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Yamareco

記録ID: 5354304
全員に公開
沢登り
甲信越

【身延】福士川南又川山湯沢遡行・福士川湯ノ沢下降

2023年04月09日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
09:51
距離
6.1km
登り
858m
下り
873m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:45
休憩
0:07
合計
9:52
距離 6.1km 登り 875m 下り 873m
7:16
509
スタート地点
15:45
15:52
56
16:48
20
17:08
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
路肩に駐車
コース状況/
危険箇所等
・山湯沢、湯ノ沢は遡行図参照
・福士川本流の下降は、右岸側に踏み跡がある箇所が多い。堰堤を巻いてから車道のカーブまでの踏み跡は明瞭。
・ヤマビルは数個体確認。梅雨時などはかなり多いと思われる。
その他周辺情報 【沢名】
・山湯沢及び湯ノ沢の名称は鈴野藤夫著「中部山岳の渓流」に拠る。
・山湯沢の名称は以下にも記載がある。
https://www.gsj.jp/data/50KGM/PDF/GSJ_MAP_G050_08079_2014_D.pdf
【同流域の過去記録】
・猿音沢
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3112429.html
・火沢[石小屋沢]
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4335975.html
最初の11m滝:遠目には堰堤にも見えたが滝だった。右から楽に巻ける。
2023年04月09日 07:27撮影 by  SC-02L, samsung
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4/9 7:27
最初の11m滝:遠目には堰堤にも見えたが滝だった。右から楽に巻ける。
14m滝:右壁(写真外)を登ったがそれなりに登り応えがあった。ロープ使用。
2023年04月09日 08:06撮影 by  SC-02L, samsung
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4/9 8:06
14m滝:右壁(写真外)を登ったがそれなりに登り応えがあった。ロープ使用。
13m滝と15m滝:13m滝は大したことなさそうに見えて、脆くて厳しかった
2023年04月09日 08:43撮影 by  SC-02L, samsung
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4/9 8:43
13m滝と15m滝:13m滝は大したことなさそうに見えて、脆くて厳しかった
15m滝をリードするkaisei:結局登り切れずに巻いた人からお助けをもらっていた。
2023年04月09日 09:55撮影 by  SC-02L, samsung
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4/9 9:55
15m滝をリードするkaisei:結局登り切れずに巻いた人からお助けをもらっていた。
登れる滝が連続する
2023年04月09日 11:11撮影 by  SC-02L, samsung
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4/9 11:11
登れる滝が連続する
23m滝の核心部を登り終えて振り返るtamoshima:登り応えはあるが岩は堅く、良い滝であった
2023年04月09日 12:05撮影 by  SC-03L, samsung
1
4/9 12:05
23m滝の核心部を登り終えて振り返るtamoshima:登り応えはあるが岩は堅く、良い滝であった
2mCS滝と7mCS滝:7m滝の滝壺が深いので巻いた
2023年04月09日 12:53撮影 by  SC-02L, samsung
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4/9 12:53
2mCS滝と7mCS滝:7m滝の滝壺が深いので巻いた
山湯沢で最後の3,3,8mの連瀑
2023年04月09日 13:28撮影 by  SC-02L, samsung
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4/9 13:28
山湯沢で最後の3,3,8mの連瀑
湯ノ沢で最大の多段39m滝:登れないが巻きは容易
2023年04月09日 15:36撮影 by  SC-02L, samsung
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4/9 15:36
湯ノ沢で最大の多段39m滝:登れないが巻きは容易
遊覧滝:この滝は車道から見えるので、一応観光地らしい
2023年04月09日 15:47撮影 by  SC-02L, samsung
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4/9 15:47
遊覧滝:この滝は車道から見えるので、一応観光地らしい
遊覧橋の下流の4段小滝
2023年04月09日 15:56撮影 by  SC-02L, samsung
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4/9 15:56
遊覧橋の下流の4段小滝
15m滝:車道の下流もそれなりに立派な滝が連続するが登れそうにない物ばかり
2023年04月09日 16:07撮影 by  SC-02L, samsung
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4/9 16:07
15m滝:車道の下流もそれなりに立派な滝が連続するが登れそうにない物ばかり
遡行図(主な滝の落差は実測)
2023年04月12日 21:38撮影
4/12 21:38
遡行図(主な滝の落差は実測)

