初めての熊野古道ロングトレイル(熊野那智〜熊野本宮〜高野山)
- GPS
- --:--
- 距離
- ---km
- 登り
- ---m
- 下り
- ---m
コースタイム
- 山行
- 6:49
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 7:20
- 山行
- 4:08
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 4:24
- 山行
- 13:03
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 13:23
- 山行
- 6:39
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 6:55
3日目の果無峠を降りて三浦峠へと向かう途中の椎平付近でGPS不良のためデータが飛んでいます。また、三浦峠登山口への登り始め付近で道迷いが2回程ありましたがデータはそのままにしています。
天候 | day1: 10月31日(金)曇り一時雨 day2: 11月1日(土)雨 day3: 11月2日(日)曇り一時雨 day4: 11月3日(月)曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト) 船
会社〜(自家用車)〜徳島港〜(フェリー)〜和歌山港〜(車で紀伊田辺駅付近まで送ってもらった)〜田辺市内の某所にて野宿 ☆行き2:10月31日(金) 紀伊新庄駅〜(電車)〜紀伊勝浦駅〜(バス)〜大門坂駐車場前 ☆帰り:11月3日(月) 中の橋バス停〜(バス)〜高野山駅〜(ケーブルカー)〜極楽橋駅〜(電車)〜天下茶屋駅〜(電車)〜和歌山市駅〜(電車)〜和歌山港駅〜(徒歩)〜和歌山港〜(フェリー)〜徳島港〜(自家用車)〜自宅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
☆大雲取越(1日目) 今回歩いた中では熊野古道らしさを一番感じたルートでした。 道中には石の坂道が多いため雨の時は非常に滑り易くなります。 転倒に注意して下さい。(5回位コケタ…左脇腹と左太ももを痛打した) 水の補給については至るところに沢があるので随時可能。 大雲取越から小雲取越にかけて500m毎に道標があるため道迷いの心配は 有りません。 ☆小雲取越(2日目) 全般に歩き易い登山道という感じです。 石の坂道はそれ程なく、あっても道横の土部分を歩くようにすれば転倒の 心配も減ります。 当日は土砂降りのため登山道に水溜りができた箇所も多くあった。 水の補給ポイントがそれ程無かったような気がします。 水の残量に心配がある時は補給できるところで早めに補給しましょう。 大雲取越から小雲取越にかけて500m毎に道標があるため道迷いの心配は 有りません。 ☆熊野本宮〜伯母子峠(3日目) 全般に歩き易い登山道という感じです。 マーキングや道標は大雲・小雲ルートのように頻繁にはありませんが、 道はハッキリとしており危険を感じる場所はありませんでした。 ただ、夜になってから伯母子峠前の上西家手前の広い尾根付近で ガスに周りを包まれて進むべき方向が分かりにくくなりました。 GPSがあるため進行方向を確認しながら慎重に進んでいたところ、 ロープで道案内してくれる場所があって大いに助かった。 ロープが無かったらGPSが無い人は迷うと思う。(だからロープつけてるのかな?) 水の補給ポイントは随所にあるが、伯母子峠については山頂付近に沢がある 程度です。伯母子峠だけは登る前に補給しておいた方が無難かも… ※高野山から熊野本宮へと至る小辺路ルートは高野山スタートを順路として いるため、看板やガイド地図もそのように作られてます。今回、本宮から 高野山へと逆方向へと歩いたため、看板を読んで勘違いして迷う事があったので、 看板やガイド地図を読む時は注意して下さい。 このルートには車道歩きが随所にあります。車の通行に注意して下さい。 ☆伯母子峠〜高野山奥の院(4日目) 全般に歩き易い登山道という感じです。 車道歩きが随所にあります。 車道には片側通行の工事中区間があったので山道よりも車道の方が危険に 思えました。 以上、さすが世界遺産認定ルートだけあって、整備も良くされており 危険な場所も無い歩きやすいルートでした。 ※小辺路ルートにはクマ注意の看板がつけられているので、クマ除け鈴を つけて歩行しました。 ◇南海フェリー時刻表 http://www.nankai-ferry.co.jp/timetable/ ◇和歌山バス時刻表 http://www.wakayamabus.ekiworld.net/dia/bustime/result.cgi?code=0123&pole=02&array=1&company=1&expcode=439831#1 ◇JR紀勢本線時刻表 http://timetable.ekitan.com/train/TimeStationList/1/2-1.shtml ◇高野山内路線バス時刻表 http://www.rinkan.co.jp/koyasan/timetable/ ◇十津川村村営バス http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/contents/1395651344549/ ◇奈良交通:十津川村(八木新宮線) 時刻表 http://www.narakotsu.co.jp/rosen/yagi-shingu/totsukawa-timetable.html ◇南海高野ほっと・ねっと:特急こうや・りんかん運行ダイヤ http://www.nankaikoya.jp/iku/01.html ◇南海高野線時刻表 http://timetable.ekitan.com/train/TimeStationList/1/113-1.shtml ◇南海和歌山港線時刻表 http://timetable.ekitan.com/train/TimeStationList/1/117-1.shtml |
