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Yamareco

記録ID: 545834
全員に公開
ハイキング
東北

大倉山:今季初かもしか

2014年11月11日(火) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
06:41
距離
11.2km
登り
532m
下り
539m
歩くペース
ゆっくり
1.31.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:51
休憩
0:51
合計
6:42
8:22
33
スタート地点
8:55
8:55
29
登山口
9:24
9:34
65
大沢山
10:39
10:44
18
大沢山系西端ピーク
11:02
11:02
20
細野原林道合流
11:22
11:22
35
支尾根下広沢状
11:57
11:57
17
国久作業道合流
12:14
12:44
13
12:57
12:57
54
支尾根分岐
13:51
13:51
17
大沢山方面林道分岐
14:08
14:14
50
舗装路合流
15:04
ゴール地点
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2014年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
秋保湯元テニスコート駐車場(工芸の里の入口脇)の隅を拝借
コース状況/
危険箇所等
電力巡視路など刈り払いされた歩きやすいコース状況が大半だが、枝道や落ち葉で踏み跡が隠れてルート・ファインディング困難な箇所もあるので、注意は必要

その他周辺情報 神ヶ根温泉の他、ホテルきよ水や市太郎の湯の日帰り温泉をはじめ秋保温泉の大半の宿に日帰り入浴あり。
秋保湯元テニスコート駐車場の片隅を拝借
ちなみにテニスコートは今年リニューアルされて、
極めつけのビビッド・カラー・コートに変身しています
2014年11月11日 08:24撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 8:24
秋保湯元テニスコート駐車場の片隅を拝借
ちなみにテニスコートは今年リニューアルされて、
極めつけのビビッド・カラー・コートに変身しています
この道を上がったところが秋保工芸の里
2014年11月11日 08:24撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 8:24
この道を上がったところが秋保工芸の里
この道路を川崎町方向に数百メートル歩くと登山口
2014年11月11日 08:43撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 8:43
この道路を川崎町方向に数百メートル歩くと登山口
左の鉄塔の下から右の鉄塔へ登る
2014年11月11日 08:48撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 8:48
左の鉄塔の下から右の鉄塔へ登る
…と、向こうの崖を走る姿が!
2014年11月11日 08:50撮影 by  X20, FUJIFILM
7
11/11 8:50
…と、向こうの崖を走る姿が!
今季お初のかもしか!
残念、逃げられて、後姿だけ
2014年11月11日 08:50撮影 by  X20, FUJIFILM
5
11/11 8:50
今季お初のかもしか!
残念、逃げられて、後姿だけ
逃げてった方向には、秋の山
でも、幸先良し!
2014年11月11日 08:52撮影 by  X20, FUJIFILM
1
11/11 8:52
逃げてった方向には、秋の山
でも、幸先良し!
道路脇に登山口
電力巡視路と重なるので、きれいに刈り払いされている
2014年11月11日 08:55撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 8:55
道路脇に登山口
電力巡視路と重なるので、きれいに刈り払いされている
最初の鉄塔の下を通り
2014年11月11日 09:01撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 9:01
最初の鉄塔の下を通り
2番目の鉄塔へ
(仙台幹線と蔵王幹線の2系統が並行している)
2014年11月11日 09:03撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 9:03
2番目の鉄塔へ
(仙台幹線と蔵王幹線の2系統が並行している)
ゆったりと気持ちの良い尾根道が続く
2014年11月11日 09:13撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 9:13
ゆったりと気持ちの良い尾根道が続く
大量の落ち葉と残っている紅葉の晩秋景色
