丹生山系屏風川 大日如来様を訪ねて
兵庫県
裏人
Kuro
Ham⭐
yanma0810
kamiko0406
- GPS
- 07:55
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 474m
- 下り
- 461m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 2:39
- 休憩
- 5:19
- 合計
- 7:58
兵庫の山を愛した多田繁次氏の著書「北神戸の山やま」(1982年刊）で、「屏風谷上部回遊コース」として太陽と緑の道コースNo.12の紹介があり、大日如来について以下の記載があります。(Ham記）
（以下、原文まま）
林間にはいってしばらく行くと、路端のこじんまりとした広場で、自然石の台座に祀られた大日如来の石像が、この道の歴史を語りかける。慶応二年（一八六六）の銘があり、私が初めてここを通ったころは傍らに瓦葺の簡素な掛小屋が半壊状態で残っており、如来さんも瓦葺の屋根の下にあったが、いずれも朽ち果ててしまった。だが、この道の通行安全を祈念して建立した昔の村人の心をいまに受けついで、盆と正月には如来さんへの供物を欠かさない。北神のこの地方にはそんな美しい人情が、いまも生きつづけている。
| 天候 | 終始快晴 爽やかな一日。10時時点での大日如来像の気温 12.9℃ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2023年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
大池駅〜天下辻間は「太陽と緑の道コースNo.15」の一部、天下辻〜大日如来間は「太陽と緑の道コースNo.12」の一部。両コースとも現在は休止中なので市のガイドマップを見ることが出来ません。コース全般については古いですが下記レコを参照して下さい。 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1096882.html 危険箇所（難所）としては、屏風川中俣谷を徒渉した後にある二段の滝の上部で崩落箇所があります。崩落部分は年月を経て徐々に安定してきており、足元に気をつけて通ることが可能となっています。（とはいえ自己責任で）不安な方には手前から沢に下る迂回路があります。(Ham記） |
写真
朝8時に大池駅集合初めてお会いする助っ人のkuroさんを紹介され、いよいよ大日如来さん整備作業に5名で出発です(y)
う〜ん、kuroさんの大きな荷物が隠れてる (H)
11
初めてお会いする助っ人のkuroさんを紹介され、いよいよ大日如来さん整備作業に5名で出発です(y)
う〜ん、kuroさんの大きな荷物が隠れてる (H)
大池駅から青空拡がる山中へ。これまたkuroさんのザックが写って無くて残念 (H)皆さんの気持ちが通じたのか素晴らしい作業日和です
kuroさんのザックの重さに踏む足音が違うように聞こえます(y)
7
皆さんの気持ちが通じたのか素晴らしい作業日和です
kuroさんのザックの重さに踏む足音が違うように聞こえます(y)
花オンチの私にも判る可憐な花。斜面一帯が白く彩られていました (H)
大日如来像様に到着。作業前のbefore写真。倒木がゴロゴロ (H)結構荒れていますね。改めて見ると、根が光背のようです（K)
酷い状態ですね。見慣れた景色になってしまうのが怖いですね。(y)
10
結構荒れていますね。改めて見ると、根が光背のようです（K)
酷い状態ですね。見慣れた景色になってしまうのが怖いですね。(y)
コバノミツバのあとはモチツツジ。この花少しフライング気味かな(y)
現場監督Hさんに指示を仰ぎます(y)
テキパキと作業を進めていく男性陣 (u)まずは雑魚たちを処理します（K）
10本ほどありましたね (H)
倒木で土砂が止まる事もあるかなと思いながらの撤去作業でした(y)
12
まずは雑魚たちを処理します（K）
10本ほどありましたね (H)
倒木で土砂が止まる事もあるかなと思いながらの撤去作業でした(y)
現場監督 兼 作業員 兼 撮影係が5名です (u)〇〇組現場監督のようなyさん。どんどん作業を進めていかれます（kam）
