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Yamareco

記録ID: 5720402
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

御嶽山 剣ヶ峰-継子岳 〜荒涼と充足〜

2023年07月16日(日) 〜 2023年07月17日(月)
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
09:57
距離
14.4km
登り
1,342m
下り
1,325m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
3:50
休憩
0:16
合計
4:06
10:12
8
11:18
11:18
3
11:21
11:21
82
12:43
12:49
12
13:01
13:01
7
13:12
13:18
21
13:40
13:44
7
13:51
13:51
12
14:03
14:03
9
14:12
14:12
6
2日目
山行
5:11
休憩
0:36
合計
5:47
4:56
4:56
13
5:09
5:11
2
5:13
5:17
13
5:30
5:35
7
5:42
5:42
5
5:47
5:47
37
6:24
6:32
25
6:57
6:57
5
7:02
7:04
8
7:12
7:12
15
7:27
7:33
6
7:39
7:39
5
7:44
7:44
6
7:50
7:50
21
8:11
8:11
9
8:25
8:25
6
8:31
8:31
55
9:26
9:35
50
天候 7/16曇り時々晴れ
7/17快晴
過去天気図(気象庁) 2023年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
7/15(土)深夜、秋葉原駅前発0:10(「ドットコムライナー」、3400円)
7/16(日)松本駅東口着5:20、松本駅発6:32、木曽福島駅着7:35、発8:40(おんたけ交通バス、フリーパス2500円)御岳ロープウェイ着9:45、鹿ノ瀬駅発9:50(おんたけロープウェイ、往復2600円(モンベル会員は10%割引))飯森高原駅着10:05
7/17(月)飯森高原駅発11:00(おんたけロープウェイ)、鹿ノ瀬駅着11:15、御岳ロープウェイ発11:55(おんたけ交通バス)木曽福島駅着13:00、発14:33(JR東海「特急しなの14号」、4900円)名古屋駅着16:07
※木曽福島駅のバス乗り場は並ベないので乗り損ねに注意。
コース状況/
危険箇所等
三ノ池から女人堂へのトラバース道は、残雪で通行止めだった。
その他周辺情報 おん宿蔦屋 木曽福島駅から徒歩12分(タクシー640円)日帰り温泉600円、13時〜21時、https://kiso-tutaya.com/
秋葉原発長野行き夜行バスは、定刻よりも10分早く松本駅東口に着いた。3列シートで3400円、よく眠れた。
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秋葉原発長野行き夜行バスは、定刻よりも10分早く松本駅東口に着いた。3列シートで3400円、よく眠れた。
中央西線中津川行きに乗って、木曽福島駅へ。
バスにてロープウェイ駅に向かう。
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中央西線中津川行きに乗って、木曽福島駅へ。
バスにてロープウェイ駅に向かう。
ロープウェイというかゴンドラは随時出発。
静かな15分間。
3
ロープウェイというかゴンドラは随時出発。
静かな15分間。
雨が降らないだけでも良しとしなければ。
5
雨が降らないだけでも良しとしなければ。
標高2150mからスタート。
山頂までの標高差は900mである。
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標高2150mからスタート。
山頂までの標高差は900mである。
およそ1時間の行程を経て8合目に到着。
出発が10時過ぎなのだ。
まだまだ休めない。
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およそ1時間の行程を経て8合目に到着。
出発が10時過ぎなのだ。
まだまだ休めない。
山頂方向を望む。
剣ヶ峰はまだ見えない。
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山頂方向を望む。
剣ヶ峰はまだ見えない。
女人堂を見下ろす。
いつのまにかペースが速くなっている。
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女人堂を見下ろす。
いつのまにかペースが速くなっている。
石室を見上げる。
ゆっくり、ゆっくり。
2
石室を見上げる。
ゆっくり、ゆっくり。
稜線が近づいてきた。
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稜線が近づいてきた。
二ノ池と二ノ池山荘。
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二ノ池と二ノ池山荘。
山頂までの最後の階段。
2
山頂までの最後の階段。
御嶽神社。祈りを込めて。