その他周辺情報 | ◇一般社団法人高野山宿坊協会 http://www.shukubo.net/contents/ ◇和歌山観光情報 http://www.wakayama-kanko.or.jp/worldheritage/kumanokodo-course/ ◇熊野本宮観光協会 http://www.hongu.jp/kumanokodo/ ◇熊野ツーリズムビューロー http://www.tb-kumano.jp/kumanokodo/ ◇和歌山県街道マップ http://www.wakayama-kanko.or.jp/walk/index.html ◇小辺路登山マップ http://www.vill.totsukawa.lg.jp/static/koheti_map.htm ◇相川哲也の観光案内・登山案内(地図つき)小辺路編 http://blog.goo.ne.jp/jq280/e/1c4e6568792e657d6cd70bf881b24a9d |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ(2)
ネックライト
予備電池
電池充電器
ガイド地図
腕時計
ポケットティシュ
タオル
歯ブラシ
携帯電話
携帯電話用充電器
携帯電話用バッテリー
計画書
レインウェア
ダウンジャケット
ダウンパンツ
ウィンドブレーカ
ネックゲイター
パフォーマンスゲイター
手袋
ストック
熊除け鈴
行動食
非常食
ツェルト
カメラ
カメラ用予備バッテリー
ファーストエイドキット
ハイドレーション
スリング120cm
シュラフ
シュラフカバー
枕
サーマレスト
耳栓
マスク
テーピング
ハサミ
着替え
サポートタイツ
GPS
帽子
ランタンシェード
予備メガネ
筆記用具
健康保険証
ビニールゴミ袋
|
---|---|
備考 | ☆持って行って良かったもの ・ビニールゴミ袋 バックパックが濡れても中の荷物が濡れないように大きめで厚手の ビニールゴミ袋(70リットル)を1枚持って行ったおかげで荷物が 濡れずに済んだ。 ・パナソニック製LEDネックライト 夜間歩行時のヘッドライト補助および避難小屋内での荷物の整理に 程良い明るさで役に立った。 ・モンベル製ランタンシェード ヘッドライトに被せる事でランタンの代わりになる。 避難小屋内での使用にちょうど良い明るさとなります。 |
感想
今回の企画は、念願だった熊野古道縦走という事で、当初は高野山から熊野本宮、熊野那智、熊野速玉の120kmコースで計画していましたが、だんだんと自分のレベルと日程からして実現困難に思えてきたので少し計画を見直し、熊野那智から熊野本宮、高野山奥の院へと向かう110kmコースに変更して、どうしたら達成できるのか検討してきました。
3泊4日という日程で、1〜2日目は中辺路ルートの大雲取越、小雲取越を2日間かけて歩き、宿に泊まりながら観光気分での縦走。3〜4日目は熊野本宮から高野山奥の院まで小辺路ルート約70kmを避難小屋に泊まりながら縦走するという事で設定。
また、1日目にできるだけ早く熊野那智へと到着しておかないと時間的にキツイという事で前夜から和歌山へと渡っておくことにしました。
今回のロングトレイルの準備段階として3週間前には日帰りで遍路ころがし57kmを歩いたり、2週間前には石鎚山系を2日間で60km歩いたりして心身を追い込んで準備はしてきたつもりです。
そして、いよいよ旅の前日10月30日(木)。
会社が終わると同時に速攻で着替えて一路、徳島港へ。徳島市内の渋滞を予想してましたが問題なく徳島港へと到着、フェリーに乗り和歌山へ。
和歌山港へと着いて下船する時に自転車の輪行バックを下げた方がいたので、「どこまで行くんですか?」と話しかけると、和歌山に帰ってきたとの事で、更に田辺まで帰るという事でしたので、私も田辺まで行くんですよ〜なんて、話した後にバス停でバスを待っていると、その方(Tさん)が自家用車に乗ってきて、「田辺まで乗って行きますか?」と嬉しいお誘い。
接待は喜んで受けなさいという遍路文化がある四国の人間ですから、喜んで車に同乗されてもらい、野宿先としている某所へと送ってもらえる事になりました。道中、年齢が一つしか違わない事もあって色んな話が出来てたので、あっという間に某所へと到着し、お礼を言ってお別れです。Tさん本当にありがとうございました。
おかげさまで無事に帰還できました。
野宿していると、夜2時過ぎから線路工事が始まってけっこう煩かったりしたんですが、まあグッスリ眠れたかな?
