都内から運転してきて早朝の三本松園地駐車場に到着。最近は陽が長くなって登山がやりやすくなった。太平洋上を前線をともなう低気圧がおおってはいるが、風もほとんどなく、関東を北上すればめだった天気の崩れはなさそうだ。
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5/20 4:58
都内から運転してきて早朝の三本松園地駐車場に到着。最近は陽が長くなって登山がやりやすくなった。太平洋上を前線をともなう低気圧がおおってはいるが、風もほとんどなく、関東を北上すればめだった天気の崩れはなさそうだ。
適度に涼しい、気温としてはかなりの登山日和。三本松ルートをやるならば暑くならないうちにと考えていたので、今日こそが挑むべき日。遠く男体山を見上げつつスタートする。
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5/20 5:02
適度に涼しい、気温としてはかなりの登山日和。三本松ルートをやるならば暑くならないうちにと考えていたので、今日こそが挑むべき日。遠く男体山を見上げつつスタートする。
まずは戦場ヶ原東部の高原農道を移動する。朝らしい風景。
三本松を起点に男体山に登ると言うと、普通は長い林道歩きを経ての志津乗越からの裏男体ルートが連想されるだろう。これはこれで古い修験道ゆかりのクラシックルートではあるのだが、今回は昭和観光登山ブームの幻をあじわうために三本松にいる。かつての三本松は今以上に、各方面に歩き出すための起点、要衝の地であったのだ。
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5/20 5:10
まずは戦場ヶ原東部の高原農道を移動する。朝らしい風景。
三本松を起点に男体山に登ると言うと、普通は長い林道歩きを経ての志津乗越からの裏男体ルートが連想されるだろう。これはこれで古い修験道ゆかりのクラシックルートではあるのだが、今回は昭和観光登山ブームの幻をあじわうために三本松にいる。かつての三本松は今以上に、各方面に歩き出すための起点、要衝の地であったのだ。
戦場ヶ原ハイキングは何度もしたことがあって美しい土地だとは思っていたが、その東側エリアがこんなにも広大で冷涼な大農場地帯であるとは、これまで知らなかった。男体山の眺めもすばらしい。
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5/20 5:12
戦場ヶ原ハイキングは何度もしたことがあって美しい土地だとは思っていたが、その東側エリアがこんなにも広大で冷涼な大農場地帯であるとは、これまで知らなかった。男体山の眺めもすばらしい。
「戦場ヶ原開拓之碑」と刻まれている。
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5/20 5:15
「戦場ヶ原開拓之碑」と刻まれている。
鹿よけネットの入口。だがしかし、この日は南京錠でロックがなされたままだった。工事関係者もまだ出入りしない時期なのだろうか。最悪ネット沿いに歩いて途切れる地点まで後退しようかとも考えたが、私の体重は40kg台の軽さ。設備になんのインパクトもないと分かって、手早く乗り越えて先に進んだ。
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5/20 5:18
鹿よけネットの入口。だがしかし、この日は南京錠でロックがなされたままだった。工事関係者もまだ出入りしない時期なのだろうか。最悪ネット沿いに歩いて途切れる地点まで後退しようかとも考えたが、私の体重は40kg台の軽さ。設備になんのインパクトもないと分かって、手早く乗り越えて先に進んだ。
林道から離れて、右折するように笹原の中へと進路変更する。旧登山道なのか近年の作業道なのか獣道なのか、定かではないがフミアト多数。ある程度はそれらも参考にしつつ、目的地となる鹿よけネット出口へと近づいていく。
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5/20 5:26
林道から離れて、右折するように笹原の中へと進路変更する。旧登山道なのか近年の作業道なのか獣道なのか、定かではないがフミアト多数。ある程度はそれらも参考にしつつ、目的地となる鹿よけネット出口へと近づいていく。
フミアト消失。適当に方角を修正しながら進む。そして朝露で下半身水没。レインパンツとレインスパッツ、防水ハイカット登山口という重装備のおかげで難なく凌ぐ。
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5/20 5:30
フミアト消失。適当に方角を修正しながら進む。そして朝露で下半身水没。レインパンツとレインスパッツ、防水ハイカット登山口という重装備のおかげで難なく凌ぐ。
なんらかの意図で描かれた赤ペンキ印が散見される。たぶん参考にしてよいものだと思う。
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5/20 5:31
なんらかの意図で描かれた赤ペンキ印が散見される。たぶん参考にしてよいものだと思う。
第二鹿よけ柵(鹿よけネット出口)
しっかりグルグル巻きに縛ってある。元通りにしっかりと。
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5/20 5:42
第二鹿よけ柵(鹿よけネット出口)
しっかりグルグル巻きに縛ってある。元通りにしっかりと。
樹間の広い、歩きやすい斜面に取り付く。
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5/20 5:46
樹間の広い、歩きやすい斜面に取り付く。
