近という制約。
竜門小屋に2泊して中日に稜線山歩という案もあったものの、台風接近に備え、2日目に下山、または最終日に早々に下山が必要という事態も想定し、以下のプランを作成。
晴天予想の初日、古寺鉱泉から大朝日を経由して竜門小屋まで主稜線の一部を歩き、翌日は、ガスってもやむなしで、再度大朝日まで主稜線を戻り、目的を達成する。
天気が悪ければそのまま下山。天気が保ちそうなら、ちょっとマニアックな鳥原小屋でのんびりタイムを満喫し、最終日は2時間コースでそそくさ下山する。
その初日、天気予報通りの大快晴。
と言うことは、登山客もわんさか押し寄せるハズ!
予想通り古寺鉱泉の駐車場は一杯で辿り着けず、ずっと手前の林道脇に何とか駐車。徒歩5分くらいかと思いきや、アスファルト道路を歩くこと15分。
気を取り直して古寺鉱泉わきの登山口をスタート。風もなく雲一つない秋晴れ。高度を上げるに従って見事な紅葉がひろがり、小朝日岳付近では、最高のコントラストが楽しめました。でもここはまだ枝稜線。主稜線へのアプローチルートです。
大朝日の山頂直下の銀玉水で冷たい伏流水をゴクゴクと頂いて最後の登りの石畳みを登ると大朝日小屋も間近です。
多数のザックがデポされた大朝日小屋へ到着すると、
小屋前に立つ小屋番さんが、私の顔を見るなり、向こうを指さしながら、
「今日も竜門だろ!」とニヤーリ。
大混雑が予想されるこの日、何とかなりそうなヤツには竜門に行ってもらおうという魂胆、見え見えです。(笑)
翌日聞いた話だと、その夜は小屋裏にも入れて土間も使って、テン場も一杯に使って、何とか凌いだらしいです。
さてさて、主稜線を行くからにはやっぱり大朝日の山頂からスタートしなきゃ、というこじつけで、時間もおしていたのですが、まずは山頂を踏みます。翌日の快晴が保証されていないため、快晴の今、山頂は踏んでおきたい、と言うのが本音です。
大朝日の山頂をスタートして、中岳(トラバース)、西朝日と快晴の主稜線を楽しみます。観光道路も送電線もない山奥のダイナミックな大朝日の主稜線は飽きることがありません。なんと言ってもこのコースから見る大朝日は、小朝日側から見るのと違い、トンガリ大朝日が超カッコ良いのです!(写真、見てね)
西朝日の先、竜門までは高低差も少なくお山歩コース。左右に伸びる枝稜線とその紅葉を楽しみながら、予定時間オーバーながらなんとか竜門小屋へ到着しました。
本当はこの先の寒江山もステキなコースですが、今回はここまでです。明日は同じコースを戻ります。
その夜、竜門小屋は宿泊者30名。まだまだ余裕があるくらいです。夕食を取った後、消灯までしばし小屋番さんや登山客の方々と談笑。満天の星空も楽しんで、山小屋フルコースでした。(おみやげに持ち込んだ千葉八街の落花生、散らかしちゃってごめんなさい)
天候が気になる2日目、予想に反して朝から大快晴。朝の陽に照らされた山々の紅葉が輝いていました。竜門小屋を出発して竜門を登り返すと、朝陽に照らされた主稜線は、前日の午後の光とはまったく違った表情です。主稜線のピストンも、日を変えてピストンすると、二度美味しいと言ううれしい想定外でした。しかも、朝は空気が澄んでいるせいか、月山と鳥海山、飯豊連峰、磐梯山と安達太良連峰、火山性地震で話題の蔵王連峰、何とか頭に似ている葉山が、いつもよりずっと近くに見え、びっくりと感動でした。
西朝日まで戻ってくるとトンガリ大朝日が間近に…。ところが西朝日から大朝日はこの時間は逆光になってしまいます。正直、意外とショボイ。大朝日は昨日の中岳からの方が良かったかな…笑。
大朝日の山頂を再度踏んで、主稜線の旅は完結しました。
さて、ここからです。
このまま古寺鉱泉に降りたんじゃ、ただのノーマルコース。明日の午前までは何とかもちそうな予報なので、予定通り、小朝日から鳥原山コースに下りることにしました。
かなり前(5,6年前)の初夏に一度降りたことがあり、小朝日の直下に急降下があったのを覚えています。小朝日の山頂へ到着すると、まずはリンゴでパワーを付けて急降下に備えました。山頂を下ると、すぐにザレ場の急降下があり、その下にロープ場があり、これで終わりだと一安心したところに、二つ目のロープ場が出現。こんなのあったかぁ? と自分の記憶もいい加減だなぁと思い知らされました。どちらも慎重に降りて無事通過。