(1日目)10月31日
朝を迎えて、第1日目がスタートです。
電車に乗り紀伊勝浦駅へと到着。すぐにバスに乗り換えて大門坂駐車場前へと着くと今回の旅の始まりです。
大門坂で、いきなりの熊野古道の雰囲気に魅せられてしまいテンション上がります。
こんなのがずっと続くんだろうか?って思いましたが…そんな訳はなかったですね。(笑)
大門坂を経て熊野那智大社と青岸渡寺を見学し、那智の大滝を見に行く頃には雨が本降りになって来ました。大滝を見学した後に雨も止みそうにないので、観光も早々に切り上げて大雲取越を歩いて今日の宿を目指す事とし、大雲取越登山口へと到着。
登山口からゆっくり上がっていくと、雰囲気のある石段が続きます。
これぞ熊野古道って感じでいいんですが、石が滑りやすくて下りの時は慎重にならざるを得ません。それでも5回はコケタでしょうか…一度は左脇腹と左太ももを痛打して翌日以降も太ももの痛みは消えませんでした。
さて、雨模様の熊野古道を歩いていると多くの外国人と団体さんに出会います。
この日は3組の外国人カップルと出会いました。
傘を差しながら歩いている方や半ズボンで歩いている方、日本人のようにメーカー製登山服を着ているような事も無く、まさしくフリーですね。
この日は、外国人の方以外に20人位の団体さん、ソロ3人、ペア1組とスレ違いました。
やはり世界遺産というだけの事はあるんでしょうか?多いのか?少ないのか?良く分かりませんが…
ある東屋に到着すると大きな声で発生練習?しているような女性が一人。
山伏見習いの方?らしく、山伏の紹介が無いと泊まれないところで宿泊しているそうで、今日は天候不順のため師匠との山歩きが中止になったので一人でトレーニングしているとの事でした。円座石のところまで結構飛ばしたつもりが、気が付くとすぐ後ろにいてビックリ。地下足袋みたいな靴を履いていて滑りにくいようですが、それにしても早い!
登山道を途中で折れて去って行きましたが、別世界へと去って行くようで、こんな方もいるんだ〜って不思議な感覚になりました。
山を降りるとすぐに今日の宿泊先である小口自然の家に到着。
受け付けを済ませて、すぐに風呂と洗濯。
食堂で皆さんと食事ですが、今日は私を含めて男性ソロ4人だけ!は、珍しいそうです。(前日は満室だったとか)
食事しながら山の話で盛り上がり、一人は長期休みをとって高野山から伊勢まで歩くつもりだったそうですが、とんでもなかった事に気付いて熊野速玉から伊勢まではバスで行く事に変更したとか。私が泊まろうと考えている伯母子峠避難小屋にその方が泊まったと聞き、どんなかったのか話を聞くと、熊が出るとの看板にビビッてしまって避難小屋の扉につっかえ棒して寝たとか、寒くて置いてあったシュラフを重ねて寝たとか聞いて、談笑しながら楽しい時間を共有させてもらいました。某俳優がキャンプの撮影した後に部屋に戻って来て寝たとかの話も面白かった。
食事を終えると、翌日に備えての準備をして早々と就寝。1日目は慌ただしく終了しました。
◇宿泊先:小口自然の家
http://koguchi-house.info/
(2日目)
朝目覚めると雨は降っていないようですが、やはり振るんだろうな〜って感じの空模様。
6時からの朝食を終えて、早々に小雲取越の登山口目指して車道を歩き出します。
登り出すと段々と雨模様が本降りとなり、しまいには土砂降りというレベルまで降り出したので途中の東屋で雨宿り。登山道に水溜りが出来てきました。
このルートは石段もそれ程無くて、前日のように転倒の心配も無くてよかったのですが、古道の雰囲気という点においては、やや大雲取越とは違います。
まあそれでも、今世界遺産を歩いていると思えば多少なりとも雰囲気は感じられるかな?
