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ハイキング
四国剣山

31.剣山 「蒼く 優しく」

2008年05月04日(日) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
5.7km
登り
603m
下り
608m

コースタイム

見ノ越(リフト乗場)−リフト西島駅−刀掛の松−剣山山頂ヒュッテ−山頂−大剣神社(御神水)−リフト西島駅−見ノ越(リフト乗場)
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2008年05月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
○今回は駐車場がそれなりに広いという情報を得たので、クルマでいったのですが、国道438号は道が狭いので、ワゴン車は注意が必要です。
剣山山頂でそんなの関係ねぇ〜!
(C)小島よしお
剣山山頂でそんなの関係ねぇ〜!
(C)小島よしお
登り始めはこんな感じ
登り始めはこんな感じ
リフトをくぐります
リフトをくぐります
刀掛の松 枯れてました
刀掛の松 枯れてました
小屋が見えました
小屋が見えました
平家の馬場
結界が張られた三角点
これじゃあ、踏めません
結界が張られた三角点
これじゃあ、踏めません
大剣神社の水場

感想

第31座 蒼く 優しく

 昨年の8月に満身創痍で斜里岳を下山してから、山に登ることがないまま2008年を迎えた。それでも、今年のGWは四国の剣山に登るのだと心に決め、トレーニングジムに通ったり、近場の低山に登ったりして春の来るのを待った。
 4月12日に金時山に登ろうと、前日に東名高速道路を利用したが、走行途中で事故による不通で一般道に降りるも渋滞で、やっと金時山の登山口の駐車場に着いたのが18時過ぎだった。ここで初めて車中泊を体験したが、ほとんど眠れなかった。
 翌朝、金時山に登ったが、小雨がぱらつく天気で富士山は見えなかったが、ほぼコースタイム通りに登山を終わらせることが出来たので、これで自信を持ってGWを迎えることが出来ると思った。

 5月3日、5時ぐらいに自宅を出発し、東海北陸自動車道の一宮木曽川ICから入って、難なく名神自動車道の多賀SAまで着いたのはいいのだが、ナビの導きにより名神から京滋バイパスを通ってしまったがために、休憩のタイミングを失ったまま、名神に再び合流した時には渋滞に巻き込まれてしまった。場所は吹田JCのあたりである。ここから、西宮名塩SAにたどり着くのに4時間も要してしまった。この渋滞は計算のうちだったが、その間、トイレにいけなかったのが辛かった。よくぞ耐えたものだと思った。

 いよいよ明石海峡大橋を渡った。今のクルマで海を越えるのは初めてで、走っている真下には海があって、快適というよりは、いつ横風が来るかと思うと恐かった。明石海峡大橋の入口にある淡路SAで休憩した。そこから改めて明石海峡大橋を見たが、良くぞここまで来たものだと思ったが、まだまだ先は遠い。実際にクルマで走って気が付いたことだが、淡路島が思っていたよりも大きい島なのだなということであった。いくら走っても大鳴門橋が遠く感じた。

 大鳴門橋を渡って、いよいよ四国に上陸した。鳴門北ICで降りて大鳴門橋遊歩道「渦の道」へ時間があるので寄ることにした。数年前の11月の会社の慰安旅行でここを訪れたことがあったが、渦潮が見ることが出来なかったので、そのリベンジで来たつもりだったが・・・・。今回の結果は波が穏やか過ぎて、残念ながら渦潮が見ることが出来なかった。
相ヶ浜まで降りて、そこから大鳴門橋を仰ぎ見た。当たり前な感想だが、大きくてきれいな橋だと思った。

 徳島市内に入って、ここから国道438号線を通って、登山口である見ノ越までいくのだが、走れば走るほど、道が心細くなり、標識や看板に「落石注意」なんてよく見かけるのだが、それよりも、いつ来るか解らない対向車に気を付けなければならなかった。時々、対向車が来たが、譲ってあげながら何とか見ノ越まで着いた。時間は18時を過ぎていた。その上、ここの標高は約1400mを越えており、この時点で今年最高の地点に僕は立っていることになる。

 僕はリフトの駐車場にクルマを駐車して、助手席側のシートを倒して、くぼんだところにクッションを押し込め、その上に毛布をかぶせた上にエアマットを敷いて、シュラフを置いて寝室の出来上がり。暗い中で夕食の味噌煮込みうどんと今回初めて作ったスパゲティと、フリースドライの白飯であった。白飯のほうは二食分あるので半分は翌朝に残し、全てを平らげ、日本酒を熱燗にして飲んで、しばらくまったりした後、21時ぐらいに寝たが、やはり車体が狭いので寝られなかったが、アイマスクをして目を閉じてじっとして、朝が来るのを待った。