適当に登っていくと、古い風貌のゴミが転がっていた。かつて人間が歩行した場所であることの印だ。
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5/20 5:47
適当に登っていくと、古い風貌のゴミが転がっていた。かつて人間が歩行した場所であることの印だ。
赤いペンキ印がこの先も多い。杉などはないから林業関係者などが付けた作業用のものではあるまい。かつての登山道整備の名残りであるか、あるいは近年の趣味的登山者が配慮して加えた印ではないだろうか。したがって、基本的にはこのような印をメルクマールにしながら登ることとする。
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5/20 5:49
赤いペンキ印がこの先も多い。杉などはないから林業関係者などが付けた作業用のものではあるまい。かつての登山道整備の名残りであるか、あるいは近年の趣味的登山者が配慮して加えた印ではないだろうか。したがって、基本的にはこのような印をメルクマールにしながら登ることとする。
印多し。それにフミアトも比較的明瞭なほうであると思う。鹿道にもなっていて、明瞭度が増しているのだろう。
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5/20 5:56
印多し。それにフミアトも比較的明瞭なほうであると思う。鹿道にもなっていて、明瞭度が増しているのだろう。
シャクナゲの開花。そして赤い矢印。
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5/20 5:59
シャクナゲの開花。そして赤い矢印。
このあたりシャクナゲの見事な群落地だった。シャクナゲは花見をするぶんには良い。藪漕ぎの相手としては、憎し。
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5/20 6:00
このあたりシャクナゲの見事な群落地だった。シャクナゲは花見をするぶんには良い。藪漕ぎの相手としては、憎し。
赤ペンキが先のほうまで続いている。
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5/20 6:02
赤ペンキが先のほうまで続いている。
そしてついに日光マークと遭遇。かつて確かに管理下にあった山道だったことの証拠だ。このマークがあると、なぜか安心する。
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5/20 6:03
そしてついに日光マークと遭遇。かつて確かに管理下にあった山道だったことの証拠だ。このマークがあると、なぜか安心する。
日光マーク、ざくざく出てくる。平成と令和を越えて、当初の位置に固定されたまま現存していてくれた。
こうなると登山の目的というかコンセプトも変化してくる。積極的にこれら目印を発見収集していきたくなってきた。というわけで、この後も目印写真ばかりになるからご了承を。
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5/20 6:05
日光マーク、ざくざく出てくる。平成と令和を越えて、当初の位置に固定されたまま現存していてくれた。
こうなると登山の目的というかコンセプトも変化してくる。積極的にこれら目印を発見収集していきたくなってきた。というわけで、この後も目印写真ばかりになるからご了承を。
三十余年の月日が経ってもなお、道の形が保存されていることに少し感動をおぼえた。
雨の浸食などで削れたり覆われたりしてしまった箇所もあるが、事前の期待以上に登山道として機能している。道迷いはあまり心配しなくてよさそうだ。
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5/20 6:10
三十余年の月日が経ってもなお、道の形が保存されていることに少し感動をおぼえた。
雨の浸食などで削れたり覆われたりしてしまった箇所もあるが、事前の期待以上に登山道として機能している。道迷いはあまり心配しなくてよさそうだ。
日光マーク1、赤ペンキ2、赤テープ1
目印コレクション写真が増えていくぞ。
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5/20 6:13
日光マーク1、赤ペンキ2、赤テープ1
目印コレクション写真が増えていくぞ。
低木や長細い枝などで進路が狭くなる場面もあるが、適当にかわしたりして進む。
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5/20 6:22
低木や長細い枝などで進路が狭くなる場面もあるが、適当にかわしたりして進む。
赤ペンキの樹が倒木化していた。回り込んで避けるか、跨ぐ。
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5/20 6:26
赤ペンキの樹が倒木化していた。回り込んで避けるか、跨ぐ。
バッキバキになっても、まだ役目を果たそうとしておるな。
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5/20 6:29
バッキバキになっても、まだ役目を果たそうとしておるな。
おっ、噂に聞いていた三本松ルート上の道標ではないだろうか。だが、この三年ほどのあいだで、ついに砕け始めてしまっているようだ。
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5/20 6:30
おっ、噂に聞いていた三本松ルート上の道標ではないだろうか。だが、この三年ほどのあいだで、ついに砕け始めてしまっているようだ。
「男体山〇合目 2時間10分」???