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御嶽神社。祈りを込めて。
13:42御嶽山剣ヶ峰に到達。
残念ながら眺望は得られず。
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13:42御嶽山剣ヶ峰に到達。
残念ながら眺望は得られず。
二ノ池ほとりを歩く。
4
二ノ池ほとりを歩く。
14時18分、二ノ池ヒュッテに到着。
屋外にベンチ、テーブルは無い。
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14時18分、二ノ池ヒュッテに到着。
屋外にベンチ、テーブルは無い。
天気は回復しつつある。
夏だなあ。
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天気は回復しつつある。
夏だなあ。
日没前、ヒュッテ前から摩利支天山を望む。
2
日没前、ヒュッテ前から摩利支天山を望む。
明日は晴れるかな。
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明日は晴れるかな。
やはり積乱雲を見下ろすのは楽しい。
7
やはり積乱雲を見下ろすのは楽しい。
19:05日没。
4:30、だいぶ明るくなってきた。
4
4:30、だいぶ明るくなってきた。
山でのご来光は何度経験しても緊張する。
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山でのご来光は何度経験しても緊張する。
今日も感謝。
海の日、最初の光。
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海の日、最初の光。
賽の河原へ下りる。
振り返れば、ヒュッテが朝陽に輝く。
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賽の河原へ下りる。
振り返れば、ヒュッテが朝陽に輝く。
今日は、剣ヶ峰から360°の眺望が得られるだろう。
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今日は、剣ヶ峰から360°の眺望が得られるだろう。
避難小屋。それにしてもこの碧は。
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避難小屋。それにしてもこの碧は。
三ノ池現る。
避難小屋と剣ヶ峰。
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避難小屋と剣ヶ峰。
三ノ池と雲海。
五ノ池小屋。
伸びやかな稜線の道が続く。
2
伸びやかな稜線の道が続く。
6:15、継子岳に到達。
三ノ池から8合目へのショートカットは、残雪で通れず。
往路を引き返す。
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6:15、継子岳に到達。
三ノ池から8合目へのショートカットは、残雪で通れず。
往路を引き返す。
摩利支天山の向こうに剣ヶ峰が見える。
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摩利支天山の向こうに剣ヶ峰が見える。
雲海が輝く。
槍穂高連峰、笠ヶ岳の姿がはっきりと望める。
7
槍穂高連峰、笠ヶ岳の姿がはっきりと望める。
白山も雲海に浮かぶ。
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白山も雲海に浮かぶ。
継子岳を振り返る。
5
継子岳を振り返る。
摩利支天乗越を通過。
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摩利支天乗越を通過。
乗越から剣ヶ峰を望む。
3
乗越から剣ヶ峰を望む。
ショートカットコースが通れれば三ノ池ほとりまで下りるのに。
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ショートカットコースが通れれば三ノ池ほとりまで下りるのに。
二ノ池山荘。
さあ下りよう。
1
二ノ池山荘。
さあ下りよう。
石室山荘。
9:26、女人堂でひとやすみ。
1
9:26、女人堂でひとやすみ。
10:33、ロープウェイ駅に到着した。予定より早い。
ソフトクリーム食べようかな。
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10:33、ロープウェイ駅に到着した。予定より早い。
ソフトクリーム食べようかな。
また来よう。
良い山旅だった。
3
また来よう。
良い山旅だった。
バスで駅まで戻り、楽しみだった日帰り湯。
貸し切り状態♪
熱い!
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バスで駅まで戻り、楽しみだった日帰り湯。
貸し切り状態♪
熱い!
旧中山道福島宿を通って駅へ戻る。
暑い!
6
旧中山道福島宿を通って駅へ戻る。
暑い!
時は流れて名古屋駅。
和歌山ラーメンを食べてのぞみを待つ。
熱い!うまい!暑い!
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時は流れて名古屋駅。
和歌山ラーメンを食べてのぞみを待つ。
熱い!うまい!暑い!