2014年11月11日 09:20撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 9:20
大量の落ち葉と残っている紅葉の晩秋景色
大沢山山頂の紅葉にはギリ・セーフか?
2014年11月11日 09:21撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 9:21
大沢山山頂の紅葉にはギリ・セーフか?
山頂の三角点
2014年11月11日 09:26撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 9:26
山頂の三角点
眺望は無しだが、
2014年11月11日 09:26撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 9:26
眺望は無しだが、
代わりに秋色景色
2014年11月11日 09:27撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 9:27
代わりに秋色景色
赤い葉が
2014年11月11日 09:27撮影 by  X20, FUJIFILM
2
11/11 9:27
赤い葉が
キレイ!だ
2014年11月11日 09:27撮影 by  X20, FUJIFILM
2
11/11 9:27
キレイ!だ
金色も
2014年11月11日 09:35撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 9:35
金色も
オレンジもいい♪
まさに〜金と赤とが散るぞえな〜だ
2014年11月11日 09:40撮影 by  X20, FUJIFILM
1
11/11 9:40
オレンジもいい♪
まさに〜金と赤とが散るぞえな〜だ
泉ヶ岳・北泉から三峰・後白髭シルエット
2014年11月11日 09:41撮影 by  X20, FUJIFILM
3
11/11 9:41
泉ヶ岳・北泉から三峰・後白髭シルエット
振り返ると、紅葉の向こうに大沢山
もったいないほど誰も居ない
2014年11月11日 09:42撮影 by  X20, FUJIFILM
3
11/11 9:42
振り返ると、紅葉の向こうに大沢山
もったいないほど誰も居ない
蕃山の雄姿
2014年11月11日 09:42撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 9:42
蕃山の雄姿
もう一度魅惑のシルエット
2014年11月11日 09:44撮影 by  X20, FUJIFILM
1
11/11 9:44
もう一度魅惑のシルエット
アップダウンの愉しみ
この後、小ピークの巻き道を嫌って、ルートミスし、
20分ほど藪の急斜面トラバースでトホホな格闘
2014年11月11日 09:45撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 9:45
アップダウンの愉しみ
この後、小ピークの巻き道を嫌って、ルートミスし、
20分ほど藪の急斜面トラバースでトホホな格闘
…えっ!?
ここまで乗ってきて、乗り捨て?
捨てて惜しくないような安物MTBもどきか?
すでにオブジェ化しつつあるようなので、さわらずに通過
2014年11月11日 10:10撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 10:10
…えっ!?
ここまで乗ってきて、乗り捨て?
捨てて惜しくないような安物MTBもどきか?
すでにオブジェ化しつつあるようなので、さわらずに通過
こんな景色の只中に捨てるゴミなどありはしないっ!
2014年11月11日 10:16撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 10:16
こんな景色の只中に捨てるゴミなどありはしないっ!
大倉山が見えてきた♪
2014年11月11日 10:30撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 10:30
大倉山が見えてきた♪
…と思ったら、何ということか!
まさかの通行止め↓
伐採作業中のおじさんに「ここから引き返せなんて、殺生な!」と泣きついて、お目こぼししてもらう
2014年11月11日 10:33撮影 by  X20, FUJIFILM
1
11/11 10:33
…と思ったら、何ということか!
まさかの通行止め↓
伐採作業中のおじさんに「ここから引き返せなんて、殺生な!」と泣きついて、お目こぼししてもらう
と、稜線の西端の鉄塔に出た
2014年11月11日 10:39撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 10:39
と、稜線の西端の鉄塔に出た
いつもオニギリ型している大倉山もこちら側から眺めると、何だかなぁ〜って云う姿
2014年11月11日 10:42撮影 by  X20, FUJIFILM
5
11/11 10:42
