記録ID: 555946
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ハイキング
中国
犬墓山~実僧坊山~登龍山~重田池~血吸川~鬼城山
2014年11月30日(日) [日帰り]
岡山県
Machapuchare
その他1人
体力度
2
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 04:49
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 554m
- 下り
- 552m
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日帰り
- 山行
- 3:45
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 4:45
距離 12.0km
登り 554m
下り 554m
日本百名城鬼ノ城と温羅（うら）伝説を辿るコース
歩行距離12km、歩行時間4時間、歩行数21,100歩
歩行距離12km、歩行時間4時間、歩行数21,100歩
| 天候 | 晴れ時々曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
もう少し麓まで下ると砂川公園（キャンプ場）があり、300台の駐車できます。ここは鬼ノ城ウォーキングのスタート地点にもなっています。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
地図上にない道も多いのですが、道標と案内板が要所々に設置されており、ほとんど道に迷うことはありません。ただし、見て回りたいスポット（史跡など）は予め決めておかないと、どういう方向に進んでいるのかが分からなくなるので、事前に駐車場の隣にある鬼城山ビジターセンターやHP等で情報を入手しておくことをおすすめします。 今回のコース上に今回のタイトルにも表示されている固有名詞がついている4つの山がありますが、どれも山頂（三角点）の位置が分かりにくいので、初めて登る人はスルーしてしまう可能性が高いです。山頂だけは地形図やGPSナビ等で位置確認する必要があります。特に登竜山（のぼりおさん ※地形図上では“実僧坊山（じっそうぼうざん）と表記している山”）はピークまで数十m近くまで近づいてからのアプローチポイントが不明瞭となります。 尾根道から重田池へ沢沿いに下りる道は地形図上には載っていませんが、道標に従って進めばしっかりとした道がついています。また、重田池湖畔沿いに道がついているので、そこまで出てくると池周辺の視界が広がります。 コース上で時々出てくる黒土には掘り返した跡がよく見られました。もしかしてイノシシがそれなりにいるのかもしれません。 |
| その他周辺情報 | 鬼ノ城（きのじょう）は、岡山県総社市の鬼城山（きのじょうざん、標高397m）に遺る日本の百名城（69番目）の一つで、城跡は国の史跡に指定されています。 663年の白村江（はくすきのえ）の戦いに倭国が敗れた後、唐・新羅の侵攻に備え築城したという説もあります。 後世の文献である鬼ノ城縁起によると｢異国の鬼神が吉備国にやって来た、彼は百済の王子で名を温羅（うら）という。彼はやがて備中国の新山（にいやま）に居城を構え、しばしば西国から都へ送る物資を奪ったり、婦女子を掠奪したので人々は恐れおののいて｢鬼ノ城｣と呼び、都へ行ってその暴状を訴えた・・・。」 これが一般的に温羅（うら）伝承と呼ばれる説話で、地名もこれに由来しているようです。温羅伝承はお伽噺「桃太郎」の原典となりました。 |
写真
00 鬼城山（きのじょうざん）ビジターセンター向かいにある犬墓山（いぬはかやま）方面に向かう登山口です。鬼城山方面への登山口は道路を隔てて向かい側にあります。
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00 鬼城山（きのじょうざん）ビジターセンター向かいにある犬墓山（いぬはかやま）方面に向かう登山口です。
鬼城山方面への登山口は道路を隔てて向かい側にあります。
鬼城山方面への登山口は道路を隔てて向かい側にあります。
01 登り始めて10分程すると、岩場（標高425m付近）が出てきて視界が広がります。正面には鬼ノ城（きのじょう）の西門が見えています。
02 犬墓山（いぬはかやま）の山頂（標高443.6m）です。
ここを標識（なぜか犬墓山？）に従って進むと展望地に出てきます。
ここを標識（なぜか犬墓山？）に従って進むと展望地に出てきます。
03 犬墓山（いぬはかやま）の展望地です。
正面には鬼ノ城（きのじょう）の西門を中心に古墳など総社市の史跡が展望できます。
正面には鬼ノ城（きのじょう）の西門を中心に古墳など総社市の史跡が展望できます。
