親不知 栂海新道起点再訪とフォッサマグナミュージアムに寄り道
- GPS
- 01:28
- 距離
- 2.7km
- 登り
- 92m
- 下り
- 100m
コースタイム
- 山行
- 1:21
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 1:26
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◾️2023年5/28現在、親不知コミュニティロードは親不知トンネルを通過しての周回が禁止されているようです。落石等は既になく特に危険箇所はないと思いましたが、ご注意ください。 |
写真
感想
前回、4月に戸倉山から栂海新道の稜線を見て、新潟在住中に栂海新道起点を再訪したいと思っていた。
◾️大学一回生の夏、初めてのWV部の日本アルプス山行で白馬岳大雪渓から入山し栂海新道を経て日本海まで歩いた記憶は今も強烈だ。この時の山行で私達パーティは小野健氏とさわがに山岳会の皆さんが登山道整備をされている場に遭遇した。そして、おもてなしを受け山岳会の皆さんが担ぎ上げたスイカをいただいた。登山道整備のための荷物満載の中、スイカも丸ごと担ぎ上げていらしたのだ。山の中へスイカ丸ごと担ぎ上げるとは想像だにできない山の初心者だったのでとても驚くと共に、日本海まで道を作るという行為に深く尊敬の念を抱いたことをよく覚えている。
この時のもう一つの強烈な記憶は水の確保問題だ。栂海新道は標高2900mから0mまでの道だ。白馬岳の夏は涼しいが、犬ヶ岳〜白鳥山辺りまで下ってくると灼熱の暑さとの闘いとなった。水の量を気にしながら宿泊地まで着くと疲れた体にムチを入れ、水場のある沢まで数十分の下り登りが待っていた。みんなバテバテだったのは覚えているが、後半の山の記憶は何も残っていない。ただ、日本海について、仲間とビールで乾杯したこと、その時のビールが無性に美味かったことだけを覚えている。
◾️当時のことを少しは思い出すかと思ったが、「あ、ここだ!」というように記憶の蘇ることは全くなかった。初めて来たような感覚だ。海岸で飲んだビールはどうやら別の砂浜だったようだ。それでも、これで40年を経て栂海新道の真の完歩ができたと思うことにしよう。
◾️親不知の海岸線は東西文化の往来を隔てるくらいの難所であったことが良くわかった。当日の穏やかな美しい海でも海の中に入らないと通ることは難しい場所がある。全くこれが道とは言い難い海岸線だ。途中何ヶ所か小さな浜があるが、海が荒れた時にはこの避難所の小浜で1週間も過ごすことになった旅人もいたそうだ。明治時代にようやくトンネルが開通し、難所を通過する必要がなくなるまでは命がけの道でだったことを実感する。
◾️フォッサマグナミュージアムは、岩石・鉱物・化石に関心のある人なら訪れて楽しい場所だ。フォッサマグナという巨大な凹地と日本の成り立ちを分かりやすく動画で説明してくれるコーナーは秀逸だ。館内には、小野健氏と栂海新道を紹介する小コーナーもあり、糸魚川における氏の功績に改めて感心する。
◾️フォッサマグナミュージアムの周辺は美山公園として整備されており、今の時期は自生するササユリがちょうど見頃を迎えている。縄文時代の集落跡遺跡である長者ヶ原遺跡に向かう散策路にはササユリの甘い香りが漂っていた。
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