いつもオニギリ型している大倉山もこちら側から眺めると、何だかなぁ〜って云う姿
大倉山との境の沢に向かって急降下
2014年11月11日 10:49撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 10:49
大倉山との境の沢に向かって急降下
水量の少ない沢を渡ったら
2014年11月11日 10:55撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 10:55
水量の少ない沢を渡ったら
もうひとつ渡渉
中州を挟んだ同じ沢?
2014年11月11日 10:56撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 10:56
もうひとつ渡渉
中州を挟んだ同じ沢?
細野原からの林道に合流し、左折して大倉山に登りはじめる
2014年11月11日 11:04撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 11:04
細野原からの林道に合流し、左折して大倉山に登りはじめる
大倉山へ続く支尾根に登る取り付き部がロート状広沢の突き上げなのだが、厚く積もった落ち葉に覆われ、踏み跡が見つけられない
コンパスで方向を定め一気突破を目論むが、上部は枯れ藪の急登で、悪戦
2014年11月11日 11:29撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 11:29
大倉山へ続く支尾根に登る取り付き部がロート状広沢の突き上げなのだが、厚く積もった落ち葉に覆われ、踏み跡が見つけられない
コンパスで方向を定め一気突破を目論むが、上部は枯れ藪の急登で、悪戦
何とか国久へ抜ける林道に飛び出してみると、
「細野原行き」と小振りな案内板が…
復路でリベンジを目論み先へ
2014年11月11日 11:57撮影 by  X20, FUJIFILM
1
11/11 11:57
何とか国久へ抜ける林道に飛び出してみると、
「細野原行き」と小振りな案内板が…
復路でリベンジを目論み先へ
林道と云うか、砕石敷きの作業道が頂上まで続く
2014年11月11日 12:12撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 12:12
林道と云うか、砕石敷きの作業道が頂上まで続く
頂上台地から秋保温泉街を遠謀
2014年11月11日 12:15撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 12:15
頂上台地から秋保温泉街を遠謀
以前、大倉山と勘違いして、花さんと文々さんから教えてもらった亀ヶ森から太白山までのシルエット
2014年11月11日 12:16撮影 by  X20, FUJIFILM
3
11/11 12:16
以前、大倉山と勘違いして、花さんと文々さんから教えてもらった亀ヶ森から太白山までのシルエット
ダイヤモンドヘッド蕃山に迫る錦が丘団地
2014年11月11日 12:16撮影 by  X20, FUJIFILM
1
11/11 12:16
ダイヤモンドヘッド蕃山に迫る錦が丘団地
秋保温泉街までの全景
2014年11月11日 12:16撮影 by  X20, FUJIFILM
2
11/11 12:16
秋保温泉街までの全景
羽山権現(月山権現?)社
2014年11月11日 12:17撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 12:17
羽山権現(月山権現?)社
祠と
2014年11月11日 12:17撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 12:17
祠と
鐘楼もある
2014年11月11日 12:17撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 12:17
鐘楼もある
秋色の大倉山山頂
2014年11月11日 12:19撮影 by  X20, FUJIFILM
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11/11 12:19
秋色の大倉山山頂
三角点を前にして、オニギリの昼食
2014年11月11日 12:19撮影 by  X20, FUJIFILM
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11/11 12:19
三角点を前にして、オニギリの昼食
葛岡から権現森
2014年11月11日 12:37撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 12:37
葛岡から権現森
大東岳や
2014年11月11日 12:56撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 12:56