正直、風化が進んで判読は出来なかったので確かな情報にはならない。そろそろ看板の体裁としては見納めかもしれない、2023年の現状だ。
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5/20 6:30
「男体山〇合目 2時間10分」???
正直、風化が進んで判読は出来なかったので確かな情報にはならない。そろそろ看板の体裁としては見納めかもしれない、2023年の現状だ。
ここは古道みたいな窪みすらあって、現役の一般登山道と大差はないほどの明瞭さ。しかし、誰ひとりとして他のハイカーとは出会わない。大人気マウンテン男体山の西面には、静かな山歩き空間がひろがっていた。
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5/20 6:32
ここは古道みたいな窪みすらあって、現役の一般登山道と大差はないほどの明瞭さ。しかし、誰ひとりとして他のハイカーとは出会わない。大人気マウンテン男体山の西面には、静かな山歩き空間がひろがっていた。
ところどころ倒木祭もあった。何本か乗り越えるか、大きく迂回すればよい。
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5/20 6:41
ところどころ倒木祭もあった。何本か乗り越えるか、大きく迂回すればよい。
歩きやすい樹間と丈夫な目印のある旧道跡にすぐに復帰成功。目印発見ゲーム状態。読図やルーファイとは別の魅力となってくる。こういう楽しみ方もある。
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5/20 6:43
歩きやすい樹間と丈夫な目印のある旧道跡にすぐに復帰成功。目印発見ゲーム状態。読図やルーファイとは別の魅力となってくる。こういう楽しみ方もある。
倒木が朽ちているが、日光マークの固定は解けず。あと何年かガンバレ。
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5/20 6:45
倒木が朽ちているが、日光マークの固定は解けず。あと何年かガンバレ。
地形図を見ればわかるとおり、斜度はキツイ。マイペースで上をめざして行こう。
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5/20 6:48
地形図を見ればわかるとおり、斜度はキツイ。マイペースで上をめざして行こう。
道は崩れてしまっているようだが、自然の段差をみつけたりしながら、グネグネと登る。狭いところはザックをひっかけないように通過。
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5/20 6:50
道は崩れてしまっているようだが、自然の段差をみつけたりしながら、グネグネと登る。狭いところはザックをひっかけないように通過。
左にカーブしながら登っていけ、かな?
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5/20 6:54
左にカーブしながら登っていけ、かな?
ダイレクト直登ではなく、上手く登山道が付けられていたのだな。
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5/20 6:57
ダイレクト直登ではなく、上手く登山道が付けられていたのだな。
順調に目印をゲットしながら進む。なんどかの微妙なルート逸脱はしてしまっているだろうが、おおむね忠実と言ってよい旧道の辿り方に成功したログを描けているのではないか。
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5/20 7:06
順調に目印をゲットしながら進む。なんどかの微妙なルート逸脱はしてしまっているだろうが、おおむね忠実と言ってよい旧道の辿り方に成功したログを描けているのではないか。
目印の写真ばかりで申し訳ないが、楽しいので許してほしい。
そしてこれらの連続写真集が、登山道が2023年現在でもおおむね繋がっていることの証拠にもなっている。
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5/20 7:12
目印の写真ばかりで申し訳ないが、楽しいので許してほしい。
そしてこれらの連続写真集が、登山道が2023年現在でもおおむね繋がっていることの証拠にもなっている。
コメツガ幼木の藪の中に、赤色の木っ端。
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5/20 7:17
コメツガ幼木の藪の中に、赤色の木っ端。
人の足跡もあると思う。たまに好事家が入山しているのだろうか。
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5/20 7:29
人の足跡もあると思う。たまに好事家が入山しているのだろうか。
無駄な疲労を生まないように上手に登山道が敷かれた痕跡。
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5/20 7:38
無駄な疲労を生まないように上手に登山道が敷かれた痕跡。
時代を感じさせる缶ゴミ。人の名残り。半壊して、もはや銘柄は不明。
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5/20 7:43
時代を感じさせる缶ゴミ。人の名残り。半壊して、もはや銘柄は不明。
