ブラチリカSP秩父三十四ヶ所札所巡り其の六(第三十三番から第三十四番)
- GPS
- 05:46
- 距離
- 21.1km
- 登り
- 669m
- 下り
- 739m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:秩父鉄道「皆野駅」 |
コース状況/ 危険箇所等 |
コースの大半は舗装路です。 札立峠への登山道は案内標識もわかりやすくなっています。 札立峠から札所三十四番への下りは落ち葉が多く濡れていると滑りやすくなっています。 |
その他周辺情報 | 札立峠の入口に入山確認のカウンターがありますが、リセットされていないようです。 トイレは巡礼道上にいくつもあります。 |
写真
感想
今日は久しぶりの秩父三十四ヶ所巡礼です。
前回行った後、仕事が忙しくなり体の調子(特に腰)も良くなかったため約一か月ぶりとなりました。
今回は残り二か所を廻り結願を目指します。
西武秩父の駅から西武観光バスの小鹿野車庫行きで前回終了した「松井田バス停」まで行き、今日はここからスタートです。
今朝はめちゃくちゃ寒く刈り取られた田んぼも霜で真っ白な状態でした。
寒さの中まずは第三十三番札所を目指します。
バス通りを少し歩き右手に蔵がある家の手前を曲がり巡礼古道へ入ります。
しばらく歩くと少し広い道になりこの辺りから「ようばけ」と「おがの化石館」の案内看板が出てきてとても気になります。
道が左に大きくカーブするところを真っ直ぐ行くと大徳寺が左手にありその先にある「馬坂」が江戸巡礼古道ですが今は橋が架かっていないため大徳寺の手前を左に曲がります。
ここで、気になっていた「ようばけ」へ寄り道です。
「おがの化石館」と「ようばけ」の案内板に従い河原へ向かうと化石館が見えてきましたたがさすがにこの時間は空いていませんでした。
なので、河原におり「ようばけ」を見に行きます。
「ようばけ」太古の地層が露出した場所になっており秩父ジオパークの一つとしても登録されています。
ここで見つかった化石も多く「チチブサワラ」という魚の化石などがあるそうです。
いまは町の天然記念物に指定されているため「ようばけ」自体で化石を掘ることはできませんが、その手前の川原では禁止されていないので探してみました。
小学生のころは友達と近くの河原で、高校生のころは部活で化石を探したことがあったので入っていそうな石を探しましたが、ハンマーやタガネが無いので割ることができず、人が割った石などを見てみましたが、結局見つけられませんでした。
なんだかんだで「ようばけ」に30分近くいてしまったので来た道を戻り三十三番を目指します。
新しい橋を渡り、しばらく行くと第三十三番札所「菊水寺」(きくすいじ)です。
すでに、総開帳は終わってしまっているので観音像は閉じられ手綱も付いていませんでしたが、お参りを済ませ納経帳に御朱印をもらいました。
次に向かおうとすると、入口からおばあさんが歩いて来て話しかけられました。
この菊水寺は以前は住職がいないお寺だったためおばあさんたち地元の人たちで御朱印を書いていたそうです。
最後に「若いのに歩いて回るなんてえらいわね。」と言われましたが実はもういい歳なんですよというと、「あら、そうなの、ごめんなさいね。」と笑っていました。
次は、最後の第三十四番へ向かいます。
小鹿野から吉田へ入ると、再び川で古道が分断されるためここも橋へ迂回します。
途中、本当に昔からの巡礼道をちょっとだけ歩くと道の駅「龍勢会館」に出ました。
ここでは、地元の人が作った干し柿を買って札立峠へ向かいました。
札立峠と三十四番の案内に従い坂道を登っていくと途中横にそれる巡礼古道の案内が出てきました。
ここは水込道と言う名前が付いていて地元の人たちで整備されているようでした。
きれいな歩きやすい道を進み尾根上の道から再び舗装路へ出るところで斜め後ろへ登る整備された階段があり気になったのですがそのまま進んでしまいました。
先に進むと、札立峠登山口の標識がありカウンターが設置されていましたがいつからのカウントなのか3000近い数になっていました。
ここからは一気に九十九折れで登っていきます。
登りが続き息が上がってきたところでちょうど腰を下ろすのにいい石があり「休み石」の案内板も付いていたので少し休んでいくことにしました。
案内板にはここからは緩やかと書いてあり、その後は緩やかに登って行きました。