感想

 その日、私は、安達太良山への弾丸登山に臨んでいた。帰りのバスの中でニュースを知り、新幹線車中で西の空を見つめ祈った。
 5月の連休に、例年どおりに夏山に登る決意をした。3000メートル超の山頂で静かに朝陽を受けたいと思った。御嶽山が思い浮かんだ。あれから9年、ようやく訪れる動機を得た。

 ロープウェイ駅を出発したのは10時過ぎ。バスの本数の少なさから、遅い時間となるのは仕方のないことだが、雨に降られるのは避けたかった。
 7合目から標高差900メートルを登る。強く意識して、ことさらゆっくりと歩いた。下山の人の数は多く、すれ違いに要す時間は予想よりも多かった。
 8合目には、女人堂が在る。そのまま通過することを一瞬躊躇したが、前方を見上げ、すぐに歩き始めた。この先どこで渋滞するかわからない。
 ご多分にもれず、9合目までの区間が最も厳しい。勾配の有るガラ場、焦らず、急がず登る。日差しは強く、岩場の照り返しに発汗が抑えられない。
 石室、覚明堂を過ぎ、黒沢十字路へと近づく。山頂からの眺望は得られないだろうな、そう呟きながらも、どこかで晴れることを祈っていた。
 右手に二ノ池と山荘が見える頃、剣ヶ峰への最後の登りにかかった。コースタイムペースを維持してきたのに疲労困憊だったが、残る気力を振り絞り、休むことなく登りに集中した。
 階段を登り、御嶽神社で祈りを込める。そして、慌ただしい日常と、穏やかな非日常、3月からの上出来な日々に感謝した。3000メートル超の頂きは、期待どおり静かな場所だった。

 二ノ池山荘の傍らを通り、今日の宿に向かう。ヒュッテには、14時18分に着いた。チェックイン後、着替え、コーヒータイム、そして仮眠、いつもどおりの行動ののち、夕食の時間を迎えた。
 食後、外に出て周囲を散策する。風は無く適温だった。日没を見届けたあと、寝所に戻る。余裕のある配置は、快適な睡眠をもたらしてくれた。
翌日、4時に起きる。山頂で夜明けを迎える人々は、既に出発していた。4時半から小屋前で待つ。4時42分、あたりまえのように、かけがえのない陽の光を得る。今日もすべてのことに感謝。
 すぐに出発する。調子が悪ければ、どこででも引き返せばよい、そう言い聞かせ継子岳を目指した。体は軽い。いつものペースで賽の河原へ下りて行った。
 わずかに登り返し、避難小屋を過ぎてから巻き道を進み徐々に高度を下げてゆく。30分ほどで五ノ池小屋に到着した。黒沢口からは最も奥に存在する小屋だが、堂々とした造りだった。
 飛騨頂上を経て、北上する。雲海を望みながら伸びやかな稜線の道を進む。微風が心地よい。足を延ばして良かった。40分足らずで継子岳に到達した。
 北アルプス南部の山々をはっきりと確認できる。槍穂高連峰、1ヶ月後にはあそこに立っているはず、私の登山の原点、心が弾む。
 コーヒーを淹れてのんびりしたかったが、バスの時間が気になった。三ノ池からのトラバース道は残雪のため通れない。やむなく往路を引き返す。

 同じ道はどうにも受け入れがたい。摩利支天乗越経由で僅かな抵抗を試みた。されどこの行為が、下山を確実に厳しいものへと変えていった。
 俄かに体力を消耗し、賽の河原を脱出するにも難儀。黒沢十字路までの登り返しで、山行を楽しむどころではなくなった。
 8合目の女人堂まで無心で歩く。同所で、非常用の水300ミリリットルを残し、水分補給を終わらせた。あと1時間、のどの渇きを原動力に下ってゆく。
 ロープウェイ駅に着く頃には、気力体力が回復していた。温泉、コーラ、特急列車、定番の「アイテム」たちが待っている。振り返り、霊峰に感謝し、頭を深々と下げた。 

3列夜行バス  松本駅0番線  バスのエンスト  積乱雲と落陽  ご来光と摩利支天  ハイマツの広がり  貸し切り温泉  名古屋の危険な暑さ  しなのとのぞみ   

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