徐々に斜度および雑然さが増してきたかもしれない。
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5/20 7:49
徐々に斜度および雑然さが増してきたかもしれない。
空が近くなってきた。明るい。
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5/20 7:54
空が近くなってきた。明るい。
今日は基本的には曇り空の予報なのだが、時折上空に晴れ間がでて木漏れ日もさしてきた。トレイルが照らされている。このあたりまで、比較的快適な登り道といった好印象をもって歩くことができた。
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5/20 7:56
今日は基本的には曇り空の予報なのだが、時折上空に晴れ間がでて木漏れ日もさしてきた。トレイルが照らされている。このあたりまで、比較的快適な登り道といった好印象をもって歩くことができた。
長年の役目をほぼ終えた日光マークが、隠れるように落ちていた。お疲れ様だったな。
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5/20 8:01
長年の役目をほぼ終えた日光マークが、隠れるように落ちていた。お疲れ様だったな。
道ははっきり踏まれているが、藪が前方を遮るようになってきた。いよいよ藪ワールドが始まるらしい。
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5/20 8:03
道ははっきり踏まれているが、藪が前方を遮るようになってきた。いよいよ藪ワールドが始まるらしい。
枝を払いのけながら。
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5/20 8:04
枝を払いのけながら。
上は雨露に濡れた藪、下は溶けかけの残雪。さすがにここからは上下ともに藪漕ぎ用レインウェアを全装備すべきだろう。
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5/20 8:06
上は雨露に濡れた藪、下は溶けかけの残雪。さすがにここからは上下ともに藪漕ぎ用レインウェアを全装備すべきだろう。
来た。足場は見えている。だがシャクナゲと低木コメツガの硬さと弾力に抗うには、こちらも腕力がいる。難儀する。いっきに進むスピードが落ちた。
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5/20 8:15
来た。足場は見えている。だがシャクナゲと低木コメツガの硬さと弾力に抗うには、こちらも腕力がいる。難儀する。いっきに進むスピードが落ちた。
稜線に乗り上げた。雲が厚く、展望はない。絶景ポイントらしいのだが。それでも進むべき方向だけは見通せた。
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5/20 8:23
稜線に乗り上げた。雲が厚く、展望はない。絶景ポイントらしいのだが。それでも進むべき方向だけは見通せた。
2397.9ピーク。男体山全体のことを別名「二荒山」とも呼ぶが、この頂上にはそのような歴史的意味とは別の、三角点としての「二荒山」の名が付いていて男体山頂上区別されている。
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5/20 8:29
2397.9ピーク。男体山全体のことを別名「二荒山」とも呼ぶが、この頂上にはそのような歴史的意味とは別の、三角点としての「二荒山」の名が付いていて男体山頂上区別されている。
二荒山ピーク三角点をテーブルにして、カレーパンとポカリによる小休憩。古いレインパンツとレインスパッツはもうびしょびしょで、コメツガ臭い。葉っぱや砂土、汚水が付いてうつくしくない。
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5/20 8:34
二荒山ピーク三角点をテーブルにして、カレーパンとポカリによる小休憩。古いレインパンツとレインスパッツはもうびしょびしょで、コメツガ臭い。葉っぱや砂土、汚水が付いてうつくしくない。
上空だけは晴れるんだよなあ。
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5/20 8:35
上空だけは晴れるんだよなあ。
いざ、男体山頂上をめざして藪っぽい稜線を前進する。ピークまではまだまだ距離があり、ガスでゴール地点は見えない。
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5/20 8:54
いざ、男体山頂上をめざして藪っぽい稜線を前進する。ピークまではまだまだ距離があり、ガスでゴール地点は見えない。
狭い。硬い。濡れる。
便利な指ぬきグローブをここまで使ってきたが、普通のグローブに付け替えないと痛い。怪我をしてしまうな。
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5/20 8:55
狭い。硬い。濡れる。
便利な指ぬきグローブをここまで使ってきたが、普通のグローブに付け替えないと痛い。怪我をしてしまうな。
痛いよ、痛い。胴体を押しつけて強引に突破する場面も。
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5/20 8:58
痛いよ、痛い。胴体を押しつけて強引に突破する場面も。