大東岳や
戸神山も
2014年11月11日 12:57撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 12:57
戸神山も
さぁ!復路でリベンジ
2014年11月11日 12:57撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 12:57
さぁ!復路でリベンジ
支尾根を降るところまでは順調だったが、やはりロート状下降は落ち葉で埋もれていて、ルートファインディングはギブアップ
こうなりゃ、一気降りとばかりに駆け下るつもりが、落ち葉の下に潜む枝に脚をとられ、左膝の古傷にダメージを与えてしまった
大沢山経由の復路は断念して、林道を細野原へエスケープ
2014年11月11日 13:39撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 13:39
支尾根を降るところまでは順調だったが、やはりロート状下降は落ち葉で埋もれていて、ルートファインディングはギブアップ
こうなりゃ、一気降りとばかりに駆け下るつもりが、落ち葉の下に潜む枝に脚をとられ、左膝の古傷にダメージを与えてしまった
大沢山経由の復路は断念して、林道を細野原へエスケープ
残念↓気分で林道を下っていると、
対岸の藪の中に、居たっ!!
本日2頭目のかもしか♪
2014年11月11日 13:55撮影 by  X20, FUJIFILM
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11/11 13:55
残念↓気分で林道を下っていると、
対岸の藪の中に、居たっ!!
本日2頭目のかもしか♪
こちらは、まだ子供のようで、
あどけなく見つめてくる♪
2014年11月11日 13:55撮影 by  X20, FUJIFILM
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11/11 13:55
こちらは、まだ子供のようで、
あどけなく見つめてくる♪
クマ除けのiPhoneミュージックが喧しかったか、
ぷいっと向こうへ行ってしまった
2014年11月11日 13:55撮影 by  X20, FUJIFILM
4
11/11 13:55
クマ除けのiPhoneミュージックが喧しかったか、
ぷいっと向こうへ行ってしまった
失意のエスケープ行に、思わぬ褒美をもらって、気をとり直し、林道をくだる
2014年11月11日 13:59撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 13:59
失意のエスケープ行に、思わぬ褒美をもらって、気をとり直し、林道をくだる
神ヶ根温泉から秋保温泉街へ向かう舗装路に出た
2014年11月11日 14:08撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 14:08
神ヶ根温泉から秋保温泉街へ向かう舗装路に出た
きよ水の日帰り温泉や
2014年11月11日 14:18撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 14:18
きよ水の日帰り温泉や
木の家のいも煮会の幟を横目に
2014年11月11日 14:26撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 14:26
木の家のいも煮会の幟を横目に
市太郎の湯の露天風呂もいいなぁ〜
2014年11月11日 14:27撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 14:27
市太郎の湯の露天風呂もいいなぁ〜
などと、痛む足を引き摺りながら通り過ぎる
2014年11月11日 14:28撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 14:28
などと、痛む足を引き摺りながら通り過ぎる
いつも車で通り過ぎるので、気付かなかったが、入山禁止の札がぺたぺた貼ってあった
ここから登って大沢山・大倉山周回コースを考えたこともあったのに…残念
2014年11月11日 14:32撮影 by  X20, FUJIFILM
11/11 14:32
いつも車で通り過ぎるので、気付かなかったが、入山禁止の札がぺたぺた貼ってあった
ここから登って大沢山・大倉山周回コースを考えたこともあったのに…残念
天守閣自然公園内では、ライトアップのイベントもあるようで、登山客はお断り!と云うことか
2014年11月11日 14:35撮影 by  X20, FUJIFILM
1
11/11 14:35
天守閣自然公園内では、ライトアップのイベントもあるようで、登山客はお断り!と云うことか
秋保温泉街を突っ切って、何とか帰着
お疲れ!
2014年11月11日 14:59撮影 by  X20, FUJIFILM
1
11/11 14:59
秋保温泉街を突っ切って、何とか帰着
お疲れ!