思いも寄らなかったのは、実はこの急降下ではなく、鳥原山の紅葉でした。タイミングの問題もありますが、鳥原の斜面一面のもの凄い紅葉。しかも紅葉の斜面に登山道が通っているため、その中へ入っていくと言う紅葉に包まれたような感覚。正直びっくりしました。今回のコースで一番感動的な紅葉でした。
展望台で大休止を取った後、湿原の木道をしばらく行くと、林の中に鳥原神社と共に鳥原小屋があります。申し訳ありませんがマイナーな小屋で、混雑とは無縁の小屋。マニアックな、という表現がぴったり。
小屋に到着するも、誰もいません。今夜は貸し切り?が頭をよぎります。ちょっと不安…
幸いにも、しばらくすると4名のパーティーが到着。丁度、暇を持てあました私が一階土間をほうきで掃除しているところに到着されて、
「こんにちはぁ、4名ですが、大丈夫ですか?」
と、小屋番さんと間違われちゃいました。当然ですよねぇ。勘違いさせちゃってごめんなさい。
ちなみに、夕方到着した本物の小屋番さんは、若くてイケメンのお兄さんです。
最終的にこの夜、このマニアック(?)な鳥原小屋の宿泊者は、計10名。かなり良い感じでした!
最終日です。予報通り朝はくもり空。午後から雨の予報。
曇り空の下、林間の登山道は、前日までの暑い稜線歩きとはまた違う快適さでした。
汗も最小で快適な2時間で、無事古寺鉱泉の登山口に到着しました。満車だった駐車場もガラガラ。皆さん前日に下山しちゃったのね、です。
最後の15分のアスファルト道路のお散歩はご愛敬です。(笑)
この時期、大混雑する大朝日で、これだけ快適で、ステキで、バリエーションたっぷりの山行ができたこと、目的の主稜線を歩けたこと、無事に下山できたこと、すべて大朝日の神様に感謝しなきゃいけませんね。
今回の山行で出会った方
・長岡からのご夫婦:同時に下山しました。その後、蔵王へ行くとのこと。噴火しない事を祈りました。
できると朝日連峰もぐっと楽しめますよね。
来年以降の目標にします。
まだまだ紅葉素晴らしいですね〜♪
こんばんわぁ、Kimberliteさん!
そなんですよぉ、小屋泊まりすると
山の行動範囲が断然広がるんですよ
日没を気にしながら行程を急ぐことも少なくなるので安全だし
楽しいことずくめ
でも女性1人は要注意、誰かにコバンザメが良いかと
鳥原小屋を選ばれて大正解でしたね。
紅葉も小屋の周辺が一番良かったようですね。
鳥原山の展望台から大朝日と小朝日を眺めるのが好きで、
何度か鳥原小屋に泊まった事があります。
水場は近いし、いつ行っても静かですし、大好きな小屋のひとつです。
鳥原小屋のお泊りだけなら、道が直れば変化のある白滝コースがお勧めですが、
畑場峰までは同じになりますが、ぶな峠からの道が最も楽だと思っています。
大朝日に雪が降るこれからが絶景になりますので、お試しあれ。
cogeさん、コメントありがとうございます。
さすが大朝日の達人
鳥原はこれからが季節ですか!?
考えてもいませんでした。
確かに良さそうですね
初冠雪狙いですかね
snafkinさん、こんばんは!
ちょうど山モコも同じ時期に朝日連峰に入っていました。ニアミスでお会いできないのは残念でした。山形のマキさんとsnafkinさん来ないかな〜なんて噂していましたよ。
二日目の宿泊は鳥原小屋で正解ですね。鳥原小屋は静かで、我々も好きな小屋の一つです。
次回お会いできるのを楽しみにしています。
yamamokomokoさん、
ヤマレコ、登録頂いちゃって、ありがとうございます。
ブログも拝見してましたよ。
yamamokoさん達が狐にいらしたことは、cogeさんから聞いていました。
山岳会のSさんも狐に入っていて、狐泊の半数以上、知ってる方だったようです。
ある意味スゴイ事態
日曜の西朝日ではkeen2&ma-kuroさんと会ったし、
名前出てこないのですが、春に竜門の2Fで豚ステーキ頂いた
ガテン系(失礼)のお二人、大朝日から狐に向かうとのことで
竜門下った辺りでスライドしたし、世間は狭いですね。(朝日限定 )
次回お会いできるのも、大朝日のどこかの小屋でしょうか
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