武州中川駅〜矢岳〜酉谷山〜三又〜小川谷林道〜東日原のバリエーションルートを歩く
matusan
その他2人 
体力度について
- GPS
- 14:49
- 距離
- 23.3km
- 登り
- 2,066m
- 下り
- 1,716m
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- 山行
- 7:31
- 休憩
- 3:34
- 合計
- 11:05
| 天候 | 5/16&5/17ともに快晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2023年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
武州中川駅〜矢岳〜赤岩ノ頭間は、比較的良く歩かれており、踏み跡も多く、赤テープも沢山ありバリエーションルートというより普通の登山ルートである。 一方、赤岩ノ頭〜牛首〜牛首分岐間は、踏み跡が一気に減り、赤テープも格段に少なくなり、木の根の多い痩せ尾根を歩いたり、急坂を登ったりするバリエーションルートの趣があるルートである。 牛首分岐〜酉谷山避難小屋間は、長沢背陵の縦断コースと日向沢ノ頭を経由するバリエーションルートがある。今回は、日向沢ノ頭経由で歩いたが、踏み跡もしっかりしており、歩き易いコースである。 酉谷山避難小屋〜酉谷山間は、良く歩かれているコースである。 酉谷山避難小屋〜三又間は、廃道になっている旧酉谷山登山道であるが、殆ど歩かれておらず、ルートファインディング技術が必須である。最初の枯れ谷区間は、どのコースでも歩けるが、沢に水が出てくると、沢沿いの倒木や岩等で沢沿いを歩けなくなり、右岸や左岸の高巻が必要となる。所々、古い赤テープやかっての登山道もあるが、地図とGPSデータでコースを確認しながら歩く必要がある。今回、5月の連休にこのコースを登り区間として歩かれたYAMAPの以下の記録が大いに参考になった。 東日原から三又を経て旧酉谷登山道 (廃道)で酉谷山に上り、長沢背稜・ハンギョウ尾根で東日原 / 敏和さんの雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山の活動データ | YAMAP / ヤマップ https://yamap.com/activities/23985255 三又〜小川谷林道〜東日原間は、三又〜小川谷林道区間は、旧酉谷山登山路のコースを歩いたが、古いコースの踏み跡がしっかり残っているものの、数ヵ所で登山路が崩落しており、お助けロープが数か所に設置されている。小川谷林道区間は、1か所大規模な路面崩壊箇所があり、沢に下って迂回するか崩壊箇所を慎重に乗り越える必要がある。このルートは、廃道になっており、登山禁止とされているため、それなりの技量と自己責任での通行となることを付記しておきたい。 |
| その他周辺情報 | 酉谷山避難小屋の水場は、良く水が出ていた。 |
写真
鹿除けのネットに沿ってショートカットルートを進む!!このショートカットルートで相棒のAさんがカメラを落としてしまったことを1時間程歩いた後で確認するが、この日の長丁場を考慮してそのまま進んだ。もし、見つけた方がおられたら、ご一報いただけると有り難い。
このショートカットルートで相棒のAさんがカメラを落としてしまったことを1時間程歩いた後で確認するが、この日の長丁場を考慮してそのまま進んだ。もし、見つけた方がおられたら、ご一報いただけると有り難い。
フナイド尾根分岐に到達!! 小休止を摂った!!
目標だった矢岳山頂に到達!! 山頂からの眺望は無い!!ここで小休止!! 武州中川駅からソロで登ってこられた同年代の方に記念写真を撮ってもらった!!
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ここで小休止!! 武州中川駅からソロで登ってこられた同年代の方に記念写真を撮ってもらった!!
夜は、満天の星空で都心部の夜景が見えていた!!
ここまで涸れ沢だったが、伏流水が湧き出し川となってきた!! ここまでは、ゴーロ帯をルーファイしながら下ってきたが、川になってルートの選択肢が狭まった!!
左岸を下ってきたが、ルートが不明になった!! 丁度左手から沢が合流する場所で沢に降りるルートが不明!!写真の左の急斜面を滑り降りて沢に出た!!
写真の左の急斜面を滑り降りて沢に出た!!