感想

北側から眺めると、三角オニギリ型をした秋保の大倉山を頭とすれば、背骨にあたる小丘陵の中の大沢山は腰骨あたりになるだろうか。
以前から、ここのプチ縦走をしてみたいと思っていた。
周回コースを組めない時、マイカー移動で、友達いないツレ無し山行の自分としては、舗装路歩きかピストンが、選択肢になるのは仕方ない。
チャリ・デポと云う手もあるが、いかにも大げさなので、今回は大沢山から大倉山へのピストンを選択。
万が一、歩き飽きちゃったとか、故障とかの際のエスケープを舗装路歩きにすればいいから…などとこの時点では、先の展開を知る由もなく楽観。

当日、天気快晴、風も無く、絶好の山行き日和。
時々、テニスで利用させて頂いている秋保湯元テニスコートの駐車場の片隅に車を置かせてもらって、セットアップ。
ちなみにここのコートは、今年リニューアル・オープンして、ビックリするようなビビッドカラーに生まれ変わった。
サーフェースはハードのままなので、好みは分かれるが、周囲環境良好でおススメできる。
更に脇の道路をあがったところが、「秋保工芸の里」なので、一般にはこのほうがとおりが良いかもしれない。

さて、登山口は、前の道路(県道160号秋保温泉川崎線)を釜房湖方向へ数百メートル歩いたところにある。
電力巡視路(仙台幹線と蔵王幹線の2系統が並走)入口でもあるので、きれいに刈り払いされていて、道路からすぐにそれとわかる。
ここに到着する少し手前に、水道施設のタンクがあるが、そこのフェンス越しに向こうの崖をふと眺めたら、何と、かもしかが居た!
今季初となる遭遇に、慌ててカメラを構えたが…
残念!気付かれて一目散に崖を駆け上がり、逃げていく後塵を拝したのみだったが、幸先の良い出だしで、快調に登り始めた。

少し登って、尾根末端からの道に合流するとほどなく、最初の鉄塔の脇を抜け、すぐに2番目の鉄塔の下に出る。
ここから、落葉して見通しが良くなった尾根道を気持ち良く歩く。
陽射しがたっぷり差し込んで明るい樹間に、まだ踏みとどまっている紅葉がのぞく晩秋の里山の至福♪
あっという間に大沢山山頂に到着。
眺望はのぞめないが、その代わり、滑り込みで間に合った紅葉の最後の煌めきが、目を愉しませてくれる。
…と、風も無いのに、ハラハラと枯れ葉が落ちてくる。
柄にも無く、白秋の甘酸っぱいフレーズが浮かんでしまう。
大沢山を降ると、見晴らしの良い尾根道が続く。
泉ヶ岳・北泉から三峰・後白髭へと続く魅惑のスカイラインや蕃山の雄姿が遥かなシルエットとなって浮かぶ。

ひとり占めはもったいないほどの尾根歩きに浮かれ、枝道の分岐点にさしかかった。
前には小ピークが立ち上がっていて、巻き道だろう左折して下がっていく道が分岐している。
そちらが巡視路方向と見極め、少し藪がかかっているが、小ピークに向かって直進する道を選択。(魔がさしたと云うか、調子こいたのだな)
進むにつれ、藪が濃さを増していき、やがて踏み跡の判別も難しくなって、地図とコンパスで対応策を検討。
分岐まで戻るのが正解とわかっているが、時間も早いことだしと、勝手な理屈をでっち上げ、藪漕ぎトラバース突破に決定。
これが、ミスの上塗りってやつで、藪だらけの急斜面で悪戦する羽目になってしまい、何とか巻き道に戻れたが、タイムも体力も大幅に消耗して
しまっていた。
それまでの浮き浮き気分が少しダウンしたが、それでも、気をとり直して先へ。
…と、登山道の脇にマウンテンバイク風のチャリが乗り捨ててあった!
見ると、タイヤは凋んでチェーン周りにはサビが出ていて、すでにオブジェ化しつつある様子なので、さわらず通り過ぎる。
それにしても、こんなシロモノで、ここまでやってくるとは…
数十万のMTBであれば、ポイ捨てできなかっただろうに。
まったく、こんな景観の只中に、捨てるゴミがあるとはっ!
またしても、気分ダウン↓

やがて、落葉して透けて見える樹間から、大倉山が姿を現わした。
もう、すぐだ♪♪
…と、いきなり「危険 立入禁止」の表示が道を横断しているではないか!
その先で、エンジン音らしきものが聞こえるので、禁を破ってロープ内に立ち入ってみると、奥のほうで伐採作業中のおじさんが見えた。
「ここまで歩いて、引き返せとは、いくら何でも殺生な…」とか、縷々泣き言を並べて、お目こぼしを頂いた。
案の定、そこから少し歩くと、すぐ先に大沢山系西端の鉄塔小ピークがあった。
正面に大倉山!
このアングルでは、北側から眺めるいつもの三角オニギリ型とは違う、ちょっとモッサリした微妙な後姿。
ここから、急降下すると、大沢山系と大倉山を分ける沢にでる。
沢の水量は少なく、渡渉は簡単。
向こう岸に上がって、しばらく歩くと、細野原から登ってきた林道に合流し、これを左折して、いよいよ大倉山に登りはじめる。

