若杉天然林~吉川・芦津越~大乢~東山~若杉峠



- GPS
- 06:05
- 距離
- 18.3km
- 登り
- 1,085m
- 下り
- 1,080m
コースタイム
- 山行
- 5:20
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 5:52
歩行距離17km、歩行時間5時間、歩数29,300歩
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
40台ぐらい駐車できますが、紅葉の時期(10月末頃)は満車になる可能性が高いので早めに到着する必要があります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
中国自然歩道はアップダウンの繰り返しがずっと続きますが、起伏がそんなにないので、歩きやすいです。また迷いそうな箇所には必ず道標がついていたり、テープが巻いてあるので大丈夫です。ただし、一部林業用の黄色テープに惑わされて道に逸れることもあるので、黄色テープは要注意です。 大乢(おおだわ)から東山(とうせん)のルートは最初のアプローチ(林道を少しだけ入って、すぐに稜線に入る)がわかりにくいですが、コース上には所々テープが巻かれており、行く手を阻む障害となる根曲がり竹も見事に刈り取られているので、難なく歩くことができます。 林道沖ノ山線は車が通る道ですが、日曜日にも関わらず、車とバイク数台通っただけで、事実上の歩行者天国です。距離はありますが、非常に歩きやすく景色も楽しめます。 若杉峠の鳥取県側と岡山県側は共に沢沿い(源流)のコースで、登りも下りも沢という非常に珍しいルートです。鳥取県側からアプローチをする人がほとんどいないので、やや荒れていますが、迷うことなく沢沿い特有の快適な登山を楽しむことができます。 |
その他周辺情報 | 13時頃までに下山できれば、鳥取自動車道西粟倉ICすぐ近くの「あわくら旬の里」で1,000円バイキングを食べ、あわくらんどで旬のものを買い、あわくら温泉でその日一日の疲れを癒してフィニッシュというのが理想的な楽しみ方です。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
雨具
スパッツ
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
アタックザック
ザックカバー
地形図
ファスナー付クリアーファイル
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
|
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備考 | 気温が10度台前半まで下がったので、熱い飲み物と防寒具を持っていけばよかったと思いました。 |
感想
今回辿ったコースは古(いにしえ)の人たちが国(県)境を越えて往来した街道でした。その名残は若杉峠の岡山県側に石畳らしき道が残っていることからも伺えます。しかし、現在は天然林が多数生い茂り、鳥や鹿などの野生動物が多数生息する自然豊かな聖地に変わりました。山登りというよりも“森林浴”といった形容が正しい気がします。
出発点の標高がすでに930mありますので、1,100m前後のピークが連なる稜線まで出るのにそんなに苦にはなりません。また、途中で柴犬がやって来て道をナビゲートするというサプライズも飛び出し、楽しい山行となりました。
いったん稜線に出ると、中国自然歩道は小ピークが10こほどあるので、その度にアップダウンを繰り返します。また景色が広がる所もあまりないこともあり、森の香気を吸いながら、また鹿の群れが移動するのを目撃しながら、純粋に自然とのふれあいを楽しむコースが続きます。
中国山地第4位の高峰である東山のアプローチは拍子抜けするほど楽でした。
もちろん、今までその行く手を阻んでいた根曲がり竹を刈り取った地元の方々の努力があってのことです。紅葉の時期には芦津渓谷からアプローチをし、東山で締めるというのもいいかもしれません。
日曜日でしたが、山行途中で出会った人は一人でした。穴場的な名山です。
芦津方面から吉川方面に延びている林道沖ノ山線は車が通れるアスファルト舗装の道ですが、数km歩く間に、車2台とバイク1台に出会っただけの静かな歩きやすい道でした。
この林道は大乢(おおだわ)方面から進むと、ほどんど下り坂で速い時間で通過できます。林道の西斜面が急峻なこともあり、小さな沢や滝が随所に見られます。
林道沖ノ山線から若杉峠への道は沢沿いとなります。人があまり入らないせいか、ぬかるんだ土壌があったり、やや迷いやすい箇所もありますが、30分程で若杉峠まで登ることができます。
若杉峠を越えると、再び沢沿いに道が続きます。まるで若杉峠が両県の源流の地となっているようです。またこの峠が昔の交通の要となっていたことを、峠に設置されたお地蔵様と石畳風の街道跡が教えてくれます。
この沢で岡山県で唯一ここだけにしか生息していないイワナを注視して探しましたが、岩陰に潜んでいるのか、残念ながら今回は発見することができませんでした。
今回、初めてGPSナビゲーター(eTrex30)を使ってみました。
便利だと感じた点は、
事前にコース設定ができるのでコースアウトすることがないこと、実際に自分が辿ったルートをトレースしてくれる点、多少の誤差はありますが高度・気圧・気温などがリアルタイムにわかるので気象の変化などに応じて冷静な行動判断ができる点、目印等がない地点でもポイント設定ができ写真の撮った場所や想定外の発見をした場所が特定できる点、そして、ヤマレコに実際のトレース付の地図をそのままダウンロードできる点など、その機能の高さにただただ驚くばかりでした。
ただし、GPS(アメリカ)やGRONASS(ロシア)の受信が必ずしも高い木が生い茂っている林間部では万能ではなく、今回も機器内のコンパスがなぜか北と南を逆に示し戸惑うケースがありました。高度の誤差は数m以内なので合格でしょう。
今のところは、まだ地図とコンパスを使ってアナログ的に読図をしながら山行するほうがスムーズにいきます。しかしこのGPSナビゲーターの機能を最大限に活用することができると、安全性が高まるだけでなく、いろいろな楽しみ方ができるでしょう。
コメント
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Machapuchareさん、こんばんは。
初めまして、tolchopと申します。
私もeTrex30Jを使用しております。
方位、標高など、結構誤差が出ますよね。
高額商品だけに万能な活躍を期待しておりましたが、
そこは人間の力が必要なようです。
いつもは地図とコンパスを使っておりますが、
答え合わせにたまにこっそり使用する事もあるので、
面倒ですが山行前には都度、キャリブレーションを行っています。
アナログもデジタルも、どちらも一長一短ありますが、
やはり使い様だと感じます。
tolchopさん
eTrex30は当初、
長時間駆動、直射日光での見やすさ、片手操作、三軸電子コンパス
などの機能性と便利さを重視し使用を開始しました。
しかし、山は衛星との間に高い木などの障害物が多かったり、
磁場が変化したりするポイントがあることを想定し、
確実なアナロググッズ(地形図やコンパス)も持参するようにしています。
実際に磁場が変化するスポットで2つのコンパスを並べ
その2つがまったく逆の方位を示したこともありました。
カーナビでも時々山道に入ると、画面上、空を飛んだりします(*_*)
携帯(スマホ)も“圏外”が出たり消えたりで安定していません(*_*;
またGPSナビゲーターの地図では山域一帯が鳥瞰できませんので、
地形などの相対性から先のルートの見通しを立てることができません。
そうした意味では、まだまだ経験と勘に頼るアナログ手法を併用
していかざるを得ません。
そして、機械音痴の自分にとって最大の悩みは
“eTrex30の使い方がよくわからない”
ということです。
今回もヤマレコに最初に地図を載せた際に、
自分の家までピンポイントで正確にトラックされていました。
それを消すのに1時間以上格闘しました(・。・)
PS)tolchopさんの訪問した山やルートが穴場的でおもしろそうです。
今後いろいろと参考にさせていただければと思います。
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