1人だけヘルメットかぶって浮いてましたね。安全第一です。笑(y)
9
〇〇組現場監督のようなyさん。どんどん作業を進めていかれます（kam）
1人だけヘルメットかぶって浮いてましたね。安全第一です。笑(y)
バッテリーは有限なので、優先順位を考えます（K）
重量、切断力No1のチェンソー稼働！ (u)本格的なチェーンソーやん。凄い！kuroさん山仕事してますから慣れたもんです(y)
10
本格的なチェーンソーやん。凄い！kuroさん山仕事してますから慣れたもんです(y)
周りにある細めの倒木をまず撤去。細めといってもかなり重いものもあります(kam)大木の倒木が有るから雑魚に見えるけど普通の倒木です(y)
8
大木の倒木が有るから雑魚に見えるけど普通の倒木です(y)
ほんと！足場が斜面で滑って大変。(y)
さぁ今日一番の大きな倒木どうしますか。まずは途中でカット(kam)チェーンソーと大鋸を駆使します（K）
目を輝かせ作業を見てました (u)
9
チェーンソーと大鋸を駆使します（K）
目を輝かせ作業を見てました (u)
私の体重の何倍かな (u)
如来様の石組みを壊さないように気を遣います（K）
かなりの重量があります。とりあえず脇に移動(kam)立派なベンチになりました（K）
山桜の木やマルバアオダモの木の下で、ひと休みにいいね (u)
9
立派なベンチになりました（K）
山桜の木やマルバアオダモの木の下で、ひと休みにいいね (u)
雪に使わないまま今回初使用でした (u)
本日のメイン作業となる大木の根っこ部分(kam)ここまで作業時間は1時間半。この時点では余裕で作業は終わると思っていたのですが... (H)
なかなか手強い倒木だった。。。(u)
8
ここまで作業時間は1時間半。この時点では余裕で作業は終わると思っていたのですが... (H)
なかなか手強い倒木だった。。。(u)
いろんな意見が出ました。まずは滑車とてこの原理を使い倒木を起こすことに。kuroさんが適当な木を選び角度の計算をして準備(kam)様々な道具類を駆使して格闘開始 (u)
9
様々な道具類を駆使して格闘開始 (u)
此処が我が朽ちる地と言わんばかりに、梃子でも動かない (u)支点となる立ち木が貧弱なので起こす角度が厳しいです（K）
何度引っぱっても立たない (H)
6
支点となる立ち木が貧弱なので起こす角度が厳しいです（K）
何度引っぱっても立たない (H)
掛け声をかけ気持ちをひとつにして「せーの！わっしょい！、わっしょい！」(kam)今日イチの掛け声も数センチしか動きません(y)
9
今日イチの掛け声も数センチしか動きません(y)
せ〜の！じわ〜っと上がった瞬間に石を嚙まします (u)みんな大変なおもいで引っ張ってる！無駄にはできない！必死で石をかまします（kam）
10
みんな大変なおもいで引っ張ってる！無駄にはできない！必死で石をかまします（kam）
限られた時間の中作業の終着点を探します。根っこの太い部分がまだ生きていてかなり強く土に入り込んでいる模様(kam)昼飯前には終わると思っていた作業が長引き、昼食したのは午後1時前、作業終了予定午後2時までに収束させるべく食事を食べながら方針変更会議 （H)
8
昼飯前には終わると思っていた作業が長引き、昼食したのは午後1時前、作業終了予定午後2時までに収束させるべく食事を食べながら方針変更会議 （H)
滑車と別の方向からてこを使い倒木を少しづつ起こし水平くらいになってきました。(kam)どうにかして起こしたい!、倒したままにしようか。と意見が分かれます(y)
7
どうにかして起こしたい!、倒したままにしようか。と意見が分かれます(y)
苦肉の策案は...(u)地中の根の状態が分らないので、根の除去は断念。最適解で根を残し、幹を短くカットすることで決着です（K）
10
地中の根の状態が分らないので、根の除去は断念。最適解で根を残し、幹を短くカットすることで決着です（K）
心優しいですね(y)
御尊影アップ。心なしか嬉しそうでした (H)いいお顔＾＾ 疲れが和らぐようでしたね (u)
皆さんが通る度に手を合わせてもらえそうです(y)
12