04 岩屋（標高400m）にある皇（おう）の墓です。岩屋寺の開祖で文武天皇の皇子善通大師の墓塔と伝えられていることからこの呼び名がありますが、埋葬された人物は不明です。
04 岩屋（標高400m）にある皇（おう）の墓です。
岩屋寺の開祖で文武天皇の皇子善通大師の墓塔と伝えられていることからこの呼び名がありますが、埋葬された人物は不明です。
岩屋寺の開祖で文武天皇の皇子善通大師の墓塔と伝えられていることからこの呼び名がありますが、埋葬された人物は不明です。
05 岩切観音です。岩が3枚重なった形状で、一番左下の岩の右端に観音が彫られています。この辺りの黒土が所々荒れており、近くにイノシシがいるかもしれません(*_*;
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05 岩切観音です。岩が3枚重なった形状で、一番左下の岩の右端に観音が彫られています。
この辺りの黒土が所々荒れており、近くにイノシシがいるかもしれません(*_*;
この辺りの黒土が所々荒れており、近くにイノシシがいるかもしれません(*_*;
06 手前が方位岩で向こう側が汐差岩です。岩屋や奥坂はこのような巨石群がたくさんあります。
07 馬頭観音です。右の観音様の中央の顔の上に確かに馬の顔が見られました。
08 八畳岩です。確かに八畳ぐらいの大きさはありました。岩の上からの眺望もグッドです。
09� ゝ瓦量澆弔�岩です。岩の上に餅をついたあとのような窪みがあるのでこの名がついたようです。
10� ゝ瓦虜垢珪紊牡笋任后２考紊�巨大な岩を差し上げて造ったという伝説からこの名前が付いたようです。岩屋の地名もこの岩窟に因んでいるとのことです。
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10� ゝ瓦虜垢珪紊牡笋任后２考紊�巨大な岩を差し上げて造ったという伝説からこの名前が付いたようです。岩屋の地名もこの岩窟に因んでいるとのことです。
10�◆ヾ箍梓儔傘，任后Ａ汗校�には38坊を数えた岩屋の寺も今は無住となり、小さな本堂と毘沙門堂が残るだけとなっています。
11 鬼の昼寝岩です。道標に従って進んだつもり（読図では北に向かうルート）が結局Vターンをするような形で寄り道コースとなってしまいました。
12 鬼の酒盛り岩です。地形図上では登龍山（のぼりおさん）の頂上に向かう道の途中にあるようなのですが、次の項目でサプライズな発見がありました。
13� ‥侘胸魁覆里椶蠅�さん）と思って踏んだピークが実は実僧坊山（じっそうぼうざん）のピークでした。標高（461.4m）の表示は地形図上のと一致していました。
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標高（461.4m）の表示は地形図上のと一致していました。
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13�◆￣加罎亮汰遼兄魁覆犬辰修Δ椶Δ兇鵝砲了鯵囘世任后�北アルプスに例えるなら、まるで三俣蓮華岳が実は鷲羽岳であったという国土地理院ミステリーと同じ状況なのでしょうか。
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北アルプスに例えるなら、まるで三俣蓮華岳が実は鷲羽岳であったという国土地理院ミステリーと同じ状況なのでしょうか。
北アルプスに例えるなら、まるで三俣蓮華岳が実は鷲羽岳であったという国土地理院ミステリーと同じ状況なのでしょうか。
14 次に、地形図上の実僧坊山（じっそうぼうざん）のピークに着くと、今度は登龍山（のぼりおさん）と表記がされていました。なぜか、この2つの山には道標がありません。謎です。
14 次に、地形図上の実僧坊山（じっそうぼうざん）のピークに着くと、今度は登龍山（のぼりおさん）と表記がされていました。
なぜか、この2つの山には道標がありません。謎です。
なぜか、この2つの山には道標がありません。謎です。
16 重田池です。岸沿いに道がついていますのでゆっくりと散策ができます。
ここから血吸川（ちすいがわ）の源流につながります。
ここから血吸川（ちすいがわ）の源流につながります。
17 血吸川（ちすいがわ）の源流です。温羅（うら＝鬼）から流れた血で赤くなったという伝説がありますが、吉備地方は古くから鉄（タタラ）の産地として知られていたので、鉄分で赤いのでしょう。
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17 血吸川（ちすいがわ）の源流です。温羅（うら＝鬼）から流れた血で赤くなったという伝説がありますが、吉備地方は古くから鉄（タタラ）の産地として知られていたので、鉄分で赤いのでしょう。
18 中国自然歩道との合流点です。左に弁財天の石仏がありました。ここまでの道は電気柵などで進入禁止の道も多く、必然的にこの合流点に出てきます。
