皇海山 クラシックルートの洗礼をガッツリ受ける


- GPS
- 14:40
- 距離
- 26.9km
- 登り
- 2,362m
- 下り
- 2,349m
コースタイム
- 山行
- 12:44
- 休憩
- 1:56
- 合計
- 14:40
天候 | 晴れ☀️ 終日20℃くらいだが、暑かったので風が吹くとめちゃ気持ちいい🎐 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
トイレはないので、事前に済ませておくか、庚申山荘まで我慢。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◯全般 ・鎖場は要注意。危ないから鎖が掛けてある訳だが、此処の鎖場は特にそう感じた。細い鎖は掴んでいるのも大変なのでより気をつけて。 ・ロープ場はそこまで危険ではないが、ロープ自体が岩に擦れて結構毛羽立っているのもあったので、あまりロープに頼り過ぎない方が良い。 ・鎖場もロープ場も落石要注意。2回程、すぐ上の人(それぞれ別の人)が落石を起こし、内1回は避けれず靴を直撃(まだ落ち始めで、比較的小さな石だったので大事には至らず)。 ・一の鳥居より上は全行程(多分)に黄色とオレンジの四角い目印あり。反射標になっていて、暗闇で遠くにあっても僅かな光を反射し静かに輝く。 ◯区間別 ・銀山平〜一の鳥居:特記なし。ただ長いだけの林道(舗装路+砂利道)。帰りに見たら鳥居の近くに自転車が何台か停めてあった。 ・一の鳥居〜庚申山荘:行きは暗闇の中を歩いたので、ルートがよく見えず少し苦戦した。多分間違えて庚申七滝側に行ってしまったせい。庚申七滝の看板出て来ても、左に行かず真っ直ぐ進めば黄色とオレンジの反射標が案内してくれる。左に曲がっても本来ルートと並行して(本来ルートの対岸)踏跡があるので、暫くトレースして行けばその内反射標が見えて来る。 ・庚申山荘→庚申山:まさかと思ったが、庚申山荘の後ろに聳え立つ岩壁に這い上がり、更にその後ろの庚申山を目指すルート。岩壁這い上がり区間は非日常感があって結構楽しい。状況に合わせて自然と注意してると思うので、特記する様な危険箇所はなし。 ・庚申山→鋸山:何気にアップダウンが多く体力削られる。鋸山手前に幾つかある鎖場は落石にも注意して慎重に。 ・鋸山〜皇海山:鋸山直下から続く岩場は滑落・落石要注意。皇海山は危険箇所ないが、登りが辛い。 ・鋸山→ 六林班峠:特に問題なし。最初、岩場が1〜2箇所あるが一瞬なので、ストック使う人は鋸山山頂から装備して大丈夫。この区間のメインは笹の藪漕ぎ。太い倒木が結構あるので乗り越えるのが面倒くさい。 ・六林班峠→庚申山荘:最初の方で山道が一瞬だけ崩壊している箇所があったが、特には問題ないレベル。渡渉が結構あったが何処もすんなり渡れた。寧ろ、沢に流れる冷たい水で給水や火照った身体のクールダウンが出来るので大変有り難い区間。一方、沢山の沢をひたすら舐めて行くトラバース道なので、地図で見るより距離は長い様で、歩いても歩いても全然先に進んでない様な印象を受けた。 |
その他周辺情報 | 銀山平周辺、動物多し。シカ達🦌の送り迎え。タヌキ🐗との接近遭遇。帰りの銀山平公園ではサル達🐒が遊んでた。 |
写真
と、こうしてる間にも下の駐車場から何人か出発して行く。予定時間過ぎてるし、早く準備して自分も行かねば。
到着時、前方からタヌキが歩いて来て、5m程の距離になったら漸くこっちに気付いてチョコチョコと戻って行った…。こっちはずっとライトで照らしてるのに見えてなさ過ぎでしょ。
石段には水が流れていて、この辺りの沢は相当水量ありそうですね。それでは宜しくお願い致します👏👏 いざ入山。
よく見ると山荘の後ろに岩壁が聳え立っているけど、まさかアレに登るって事はないよな?
此処は上から水が落ちて滝っぽくなっているし、前を歩いていた人は、その水の落下点に向かって突っ込んで行った。スゲ〜ワイルドなルート。一発で気に入りました。
そう言えば、コウシンソウはこういう感じの処に自生するんではなかったか?見逃さないようゆっくり進もう。
此処で一緒になった人に「体力的には此処でもう充分って感じじゃないすか?」と訊かれ、大きく頷く。まだ大した距離を歩いた訳ではないのに、何故こんなに疲れるのか本当にわからない。
あそこまで行けるかな?