林道の終わり近くで、鉄塔下に上がり、送電線下の巡視路を進む。
しばらく登ると、山頂からくだる尾根の支尾根に取り付く広沢に出る。
ここはロート状に尾根に突き上げる広い沢状で、一面に分厚く落ち葉が積もっていて、踏み跡がまったくわからない。
仕方ないので、地図とコンパスで見当をつけて、登りはじめた。
この地形は、上にいくほど急勾配で、しかも枯れているとは云え茨っぽい藪が密生して、かなり悪戦。
頂上から国久へ降る作業道に飛び出た時には、またも時間と体力を大幅に消耗していた。
ふと見ると、ずいぶん小振りな案内板で、「細野原行き」とある。
復路にリベンジと思いきめて、頂上を目指す。

頂上には羽山権現社(月山権現)と石祠、鐘楼があり、東側の眺望は抜群だ。
戸神山からの眺望に比し、対象に近い分、ちょうど良い距離感がある。
以前、萱ヶ崎山でのレコで、大倉山と勘違いして、文々さん・花さんにご教示頂いた亀ヶ森から、太白山・蕃山、権現森まで一望のパノラマだ。
北側にはNHKの電波施設があるが、南寄りの三角点の周りの秋色をおかずに、オニギリの昼食。

さて、リベンジの復路だ。
細かい砕石敷きの作業道をくだると、大東岳・戸神山など、右側(西側)の眺望がひらける。
「細野原行き」の案内板に従い、支尾根をくだる。
鉄塔下に出ると、さらに細い道がついているので、方向は違うようだが…進んでみる。
どうやら、方向は戻らないようなので、引き返し、送電線の下あたりを探すが、分厚く積もった落ち葉で、踏み跡は見つからない。
まさに、恐るべし!落ち葉だ!
ちょうど、雪原と同様だ。
ならばっ!と、磁石とコンパスで見当をつけて、一気に滑り降りることにした。
…しかし、雪原と違い、落ち葉は手ごわい。
途中、落ち葉の下の枯れ枝に足をとられ、左膝の古傷を傷めてしまった。
なんとか、林道まで降りたが、渡渉して大沢山経由のピストンは、諦めざるを得ない。

まさかのエスケープで、林道を細野原にくだることにした。
残念!な気分で、足を引き摺りながら、沢を挟んだ対岸を眺めると…
居たっ!!かもしか!
今度のは、まだ若い子供のようで、あどけない視線をじっとこちらに送ってくる。
カメラを向けても大丈夫だった。
しばらくすると、クマ除けの音楽が喧しかったのか、ぷいと背を向けて森のおくへ入っていってしまった。
失意のエスケープ行に、思わぬプレゼント、まさに怪我の功名か。
林道は、神ヶ根温泉から秋保温泉街へ向かう車道に出て終わる。
舗装路は傷めた膝には特に堪える。
足を引き摺り、ホテルきよ水とか、木の家、市太郎の湯を過ぎる。
天守閣自然公園のフェンスのいたるところに「入山禁止」の看板が出ていて、驚いた。
こんなにべたべた貼ってあるところをみると、よほど神経質になっているようだが、いつも車で通り過ぎるので、気が付かなかった。
ここから大沢山に登って大倉山へ周回するコースを考えたこともあったので、残念だが、仕方ない。

