金屏風を登る 両神山(りょうかみさん) 山頂で大感激
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 1,536m
- 下り
- 1,529m
コースタイム
- 山行
- 6:19
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 7:14
天候 | 晴れ 登山開始時は3度 山頂では15度くらいか 途中で長そでを脱ぎ、半袖で山頂に立ち 下山した なお、当初予定していた那須岳は、ロープウェー山麓駅で0.3℃ 山頂では20m〜26mの風が吹き、ロープウェーは動かなかったようだ。 早いうちに決断してこちらに来てよかったと思う。 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
第1駐車場は有料であるので、朝のうちに来て第2が開いていたらそこに停めてしまう人が多いと考えられる。 両神中学校から、1車線で避退所がある県道を11km運転する。 ただ、午前中10時までは登山口に向かう車、それ以降は登山口から六に向かう車と分かれるため、すれ違いは一度もなかった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
鎖場多数、しかし基本的には安全な登山道だと思った。私はダブルストックでできるだけ鎖を使わずに登り、下った。鎖場、岩場は多数ながらも岩のステップは多く、それだけでも大丈夫であった。 なお、本日は平日のため非常に空いており、鎖行列などもなかったが、休日は非常に混む山として知られている。可能ならば平日に登ることをお勧めしたい山である。 |
その他周辺情報 | 3日(文化の日)の翌日だったため、行こうと思っていた温泉施設「道の駅 両神温泉薬師の湯」は休館であったので、風呂には入れなかった。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
着替え
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
コンパス
笛
ヘッドランプ
筆記用具
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
ストック
カメラ
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感想
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-542566.html
「急な行先変更 八溝山(やみぞさん) 展望と紅葉」
の、次の出来事である。
早めに就寝したこともあり、朝2時30分ごろ目が覚める。もう頭もすっきりしている。道の駅「明治の森・黒磯」の気温は3度、携帯電話に入れておいた天気アプリを見てみると、本日も山頂付近は20m以上の風が吹き、登山には適さないということらしい。昨日職員のおじさんが「明日は大丈夫でしょう」という言葉を信じれらなくなり、2者選択に迫られたのである。
(1)このまま朝に那須岳ロープウェーに行き、ダメならそこからまた行くところを決める。
(2)今の時点であきらめて、今から行ける所に行く。荒船山、両神山、筑波山(行ったことあり)・・・。
私は、この時点で(2)に決め、午前中から天気の回復が見られるという両神山に行くことにしたのである。
そこで、朝2時台から高速道路に乗り、日向大谷登山口に行くことにしたのだ。216kmの運転である。高速も空いていて危険なこともなかった、途中一度仮眠をとって6:30頃日向大谷第2駐車場に停めることができた。天気もよさそうである。懸念していた風もあまり吹いていない様子であった。
それにしても、秩父の山の風景は素晴らしい。深田久弥翁が著書「日本百名山」に書くところによると、この山山を屏風に例えている。そう、まさにそうだ、特に紅葉した山々に当たる朝日、まるで金屏風である。そのうちひときわ高い峰々が登った両神山である。この金屏風を横から登ろうとするのだから、急なのは当たり前である。
両神山は、「イザナギ・イザナミ」の2神を祀っているので両神山と呼ばれる説が一番強いようである。登山道には宗教的な像などがたくさんあり、それを眺めながらの登山も楽しいと思う。しかし、標高差は1250m程度あり、かなりきつい山であるのは間違いない。
