大見湿原〜尾越湿原〜八丁平〜峰床山
- GPS
- 10:12
- 距離
- 36.3km
- 登り
- 1,210m
- 下り
- 1,008m
コースタイム
- 山行
- 9:46
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 10:12
天候 | 晴れ/薄曇り/曇り/小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
京都バス - 国際会館駅前〜大原 360円 京都バス - 大悲山口〜烏丸北大路 870円 京都市営地下鉄 - 北大路〜四条 260円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■大原バス停〜小出石バス停〜百井〜大見 一般道です。 大見の手前で少しだけ未舗装となっていますが。 ■大見〜大見湿原〜小野谷峠〜大見湿原〜大見 特に問題ないでしょう。 ■大見〜尾越湿原〜尾越〜二ノ谷管理舎〜八丁平〜峰床山 大見から尾越までは一般道です。 その手前の湿原に寄り道しています。 この辺りは元々は田畑だったと思われ、畔の跡らしきのが残っており、それなりに辿るのは可能との印象。 尾越から二ノ谷管理舎までも舗装路歩きです。 写真55の分岐から山道となり、フノ坂を経て、八丁平へ。 八丁平を辿った後、登山道から逸れて支尾根を辿っています。 オグロ坂からの尾根道に合流し、そのまま峰床山山頂へ至ります。 ■峰床山〜大悲山口バス停 俵坂峠方面へ下り、展望所を経て、林道に出合う直前は左側が崖となっていて、高度感があるので、高所恐怖症の身には嫌な感じ。 尾根芯に踏み跡があるので、そちらを少し辿ると良さそう。 林道に合流後、地図と標識を頼りに進み、最後は小ナメラ谷の林道を下って行くと、俵坂峠から西へと続くルートに合流します。 そのまま林道を辿ると、峰定寺の参道入口に至ります。 舗装路をしばらく歩いて行くと、大悲山口バス停に到着です。 なお、『大見湿原』や『尾越湿原』は一般的な名称ではなく、一部の人による呼称という感じでしょうか。 |
写真
感想
前回の山行で右膝を傷めてしまい、治るまでしばらくかかるかも知れないと思っていたものの、想像していたよりも順調に回復してくれているよう。
もう軽く走っても大丈夫なぐらい。
とは言え、下りで大きな負荷がかかると悪化しやすそうなので、今回はそういう所は通らなくても良さそうなルートを歩く事にします。
具体的には、一般の舗装路や林道などを主に歩き、山道区間をできるだけ少なく。
昨年のこの時期に歩いた大見湿原や尾越湿原を辿るルートなら、それも可能なはず。
先月のシャクナゲ尾根への山行と同じく、大原バス停からスタートし、小出石方面へ。
4週間前に歩いたばかりの道なので、新鮮味はないのだけど、GWの後半と次の週末は家に籠ったままだったので、こうやって歩いていられるだけでも気分が良い。
咲いている花にも変化が見られ、ささやかな幸福感を届けてくれる。
少しペースを落として歩くように心がけていたので、先月よりも5分ぐらい遅れて小出石バス停に到着。
百井方面へ向けて歩き始めると、急に空気がひんやりとしているように感じられる。
天ヶ岳登山口への分岐の先を歩くのは初めてで、ちょっと楽しみなのです。
本来なら退屈な舗装路歩きかと思われるのだけど、この日はタニウツギがたくさん咲いている区間があったりで、まずまず楽しませてくれる。
養魚場があって、ちょっと驚いてしまう。
坂尻橋の先からは道幅が狭くなるのだけど、徒歩だとあまり関係なく、車が通る時に気にするぐらい。
前ヶ畑峠を経て、百井の案内板に到着。
百井の田畑からはカエルの盛んな鳴き声が聞こえて来て、合唱状態。
離れた位置に濃い密度で咲いている藤の花の色合いが目に心地良い。
集落の外れの建物を通過する際、いつものように数頭の犬に吠えられたりしつつ進み、陸地谷出合に到着。
先月よりも水量が多く、この状態で谷を辿るのは大変そう。
ヒノコの分岐で左へ進み、大見方面へ。
昨年の3月の山行で歩いている道なのだけど、季節の違いもあり、印象はかなり異なる。
藤の花がそこかしこに咲いているし、河原にはクリンソウの花も見えている。
大見川も水量が多めのようで、豊かな流れとなっている。
火打谷出合に到着し、ここでパンを食べつつの休憩にします。
ここからは初めて歩くので、少しドキドキしつつ。
普通の山間の道ではあるのだろうけど、何となく良い感じ。
静かな雰囲気を楽しんでいたら、大きなトラックが前方からやって来て、驚きです。
地形図で見ていた通り、左側に平坦な土地が現れ、湿地となっていそうな感じ。
かつては田畑として利用されていたと想像するのだけど、大きな木も見られ、随分と前に耕作を放棄したのか、どうなのか。
時が止まってしまったような風景となっている所もあり、ここがどこなのかというのが判然としないような、不思議な感覚を伴うような感じでしょうか。
見頃のクリンソウがのどかな風景を形作っていて、現実に引き戻してくれる。
写真22の分岐で左折し、大見湿原の方へ。