いいお顔＾＾ 疲れが和らぐようでしたね (u)
皆さんが通る度に手を合わせてもらえそうです(y)
Kuroさんの作業用具 (u)ザックの重さ20kg以上だそうです。でしょうね (H)
チェーンソーやスコップ、滑車、ロープ、ノコギリ等をかつぎ1時間30分の山道を歩いて来ました。頭が下がります(y)
14
ザックの重さ20kg以上だそうです。でしょうね (H)
チェーンソーやスコップ、滑車、ロープ、ノコギリ等をかつぎ1時間30分の山道を歩いて来ました。頭が下がります(y)
湧水の手水が復活 (u)なんという丁寧な整備。kuroさんすごい！（kam）
枯れ井戸の粘土を取り除いたら、また水が染み出てきました。江戸時代からの流れです（K）
澄んだ湧き水が楽しみです(y)
12
なんという丁寧な整備。kuroさんすごい！（kam）
枯れ井戸の粘土を取り除いたら、また水が染み出てきました。江戸時代からの流れです（K）
澄んだ湧き水が楽しみです(y)
自然石で組まれた台座下部には昔から枯れることのない湧水の洞があり、中でタゴカエルがずっと鳴いていた (u)のどかな春の日にいい気持ちで寝てたのに起こされて、不機嫌そうに鳴いていました (H)
11
のどかな春の日にいい気持ちで寝てたのに起こされて、不機嫌そうに鳴いていました (H)
作業後に集合写真 (H)お疲れ様でした。参加させていただきありがとうございました。（kam）
なんだか昭和の懐かしい写真です。笑(y)
14
お疲れ様でした。参加させていただきありがとうございました。（kam）
なんだか昭和の懐かしい写真です。笑(y)
すっきりと整備された大日如来様。後ろの倒木の変化とそばで寄り添う山桜とマルバアオダモを来年も見に来たいな(kam)下草が生え、緑の中の如来様が拝めそうです（K）
after写真 (H)
11
下草が生え、緑の中の如来様が拝めそうです（K）
after写真 (H)
達成感と疲労感が混ざったKさんの後ろ姿 (u)
行きも帰りも重さは変わらないので、ちょっと休憩です（K）
感想
ひと昔まえは人々の往来も現在よりも多かったであろう屏風川沿いの大日如来さまが祀られている場所で、背後に聳えていたコナラ？の大木が倒れ 周囲も自然荒廃が進むばかりでした。
数日前にアナウンスがあった屏風川流域を歩く山仲間のHamさんの大日如来さま周辺整備企画に猫の手で挙手。
爽やかな山日和、作業日和に恵まれ 俄か編成とは思えぬ阿吽の呼吸のチームワークで（伐採作業は ほぼ男性陣）9時〜14時過ぎまで倒木撤去作業をおこないました。
手慣れたKさん、Hさん、Yさんの主導で不慣れな女性陣も奮闘（したつもり）
決して楽な作業ではないのに、誰もが楽しげ 笑
あの手この手と駆使しながら作業を進め、最後に大日如来像に真新しい前掛けをかけて、皆で記念撮影しました。
大日如来さまも 私達も爽やかな笑顔＾＾
青空も新緑も微笑んでくれてるようでした。
帰りは工具も私達もバッテリー切れ！
疲労感と達成感を味わえた屏風川の一日でした。
皆さま、お疲れさまでした。
Hamさんからの応援要請に、二つ返事で参加を決め存分に作業を楽しみました。いつもの登山道整備と違って、江戸時代から続く歴史ある場所で、かつ仏様の祭壇整備の作業は格別です。作業の進め方にも正解はなく、その場でメンバーとの合意をとりながら臨機応変に進めていきました。花に詳しいUさんを始め、丹生山系を知り尽くしたメンバーとご一緒出来たことはいい刺激になりました。また、要請がありましたら馳せ参じますのでお声がけください。皆様ありがとうございました。
「太陽と緑の道」のボランティアパトロールとして6年前に初担当したコース12。自然溢れる丹生山系の魅力を知るきっかけとなりました。
特に印象深かかったのがコース中間部にある慶応二年建立の「大日如来像」。小屋跡と思われる広場や積み重ねられた古瓦に往時の賑わいを知るとが出来ました。
そんな郷愁溢れる場所だったのですが、二年ほど前に後ろにあった大木が倒れ込みました。幸い直撃を免れたものの荒廃が進み哀れな状態に。何とかしたいと思うも余りにもの大木。手をこまねいて見てるしかありませんでした。