やっと山頂が垣間見えてきた。
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5/20 9:03
やっと山頂が垣間見えてきた。
三本松ルートの大部分は岩がない土斜面の樹林帯だった。だがここに来て男体山の火山らしさを思い出させてくる。岩を渡って進む。
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5/20 9:16
三本松ルートの大部分は岩がない土斜面の樹林帯だった。だがここに来て男体山の火山らしさを思い出させてくる。岩を渡って進む。
赤茶けた溶岩石やザレ場を踏み、ついに最後の難所に来た。
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5/20 9:19
赤茶けた溶岩石やザレ場を踏み、ついに最後の難所に来た。
太郎山神社が乗っかる大岩である。三本松ルートで唯一、怖い局面であると言ってよい。
選択肢は二つ、これをダイレクトにクライムする近道コース、もうひとつは向かって右側へとトラバースして回り込んでいく戦略だ。私をふくめて、後者を選ぶ人が多いようだ。
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5/20 9:22
太郎山神社が乗っかる大岩である。三本松ルートで唯一、怖い局面であると言ってよい。
選択肢は二つ、これをダイレクトにクライムする近道コース、もうひとつは向かって右側へとトラバースして回り込んでいく戦略だ。私をふくめて、後者を選ぶ人が多いようだ。
無雪期バリルート専用ピッケル「凌ピッケル」と軽量滑り止めであるGRIVELの「スパイダー」を持ってきてはいたが、装備せず。ザラザラと零れ落ちやすいザレ場は、見方を変えれば、柔らかいので雪山の蹴りこみテクニックを援用できるということでもある。二度三度と爪先を蹴りこみ砂礫に突き刺す。あとはダブルストックのキャップを外してしっかりと突き刺していけば、落ちるということはなくなる。そうやってある程度トラバース前身できたら、残りは上方向に草付きや岩などの手がかりがあったのでストレートに一般登山道に乗り上げた。
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5/20 9:24
無雪期バリルート専用ピッケル「凌ピッケル」と軽量滑り止めであるGRIVELの「スパイダー」を持ってきてはいたが、装備せず。ザラザラと零れ落ちやすいザレ場は、見方を変えれば、柔らかいので雪山の蹴りこみテクニックを援用できるということでもある。二度三度と爪先を蹴りこみ砂礫に突き刺す。あとはダブルストックのキャップを外してしっかりと突き刺していけば、落ちるということはなくなる。そうやってある程度トラバース前身できたら、残りは上方向に草付きや岩などの手がかりがあったのでストレートに一般登山道に乗り上げた。
というわけで難路は無事終了。危険箇所なので通過中の写真撮影はしていない。
ここで今日はじめてのハイカーと出会う。
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5/20 9:32
というわけで難路は無事終了。危険箇所なので通過中の写真撮影はしていない。
ここで今日はじめてのハイカーと出会う。
男体山山頂には人がいっぱい登ってくる。天気は、やっぱり時々上空に晴れ間が出るだけ。まあ、今日は暑くないし風もないし、登山日和だったでしょう。
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5/20 9:35
男体山山頂には人がいっぱい登ってくる。天気は、やっぱり時々上空に晴れ間が出るだけ。まあ、今日は暑くないし風もないし、登山日和だったでしょう。
ぐっちゃぐちゃに汚れた防具類を脱ぎ捨てていたら、ほんのひと時のシャッターチャンスが到来した。レインパンツ半脱ぎ状態で青空大剣をゲット。晴れてるのは上空だけの、詐欺写真ゲット。
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5/20 9:45
ぐっちゃぐちゃに汚れた防具類を脱ぎ捨てていたら、ほんのひと時のシャッターチャンスが到来した。レインパンツ半脱ぎ状態で青空大剣をゲット。晴れてるのは上空だけの、詐欺写真ゲット。
休憩を終えて下山にとりかかる。下界はモックモク。
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5/20 10:09
休憩を終えて下山にとりかかる。下界はモックモク。
三年ぐらい前から気になっていた第三の道・三本松ルート、ようやくトライできてよかった。
第四の道・御真仏薙ルートという真北から遡上する登頂方法もあるらしいけど、ハイキングスタイルではないようなので、私の関心はここまでかな。
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5/20 10:11
三年ぐらい前から気になっていた第三の道・三本松ルート、ようやくトライできてよかった。
第四の道・御真仏薙ルートという真北から遡上する登頂方法もあるらしいけど、ハイキングスタイルではないようなので、私の関心はここまでかな。
下山路はいちばんメジャーな中宮祠に下りる南面ルート。疲れた身体にとって無難だし、なにより食べたい飲食店が中禅寺湖にあるから。とはいえ、こっちはこっちで岩だらけで険しいといつも思う。写真は八合目の滝尾神社。日光修験における礼拝所のひとつでもある。