19� ヾ箍圧抃峠蠅任后�トイレ（男女別）もありますが、水道がありませんのでお手洗いではありません？
ここに駐車場もあり、車での乗り入れも可能です。
ここに駐車場もあり、車での乗り入れも可能です。
19�◆ヾ箍圧抃峠蠧鄲Δ�ら鬼城山（きのじょうざん）の北門に向かう登り口です。
20 鬼ノ城北門跡です。通路床面下には排水溝が設けられており、これは日本の古代山城では初の発見例とされています。
22� 「�風（びょうぶ）折れの石垣です。血吸川急崖上に舌状に構築されており、内側列石や敷石が残っていることから、建物等は存在しないと考えられています。
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22� 「�風（びょうぶ）折れの石垣です。血吸川急崖上に舌状に構築されており、内側列石や敷石が残っていることから、建物等は存在しないと考えられています。
22�� 岩と紅葉のコントラストが絶景でした。この下では血吸川（ちすいがわ）の轟音が鳴り響いていました。
23 鬼ノ城東門跡です。この山門は他の三門（北・南・西）が角柱を多用しているのに対し、全て丸柱が用いられているのが特徴です。
25 鬼ノ城南門跡です。一辺が55cm前後の角柱を十二本使用した、大規模な掘立柱城門です。
26� ＼礁腓療貘Δ砲蓮�鬼ノ城の特徴である敷石が多数存在します。日本の古代山城では鬼ノ城にしかない珍しいものです。
26�◆ゝ乾両訐礁臉廚任后７［�柱の城門で、通路床面に大きな石を敷き、床面と城門前面に2m近い段差を持つ（懸門）ことを特徴としています。今でも復元作業が続いています。
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26�◆ゝ乾両訐礁臉廚任后７［�柱の城門で、通路床面に大きな石を敷き、床面と城門前面に2m近い段差を持つ（懸門）ことを特徴としています。今でも復元作業が続いています。
27 鬼城山（きのじょうざん）山頂（標高397m）です。
ここから鬼ノ城西門を間近に見下ろすことができます。
ここから鬼ノ城西門を間近に見下ろすことができます。
撮影機器：
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下（厚手）
防寒具
手袋（防水加工）
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴（防水加工）
靴ひも予備
アタックザック
ザックカバー
地形図
コンパス
ファスナー付クリアーファイル
筆記用具
携帯
時計（防水）
タオル
カメラ
飲料水（スポドリ＆茶）
水筒（保温）
非常食（栄養補助食品）
スマホ（山使用可能）
eTrex30（GPSナビゲーター）
|
|---|---|
| 備考 | 鬼城山ビジターセンターに到着したのが８時10分頃でまだオープン（9寺オープン）しておらず、登山前に情報を入手することができませんでした。 |
感想
紅葉が見られる最後のチャンスとして総社市の山域を選びました。
落葉が多く、それがクッションとなって足腰の負担は軽減されました。
高低差も少なく歩きやすい道がずっと続きます。
時折、視界が広がる展望地に出ると、鬼ノ城や造山（つくりやま）古墳、備中国分寺など国の重要な史跡等を眺望できます。
巨岩や奇岩も多いので、思ったより変化に富んで飽きないコースです。
地図上にない道がたくさんありますが、分岐点には必ずと言っていいほど道標がついていますので、ほとんど迷うことなく進むことができます。
ただし、主なスポット名がわからないと、どの方向に進んでいるのかが分からなくなります。できれば、登山口の鬼ノ城ビジターセンターで事前にコースマップを入手しておくことをお薦めします。主なスポットとコースタイムがわかります。
特に実僧坊山（じっそうぼうざん）と登龍山（のぼりおやま）の位置関係は総社市の提供している資料が正しければ、国土地理院の地形図の名称が逆ということになります。経緯は不明ですが、総社市も国に訂正を求めることもなく今日に至っているのでしょう。そういえば、北アルプスの三俣蓮華岳も元は鷲羽岳だったそうな・・・
鬼ノ城は標高約400mの鬼城山山頂一帯に、高さ6mにも及ぶ土塁や石塁が約2.8kmにわたって巡らされた古代の山城です。また昔話「ももたろう」の原形といわれる「温羅（うら）伝説」の地としても知られています。
城壁で囲まれた城内は約30haという広大なもので、4つの谷を含んでいるため、谷部には排水の必要から水門が6ヶ所に設けられており、また、出入り口となる城門（東西南北）が4ヶ所にあり、道標に従ってよく整備された道をゆっくりと時間をかけて回るのがよいでしょう。
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