札立峠はちょうど交差点のように登山道が交わっていて、私が昇ってきた道のほかに、破風山(はっぷさん)へ向かう道、大前山へ向かう道、そして三十四番札所へ下りる道がありました。
まだ時間もあったのでとりあえず破風山へ向かう道を進んでみました。
破風山は最初は緩やかに登り、最後だけ少し急な登りでしたがそれほど距離はありませんでした。
山頂には多くの人たちがいて休憩をしていました。
今回、これだけ多くの人に会ったのはこの山頂だけでした。
山頂からは、南側の皆野町と秩父市方面が開けていて武甲山も良く見えました。
北側はそれほど開けてはいませんでしたが、遠くに雪をかぶった谷川岳らしき山も見えました。
ここでも、少し休憩した後再び札立峠に戻り大前山も行こうかと思いましたがここで風が出てきて雲が多くなって来たので今回は水潜寺へ下りることにしました。
岩がゴロゴロした道を下り沢と合流するとさっきまで吹いてた風がやみまた晴れてきました。
これだったら行ってればよかったかとも思いましたが、ガイドブックを見ると切れ落ちた痩せ尾根を通るとあったのであのまま行ってると何かあったのかもしれない、これも観音様のお導きと信じ下って行きました。
水潜寺が近くなると足元に落ち葉が多くなり所々濡れているため滑りそうな場所もありました。
案内のお地蔵さまが見えると水潜寺はすぐそこでした。
やはりここも、手綱は外されていましたが、自分の足ですべて回ってきたことを考えると何か感慨深いものがあります。
ここで最後のお参りを済ませ、御朱印をもらうとお寺の方が総開帳の印も押してくれました。
三十三番札所の御朱印も見返すとこちらにも押してありました。
お寺の方が「期間は過ぎたけど、今年が総開帳の年ですから。」と言ってくれました。
水潜寺の境内には名前の由来になった「水潜りの岩屋」がありますが今は立ち入り禁止になっていました。
ただ、岩屋から引いてきた水が湧いていて一応、飲めるようだったので一口頂きました。
水の隣にはお地蔵さまがありこちらに水を三回かけてお願い事を三回すると叶うそうです。
他にも境内には、坂東三十三ヶ所、西国三十三ヶ所と秩父三十四ヶ所すべての総結願所である百観音結願堂もありました。
坂東と西国は一か所ごとに距離があるのでこれを歩いては無理そうでしたが、とりあえずは、皆野駅までは歩くことにしました。
帰り路では途中の畑でイノシシがいて、目が合ってしまいどうしようと思いましたが、向こうが逃げて行ってくれました。
さらに、満願の湯と言う縁起のよさそうな温泉施設がありましましたが、いつものごとく温泉には寄らない主義(?)なのでそのまま歩き皆野駅までたどり着きました。
秩父三十四ヶ所をすべて廻りましたがこれで願いが叶うとか、自分の中で何かが変わったかとかはよくわかりませんが、廻ってる途中にもいろいろなことがありこれはこれで楽しかったから良かったと思います。
初めまして。秩父札所を結願されて本当にお疲れさまでした。僭越ながら私見をチョットだけ述べさせて下さい。もし不愉快な思いを成されましたらコメントを削除しますので、その際はコメントを返して下さい。
神社仏閣等の巡礼で自己の望みをお願いして、その願いが適うのを願うと言う現世利益信仰は道教の影響です。日本での神への祈りの主旨は、自分が生きていることへの感謝です。尚、宗派を無視した言い方ですが、普遍的な仏教の祈りは、修行者が仏道の悟りへ辿り着く様にとの誓いと祈りですね。
神仏の如何にこだわらずに、自分自身の世俗にまみれたココロをいかに清らかに保ち続けて、人の痛みを分かりつつ生きて行くと言うのが、昔からの日本の神仏へ対する祈りの根本精神だと思います。
山の中での目立たない小さな祠や、風雨に晒されて崩れ落ちた社でも、それぞれにその土地の人々の信仰を集めた大きく長い歴史があるので、自分が生きている事への感謝と先達への感謝をお祈りして山を楽しみたいと思っています。
最初は12年に1度の総開帳で興味を持ち、歩き始めたのですが、巡礼道を歩いていると路傍の石碑や石仏がとても多く昔から多くの人たちによって守り続けられていたことが実感させられました。
通常の山行の時にも山の神などが祀られた小さな祠を見かけることが多く、どうしてその祠があるのかなどを考えるようになりました。
まだまだ、自分自身のお願いごとをしてしまうことが多いですが、無事に歩けることに感謝できるような思いを持ちたいと思います。
コメントありがとうございました。
年内に歩ききったんですね。
腰大丈夫?