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図（地形図）
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テントマット
シェラフ
|
|---|
感想
5/16〜5/17にかけて山岳会の仲間と奥武蔵の未踏ルートになっている武州中川駅〜矢岳〜赤岩ノ頭〜牛首〜酉谷避難小屋ルートを歩き、酉谷避難小屋で宿泊し、翌日酉谷避難小屋から廃道になっている旧酉谷山登山コースを歩いて小川谷林道に下り東日原に戻るコースを歩いてきた。
奥武蔵の山域については、一昨年熊倉山に登り、昨年東日原〜酉谷山〜熊倉山〜武州日野駅を歩いており、残っていたのが、今回の武州中川駅〜矢岳〜酉谷山のコースだった。前回と同じ顔触れで、矢岳を通って酉谷山に登り、酉谷避難小屋に泊る計画が出来、避難小屋が空いている平日に歩くことになった。帰りは、いろいろなコースが考えられたが、奥多摩のT仙人から旧酉谷登山コースを歩いてはと勧められ、今は廃道となっているコンコースを下山コースとして選択した。
5/16は、快晴の天気に恵まれ、武州中川駅から矢岳を目指して登った。コースは、バリエーションルートになっているが、赤テープ等充実しており、コース取りで迷うところは少なかった。ただし、矢岳直下の急登は結構登り甲斐があった。矢岳までの登りであとから登ってこられたソロの男性が我々と同年代で若い時から北鎌尾根等を縦走していた方で昔話に花が咲いた。矢岳山頂では記念写真を撮ってもらった。
矢岳〜赤岩の頭までは、登山路も分かり易かったが、赤岩ノ頭から先は、急に踏み跡も少なくなり、赤テープも間隔が拡がり、バリエーションルートらしい登山路で登り甲斐があった。特に牛首から牛首分岐の最後の登りは、15�垓瓩ぅ競奪�を背負っての登りだったため、結構堪えた。
牛首分岐からは、滅多に登ることがない日向沢ノ頭に登ってから酉谷山避難小屋に向かった。今回の山行で気になっていた酉谷山の水場は、前日の雨の影響もあったのか、結構冷たい水が勢い良く出ており、有難かった。
小屋に着いた時点では、我々だけの貸し切り状態だったが、しばらくしてソロの方が到着し、4人になった。この方は、ヨコスズ尾根を登ってきたが、途中で我々の友人のT仙人とあって我々が避難小屋に泊ることになっているのでよろしくと託を受けたといわれ、びっくりした。
小屋で早めの夕食＆宴会を行った後、酉谷山の夕陽を見ようということで酉谷山に登った。酉谷山からは、富士山や奥多摩の山並みが見え、西に沈んでいく夕陽を愛でることが出来た。
避難小屋の宿泊人数は、最終的に我々とその方の4人で広々とした小屋でゆっくり眠ることが出来た。また、真夜中に星空観察を楽しむことが出来た。
5/17は、朝早く目が覚め、4時半頃から荷物の整理をして簡単な朝食を摂った後、5:23に避難小屋を後にし、旧酉谷登山道を下るバリエーションルートを下った。最初は、涸れ沢に沿って下った。沢筋さえ外さなければ、特に難しいことはなかったが、涸れ沢が水が湧き出して川筋になると、渡渉の問題が生じ、右岸か左岸か地図とGPSデータを突き合わせながらの下りとなった。主に右岸を下ったが、途中で細かい沢が合流する地点では、渡渉が生じ、注意深く下った。
標高1265m地点の沢沿いに旧酉谷小屋の遺構が残っていた。
ここからは、徐々に沢筋に巨岩が現れ、谷筋の切れ込みが深くなってきたため、先ず左岸を下ったが、悪谷との合流地点で川筋から十m程の急斜面を下る箇所があり、斜面を滑り降りる形で通過した。その後は、右岸に渡渉し、高巻するのが旧登山道だったようで、ところどころに赤テープが残っており、GPSデータと照合しながらくだった。最後は、数十mの急斜面をジグザグに沢筋にくだった。そこから先は、沢筋に沿って下り、途中から旧登山道の名残の石垣がみえ、右岸に高巻する形で下っていき、7:53に三又に到達した。三又は、酉谷と割谷と滝谷が合流する場所で、昔の橋の遺構が残っていた。
ここから先は、左岸に旧登山道が残っており、急登山道に沿って歩いた。この登山道は、酉谷流域のヤマメ等を狙う釣り人が結構利用しているようで、登山道が崩落している場所には、トラロープのお助けロープが設けられていた。また、この日も下山中に唯一すれ違った方は、釣りのために入山したとのことだった。
数ヵ所崩落して歩きずらい場所があったものの、それ以外は、歩き易い旧登山道だった。8:57に小川谷林道広場に到達した。ここで小休止を摂った後、小川谷林道を下った。この林道は、全般的には、非常に路面の良好な林道だが、途中の1か所で大規模な法面崩壊で通行止めになっていた。途中であった釣り人の方は、沢に降りて迂回したそうだが、我々は、注意深く崩落個所を乗り越えた。ここは、自己責任での通行であることを改めて認識させられた。
ここから先は、舗装道路歩きで日原鍾乳洞を経て、11:21に東日原BSに到達した。しかし、平日のこの時間帯は、バスの本数が少なく、11時に出た後で、2時間待ちになってしまった。炎天下奥多摩迄歩くか、タクシーを手配するか悩んでいると、丁度T仙人から電話があり、バスが無いだろうから迎えに行くよとの有難い電話だった。今回の山行では、T仙人の掌の上で歩いている孫悟空の一行のようなもので、有形無形でお世話になった。
今回は、念願の奥武蔵のバリエーションルートを歩ききることが出来、酉谷山避難小屋に泊ることが出来、更に廃道となっている旧酉谷山登山道を下ることが出来、達成感タップリの山行だった。
今回の山行では、旧酉谷登山道を歩かれたYAMAPの敏和さんの山行記録や矢岳ルートを歩かれた沢山の方々の山行記録を参考にさせてもらったことで、無事今回のバリエーションルートを歩き通せた事に感謝するとともに、できるだけ詳しい山行記録を作成させて頂きました。
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