待ってる間、行動食を摂って体力回復を図りつつ鋸山直下の状況を確認。凄い斜度の岩場を梯子や鎖を使って登っていくのが見える。聞いてはいたけど凄い処だな。
此処は斜度が切り替わる辺りで鎖も細いものに変わり、握ってるつもりでも手の中をスルスルと滑り抜けて行くので結構危なかった。今回の核心部は幾つかあるけど、その中の1つ。
皇海山 JA/TG-009 2144m 栃木県日光市<JCC#1506>
今日は朝からモバイル通信繋がらず、spot上げれなかったのでSOTAの人達とは交信なし。S2Sも複数出来ちゃうんじゃないかという期待も全て消えました😅
が、一般の方々に拾って貰って45分程で8局さんと交信。最長は茨城県ひたちなか市の約110km。各局、TNX FB QSO‼️
邪魔にならない処でと思っていたけど、この右側の奴も山頂標だったんですね。水源がどうのと書いてあったので山頂標ではないと思って荷物を置きっぱなしにしてました💦山頂標よりデカいなとは思っていたのですが😅
やっぱちゃんと読まないとダメですね。反省🙈そして撤収‼️💨
水場はこの先の筈なのに、前を歩いていた人が何やら始めたので何?と思ったら、顔を洗い、更には水に浸けたタオルを絞って首に巻き「気持ち良い〜」と呟いたので、全くその通りに真似させて頂いた。まだヘルメット被っていたので、頭を水に浸けるのは断念。次の水場でやろうと心に決める。
此処に来るまで2ℓの飲料水(経口補水液)を消費。岩場等で踏ん張ると足の指が攣るので、仕方なくどんどん消費していたが、これで一安心。何も気にせず手で掬って飲んだらめちゃウマ。取り敢えずヘルメットをしまって頭に冷水をぶっ掛ける。最高👍空いたペットボトルを掴んで水中に突っ込むと、3秒くらいで指先が痛くなってくる。この水、相当冷たい。ついつい飲み過ぎてしまって、出発前にはお腹タポタポになってしまった。この後、大丈夫か?
この山でピンテがあるのは庚申山荘くらいまでで、庚申山荘より上でピンテを見た記憶がない。代わりに見るのがこの黄色とオレンジの四角い目印。朝、真っ暗な中を歩いた時、遠くにあるこの目印が僅かな光を反射して静かに輝いているのを見て凄いなと感心した。日本全国コレにすべきだと思う。
休憩中に同じテーブルに座った人達と情報交換。明日登る人達に今日の状況や歩いてみた感想を伝え、コウシンソウは山巡りのみちに沢山咲いている事を教えて貰う。コウシンコザクラも沢山咲いてると教わったが、帰ってから調べると、どうもユキワリソウの事をコウシンコザクラと呼んでいる模様。確かにユキワリソウは沢山見た。花屋さんにはローカルの呼び名がある様で自分には難しいなと思う。
装備
個人装備 |
ザック
ココヘリ
熊鈴
おにやんま君
万能ナイフ
ライター
カラビナ
スリング
パラコード
ヘッドライト
予備電池
ストック
靴
ツェルト
エマージェンシーシート
ファーストエイドキット
トイレットペーパー
タオル
Tシャツ
着替え
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
予備手袋
ライトダウン
雨具
日よけ帽子
ヘルメット
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
GPSロガー
携帯
時計
眼鏡
コンタクトレンズ(予備)
サングラス
日焼け止め
無線機
アンテナ
ログブック
予備バッテリー
充電用各種ケーブル
計画書
メモ帳
筆記用具
保険証
財布
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感想
前回の山行時に日帰りで行きたい山がパッと出て来なかった。寝かせてる計画は幾つかあるよなぁ?と思って見てみたら、やっぱり少しあった。
その中で「ん?」と思ったのがあったので、今回はそれにしてみる。
皇海山。
キツいキツいと聞いているが、計画上では距離25km弱、累計標高上下共2000m強。自分の少ない経験からは、累計標高が距離の10%を超えるとキツい山という印象なので、この情報からだと全然キツいとは思えない。
一方で、無線をやる前提で時間を設定すると、AM2時スタートで下山完了が18時半過ぎという、今までの数少ない経験の中では見た事のない、日帰りなのに16時間半(内、休憩2時間)の計画に仕上がっている。これは一体何なのか?
「ん?」と思ったのは、この訳のわからない山行計画を実行するには、夏至の近い今の時期しかないと思ったからだ。行くなら今でしょ。
金曜は天気が不安定なので月曜山行にしよう。と思ったが、月曜の天気もどう転ぶかわからなくなって来たので、1日中安定した日曜日で確定。では行ってみよう。
歩いてみて感じたのは、やはり計画の通りで、距離も累計標高もそんなには突出してないけど、想像以上に時間が掛かる山だと言うこと。何故なのか理由が全くわからない。
長い林道で無意識のメンタルをヤラれ、庚申山でガツンとヤラれ、クラシックルートの山々にジワジワ体力を奪われ、鋸山でトドメを刺され、皇海山は勢いで行けるけど、鋸山の登り返しでまたヤラれ、六林班峠までの笹藪漕ぎで気付かぬ内に体力を奪われ、庚申山荘までの長〜いトラバース道でも体力を持って行かれ、一の鳥居までの長い参道とその後の長い林道で最後の体力を搾り取られるから時間が掛かる? 何か納得いかないな。
あの山塊の下にはブラックホールの様な高質量の物質が埋まっていて、あのエリアだけ1.5Gくらいの重力が掛かってる、とかの方がしっくりくる。
1番の原因は、前の日の日中に少し飲み過ぎたのと、出発時刻が早過ぎる為、その前に殆ど寝れなかったからだと思うけど、それも何か納得いかない…。
まぁ、初めての時はキツかったけど、2回目行くとあっさり登れてしまう事とかあるので、今回もそのパターンだと信じたい。
山自体は原始的な雰囲気があってとても良かった。特に庚申山の辺りが最高。申年生まれの自分にとっては猿田彦神社のあった庚申山、凄く気に入りました。コウシンソウを見にまた行かないとな。
ヤマレコ上、今回の山行が100回目。日帰り最難関とも言われる百名山の1座、皇海山に登れて良い記念になりました。記憶に残る山行だった。謎の答えを見つけにまた行きたい。
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