この日の小雲取越のルートでは、ソロ3名?(女性1、男性2)とスレ違いました。
思っていた以上に早く小雲取越をしてしまい、宿には11時過ぎに到着してしまいそうなので、宿に電話して荷物だけでも置かしてもらえる事になり、一旦宿に立ち寄り。
荷物を預けてから1日目の宿にて作ってもらった弁当だけを持って、まずは大斎原を見学、河原にて川と山を眺めながら昼食をとり、次に和歌山県世界遺産センター、熊野本宮大社、明日歩くルートの下見等して宿には15時前に帰ってきました。
宿にチェックインした後に、風呂&洗濯。そして宿にて用意してもらった夕食を部屋で食べて、翌日の40km山行に備えて早々に就寝。
2日目はノンビリモードで終えました。
◇宿泊先:蒼空げすとはうす
http://www.kumano-guesthouse.com/
(3日目)
観光気分も抜けて、神経もピリピリモード?(って事は無い)
夜中に目が覚めて眠れない。前日に楽し過ぎた?
3時頃から目が覚めて眠れないので、ゆっくり準備しながら朝の5時半前に宿にお願いしておいたおにぎりを受け取り、まずは熊野本宮へと出発。
熊野本宮へと着くと、ショートカットしようとしていきなりの道迷い…
やはり、ちゃんと本宮へと上がって行って、安全を祈願してから仕切り直して出発。
これ以降はしばらく道迷いも無く順調に進んで行く。飛ばして、飛ばして、飛ばすです。
かなり早足で進んで行きます。
車道に出てしばらく進み、道の駅を越えて歩いていくとようやく果無峠登山口へと辿りつきました。今回の山行で楽しみにしていたルートです。
「果てが無い」峠ってどんだけゴツイんやろうと楽しみにしてました。
ここまでウォーミングアップは終わってるし、朝一で調子はいいので順調に上がって行きます。2時間程登ると果無峠へと到着。
「果てがあったぞ〜〜」って一人ハシャイでしまったが誰も見てないのでOK…
峠から降りて行く頃には大勢の登山者とスレ違い始め、数えるのも面倒くさくなってきたのでやめました。団体客やグループ、ソロ、ペア等々大勢の方とスレ違いました。
果無集落へと降りて来ると、雑誌に掲載される有名な箇所で大勢の方々が記念撮影中。
こちらは…先を急ぐので早々に通過して三浦峠へと車道を歩きます。
歩いていると向こうからトレランの方がどんどんやってきます。
途中、大会参加者とすれ違いざまに「何時スタートですか?」って訊いたら、「4時に高野山をスタートしてきました。」ってどんだけ凄いねんって感じ。しかも自虐気味に「頭おかしいと思いません?」と、言って走り去っていった後で、「そう思います」って返事しときました。
ここからどんどんトレラン大会の参加者とスレ違います。ピンクのウサギちゃんの仮装して走ってる方がいたけど暑いやろうな〜と感心します。
そして、しばらくすると大会関係者と思しき一団15名位とすれ違い。スイーパーしながら、この方達も高野山から本宮までの70kmを走るんやろうか?凄すぎー???
この後、パタリと人と会う事も無くなり、三浦峠へと到着。
峠の東屋でしばらく休憩した後に下山していきます。
さあ、これであとは伯母子峠避難小屋まで登るだけや…って、15kg位の荷物背負っては簡単じゃないですけど。
三浦峠を降りて、伯母子峠の登山口目指して車道を歩いていると珍しく登山者と遭遇。
美男、美女の若い夫婦で話を聞くと今日は三浦峠まで上がってテント泊するそうな!
今から上がっても21時頃になると思うんやけど大丈夫かな〜?って心配になって、「夜歩くの慣れてるんですか?」って、訊いたらヘッドライト持ってますとの返事なので、恰好を見ても慣れてるんだろうな〜と思い、お互い気をつけてとエール交換してそれぞれの方向へ。
伯母子峠登山口へと到着すると15時半頃、看板には峠まで4時間って書いてある!
