1週間早かった雄国沼と好天の会津磐梯山
福島県
nabekuni
tetsuotkc
体力度について
- GPS
- 11:13
- 距離
- 21.4km
- 登り
- 1,403m
- 下り
- 1,388m
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- 山行
- 3:51
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 4:57
- 山行
- 6:44
- 休憩
- 2:14
- 合計
- 8:58
| 天候 | 6/24：曇りのち晴れ、6/25：曇りのち晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2023年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
危険箇所はありませんが、八方台〜猫魔ヶ岳間は泥濘が多いです。 |
| その他周辺情報 | 雄国沼休憩舎は室内にトイレあり。水場は雄国山方面に30秒。金沢峠のバスは運行していませんが、トイレは使えました。磐梯山・弘法清水の売店は営業しています。水場もあります。トイレは携帯トイレブースのみ。 |
写真
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ギンリョウソウ(銀竜草)。別名ユウレイタケだが、キノコではなく葉緑素の無い植物なのだ。こんなにたくさん群生しているのは初めて見た。
装備
| 個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
非常食
飲料
ライター
地図（地形図）
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
テントマット
シェラフ
|
|---|---|
| 共同装備 |
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
調理用食材
調味料
|
感想
山行記録
雄国沼・磐梯山
2023年6月24日〜25日（1泊2日）
メンバー：渡辺 邦夫、�盒� 徹雄
6月24日(土) 曇りのち晴れ
君津19:25-19:45八幡台19:45-22:00佐野SA22:15-0:20五百川PA0:30-1:45八方台(274km)
八方台11:30(1:00)12:30猫魔ヶ岳12:45(1:40)14:25雄国沼休憩舎15:00(25)
15:25雄国沼15:50(35)16:25雄国沼休憩舎 (計3:40)
今回はてっちゃんとニッコウキスゲの雄国沼へ。去年はラビスパから日帰りしたが、今回は休憩舎泊だ。ついでに隣の百名山・磐梯山にも登る。磐梯山にも登るので入山はラビスパではなく八方台だ。
例年雄国沼のニッコウキスゲの見頃は7月初めで、昨年は7/2で丁度ピークだった。今年は春が暖かく各地の桜の満開も例年より1〜2週間早かったので、ピークは6/24-25あたりと予想して日程を決めた。
天気予報は予報サイトによって違うが、6/24は午後か夕方から晴れ、6/25は朝から晴れる見込みなので、予定通り出発した。
小雨の降る中出発。アクアライン、首都高、東北道ともに渋滞なし。磐越道・猪苗代IC近くのコンビニで朝食を買い、八方台に向かう。濃いガスの中ゴールドラインを登り、1:45に八方台に到着した。
先着は3台のみで思ったより少ない。ビールを飲み、シートを倒してシュラフを被って2:20就寝。空には星がたくさん見えるので、明日の天気に期待をしよう。気温は18℃で思ったより寒く無い。
6:00起床、予報通り曇りだ。午前中の天気はダメそうなので、磐梯山は明日にしてのんびりする。6:10時点で車は約25台でキャパの半分くらいだ。テーブルと椅子を出してお湯を湧かしてコーヒー。そしてコンビニおにぎりと味噌汁の朝食。