装備

備考 ・ラバーソール推奨

感想

【計画の経緯】
 前日に引き続き、金曜の大雨による増水が予想されたため、普段の水量の少なそうな沢第2弾として、山湯沢と湯ノ沢へ。一昨年に猿音沢、昨年に火沢[石小屋沢]を遡行して感触は悪くなかったので、山湯沢も悪くないだろうと思っていた。

【山行】
○山湯沢遡行
 山湯沢に入って少し進むと、堰堤らしきものが見えたが、近づいて見ると滝だった。登れるものではなかったがちょっと得した気分。
 暫く河原を進むと滝が出てきて、そこからは怒涛の滝の連続。最初の難所、14m滝はtamoshimaリードで右壁を登攀。そんなことしなくても、左から大きめに巻けば容易そうだが。
 13m滝も近づいて見ると登れそうで、tamoshimaがリードしたが、かなり岩が脆く緊張した。続く15m滝はkaiseiがリードを買って出たが、時間をかけた挙句、結局トップアウトできずに巻いた人からロープを出してもらう始末。フォローしたところ、登れない滝ではなかった。この辺りでハーケンを1枚紛失しちょっとがっかり。
 その後は快適な滝が続いて爽快に登っていくと、この沢の大滝ともいえる23m滝が現れる。これも遠目には厳しそうだったが近づいて見ると登れそうで、tamoshimaリード。ハーケンを3枚打ち、結構たわしで磨いて、何とかフリーで登った。登り応えのある良い滝。クライミングのルートのように無星〜3つ星をつけるなら、2つ星くらいはつけたい。
 この大滝を登り終え、激しく濡れそうなので巻いたCS滝を過ぎると、急に平凡になってさらには伏流。中だるみのある沢でそこは残念。しかし急なゴーロを我慢して登ればまた登れる滝が出てきて、悪くない。最後の8m滝だけは登れずに、悪いながらもRFの面白い巻きとなった。
 程なく水は涸れたので、斜面を登って尾根へ。

○湯ノ沢下降
 尾根に出たところからすぐに下ろうとすると急なので、少し登ってから下降開始。が、沢床に下るところがどこも微妙で、結局15m程度を1回懸垂下降。下降した下流にもゴルジュが見えていて、先が案じられたが、実際下ってみると何でもない小ゴルジュで一安心。
 その後はクライムダウンできる滝と容易に巻ける滝やゴルジュがひたすら続き、想像以上のペースで下れる。途中の39m滝はなかなか立派だったが、登れそうにもないのは残念。車道に出る直前の遊覧滝も案外楽に巻け、結構早く車道に着いたので、本流までの下降を提案すると、受け入れられた。
 車道よりも下流も滝が多く、見応えもなかなか。大きいものはいずれも登れそうにないが、巻き下るのは容易なので快適。さらに満足度がアップして福士川本流に出る。

○福士川本流下降
 福士川本流は金曜の雨で相変わらず濁って増水していて、まともに沢下降は出来そうにない。幸い河畔林が発達しているので、右岸→左岸→右岸と2回渡渉して、河畔林を繋ぎながら歩き、最後は堰堤を巻いて車道に戻った。
 最後に少しだけ毛色の違う沢歩きを楽しめたのでこれはこれで良かった。 

【感想・総評】
 山湯沢は想像以上に登れる滝が多く、しかも適度に登り応えがあって、この流域でも特に遡行価値が高かった。湯ノ沢は登れない滝が多いが、巻きは容易なので下降向き。両沢ともに平時の水量は少ないと思われるため増水時がお薦め。
 今回の山行は、水量が多くてヤマビルの少ないベストなタイミングであり、しかも遡行価値・下降価値が高い沢だったので、非常に良かった。こんな良い沢が未開拓で残っているのだから、この山域は本当に面白い。

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