秋保温泉街を突っ切って、ようやく出発点に戻ってこれた。

振り返って、ジタバタ山行を反省しているが、反面いかにも自分らしいと甘く考える悪いクセで、進歩しそうにない。

長々、お付き合い頂いて、ありがとうございました。

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コメント

いいなぁ、カモシカ
11/8(土)にcheezeさんが同じコースを辿っておられました。
大倉山は課題として残っていたので真似しようかと考えたのでしたが、どうやら地図読みができないと迷いそうなので無理かなと思っています。

綾氏さんはテニスマンなんですね、カッコいいですね 痛めたヒザ悪化しませんようにお大事なさってください。それにしても羚羊に二度も遭遇するなんて大僥倖でしたね 私もあやかりたいので雪の降る前に大倉山リトライしなければと思案中です
2014/11/12 20:02
文々さま、おはようございます
コメントありがとうございました!
えっ!そうなんですかぁ…cheezeさんがつい最近、先行されていたとは、知りませんでした。
勉強不足でした、さっそく訪問してみます(あとのまつりですが…)
ワタクシは少々ジタバタしましたが、文々さんならチョロイもんですよ!
なかなか楽しいコースです♪おススメ致します。
カッコはよくないっす、ヘタッピのボール遊びですから。
そうですねレイヨウ・ダブルは出来すぎでした。
2014/11/13 7:27
ゲスト
いいコースですね!
大倉山は神ケ根温泉脇から登るだけだと思ってました
駐車場の上は木製のアスレチックが有って私とチビの遊び場です
道路の反対側を探検と称して登ったりして遊んだのですが(東屋があったような?)そこが登山口?
登山口って難しい
ログ頂いてこんど登山口探しに行って見ます
ありがとうございました
↑↑ bunbunさん行かれる時は私も連れて行ってくださいなぁ
2014/11/12 21:06
花さま、コメントありがとうございました
湯元公園、ご存知でしたか!
何回か、お会いしてたかも…ですね♪
ゲームの合間に時々、あそこの周囲を歩いてみたりしますが、ちょっとした散策路があって、いい雰囲気ですよね。
大沢山の登山口は、もうちょっと県道を先に登ったあたりで、すぐにわかりますよ!
そこの路肩に駐車するってのもありですが、一日中とめておくとなると、少し歩いても湯元公園の駐車場がベターだろうと。(平日なら空いてますしね)
2014/11/13 7:40
お疲れ様でした。
以前、鹿ノ上山から磊々峡に抜けてきたとき、大沢山から大倉山まで足を伸ばすことを考えたのですが、cheezeさんに続いてアヤシさんも行かれるとは。いきなり大沢山ブームですね。

このあたりの詳しい地図を知らないので、西の鷹の巣山や南の北山・愛宕山方面への道があるのかないのか気になったこともあるのですが、行き当たりばったりでなんとかなりそうでしょうか?(笑)

なにはともあれ、いつも通りアヤシさんらしい丁寧なレコで楽しませて頂きました。遅ればせながら先のアヤバン、ホコラの周回も斬新で驚かされました。いやー、いつまでも新しいことにチャレンジって素晴らしいですね(ヽ゜ω゜)ノ
2014/11/12 23:40
デラックマさま、エール!ありがとうございました
子育て(?)にお忙しい中、お心配り頂いてありがとうございました。
これまでと同じく、自分のいきかた(ヤマ行きor生き?)に疑問が生じると、不思議とタイムリーにメッセージを頂いて、リカバリできます。
還暦をとうに過ぎて、古希に手が届くようになっても、相変わらずジタバタと諦めの悪い人生を送っておりますので、今後もご面倒をおかけするかと思いますが、なにぶんよろしくお願い申します。
秋保の周囲も次第に里山らしさを失いつつあるようですが、少し入れば、まだまだ閑かに愉しめる場所も多いようです。
デラックマさんなら、ジュニアちゃんをバックパック(ではなく…ピギーバック?ベアバック?:失礼、フォローになってません)で、駆け回れる格好のフィールドのひとつじゃないでしょうか?
2014/11/13 8:19
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