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5/20 10:32
下山路はいちばんメジャーな中宮祠に下りる南面ルート。疲れた身体にとって無難だし、なにより食べたい飲食店が中禅寺湖にあるから。とはいえ、こっちはこっちで岩だらけで険しいといつも思う。写真は八合目の滝尾神社。日光修験における礼拝所のひとつでもある。
中世に行われた日光修験の最難関修行ルート《夏峯》においては、北側の志津乗越から男体山頂上を登拝した後、ここ南面の八合目岩場を遥拝するために下って来る。そして再び頂上に登り返して、志津乗越に帰っていく。志津ルートこそが修験道に裏打ちされた真のクラシックルートであろう。
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5/20 10:32
中世に行われた日光修験の最難関修行ルート《夏峯》においては、北側の志津乗越から男体山頂上を登拝した後、ここ南面の八合目岩場を遥拝するために下って来る。そして再び頂上に登り返して、志津乗越に帰っていく。志津ルートこそが修験道に裏打ちされた真のクラシックルートであろう。
下山中。天気は予報よりも下降気味で、霧雨が降ってきた。アカヤシオ、シロヤシオがきれいだ。
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5/20 11:19
下山中。天気は予報よりも下降気味で、霧雨が降ってきた。アカヤシオ、シロヤシオがきれいだ。
二荒山神社中宮祠に着いた。男体山頂遺跡出土の修験道遺物を展示している宝物殿を見学したかったのだが、何かの準備期間らしく、しばらく閉館中。
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5/20 12:02
二荒山神社中宮祠に着いた。男体山頂遺跡出土の修験道遺物を展示している宝物殿を見学したかったのだが、何かの準備期間らしく、しばらく閉館中。
中禅寺湖畔のバス停に無事下山した。
予定よりも早く終わって、まだ正午頃。ならば行列のできる念願のあの店に行くチャンス。
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5/20 12:03
中禅寺湖畔のバス停に無事下山した。
予定よりも早く終わって、まだ正午頃。ならば行列のできる念願のあの店に行くチャンス。
ひと歩きして浅井精肉店(トンカツ浅井)に到着。並んでる並んでる。ちなみにランチタイム閉店は14時。13時過ぎには並ぶことも断られてしまうかもしれないので、なかなか登山後にはありつけないお店なのだ。
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5/20 12:51
ひと歩きして浅井精肉店(トンカツ浅井)に到着。並んでる並んでる。ちなみにランチタイム閉店は14時。13時過ぎには並ぶことも断られてしまうかもしれないので、なかなか登山後にはありつけないお店なのだ。
ロースカツ定食1300円を注文。なんと豪華2枚。おなかいっぺー。
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5/20 13:31
ロースカツ定食1300円を注文。なんと豪華2枚。おなかいっぺー。
満腹後、湖畔にて。三本松に戻るためのバスを待つ。濃霧がたちこめて、肌寒いぐらいの日だった。
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5/20 14:03
満腹後、湖畔にて。三本松に戻るためのバスを待つ。濃霧がたちこめて、肌寒いぐらいの日だった。
三本松駐車場に帰ってきた。小学校の修学旅行のときも三本松にバスを停めて、そこから戦場ヶ原を周遊したんだよな。懐かしい。今日もまた、遠足みたいなものだったのかもしれない。
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5/20 14:23
三本松駐車場に帰ってきた。小学校の修学旅行のときも三本松にバスを停めて、そこから戦場ヶ原を周遊したんだよな。懐かしい。今日もまた、遠足みたいなものだったのかもしれない。
三本松駐車場の土産屋で、薄濁りのビールを入手。帰りは交通費節約だから下道運転。それを頑張って帰宅したらご褒美に飲もう。
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5/20 14:26
三本松駐車場の土産屋で、薄濁りのビールを入手。帰りは交通費節約だから下道運転。それを頑張って帰宅したらご褒美に飲もう。
清滝のやしおの湯でぬるぬる美肌アルカリ温泉にはいったあと、近くの久次良町にあるという洋館を眺めにいってみた。旧ルーマニア公使別荘であり、戦後には英国人トーマス・ベイティ博士が住んでいたこともあるという建築物だ。
現在は会社の事務所として維持管理されているように見えた。
楽しい修学旅行だった(日帰り下道運転・・・)
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5/20 16:24
清滝のやしおの湯でぬるぬる美肌アルカリ温泉にはいったあと、近くの久次良町にあるという洋館を眺めにいってみた。旧ルーマニア公使別荘であり、戦後には英国人トーマス・ベイティ博士が住んでいたこともあるという建築物だ。
現在は会社の事務所として維持管理されているように見えた。
楽しい修学旅行だった(日帰り下道運転・・・)
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