和歌山県：高野山町石道 胎蔵界篇

2023年05月17日(水) [日帰り]

• GPS: 08:50
• 距離: 25.1km
• 登り: 1,676m
• 下り: 938m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:54
• 休憩: 1:03
• 合計: 8:57

5:52 道の駅柿の郷くどやま
6:08 6:14 慈尊院
7:47 7:50 雨引山
8:43 8:49 六本杉峠
9:12 9:12 古峠
9:18 9:18 二ツ鳥居
9:46 9:50 神田地蔵堂
10:46 10:46 笠木峠
11:39 12:01 矢立峠
14:01 14:10 大門
14:26 14:35 根本大塔
14:47 14:50 金剛峯寺
14:50 ゴール地点

アクセス

利用交通機関：

自家用車

道の駅柿の郷くどやま　125台

写真

5/17 5:34

眠い目を擦りながらも道の駅柿の郷くどやまに到着。

5/17 5:55

では出発。

5/17 6:01

紀の川の向こうに朝日が昇る。今日もいい天気になりそうです。

5/17 6:03

平安時代頃は紀の川を渡ってここから上陸し高野山を目指しました。ここからが聖域で何人たりとも籠や馬を降りなければいけませんでした。…とのこと。

5/17 6:05

歩きますよぉ。今日は『登る』と云うより『歩く』なんでね。

5/17 6:07

慈尊院に到着。

5/17 6:07

慈尊院は世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』の一部として登録されています。

5/17 6:09

弘法大師空海が高野山開創時にここを高野山参詣の表玄関とされました。…とのこと。

5/17 6:10

御本尊『木造弥勒仏坐像』は国宝で国の重要文化財で世界遺産に指定されている『弥勒堂』に安置されています。…とのこと。

5/17 6:09

香川県善通寺から空海を訪ねてこられた弘法大師空海の御母公の玉依御前は女人禁制の高野山に入ることが出来ずここで暮らしました。…とのことです。

5/17 6:12

その後。ここを『女人高野』と呼ばれるようになり子宝、安産、育児、授乳などを願っておっぱい絵馬を奉納されたりしています。…とのこと。

5/17 6:12

ずっと見てると恥ずかしい。でも傍から見てるとニヤけてるのかな。

5/17 6:14

慈尊院奥にある石段を登っていきます。ここが今日一番の急登。

5/17 6:16

石段の途中にある卒塔婆石。そこには百八十町と彫られています。この石がカウントダウンしながら山の上まで続いています。この道が世界遺産の町石道。ここがスタート地点です。

5/17 6:17

石段を登り切るとまたもや神社。

5/17 6:19

丹生官省符神社に到着。

5/17 6:22

丹生官省符神社を過ぎるとすぐに百七十九町と彫られた卒塔婆石。一町は109m。一町おきに卒塔婆石は現れカウントダウンしていきます。まるで双六。

5/17 6:24

5/17 6:25

5/17 6:34

九度山町の特産品は柿。あちこちに柿の畑が現れます。

5/17 6:35

あ、柿の花が咲いている。早く喰わせろ。九度山の柿はとにかく美味い。

5/17 6:38

5/17 6:41

5/17 6:45

卒塔婆石を散歩するカタツムリ。

5/17 6:52

ウツギ。たぶん。

5/17 6:56

風がない。日差しが強い。故に暑い。

5/17 6:58

展望台に到着。

5/17 6:59

朝日に輝く紀の川。彼方に霞むは金剛山。

5/17 7:00

高野山の山々も望める。…あんなとこまで行くのか？いまさらやけど。

5/17 7:03

5/17 7:07

柿の木と卒塔婆石。

5/17 7:15

やっと道が土になり歩きやすくなってくれる。

5/17 7:16

5/17 7:20

榧蒔石に到着。この石の上から弘法大師空海は榧の種を蒔いて麓の人達に育てさせ生活を助けました。…とのこと。

5/17 7:26

銭壺石に到着。鎌倉時代に町石道を整備している頃。整備の際に北条時宗の外戚である安達泰盛がこの石の上に銭の入った壺を置き作業員に給料として手を突っ込ませて取らせました。欲張っても壺の口が狭まっていたので沢山は取れないようにしていました。…とのこと。