 5月4日、4時を過ぎた頃だっただろうか? じっとしているのも飽きてきたのか? 寝床を片付け始めた。そして、春雨スープと残った白飯をお茶漬けにして、それを朝食とした。着替えだとか、準備運動だとか、いろいろしているうちに6時10分にようやく出発した。剣神社の石段を登り、なだらかな登山道を登っていく。しばらく登って下を見ると、僕がクルマを停めている駐車場が眼下に見えた。あまり寝ていないが、体調はいいみたいだと思った。

 6時50分にリフト乗り場の西島駅に着いた。ベンチに山小屋で一泊して御来光を見て下山中の夫婦が休憩していた。上を見上げると白い建物があった。

「あれが山頂ヒュッテか・・・・」

と独り言を僕がいうと、前出の夫婦の奥さんのほうが、

「そうですよ」

といった。

 鳥居をくぐって、さらに登って15分のところで「刀掛の松」というベンチがある休憩ポイントに着いた。ここは平安時代末期に即位された幼帝・安徳天皇の従者が、山頂に刀を奉納する途中で休憩するのに、刀を松に立掛けられたという伝説がある松だが、今は枯れていて白くなっている。そこからさらに登っていくと、登山道の横に雪渓が横たわっていたが、登山には支障はなかった。よく見ると谷の部分に若干雪渓が残っていた。山並みを見ていると昨日通った国道438号線が山肌を糸のように横たわっていた。昨日はこんな道をクルマで通ったんだなぁ〜と思った。

 7時15分に剣山山頂ヒュッテに着いた。中に入ったら、スタッフの方が暖かく迎えてくれた。そこでちょっと休んだところで、いよいよ山頂に向かった。山頂ヒュッテの階段を登っていくとなだらかな草原が広がっており、それを縫うように木道が二本延びていた。
 このあたりは「平家の馬場」と呼ばれているそうだが、なるほど、冠者を乗せた馬が戯れで、あちこち走り回っていそうな雰囲気があった。7時45分に山頂に到着した。三角点は太いしめ縄で囲われ、神聖な場所と化していた。いつもの如く踏もうものなら、山の神様から天罰が下りそうな雰囲気があったので、今回の「三角点踏み」は止めておいた。空は雲ひとつない青空であったが、風が強かった。僕は山頂に30分くらいいた。

 山頂ヒュッテから大剣神社方面へ降りていった。20分ほどで御神水と呼ばれる水場に着いた。僕は500mlの空になったペットボトルにその水を満たした後、一口飲んだらうまかった。こりゃ、この水で飲むコーヒーはうまいだろうと期待を膨らませながら下山した。この頃になると登って来る登山者が増えてきた。9時にリフトが動き出すので、益々登山者が増えてくるだろう。ともあれ、今回も無事に9時20分に見ノ越に着いた。早速、御神水でいれたコーヒーを飲んだが、インスタントコーヒーなのにうまかった。そろそろ、登山者のクルマが多くなりつつあったので、早々に見ノ越を後にした。

 国道438号線を何とか通って、徳島市内に入った。適当な地下駐車場にクルマをぶち込んで、阿波踊り会館に向かった。本当は徳島ラーメンを食べたかったが、歩いていて適当な店がなかったので、阿波踊り会館内の食堂でハヤシライスを食べて、空腹を満たしたが量は少なく物足りなかった。足りない分は徳島YHでたっぷり食うことにしよう。まず、ホールで専属連による阿波踊りを鑑賞した。一年中阿波踊りが鑑賞出来る場所があるだけでも、ありがたい限りだ。後半部分で客も舞台に降りて一緒に踊る場面があって、僕も多くの観光客に混じって踊ったのはいうまでもないことだが、独特のステップと手のさばき方が思うようにいかなかった。うーむ、阿波踊りは奥が深い!

 その後、ロープウェイで眉山の展望台に登った。この一帯は映画「眉山」のロケ地になったところで、そのせいか展望は徳島市内が一望出来る抜群なところであった。最高点は別の地にあったが、そこまで歩く気力はなく、しばらく展望台でたたずんでいた。剣山山頂の時と比べると雲が多くなっていたが、徳島に来るのは3度目だが、何故、眉山を見逃していたのかと思ったし、今回こうして来たというのは良かったと思う。あとは盆休みの時期の阿波踊りのシーズンに来ることが出来ればいいのだが、この時期は必ず山にいっているので、いけるのはいつになることやら?

 徳島YHで一泊して、5月5日の朝に帰路についた。時折雨がぱらつくあいにくの天気だったが、大した渋滞もなく事故もなく自宅にたどり着いた。あまりクルマの運転には自信がないのだが、クルマを使った山旅も可能になっただけでもいい経験になったのは確かだ。しかし、高騰するガソリン代、税金などの維持費などに頭を悩ませなければいけなくなるが・・・・。

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