そんなおり、所属する「屏風川を歩く会」のレコを見て心機一転。一人ではどうしようもないので、整備のセミプロkuroさんに声を掛けたところ即快諾を得ることが出来ました。さらに「屏風川を歩く会」からも有志の参加があり、この度の整備作業が実現しました。
5人が奮闘するも根っこの残る40cmの倒木を完全に除去することは出来ませんでした。が、それも良し！ 如来さんの背景としてのオブジェかつ、土止めとしても活躍してくれそうです。
大日如来までの新緑あふれる森に癒やされ、下山後の仲間との反省会のひとときで癒やされ、しんどくも楽しい一日でした。初対面であっても心を一つにして汗を流せば打ち解け合える。山って素晴らしいなと再認識しました。ご協力いただいた方々に感謝です。ありがとうございました。
現在休止中の「太陽と緑の道コース12」の復活を期待して止みません。
例会でたびたび通る大日如来さま
あまりに荒れ果て気付かず通過してしまう時もありました。そんな折、例会の大日如来さまを撮影した写真を見たHさんが山仲間のkuroさんに声かけをして
"大日如来さま周辺整備"を計画されました。
こりゃあほっとけ無いと思いメンバーに参加させていただきました。今まで荒れ果てた大日如来さまが当たり前と思ってた自分が情けないですね。私の心を動かしてくれたHさんに感謝です。
作業は、大変でしたが思った以上の出来になり大満足です
そして打ち上げ宴会。やっぱ働き、汗を流した後のビールは最高に美味しかった
皆様ありがとうございました
荒れた大日如来様の周辺の整備に参加させていただきました。初めての整備で数日前から落ち着かずちょっと緊張していました。
集合場所に来られた皆さんはザックに色んな道具をくくりつけ重装備です。なんと2.5キロほどもあるバールも登場（大活躍しました！）、20キロ越えの荷物の方もおられます。整備はあちこちに倒れている倒木を処理し、不要な樹木を伐採。そして大日如来様の背後にある今日1番の大木との格闘。皆さん知恵と体力をフルに使い限られた時間の中最後は良い形にもっていくことが出来ました。まさにチームワークのなせる技です。新しい赤い前掛けを付けられた大日如来様の姿を見てとても嬉しい気持ちになりました。Hさん参加させていただきありがとうございました。また温かい皆さんとの整備感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました(^^)
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録するこの記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
関連する山／近くの山
三角点（点名：アザミ谷）の最新記録
丹生山系で私が一番好きな屏風谷川(正しくは屏風川と呼ばれて居るのですね。)何度となく沢登りを楽しませてもらってます。
大日如来様には、一度だけお目に掛かりましたが、改めてお参りさせていただきます。
正式名は知らないのですが多田繁次さんの著書によると、山中では「屏風谷」、里に出て「屏風川」と使い分けていますね。黒部川と黒部峡谷と言った感じなんでしょうか。
いずれにしろ堰堤一つない「神戸の秘境」で、沢歩き、森林浴と癒やされる谷ですよね。大日如来さんはそんな自然に溶け込んでいて心癒やされる存在です。
明るい雰囲気になった大日如来さんにぜひお詣りして下さい。
コメントありがとうございました。
大日如来さまのお顔が何ともいいですね。
そして台座下部の湧水の洞。
昔の人の知恵はすごいですね。
そういえば、ロープを使って梃子の原理で物を動かす方法、また教えてください😖
私もまーも忘れてしまっていて。
でもあれ、面白いらしいです。
大日如来さんには良く訪れていながら、台座下部に湧水があることにはこれまで全く気付いていませんでした。（水溜まりがあるなぁぐらいで...）
kuroさんの心篭もった整備のたまものです。
そして昔の人がこの地を選んだ訳も理解出来ました。
今回の作業でむかし学んだロープと滑車による力学を思い出しました。
これもkuroさんのおかげです。感謝！
詳しくはkuroさんからご教授いただいてください。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する