5/17 7:28

5/17 7:34

雨引山の分岐に到着。ここでちょっとだけ町石道から離れて雨引山に向かいます。

5/17 7:38

5/17 7:43

もうちょい。

5/17 7:44

雨引山に到着。

5/17 7:45

ほらね。

5/17 7:46

山頂にある石碑には『善女龍王』と彫られている。雨乞いを祈る山やったみたいやね。

5/17 7:51

本日唯一の山頂を後にします。

5/17 7:57

雨引山の分岐に戻ってきました。改めて町石道を進みます。

5/17 7:59

5/17 8:00

5/17 8:04

5/17 8:11

高度が上がったからか森に入り日陰になったからか涼しくなってきた。

5/17 8:12

接待場に到着。毎年弘法大師空海さんが入定された日に高野詣に来られる参拝者に地元の皆さんが握り飯や湯茶の接待をされた場所です。…とのこと。

5/17 8:14

接待場にある弘法大師空海の石像。

5/17 8:18

5/17 8:24

一里石を通過。

5/17 8:28

シライトソウ。たぶん。

5/17 8:43

六本杉峠に到着。昔は六本の杉が立っていたとのこと。まんまの命名。

5/17 8:45

イラストマップや道標があります。

5/17 8:53

5/17 8:58

5/17 8:58

5/17 9:12

古峠を通過。

5/17 9:17

5/17 9:19

展望台に到着。

5/17 9:20

展望台からは天野の集落が見渡せる。

5/17 9:22

展望台の隣りには二ツ鳥居。丹生明神と高野明神を高野山に勧請した時に弘法大師空海さんが建立したと云われています。…とのこと。

5/17 9:24

5/17 9:26

5/17 9:30

マムシソウ。たぶん。

5/17 9:34

白蛇の岩に到着。

5/17 9:36

この岩にいた小さい蛇を見た僧が杖で突っついて追い払いました。後でここに来るとデカい白蛇が待ち構えていたとか。己の行いを反省して神社に戻って御祈祷したら白蛇はいなくなっていました。…とのこと。

5/17 9:40

世界遺産の道の隣にゴルフ場が広がっている。

5/17 9:42

右がゴルフ場、左が世界遺産。こんな道標があるとは。

5/17 9:44

ティーショットするお父さん達の横を歩いていきます。まさかこの後でティーショットしたと同時にヤマレコの俺の歩いた記録まで飛んでいくとは思わなかった。

5/17 9:46

神田地蔵堂に到着。

5/17 9:47

地蔵堂の眼下には田植え真っ最中の神田の集落が広がっています。皆さん頑張っているのに高みの見物でスミマセン。

5/17 9:50

ん？あの下にあるのが公衆トイレで行くにはイノシシ避けの電流柵を跨いでいかんとあかんのか。もし触れてしまったらショックでお漏らしってことか？

5/17 10:01

5/17 10:18

5/17 10:35

ようやく九十町の卒塔婆石。もう半分。まだ半分。

5/17 10:41

5/17 10:42

5/17 10:45

笠木峠を通過。

5/17 10:57

三里石を通過。…ん？二里石は何処にあった？

5/17 11:00

5/17 11:04

5/17 11:20

5/17 11:26

親切にも書いてくれてありがとうなのか、余計なことをなのか。

5/17 11:29

5/17 11:37

眼下に国道が見えてきた。

5/17 11:39

国道370号に合流。矢立に到着。

5/17 11:41

綺麗な公衆トイレがあります。

5/17 11:43

おぉ！オアシス発見！

5/17 11:44

思わずコカコーラ！グビッ！美味ッ！ゲフッ！

5/17 11:58

いつも車で高野山に行く時は何気に走り抜けていた矢立やけど歩くとこんなにありがたいポイントやったとは。

5/17 12:02

では休憩も終えたので出発。ゲフッ。

5/17 12:04

六地蔵。

5/17 12:06

5/17 12:14

袈裟掛石に到着。弘法大師空海さんが山を登った時に袈裟を掛けて休憩されたと云われる石。高野山の聖域を示す『清浄結界』を表しています。…とのこと。

5/17 12:16

5/17 12:17

5/17 12:19

押上石に到着。弘法大師空海さんの母公が清浄結界を越えて高野山に入ろうとしたら激しい雷雨が襲いました。親孝行やった空海さんはこの岩を押し上げて母をかくまいました。…とのこと。無茶する親子やな。