磐梯山は明日にしたが、雄国沼への出発をどうするか。あまり早く着いても人は多いし、時間を持て余すので思い切り遅くしてランチを食べてから11時出発にした。なので車中でビデオを見ながら待機。携帯の電波は圏外では無いが実質通信不能だ。
車は次々にやって来て、雄国沼や磐梯山に出かけていく。7:30時点で60台と満車越え。2ヶ所ある出入り口のうち猪苗代側の出入り口は5台の車で完全に塞がれ、休憩所の前にも3台駐車している。
動いていないのであまり腹は空いていないが、磐梯山下山後に八方台で食べる予定だったCoCo壱カレーを食べてから出発の準備をした。
荷物はテント無しのテント泊装備で、ビール3本、牛カルビ300g、モーニングサーブ、カット野菜、焼きそばを保冷剤代わりの凍らせたアクエリ2本と一緒にクーラーバッグに入れて、飲料のアクエリ500×2本を含めてトータル20kgだった。てっちゃんには明日の朝食用食材を持って貰い13kg。
11:30八方台を出発。この時点では林道まで路駐している車がある。深い泥濘があるので、スタックしそうな道なのにチャレンジャーな人達だ。
林道を50mほど入ったところに登山道の入口があり、緩やかな登りが始まる。展望は無いが明るいブナの森が気持ち良い。足元は所々に泥濘が出来ている。端を歩けば潜る事はないが、真ん中を歩いた深い足跡も多数ある。
次第に傾斜が急になり、滑りやすい足元に気を遣う。暫く登ったところで工事が行われていた。アルツ磐梯スキー場と猫魔スキー場のゲレンデを結ぶ連絡リフトの建設工事だった。
八方台から1時間で猫魔ヶ岳に登頂。山頂だけは樹林帯から抜けており見晴らしが良い。猪苗代湖は良く見えるが、磐梯山は山頂部が雲で隠れて見えない。三角点は雄国沼方面に少し下ったところにあり、ちょっとした広場になっている。
猫石の少し手前に分岐があり、左に行っても遠回りだが雄国沼に降りる事ができる。沼を周回したい場合は良いだろう。我々は直進して猫石経由で休憩舎に向かう。猫石からは雄国沼が見えたが、黄色くは見えなかった。
2,3ヶ所小さな沢を渡渉して道が平坦になると雄国沼は近い。登山道が沼の畔に出ると水門と水路があった。雄国沼は江戸時代に灌漑が行われ、山麓まで水が引かれていているのだ。水門は電動では無く手動なので頻繁に開閉するものでは無いようだ。
猫魔ヶ岳山頂と猫石では携帯の電波があって通信が出来た。それ以外の場所では八方台や雄国沼周辺も含めて圏外では無いもののアンテナ1本のみで、実質通信は出来なかった。なので、常時機内モードにしていた。
水門から幅の広い土手が延びており、休憩舎の前を通って金沢峠まで車が通れる道になっている。恐らく水門と休憩舎の管理用の道路だろう。
土手の上にはニッコウキスゲやアヤメをはじめ色々な花が咲いていて綺麗だ。しかしヘビもたくさんいる。
道が土手を離れるとまもなく雄国沼休憩舎だ。14:25、八方台から2時間40分だったが、コースタイムは2時間20分なのでちょっと遅い。
休憩舎に荷物を降ろし、ポップコーンを作りビールで乾杯。今日はもう湿原を散策するだけなので気楽なものだ。
暫く休憩した後、15:25に湿原に向かう。この時間になるとみな帰ってしまい、湿原には誰もいないはずだ。ゆっくり歩いて25分で湿原の入口に到着。誰もいないと思いきや、5〜6人の人がいた。その人達も引き上げると完全に貸切状態になった。これが避難小屋泊のメリットだ。
ニッコウキスゲはやはりまだ早く、ピークの2〜3割といった感じでまばらに咲いている。去年のような見渡す限りの真っ黄色になるのは1週間後だろう。
湿原の入口の水溜まりに真っ黒なものが無数にうごめいている。よく見るとおたまじゃくしだった。いったい何匹がカエルになれるのだろうか？
時間はたっぷりあるので金沢峠まで登ってみた。去年の台風で道路が崩落して未だに不通なので、喜多方から金沢峠へのシャトルバスは今年は運行していない。なので少なくとも1時間は歩かないと雄国沼には来られないので、今年は観光客はほぼ来ないので我々山ヤには良いことだ。