農作業をされているのが見え、以前と変わりなく大見で生活されている方はおられるようで、この山里での人の営みが絶えずに続いて欲しいと勝手ながらに思ってしまいます。
大見湿原へと足を踏み入れると、昨年の山行では藤の花がたくさん咲いていたのに比べ、今回はあまり目に入らない。
沢の水量がやや多めで、いつもよりも渡渉しにくく、手近の石を配置して対岸へ。
サワフタギは咲き始めぐらいで、藤は見頃ぐらいのようだけど、昨年よりは数が少ないようで、どうしたのかなという感じ。
ギンリョウソウを探しながら歩いていると、ようやく発見。
改めて辺りを見回してみると、通り過ぎた所にもあって、目が慣れて来ると、見つけやすくなるような感じかな。
小野谷峠まで進み、引き返します。
帰り道でも藤はそんなに目に入らず、ちょっと残念な結果に。
気を取り直し、写真22の分岐から北上して行きます。
大人数の団体さんとすれ違ったりしつつ進み、前坂峠を通過。
下り終えると、左側に湿地が広がっており、今年もクリンソウがたくさん咲いていて、壮観な風景となっています。
まだピークの少し手前ぐらいかなという感じだけど、かなりの密生具合なので、これぐらいでも十分に見応えがある。
ただし、昨年のような好天ではないので、周囲の草木の緑も含めて、色彩の鮮やかさはちょっと不足しているように思われ、それだけは残念ですね。
そろそろ時間が心配になり始めており、あまり奥までは進まず、手前の辺りの風景だけを楽しむ事にします。
去り難い気持ちを抑え、また来年との思いと共に先へ。
集落に近い辺りにもクリンソウの群生が形成されていて、軽く声が漏れてしまう。
公衆電話の設置されいている家はひっそりとしている感じ。
その先で材木をトラックへ積む作業が行われていて、何らかの活動があるのは好ましいかなと感じる。
その先を歩くのは久しぶりなのだけど、ちょっとした変化があり、驚かされる。
一見しただけの判断ではあるけど、良い変化のように思われる。
アラ谷と出合い、その先へ進むのは初めて。
写真50の峰床山登山口の標識の先には、二ノ谷管理舎があります。
どんな所なのかと想像していたので、少し探っておきたかったのだけど、想定よりも随分と遅くなっていて、トイレを利用後、すぐに先へ。
その目と鼻の先ぐらいで左側の斜面が崩れていて、警戒感が高まる。
その後もこの一帯の林道では、斜面崩落の跡がいくつも見られ、大雨の後などに通行するのは避けておくべきとの印象です。
ここ最近は各地で地震が頻発しているし、大きな揺れで崩れてくるのではと想像してしまい、不安な思いを抱いてしまう。
地図と標識を頼りに進んで行き、写真55の分岐で林道を離れ、山道へ。
登り終えると、フノ坂で、辺りはガスっています。
下の方を歩いている時に上の方がガスに包まれていたので、やはりという感じ。
これはこれで良い雰囲気なので、それを楽しみつつ、ゆったりと進んで行き、写真58の八丁平の入口に到着。
ここで昼食にします。
とは言っても、時間が心配なので、おにぎり2個を詰め込むように食べただけですが。
反時計周りで八丁平を周回するルートへ。
木々は葉を茂らせていて、もう春は訪れているようだけど、ガスのせいで色合いまではきっちりと分からず。
神秘的で、これも悪くないと思う事にして、先へと進みます。
クラガリ谷への分岐で一般のルートから逸れ、支尾根へ。
特に何か目的がある訳ではなく、単に距離短縮による時間の節約を意図しただけです。
オグロ坂からの尾根に出合い、引き続き濃いガスの中、尾根道を進んで行くと、峰床山山頂に到着です。
登頂するかは決めていなかったのだけど、近くまで来て寄らずに帰るという選択は難しく、時間が心配ながらも訪れる事にしたのです。
ガスで展望はなく、長居は無用な感じ。
下り始めてすぐに大きな荷物の人とすれ違い、ご挨拶。
テント泊でしょうか?
その先で林道に降り立ち、再びの林道歩き。
露出している地層に目を引かれたり、見頃のホオノキの花を探したり。
退屈になったりもするけれど、それを紛らわせてくれる要素も所々であるのです。
時間を考慮し、最後は小ナメラ谷の林道を下って行き、ほぼ下山完了。
この先は平坦な道で、三本杉からの林道と合流すると、何度も歩いている道となり、峰定寺の参道入口に至ります。
時間を心配しつつ歩いて来たのだけど、バスの時間には十分に間に合いそう。
想定以上の距離と時間となってしまったのだけど、意外と疲れておらず、膝の具合も別に問題はなさそうで、何より。
などと思いながら歩いて行き、大悲山口バス停に到着、無事のゴールとなりました。
前回の山行で損傷した右膝にまだ不安が残るため、今回はいつもとは違い、特殊な山行となりました。
当初の読みが甘く、思っていたよりも距離が長く、時間もかかってしまいました。
幸い、特に膝の状態は悪化しておらず、現時点では問題なさそう。
次回以降、どうするかはまた考えたいと思う。
そんな中、天気が思っていたよりも良くなかったのは残念だけど、期待に近いぐらいには花を見られたように思われ、楽しく歩かせてもらいました。
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