基本的な登山道は、谷をトラバースするようにつけられており、片側が切れ落ちている。人は1人、すれ違う時は適当な所を探さなければならない。しかし、まだ朝、この時間降りてくる人は珍しい(前日登り清滝小屋で夜を明かした人ぐらいだろうか・・・。)
山道に行く道と谷を行く道への分岐は、当然コースタイムが短い谷から登る道である。数か所川を渡る所があるが、今日は水量が少なく行きも帰りも全く濡れなかった。
また、ダブルストックが非常に便利だった。いつもの使い方だけでなく、川を渡るときに足を乗っける候補をつついてみると、石が揺れたり落ち葉をさらに水中に押してしまったりする。ルートファインディングに非常に便利だったのである。
八海山という所にたどり着く。しかしピークではない。なぜ、ここにピークの様な名前が付けられているのかとんとわからない。私の前を登っていた人と行動食の交換をした、私は岩塩飴を5個、相手は袋入りのラムネのようなお菓子5個、2個ほど頂いたが砂糖のパワーは効きますね。これと、岩塩飴の作用があって、最後まで疲れずに山行を楽しむことができた。
そこから40分ほどかけて清滝小屋にたどり着く。以前は営業小屋、現在は避難小屋として使用されている。汗だくになったTシャツを取り替え、おにぎりを食べる。群馬から来た男性とおしゃべりをする。荒船山の話で盛り上がった。
ここからがいよいよ真骨頂、両神山の核心部である。急登、鎖、ロープ、岩場、山の面白さがたっぷり詰まった山だと思う。今回は本当に鎖をつかまないことを気にしていたこともあり、足場をどうとるか、コースをどうとるか、つかむべき自然物(木の枝、根、岩)を考え、脚力、腕力、ストックについているばねの働きなどを駆使して登っていく。
横岩を超えるともう少しで両神神社である。鳥居をくぐる前に、狛犬ならぬ「狛オオカミ」に挨拶をし、写真に収める。
ここで、再度休憩、いよいよ山頂に近づいてきている。
山頂に至る前に一度鞍部まで下り登り返す。そして最後の岩場を超えたところに祠があり、山頂標、一等三角点があった。祠にはみんなむき出しにお金を置いていたが、誰かが持って行ってしまうんじゃないだろうか・・・と気ににかけたが、日本ではそういうことをする人はほとんどいませんでした。(別の国ならどうでしょうかねぇ・・・)
山頂から目についたものは、先ずは富士山。奥多摩山塊のちょうど鞍部に見えていました。そして、東京スカイツリー、写真ではわかりませんが実際には見えていました。まさに、ここは奥秩父の灯台です。八ヶ岳連峰、南アルプス、浅間山、秩父の誇り武甲山、素人の私でもこれぐらいはすぐわかります。山頂では山座同定作業が進められていたので聞き入る。
妙義山・榛名山・赤城山の上州三山も見えているらしい、反対側の方を見てみると、金峰山や甲武信ヶ岳、雲取山なども見えてもおかしくないと思っているが、山容だけでは同定できなかった。(屏風岩が見つかるとよかったんだけどなあ・・・)
山容を眺めて大満足した私は、山頂から立ち去る決心をし「ままよ!」と下山を始める。これだけ山が見えていると「ずっと眺めていたい、去りたくない」という気持ちになってしまう。それを振り切る瞬間はどうしても悲しくなる。
下山は快くペースを配分し下る、たまに登り返しがあるのは愛嬌である。清滝小屋のトイレを使い、弘法の井戸で水を汲み(今、ニッカモルトクラブの水割りを飲んでいます。)、川を渡りながら帰ってきた。
14:00少し前に自家用車にたどり着く。着替えなどを済まし、温泉「道の駅 両神温泉薬師の湯」に行こうとするが月曜祝日の次の日ということで休館であった。車で南下しながら温泉を探すが、なかなか見つからず、八王子で渋滞に引っ掛かり、温泉はあきらめ、食事をしたいと思い「かつ屋」で食べ、20:30ごろ自宅に戻ってきた。
毎週日曜日を別の趣味のために使っていると、遠出ができる2連休は貴重なものだ、その2日間を八溝山、両神山で過ごせたことは良かったと思う。
なお、9:00過ぎに携帯電話のアンテナが立ったころ、那須岳ロープウェーのHPを開いてみると、山麓駅で気温0.3℃、吹雪、危険により本日運休と書かれていた。2時台から運転してきた甲斐があったものだ。
那須岳には行けなかったが、満足できた連休であった。
次の休日は土曜日、どこに行こうかな。ここに書くと、縛られそうな気がするので書かないでおこう。
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