展望台から見下ろす湿原は、昨年は遠目にも黄色かったが、今日は緑色だ。峠から少し下ったところの公衆トイレは閉鎖されていると思いきや、使用可能だった。水洗洋式紙ありで、休憩舎のトイレよりは快適だ。
16:25休憩舎に戻ったが、誰もいない。今夜は我々2人で貸切のようだ。2人なので寂しくはないし気兼ねなく過ごせる。まずは水汲だ。小屋の中にはトイレと手洗い場があるが、水は天水なので飲めない。小屋のすぐ裏手に水場があり、冷たくて美味しい湧き水が流れている。
各自2リットルずつ水を汲んで小屋に戻り、床にグランドシートを敷いてマットを置き、照明や電子蚊取を置いて陣地を設営した。電池式の電子蚊取りはなかなか良い。虫はまったく寄ってこない。日没までまだ2時間以上あるのでのんびり夕食の準備をする。
夕食は焼き肉だ。まずは牛カルビを焼く。肉も野菜も冷え冷えを保っているので、問題無い。フライパンに油を入れたが、温度が高すぎて油ハネが激しい。結局肉とタレの油でちゃんと焼けた。山バイアスも加わってすこぶる旨い。自分はビール、てっちゃんは日本酒を飲みながら、焼き肉と野菜を食べる。これはご馳走だ。
カルビと野菜の次はモーニングサーブ、仕上げはマルちゃんのソース焼きそば。肉も野菜も食べてしまったので、素焼きそばだがとても旨い。2玉を完食した。
19時過ぎにシュラフを敷いて寝床を作った。今回はエアマットではなく初めて買った折り畳みマットだ。2,098円だがなかなか寝心地が良い。エアマットはパンクがつきもので、直してもまたパンクする。手持ちのエアマットはいくつもパンクで使用不能になっている。これからは折り畳みマットが良さそうだ。大きくてザックには入らないが、外に着けるのでパッキングも却ってしやすい。
19:40就寝。星が出ているので明日の天気が期待出来る。気温は思ったより高く、シュラフに潜らなくても上に掛けるだけで丁度よい。
6月25日(日) 曇りのち晴れ
雄国沼休憩舎6:40(1:10)7:50猫石8:05(25)8:30猫魔ヶ岳8:40(55)9:35八方台 (計2:30)
八方台10:20(1:50)12:10弘法清水12:30(30)13:00磐梯山13:30(20)13:50弘法清水14:00(1:40)
15:40八方台 (計4:20)
八方台16:00-16:20毘沙門沼16:30-17:00ラビスパ裏磐梯17:50-18:30猪苗代町19:00-
19:35安積PA19:45-21:35羽生PA21:45-23:30八幡台23:30-23:45君津(395km)
3:55起床。寒くは無い、と言うより暑いくらいだった。まずはコーヒーを淹れる。天気は期待に反して曇り空。
朝食の米1.5合をメスティンに浸水してから湿原に散歩に出かける。曇りだが薄曇りで空がオレンジ色に染まって美しい。湿原はさすがに誰もいない。ニッコウキスゲは昨日の倍くらい咲いている感じだが、まだまだ少ない。
湿原を一周して小屋に戻り、メスティンを火に掛ける。25g固形燃料1個の全自動炊飯だ。おかずは最近アピタで見つけたイチビキの常温保存の和風のレトルトで、里芋の煮っ転がし、ひじき煮、きんぴらごぼう。味噌汁はアマノフーズのなめこ汁。なめこの独特の食感も残っていて素晴らしい。
炊きたてのご飯と美味しい和食の食材で山の自炊にしては簡単ながらもなかなか満足感がある。50代と60代の2人で1.5合はやや多めだが、完食した。
今日は八方台に戻ってから磐梯山に登るので、時間的には早く出発した方が良いのだが、天気は午後から晴れるようなので、急がずゆっくり出発準備をする。
避難小屋泊はテントとも山小屋とも違う楽しさがあるが、ここは広くて綺麗な上に室内にトイレがあり、水場も近くにあるので最高だ。また来たい。