時間通りに登れば19時半頃に峠へと到着する予定。17.時頃には暗くなると思うので、ヘッドライトを装着して夜間歩行の準備をして峠を目指して登って行きますが…看板に偽りなしで、やっぱり最後の登りはしんどい…何度も立ち止まりながらも登って行きます。
(私の数少ない経験で言うと、徳島の名頃〜三嶺間もしくは高越山を朝、昼、夜と3回登って、なおかつその間はずっと歩き続けるという感じに思えました。)
道中心折れる事は無く、もう必死やね。ここで諦めてもどうしようも無い。今の一歩を前に出さないと辿りつけないと思いながら歩きつづけるとやがて、広い尾根へと出てきました。そこへ尾根へと吹き上げてくるガスが回りに充満して視界がきかなくなってきました。
どちらでも進んで行けそうな広い尾根なので、GPSをしきりに確認しながら慎重に進んでいきます。もっと酷くなればビバーク?なんてのも脳裏をよぎりましたが、そこに突然コースをガイドするようにロープがずっとはってある!なんてラッキーって思いながら、ロープを辿って上西家跡というところへ到着。もう最後2.5kmで避難小屋へと到着です。
尾根から外れると視界も良好となり、夜の登山道を避難小屋へと向かいます。
この時点で水の補給を怠っていたためハイドレーションにどれ位残っているのか心配になっていたのですが、小屋近くに沢があってそこで補給。水分補給も抑え気味に歩いてきたため水が非常にうまい。グビグビ飲んで完全復活?(では無いが)気を持ち直して避難小屋へとラストスパート。
そして闇の中に突如現れた避難小屋へと入ると誰もいない?
こんな天気の悪い日に登ってこないのは当たり前か?と思いながら寝床の準備。
外は風がビュービューと鳴き、戸はガタガタと鳴るけど、耳栓あるから平気〜って感じです。風邪ひき予防でマスクもして、汗で濡れた下着を交換、ダウンジャケット・ダウンパンツでグッスリ就寝。
非常に疲れたけど達成感のある3日目を終えました。
(4日目)
朝目覚めると、外は風がビュービューと鳴いてます。
外に出てみると、天気は良さそう?日の出見えるかな?って感じでテンションアップ。
4日目にして初めて日の出が見えるかもって事で早々に支度して、有名な伯母子岳には立ち寄らずに下山開始。今日も歩きは30km近くはありますが、昨日のようなハードな登りはありませんので、もうウィニングウォーキングって感じですね。急ぎはしますが、心に余裕があり周りの景色も楽しみながら歩けます。
順調に歩を重ねて、正午には高野山に到着。大勢の観光客に交じって奥の院へと参拝。
これにてミッションコンプリートです。
熊野古道の縦走は素晴らしかったです。
次回訪れる時には別のルートをのんびり歩いてみたいと思いました。
今回は凡その距離ですが、(1日目)20km+(2日目)20km+(3日目)40km+(4日目)30km=(合計)110kmというトレイルでした。
自分では4日間も歩き続けられるのか不安な面もありましたが達成後には、達成感とか満足感とは違う不思議な感覚にもなり、
「本当の旅の発見は新しい風景をみることではなく、新しい目をもつことにある。」
(マルセル・プルースト)
って、言うのが少しだけ分かるかな?
程度ですが、少しは心境に変化はあるか?(たぶん、無いだろうな〜(笑))
今朝起きたら、今日は歩かなくてもいいんだって思ってしまいました。
まだまだ修行が足りないようで…
お疲れ様でした。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
こんばんわ。お疲れ様です。
熊野、ワタシも最初に大門坂を歩いたので
次のルートが拍子抜けでした(笑
更にワタシの時
大斎原内で、カメラを構えたヒトが居たので「イカンよ 」と(笑
shichi7さんのコース図を見てて、かなりアップダウンがありますね。
累積標高差がどれくらいなのか、考えたダケでも ぞっとします(^ ^;
taka-yさん
コメありがとうございます。
今回のルートは累積上りが7736m、累積下りが7044mでした〜。
自分でも驚くほどに体調ノー問題です。
次の土曜日は天候も良さそうなので、剣山〜三嶺を縦走部員5名で
歩いてきます。
初登山者が2名いるけど20km位なら歩けるでしょ?…
ロングトレイル完歩おめでとうございます!