ムリしないでね。
何が変わったかわからなくても、きっと何かが変わったんだよ。
腰は良くなったみたいだし、
イノシシを追い払える、眼力を手に入れたんじゃない?
きゃ〜〜〜天狗みたい
ありがとうございます。
なんとか年内に歩けました。
腰はほぼ回復したのですが、帰ってきたら脛の下の方が腫れて痛みが出てきてしまいました
しばらくはあまり無理をせずに歩いて行こうと思います。
イノシシにはびっくりしましたが、向こうも驚いたようで逃げて行ってしまいました。
何かが変わったかはよくわからないですが、自分自身でも変えて行けるようにしていこうと思います
チリちゃん・・・こんにちは
大丈夫なの?腰の具合は
今シリーズは舗装路歩きも多かからね・・・腰にも負担が
まァ〜でもこれだけ歩ききったってことは・・・へへへ!
満願!・・・おめでとう\(^^)/年内に終わって・・・
・・・お疲れ様でした・・・
あっ!今週の土曜(13日)時間が空いているなら・・・養沢にいるよ
今週の日曜(14日)で今シーズン完全終了!
なんとか、今年中に回ることが出来ました。
ありがとうございます。
腰の痛みはなくなったのですが、やっぱり、舗装路歩きは辛いですね
今後も様子を見ながら山登りをしていこうと思います。
せっかくお誘いいただいた釣りですがまたまた今回も土曜日が仕事です
来年は山行だけでなく釣行も行けるようにしていきたいです。
その次の20日は大丈夫だと思いますのでよろしくお願いします
Chliさん 痛みを抱えての結願、いにしえの沢山の人達が歩いた道、各お寺さんでの仏さまと向き合いましたこと、路傍の石仏の佇まい、chiliさんをいつも見守ってくれていた武甲山、何より秩父のまちの方達との出会い、
Chiliさんの心の中に、新しくちいさな大切な小部屋が出来たような感じではありませんか?
菊水寺のおばあさんから、
「若いのにえらいわねー」
と 言われましたか("⌒∇⌒")
面映ゆい心地ですよね(///∇///)
でも、おばあさんからすればchiliさんは子供のようなもんですから。
30枚目の写真の龍勢会館へ出る坂道が、何だか不思議な気がした覚えがあります、
途中で、おばあさんが涼んでいて、上がりきると舗装道路、
秩父のまちは、いつ行ってもいいですね
おつかれさまでした
そして、追体験させて下さってありがとうございました!
コメントありがとうございます。
miketamaさんたちの記録を参考にさせていただき、今年中に歩ききることが出来ました。
江戸巡礼古道には当時をしのばせる石碑や、石仏、そして舗装路から急に昔の姿のまま現れる巡礼道など普段感じられない雰囲気がとても不思議でした。
途中では、無理をしすぎて続けて歩くことが出来なくなったこともありましたが、これも今となってはいい思い出です。
普段の山でも夢中で歩いてしまうのでそういう歩き方をそろそろ見直した方がいいということかもしれませんね
菊水寺でお会いしたおばあさんはmiketamaさんがお会いした方と同じ方のようです。
おしゃべり好きな方でお嫁に来た時のことからお孫さんのことまでいろいろお話をしてくれました
思い返せばいろいろ大変なことがありましたが、またいつか今度はのんびりと回ってみようと思います。
最後になりましたが、毎回見に来ていただいてありがとうございました。
腰痛押しての満願成就、おめでとうございました。
何回か分けての巡礼、秩父が身近に感じられる山旅、巡礼旅だったと思います。
御開帳終わって落ち着きを取り戻したお寺での、心温まるやりとり。
地元の人とのふれあい。癒されますね・・・
来年もいい年であるといいですね(^^)
コメントありがとうございます。
予想外の腰痛再発があり、総開帳の期間には間に合いませんでしたが今年中に結願することが出来ました。
巡礼中には地元の皆さんが守り続けている古道やお堂、石仏が沢山あり歩いていてとても良い気持ちになりました。
あまり多くはありませんが、地元の方からも声をかけられたりしたことも良い思い出です。
来年は坂東三十三観音かなと思っています。(流石にこちらは車になるでしょうが…)
yamaonseさんにとっても来年が良い年になることを願っています。
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