昨日の出発時に20kgあったザックはだいぶ軽くなった。八方台に向かう途中は大勢のハイカーとすれ違う。昨日は素通りした猫石で休憩しながらしみじみと見たが、どう見ても猫には見えない。休憩舎に猫石のいわれの説明があったが、それを踏まえてもやはり猫には見えない。
八方台の手前にギンリョウソウが多数あった。20本以上が密集して生えている。これほどたくさんあるのは見た事が無い。
八方台に着くと林道の奥まで路駐が延びていた。深い泥濘を通らないと出入り出来ないので、強者だ。駐車場は昨日以上の超満車になっている。
ザックの計量をすると16kgで4kg軽くなっていた。車の後ろに椅子とテーブルを出してお湯を湧かし、カレーヌードルを食べ、デイパックに荷物を入れ替えて磐梯山の準備をした。膝に不安があるのでサポーターを装着した。暑いし締め付けられてうっとうしいが、仕方がない。
10:20磐梯山に向けて再出発。空は期待に反して曇り空だが、昼から晴れる予報を信じよう。八方台から中の湯跡までは広くて緩やかな道で歩きやすい。時間的に下ってくる人も多い。
4月末に悩まされた倒木は1本も無かった。一部のルートは冬道と夏道が違っているように感じた。特に弘法清水手前の様子が違っていた。
弘法清水は冷たくて美味しい水が湧いていて嬉しい。水場には「四合目弘法清水」の石碑がある。1816mの磐梯山に対して弘法清水は1600mなので、8合目か9合目に当たるのだが、不思議だ。諸説あるようだが、かつての磐梯山は3000m以上ありここが四合目であったとか、富士山の標高に対して山頂が五合目にあたるのでここが四合目とかがもっともらしい。
4月末には閉まっていた岡部小屋(売店)も営業している。が、弘法清水小屋の前のほうが見晴らしが良いので大半の人は弘法清水小屋の前にいる。この頃には雲が切れて青空が見えて来た。予報通りだ。
弘法清水から山頂までの道は4月末も全く同じだが、雪も倒木も無いので歩きやすさが全く違う。
13:00磐梯山に登頂。4/28に続いて今年2回目、通算5回目、てっちゃんは初登頂だ。八方台から2時間20分だったが、コースタイムは2時間なので少し遅い。4/28は倒木と雪の影響で3時間15分も掛かったが、それに比べれば1時間も早い。
この頃にはすっかり青空が広がり、猪苗代湖も裏磐梯の湖沼群も良く見える。遅い出発にして大正解だった。安達太良山や西吾妻山も見えるが、飯豊山は雲に隠れている。
山頂で30分ほど眺望を満喫してから下山した。弘法清水からは「お花畑」経由で下山した。時期的に花は少ないが、レンゲツツジが綺麗だ。山頂も綺麗に見える。
行きがけに素通りした中の湯跡に休憩がてら立ち寄った。今でも「野湯」をする人がいるらしいので、白濁した水溜まりを触ってみたが冷たかった。鉱泉なのだろうか？
15:40八方台に下山。この頃には駐車場の車は随分減っていた。磐梯山の全貌を見るために毘沙門沼(五色沼)に向かう途中、八方台から1.5km離れた「こがね平駐車場」にも10台以上の車があった。ここから八方台まで歩いた人も多かったようだ。反対方向の猪苗代側500mにある八方台の第2駐車場は見ていないが、恐らくそっちも満車だったと思われる。
毘沙門沼の入口からは木が邪魔で磐梯山が全部見えなかったが、遊歩道を少し行ったところからは綺麗に全貌が見えた。沼と森と磐梯山と青空と雲がとても美しい。それからラビスパ裏磐梯に行って汗を流した。
猪苗代IC近くの喜多方ラーメン・来夢の猪苗代店で夕食。4/28に会津若松店で食べたのと同じチャーシュー麺と餃子とミニ炒飯のセット「ごっつお〜セット」を食べたが、ラーメンも炒飯もとてもしょっぱかった。てっちゃんも同じ感想だったので自分の味覚異常ではないと思う。
帰路は東北道、首都高、アクアラインともに渋滞はなく23:45に君津に着いた。ニッコウキスゲはちょっと早かったが、快適で楽しい避難小屋泊と好天・絶景の磐梯山で大満足の山行だった。
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