5/17 12:22

5/17 12:34

道沿いの木がデカくなってきてる。

5/17 12:44

5/17 12:46

車道を渡ります。向こうにいた外国人に『こんにちは〜』と声をかけると『コンニィチワァ〜』と明るい返事が帰ってきた。

5/17 12:48

5/17 12:49

展望台に到着。今日何個目の展望台や？

5/17 12:51

展望台からは紀州富士とも呼ばれる龍門山が望めます。

5/17 12:57

5/17 13:01

5/17 13:05

やっと弁天岳が近くに見えてきた。ゴールの金剛峯寺はあの山の下。

5/17 13:07

5/17 13:14

鏡石に到着。岩の表面がツルツルなのでそう呼ばれている。…とのこと。

5/17 13:17

5/17 13:17

え？こんな山の上で沢が現れた？

5/17 13:18

疲れた身体と心に沢の水が流れる音が心地よく染みて和むぅ〜。

5/17 13:20

あら、クリンソウを発見。

5/17 13:23

俺的今期初クリンソウ。

5/17 13:24

5/17 13:33

もうちょいやと思うんやけどなぁ。

5/17 13:46

5/17 13:51

5/17 13:53

5/17 14:02

あ！町石道が国道に合流してる！てコトは！

5/17 14:04

大門に到着！車で来た時以上に朱色が目に染みる！

5/17 14:08

げ！山の上やと云うのに気温が26度もある!?下界はどうなっているんや!?

5/17 14:06

さぁ！大門を潜ればゴールはもうすぐ！

5/17 14:09

通りまぁ〜す。

5/17 14:10

5/17 14:11

山の上ですよ。とてもそうは見えない光景です。

5/17 14:16

三町の卒塔婆石！

5/17 14:17

二町の卒塔婆石！

5/17 14:21

そして！一町の卒塔婆石！ゴール!!!!!!

5/17 14:23

てなわけで。一町の卒塔婆石の横で壇上伽藍の入口である中門が歩いてきた我々を出迎えてくれました。嫁は感無量といったご様子。

5/17 14:25

中門を潜り抜ければ金堂。

5/17 14:26

威圧感が半端ない。

5/17 14:27

その金堂の隣りには根本大塔。

5/17 14:28

嫁曰く『宇宙船に違いない！』とのことです。

5/17 14:36

5/17 14:37

愛染堂前にある一町と彫られた卒塔婆石。これは慈尊院から続く町石ではなく、ここから奥の院へと続く町石なんですね。こちらはまたの機会に。

5/17 14:38

日本人より外国人の方が多いな。

5/17 14:39

蛇腹道を歩いていきます。

5/17 14:42

モミジが眩しい。

5/17 14:44

六時の鐘に到着。偶数時に鐘音が高野山に響きます。

5/17 14:44

六時の鐘の石垣の隙間に天下の大泥棒、石川五右衛門が隠したと伝わる鎹(かすがい)があります。この鎹に触れると夫婦の絆や恋人の仲が深まると云われています。見つけれるかな？

5/17 14:48

最後に金剛峯寺へ。

5/17 14:49

金剛峯寺。ドシッとしてます。

5/17 14:54

後はお土産でも見てバス、ケーブルカー、電車に乗って車を回収しに行きます。お疲れ様でした。

5/17 14:57

…げ!?バスが来るのが1時間後!?ではたっぷり時間はあるので高野山名物の笹巻きあん麩を買いにいくか。

5/17 14:58

て、思ってたら『疲れたから早く帰りたい！』と嫁からの一言。やってきたタクシーに乗り込むと一路ケーブルカーの駅へ。あぁ、笹巻きあん麩は？

5/17 15:07

ケーブル高野山駅に到着。仕方がない。この駅は初めてなのでゆっくり見学するかと思っていたら駅員がやってきて『ケーブルカーが発車します！急いで！』え？急げ？見学は？

5/17 15:08

満員のケーブルカー。

5/17 15:14

ケーブルカーを降りるとそこは南海電鉄極楽橋駅。仕方がない。この駅も初めてやからゆっくりと見学させていただくとするか。

5/17 15:15

『九度山駅で降りられるんですか？でしたら九度山駅に停車する電車がまもなく発車します！急いで！』は？急げ？見学は？

5/17 15:51

…てなわけで南海電鉄九度山駅に到着しました。何故に今ここにいるのかがあまり理解出来ていません。

5/17 15:59

最後の力を振り絞って道の駅まで歩きます。暑い。

5/17 16:13

道の駅柿の郷くどやまに到着。本当にお疲れ様でした。

感想

とんげ

以前。
金刀比羅宮の参道を歩いてた時。

何気に次は何処の参道を歩こうかなと考えてたわけよ。

そしたら頭に浮かんできたのが高野山。

高野山の云ったら町石道か。

てなわけで。
和歌山県は高野山町石道に行ってきました。