皇海山(銀山平から庚申山・鋸山経由)
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
- GPS
- --:--
- 距離
- 24.9km
- 登り
- 1,831m
- 下り
- 1,810m
コースタイム
- 山行
- 11:00
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 11:40
天候 | 霧雨、のち一時晴、のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
国民宿舎かじか荘の先の林道ゲート前に4台分ほどの駐車スペース(無料)があります。午前4時、先着1台あり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
皆様のレコが大変参考になり、大きく道を踏み外すことはありませんでした。 季節的に笹薮のルートが見易くなっていたことも、その要因に挙げられるかと思います。 長袖シャツを着てもあまり暑くないし、虫もあまりいないので、笹薮歩きには最高のタイミングであったかもしれません。 |
写真
感想
疲れましたが、バラエティ溢れる楽しいコースでした(二度と行きたくない怖い箇所もありましたが)。
体力的な疲れもさることながら、打ち身などの痛みや、いつもの山行以上に神経を使う箇所が多かったことによる精神的な疲労感が大です。
本来は、11月に「舗装工事」が終わる栗原川林道経由皇海橋側から登る計画でしたが、利根町振興局に電話確認した所、「通行止めにしていたのは砂防ダムなどの防災工事のためです。路面は工事車両が多く通ったため、以前よりも悪化しているかもしれません」とのご回答をいただき断念(一応、新車ですので)。しんどそうですが、思い切って銀山平側に来て正解でした。
いろいろとアクシデントもありましたが、歴史ある庚申山に来ることが出来ましたし、天気にも比較的恵まれ、大きな怪我もなく、無事下山できたことに感謝。
以下、コース概況を。
< 銀山平 - 一の鳥居 >
4kmの林道歩きです。舗装道からダートに変わり、しばらくはフラットな道ですが、途中から歩きにくいごろごろした石に。途中、水と泥でぐしょぐしょになった箇所があり、いきなり靴が泥だらけ。明るければ避けることが出来たのでしょうが。
ヘッドライトに照らされて目が光る鹿を10匹くらい見かけました。
下山時に曇っていたため、映えが今一でしたが、紅葉真っ盛りでした。
< 一の鳥居 - 庚申山荘 >
ここから山道。昼間歩けば何ということもない道ですが、夜間故、何度か立ち止まったり、引き換えたりして確認する箇所も。立木に取り付けられた蛍光塗料付きの四角の木板マークは優れもので、遠くからでもヘッドライトに反射して、夜歩きには助かりました。
庚申山荘まではちょっと長いウォーミングアップ区間と考えていましたが、深い落ち葉の下に隠れていた浮石で右足首をひねってしまい、前途多難なスタートに。油断大敵です。
< 庚申山荘 - 庚申山 >
お山めぐりコースは時間がかかるので省略。
休憩している間に霧雨も止み、晴れる気配。
旧修行場だけあって急な岩場を、鎖やロープやハシゴの助けで登ります。
濡れた岩が滑りやすく、注意はしていましたが、一回滑ってずり落ちてしまいました。
< 庚申山 - 鋸山 >
「鋸11峰」(庚申山・御岳山・駒掛山・渓雲山・地蔵岳・薬師岳・白山・蔵王岳・熊野岳・剣ノ山・鋸岳)を踏破する破線ルートです。
基本的は尾根歩き。所々に木板やテープのマークがあるので、おかしいなと思ったら一旦歩きを止めて、遠くにマークが無いかを再確認。
駒掛山手前の鞍部から人の背ほどの笹薮が。笹薮に入らずに更に下ってゆく道も見えましたが(沢に下りて行く道か)、意を決して突入。たちまちシャツ・ズボン・靴・靴下がずぶぬれ。靴下を絞っても絞っても、またすぐ別の笹薮で貯まる靴内の水には閉口しました。
靴が濡れていたためか、いつもは出来ない靴擦れも。
薬師岳・白山を過ぎて少し行った高台(壊れた表示施設らしきものがありましたが、蔵王岳か)、いよいよ恐怖の岩場が見えて来ます。
ここから先は、鋭い鋸の歯をひとつひとつ登っては下りるサディスティックなルートになります。ロープや鎖やはしごを頼りに、濡れた岩で足を滑らせないように、深呼吸で心を整えながら慎重に。なるべく下を見ないようにしましたが、痩せ尾根歩きなどでちらちらと遥か下が見えてしまい。。。ここは一生に一度来れば十分です。
< 鋸山 - 不動沢のコル >
山頂からすぐにロープのある岩場と泥濘。滑り易い急坂ですが、鋸山越えの後だけに楽勝です(とか、油断していたら、登り返しの時に足をすべらせて、肘を痛打。身代わりとなったのか、シャツが裂けてしまい、帰宅後処分するはめに)。
そこをクリアすると、一箇所間違えやすい箇所があるので要注意(写真ご参照)。
後半は笹薮ですが、赤テープなどで比較的明瞭。
< 不動沢のコル - 皇海山 >
残り300mのアップ。
それなりの急坂もありますが、道迷い等はありませんでした。
< 鋸山 - 六林班峠 >
基本的には尾根歩きですので、あまり尾根から外れるようなら要注意。
途中から等身大の藪漕ぎとなりますが、季節的に見易くなっていたためか、あまり道迷いはありませんでした。不審箇所では、止まって、周りを見回してマークを確認しながら先へ。
ただ、笹で見にくい足元に、ドンと横たわっている倒木の数々には閉口しました。
十分足元を注意をしてゆっくり歩いていたつもりでしたが、一度、足をひっかけてしまい、転びそうになって足を先に出して踏ん張ろうとした所にちょうど別の倒木が。思いっ切り弁慶の泣き所をぶつけてしまい、思わず四文字言葉が。帰宅後、家族に見せた所、即座に「もう登山やめなさい」。
< 六林班峠 - 庚申山荘 >
最初の沢までの笹藪が酷かったですが(土の上ではなく、倒れているように見える笹の上を歩いてゆく)、あとは比較的低い笹薮に。
六林班峠から先は、マークが少なくなりますが、あまり道迷いする箇所はありませんでした。
ただ、道幅が狭く、谷側に斜めになっているため、ちょっと油断するとすべって谷側に体をもってゆかれます(5回ほど転びました)。即座につかむ笹があるので大事には至りませんでしたが、そのまま谷底まで滑って落ちそうな危ない箇所も。
道が崩壊した箇所が3箇所ありました。2つ目の沢を越えた後にあった最初の崩壊箇所は、ロープがあったものの、足場が小さく滑りやすく、ちょっと怖かったです。
水の殆ど流れていない沢を含めると10ヶ所強、似たような笹ですべりやすいトラバース道を、下りたり登ったり、うんざりするくらい歩きます。
庚申山荘手前の「天下見晴」は名前に恥じない展望台。疲れた足に登りはきついですが、庚申山周りの岩場を見ることができます。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する