100km超えとはすごい健脚ですね。
私は春に小辺路を高野山側から歩いたのですが、もうクタクタでした。
レコ文中の「最初にメインディッシュを味わってしまった」ところが面白かったです。
nanfutsuさん
はじめまして。
コメありがとうございます。
nanfutsuさんのレコは大いに参考にさせていただきました。
ありがとうございました。
来年は地元の方に勧めて頂いた果無山脈を縦走してみたいと思います。
山と渓谷2011年6月号に特集されていたようで、ネットで調べてさっそく
中古本を購入しました。
果無山脈を縦走してから熊野那智へと抜けるコース、それとも高野山へと
抜けるコース…想像するだけでもワクワクします。
次回は、メインディッシュは最後にとっておきます。
てか・・ 標高差がけっこうあるジャマイカー(/--)/
オデ、最近ヌルイのしかやってない
sin-kazamaさん
コメありがとうございます。
雨の熊野と呼ばれるだけあって、最初の3日間雨に降られると、
雨がどうした?って感じに思えるようになりました。
ちなみに雨の熊野古道を歩こうという企画もあって、
「晴れのため延期しました」なんていうのもあります。
http://www.kankomie.or.jp/event/detail_37229.html
最近ヌルイとお嘆きのようなので、sin-kazamaさんの
鬼レコを楽しみにしてます。
写真を見ていると僕もますます歩きたくなってきました
天気は、もう一つだったんですね。でも、少しガスってる古道、雰囲気が良いですね。
高野山の写真、奥の院の御廟橋の右側の黒いポールの辺りで前に不思議な体験しました^^
皆さんも言われてるように標高差 スゴイですね びっくりです。ほんとにお疲れさまでした。
次、石立山、よろしくお願いします〜
e-sannさん
コメありがとうございます。
歩いている時は雨は嫌だな〜と思ってましたが、帰ってきてから雨の日の熊野古道も雰囲気があって良かったと思えるようになりました。でも、土砂降りの雨はいらんですけど…
熊野古道巡り、コースが色々ありますので是非一度いずれかのコースを歩いてみてください。
待ちに待ったレコ楽しくじっくり読ませた頂きました。山行では素敵な出会いたくさんありますよね。
”「本当の旅の発見は新しい風景をみることではなく、新しい目をもつことにある。」”
なんとなくですが理解できるような気がします。まだまだこちらも修業たりませんね。
夢はこちらのコースを息子とお爺ちゃんと3人で制覇することです。3泊4日ではなく4泊5日なら大丈夫かな〜 これまた猛練習が必要ですね。
素敵なレコありがとうございました。今後の参考にさせていただきます。
nanchiさん
コメありがとうございます。
三世代での熊野古道縦走ですか!いいですね〜〜〜。
nanchiさんの家族なら大丈夫ですよ。
宿に泊まりながらで4泊5日なら問題なく歩けると思います。
今回の私の歩いたコースで考えるなら、高低差を考えて高野山から那智方向へと歩いた方が楽だと思います。
是非、チャレンジしてみて下さい。
私は来年は果無山脈を歩いてみたいと思います。
なんせ、「果てが無い」って粋なネーミングに心惹かれてしまいました。
shichi7さん お疲れ様でした
一日で歩く長距離ならともかく、連日歩き続ける体力と気力、何より『計画力』に感服しております。
熊野古道は分割で歩くツアーもあるようですが、山深いエリアだけに、単独での日帰り分割は困難だと思い込んでおりましたが、レコを拝見して色々な可能性があることが解りました。
何時かは歩いてみたいと思いつつ、まずはその機会を作る努力が必要ですね 〜
もっとも見習うべきは、shichi7さんの行動力のようです
inakabusさん
コメありがとうございます。
熊野古道、色んなルートがあるので考えるだけでも楽しいですね。
今回歩いた小辺路ルートは1000m級の峰へのアッダウンが3回続きますが、
いずれの登山口付近にも駐車箇所があったと思います。
そこからだと日帰りか1泊2日に分割して歩けますね。
是非、機会を設けて歩いてみて下さい。
inakabusさんは、次は六甲全従大会ですね。完歩目指して頑張って下さい。
応援してます。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する