ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 5505202
全員に公開
アルパインクライミング
谷川・武尊

一ノ倉沢衝立岩ダイレクトカンテ

2023年05月17日(水) [日帰り]
 - 拍手
juqcho その他1人

コースタイム

日帰り
山行
14:15
休憩
0:35
合計
14:50
3:10
70
ベースプラザ
4:20
4:25
30
一ノ倉沢出合
4:55
4:55
45
テールリッジ取付
5:40
5:40
65
テールリッジ上部(トラバース開始)
6:45
6:45
350
ダイレクトカンテ登攀開始
12:35
12:35
250
ダイレクトカンテ登攀終了
16:45
17:15
45
一ノ倉沢出合
18:00
ベースプラザ
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
夜明け前頃に一ノ倉沢出合到着。出合の雪は消えている。
2023年05月17日 04:24撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
4
5/17 4:24
夜明け前頃に一ノ倉沢出合到着。出合の雪は消えている。
右岸の夏道から沢筋に戻るところからは安定した雪渓の上を歩けた。右は帰りに降りてくる衝立前沢。
2023年05月17日 04:50撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
3
5/17 4:50
右岸の夏道から沢筋に戻るところからは安定した雪渓の上を歩けた。右は帰りに降りてくる衝立前沢。
テールリッジへの取付き。シュルント注意。
2023年05月17日 04:56撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/17 4:56
テールリッジへの取付き。シュルント注意。
テールリッジを登るにつれて衝立岩が大きくなってくる。
2023年05月17日 05:21撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/17 5:21
テールリッジを登るにつれて衝立岩が大きくなってくる。
ダイレクトカンテルートは衝立岩中央の顕著な凹角を登り、大ハングの下から右に出て右上へ北稜を目指す。
ダイレクトカンテルートは衝立岩中央の顕著な凹角を登り、大ハングの下から右に出て右上へ北稜を目指す。
テールリッジ上部からアンザイレンテラスを目指してトラバース。向こうから振り返ったらもっと高い位置からの方が素直なバンドがあった。
2023年05月17日 05:55撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/17 5:55
テールリッジ上部からアンザイレンテラスを目指してトラバース。向こうから振り返ったらもっと高い位置からの方が素直なバンドがあった。
アンザイレンテラスへの登りは普通に難しく、フィックスロープのゴボウで登った。
2023年05月17日 06:17撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/17 6:17
アンザイレンテラスへの登りは普通に難しく、フィックスロープのゴボウで登った。
ダイレクトカンテ取付きへの下降。斜め懸垂した後に少し登り返すとハンガーボルトが待っている。
2023年05月17日 06:34撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
5/17 6:34
ダイレクトカンテ取付きへの下降。斜め懸垂した後に少し登り返すとハンガーボルトが待っている。
真上にロープが垂れているが、右上へブッシュの中に入るのが正解。1ピッチ目はその後もルートファインディングがちょっと難しい。
2023年05月17日 06:46撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
5/17 6:46
真上にロープが垂れているが、右上へブッシュの中に入るのが正解。1ピッチ目はその後もルートファインディングがちょっと難しい。
1ピッチ目の終了点(手前)に向けてトラバースしてくる相方。安定したバンドになっている。
2023年05月17日 07:19撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
5/17 7:19
1ピッチ目の終了点(手前)に向けてトラバースしてくる相方。安定したバンドになっている。
2ピッチ目を登る相方。いったん右上し、その後にハング下を左上してから直上となる。下の方ではとれる限りランナーをとっていく。
2023年05月17日 07:31撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
5/17 7:31
2ピッチ目を登る相方。いったん右上し、その後にハング下を左上してから直上となる。下の方ではとれる限りランナーをとっていく。
2ピッチ目の直上パートに入った相方。以前自分はあのあたりでバランスを崩してフォールしたが、相方は着実に登ってやがてビレイ解除のコールをかけてきた。
2023年05月17日 07:59撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
5/17 7:59
2ピッチ目の直上パートに入った相方。以前自分はあのあたりでバランスを崩してフォールしたが、相方は着実に登ってやがてビレイ解除のコールをかけてきた。
フォローの自分はまたしてもフォールしてぶら下がった(笑)。このピッチはつくづく相性が悪いらしい。
2023年05月17日 08:45撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
5/17 8:45
フォローの自分はまたしてもフォールしてぶら下がった(笑)。このピッチはつくづく相性が悪いらしい。
壁に取り残されたアブミ。その1メートルほど上にあるスリングの破断がフォールの原因。墜落距離が短かったので、振り子の要領でアブミのところに戻ることができた。
2023年05月17日 08:45撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/17 8:45
壁に取り残されたアブミ。その1メートルほど上にあるスリングの破断がフォールの原因。墜落距離が短かったので、振り子の要領でアブミのところに戻ることができた。
ピナクルテラスに立つ相方から見た私。
2023年05月17日 08:55撮影 by  iPhone XS, Apple
1
5/17 8:55
ピナクルテラスに立つ相方から見た私。
ピナクルテラスから3ピッチ目を見上げた構図。頭上の大ハングの下を右へ抜けていく。
2023年05月17日 09:08撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/17 9:08
ピナクルテラスから3ピッチ目を見上げた構図。頭上の大ハングの下を右へ抜けていく。
3ピッチ目を登る自分から見下ろした相方。テラスと言っても実際は狭いバンドにすぎない。
2023年05月17日 09:50撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
5/17 9:50
3ピッチ目を登る自分から見下ろした相方。テラスと言っても実際は狭いバンドにすぎない。
相方から見上げた3ピッチ目を登る自分。ハンガーボルトが多いので気持ちの上では多少楽。
2023年05月17日 09:57撮影 by  iPhone XS, Apple
2
5/17 9:57
相方から見上げた3ピッチ目を登る自分。ハンガーボルトが多いので気持ちの上では多少楽。
大ハング下のトラバースパート。向こうのカンテを越えたところが終了点になるが、そこまでの間のボルトの間隔は比較的小さい。
2023年05月17日 09:50撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/17 9:50
大ハング下のトラバースパート。向こうのカンテを越えたところが終了点になるが、そこまでの間のボルトの間隔は比較的小さい。
3ピッチ目の終了点ではこの怪しげな確保支点を使ってのハンギングビレイになる。
2023年05月17日 10:28撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/17 10:28
3ピッチ目の終了点ではこの怪しげな確保支点を使ってのハンギングビレイになる。
3ピッチ目の終了点に上がってくる相方。右手のアブミをかけている長いスリングは本来ビレイヤーが足を置くためのもの。
2023年05月17日 10:40撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/17 10:40
3ピッチ目の終了点に上がってくる相方。右手のアブミをかけている長いスリングは本来ビレイヤーが足を置くためのもの。
4ピッチ目の出だし、目の前の肋稜を越える相方。
2023年05月17日 10:50撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/17 10:50
4ピッチ目の出だし、目の前の肋稜を越える相方。
4ピッチ目全景。トラバース主体のピッチなのでフォローも滅多に落ちられない。
2023年05月17日 12:29撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/17 12:29
4ピッチ目全景。トラバース主体のピッチなのでフォローも滅多に落ちられない。
4ピッチ目終了後そのまま笹の中を進むと北稜の下降ルートに合流し、ここでこの日初めての小休止とした。
2023年05月17日 12:44撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/17 12:44
4ピッチ目終了後そのまま笹の中を進むと北稜の下降ルートに合流し、ここでこの日初めての小休止とした。
下降開始。まず25m。
2023年05月17日 13:18撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/17 13:18
下降開始。まず25m。
懸垂下降2回目は40m。その後さらに30m下ったところから壁に向かって右に進むと岩棚の上を歩くことになる。
2023年05月17日 13:40撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/17 13:40
懸垂下降2回目は40m。その後さらに30m下ったところから壁に向かって右に進むと岩棚の上を歩くことになる。
懸垂下降4回目はその岩棚の先端にある懸垂支点からコップスラブのピナクルを目指す。
2023年05月17日 14:19撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/17 14:19
懸垂下降4回目はその岩棚の先端にある懸垂支点からコップスラブのピナクルを目指す。
雪に覆われた沢筋の横断はちょっとひやひや。この時期は軽量のアイゼンとバイルがあった方がいい。
2023年05月17日 14:58撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/17 14:58
雪に覆われた沢筋の横断はちょっとひやひや。この時期は軽量のアイゼンとバイルがあった方がいい。
略奪点を越えて衝立前沢を覗くと傾斜は緩やかで右の藪尾根とのコンタクトラインを楽に下れそう。
2023年05月17日 15:09撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/17 15:09
略奪点を越えて衝立前沢を覗くと傾斜は緩やかで右の藪尾根とのコンタクトラインを楽に下れそう。
最後の滝を懸垂下降でクリアすれば一ノ倉沢に戻り着く。
2023年05月17日 16:05撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/17 16:05
最後の滝を懸垂下降でクリアすれば一ノ倉沢に戻り着く。
無事に帰って来られてよかった...。
2023年05月17日 16:28撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
3
5/17 16:28
無事に帰って来られてよかった...。

感想

かつて二度のフォールを喫して敗退した一ノ倉沢衝立岩ダイレクトカンテに15年ぶりに挑み、やっと完登できました。

全4ピッチのうち奇数ピッチは私、偶数ピッチは相方がリード。実はかつてフォールしたのは2ピッチ目だったのですが、今回も2ピッチ目のフォロー中にアブミをかけたスリングが破断してフォール。相方が機敏に止めてくれて事なきを得ましたが、やはりこのピッチは自分にとっては鬼門だったようです。

それにしても、一ノ倉沢に赴くと必ず独特の緊張感に包まれます。宿題を果たしてこうして記録を書いている今も、登れてよかったという気持ちはあまりなく、無事に帰ることができてよかったというのが正直なところ。まだ一ノ倉沢の中にいるようなピリピリした気持ちから抜け出せていません。

詳細な記録はこちらです。→ https://climb.juqcho.jp/2023/20230517.html

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:293人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら