いや〜！いい小屋だぁ 2015雪山始めアットホームで楽しいくろがね小屋から安達太良山（周回）

2015年01月13日(火) 〜 2015年01月14日(水)

• GPS: 32:00
• 距離: 12.9km
• 登り: 852m
• 下り: 1,061m

コースタイム

［1日目］
10：46　奥岳登山口（パトロール小屋前）出発
11：06　橋
11：09　旧道分岐
12：29　勢至平分岐（？）
13：15　くろがね小屋

［2日目］
08：01　くろがね小屋出発
08：14　目印のある大岩
***　矢筈の森方面ピークを直登してしまい気づいて斜めにトラバース下降　***
09：22　正規の道への足跡に合流
09：29　峰の辻
09：52　峰の辻入口分岐
09：55　安達太良山山頂標がある広場
10：00　山頂（小休憩）
10：06　安達太良山山頂標がある広場（小休憩）
10：27　峰の辻入口分岐
10：47　仙女平分岐
11：12　『この上の空がほんとの空です』
11：14　薬師岳
11：16　祠と鐘のある所
11：23　五葉松平（小休憩）
11：31　　　　〃　　出発
12：15　奥岳登山口（パトロール小屋隣のトイレ）
*** この後、岳温泉と二本松駅に向かう途中にピンポイントでお2人の車に乗せて頂く ***


※自動計算の書式にすると、何度か編集を繰り返した後に
勝手に変な数字が入力されコースタイムが狂ってしまうため
元の書式に戻しました。。。m(__)m

天候

［1日目］
晴れのち曇
勢至平より20m以上の強風で地吹雪
一晩中、強風の音
［2日目］
晴れ！！！
前日の強風が嘘のように止む（山頂付近は風あり）
午後からは曇？

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

［往路］
07:58 大宮より新幹線 → 08:55 郡山
09:10 郡山よりシャトルバス → 10:30 奥岳登山口
（要予約、郡山駅前でチケット購入 1200円）
http://www.adatara-resort.com/ski/buspack.stm

［復路］
14:42 二本松より東北本線 → 15:07 郡山
15:30 郡山より新幹線 → 16:42 上野
（こちらは予約不要、但し本数少ない、今回は車に乗せて頂いたので利用せず）
http://www.adatara-resort.com/ski/traffic.stm

※バスの本数が少ないため、マイカー登山に適しているようです

コース状況／危険箇所等

●奥岳登山口
バス停から見て左がスキー場になっている
少し奥に歩くとパトロール小屋があり
登山届の設置箱（鍵あり）が屋外にある
トイレは一番奥の建物

●奥岳登山口〜勢至平分岐
オレンジの網がある所からスタート
最初は緩やかな樹林帯
そこを抜けると視界が開ける
勢至平周辺は真っ直ぐの道が続くので楽だけれど
初日は爆風のため、地吹雪が顔や体に直撃する

●勢至平分岐〜くろがね小屋
くろがね小屋手前は細尾根トラバースとなり
右が急傾斜なので転落注意
積雪時期はこの道が長く感じられ結構気を遣う

●くろがね小屋〜峰の辻
小屋から少しの間だけ急登あり
最初に出てくるピークには、くれぐれも登らないように！(笑）
初訪なので知らず、ついつい目の前のピークを目指してしまった
辻の峰まではなだらかな登りで急登はない
左手奥に見えるのが安達太良山、最初のピークは矢筈の森と思われる
小屋から続く赤テープ付きの棒が消えた時点で気付くべきだった…orz

●峰の辻〜安達太良山
峰の辻にはちゃんとした道標がある
牛の背経由ではなく冬期は直登ルート
なだらかなアップダウンを経て山頂前広場に出る

●安達太良山〜表登山口分岐
展望よく気持ちよく下れる
表登山口分岐には、仙女平分岐と書いてある

●表登山口分岐〜薬師岳〜五葉松平
特に危険箇所はなく、なだらかな下りが続く
小屋手前の細尾根トラバースみたいに気を遣う場所は皆無だった
安達太良山から下りてきた場合、薬師岳はほんの通過点みたいな山頂
『この上の空がほんとの空です』は薬師岳にある

●五葉松平〜奥岳登山口
スキー場リフトが出てくる場所でまた道間違え
リフトを越え向こう側を歩いてしまい、
途中で気付きリフト下を潜り登山道へ復帰
スキー場の端っこを歩いて登山口へ戻る

その他周辺情報

［くろがね小屋］
宿泊の場合は3日前までに要予約
冬期暖房費、入湯費の加算あるがそれでも他よりずっと安い！
http://www.tif.ne.jp/soumu/kurogane.htm

［飲食店］
●成駒
11：00〜18：30　火曜定休　� 0243-24-2412
郡山からのシャトルバスが停まる岳温泉バス停前にある
ソースカツ丼や安達太良カレーが有名らしい
私はもちろんソースカツ丼一直線(笑)
モンベル会員には温泉卵サービス！ (^-^)

［温泉］
今回は利用していないが、時間に余裕があれば
岳温泉で入浴してバス待ち時間に充てるものいいかも？

写真

1/13 9:08

【郡山駅ロータリー】
予約は電話で、チケットはロータリーの販売所で購入
バス停ちょっと判り難く探していて時間がギリになるが発車待ちしてくれる（都会ならあり得ない温かい対応）

夏は1000円だけど冬は1200円（暖房費？）

【郡山〜奥岳登山口シャトルバス】
朝食は家で摂取済み
でもバスの中でこれを…

1/13 10:24

【あだたら高原スキー場】

1/13 10:26

あだたら高原パトロール室で登山届提出
「寒いから中で書いていいですか？」「しょうがないなぁ！どうぞどうぞ」
今思えば、かなりずうずうしい。。。ゴメンナサイ

1/13 10:45

1/13 10:45

「アイゼンはまだ付けなくていいですよね？」
「それは自分で判断して」
そりゃそーだ、当たり前だー♪

1/13 10:49

【奥岳登山口】
スキー場手前からパトロール小屋を経て真っ直ぐに
オレンジ網の内側を歩くと登山口

1/13 10:58

先に出発した3人組
（男2女1）
後に小屋で出会う

1/13 11:05

橋を渡る

1/13 11:07

風は強そうだけどワクワクする♪

1/13 11:09

旧道を行く

1/13 11:26

3人組は後方で立ち休憩中

1/13 11:33

1/13 11:34

この手前で単独男性を追い抜いた際
「小屋泊まりですか？同じですね」と話しかけられる
後に小屋で楽しくお話をさせて頂く

1/13 11:40

初モフが嬉しすぎてテンション上がる

1/13 11:43

1/13 11:45

もー楽しくてしょうがない！

1/13 11:54

暫く一直線の道が続く

1/13 11:59

日だまり

1/13 12:08

この辺りで風が強くなってくる

1/13 12:15

一直線の道なので強風がモロに顔に当たる
（サングラスとネックウォーマーで防御）
ウール手袋に地吹雪の水滴がつき、親指がジンジンする
中に折り込むようにストックを握ったら治った
（ザックからオーバー手袋出す余裕なし）

1/13 12:18

トレースはあるものの、地吹雪で掻き消され。。。
時たまズボッと膝まで
風を避け後ろ向いたり立ち止まったり (/≧◇≦＼)

1/13 12:29

ここが勢至平分岐か？？

1/13 12:43

あんなに晴れていたのに

1/13 12:44

1/13 12:45

先へ進むにつれガスが広がる

1/13 12:46

トラバース
もっと細い箇所もあり慎重に通過する

1/13 12:48

【小屋の手前】
この画像を最後に、デジカメがフリーズしてしまう
小屋の全景を撮れなくて残念。。。

1/13 13:50

【くろがね小屋1F食堂】
13：15に到着し昼食の準備中
小屋番さんがバッテリーをリセットして試し撮りしたところ

1/13 13:50

調理済みおでん
バーナー使用は床でね！
濃い目のポットお茶が美味しい

1/13 13:52

18穀米おにぎり持参
中身はシイタケ昆布と蜂蜜梅

1/13 14:14

食後に懐中しるこ
最近は、近所のスーパーでバラ（120円）で気軽に買えるのが助かる

1/13 14:38

だるまストーブ暖かい！
もう、ここから離れられない (^-^ゞ
来てからずーっとここにいる

雪山でお仕事のパーティー、日帰りのお兄さんや
登山歴38年という男性と色々なお話をする

1/13 14:44

小屋の外は地吹雪継続中
3人組は小屋番さんに勧められ山スキーを履いて2時間くらい外で遊んでいたらしい

1/13 15:23

【2F客室廊下】
味のある看板

1/13 15:24

【2F客室】
本日の寝床
予約した10人のうち、女性単独は私だけなので3号室（管理人室の隣）貸し切り (^-^)
他の同宿者もそれぞれ貸し切り

1/13 15:34

【1F浴室】
掛け流し温泉（水も同時に別のホースから）
気温が低いからか、少しぬるめ

湯の華が舞う本物の温泉が貸し切り
何と贅沢なことか＼(^-^)／

1/13 15:54

湯船の底にあった小枝のかけら
30分近く入っているため手がふやけてる

1/13 16:04

【1F女湯入口】
入浴後、気持ちよくて1時間ほど眠ってしまった

1/13 17:31

【2F階段手前】
「ご飯でーす」の声がする

1/13 17:34

小屋番さんの手作りカレー
コクがあってハンパなく旨い！
男性に混じって私もお代わりする
隠し味の秘密、聞き忘れた…

1/13 18:45

ランプの光
ほっこり (*´ー｀*)

1/13 18:55

小屋番さんがコーヒーを豆から挽いて淹れてくださった
ありがとうございます
ストーブに炭を入れながら山談義 (*^O^*)
「生まれながらの単独行者、一番死に近い男(笑)」
加藤会の3人組さん楽しかったです！

1/13 20:28

濡れた靴も2Fで乾かすことができる
でも私はここに出すのを忘れていて、、、(^^;;

1/13 20:33

だるまストーブを囲んでの歓談後は部屋に戻る
21:00消灯に備えて、デジカメ充電等

ウール長袖Tの上にユニクロダウン、毛布2枚重ねで私は充分あったかい
（翌朝、毛布4枚でも寒くてカイロを数枚貼ったと話す女性がいた ^^;;）

1/14 6:23

【1F食堂】
2日目の朝食は自炊
マフィンを焼いて…
ヤカンのお湯はセルフサービス
山専ボトルにも持ち帰りOKなのが有難い

1/14 6:28

ツナマヨとチーズ、マヨごぼうサラダ、ポテトポタージュ
2枚目は練乳をトッピングしていつものカフェオレ

年配男性は豚汁と納豆ご飯
いいね！今度真似してみよう(^^)d

1/14 6:31

「味噌汁作りすぎちゃったから、どうぞ〜」
自炊者にも心憎い気配りをする小屋番さん。。。
こんなに具沢山で美味しい！
ごちそうさまでした

1/14 6:58

濡れたものはすっかり乾いていた
出し忘れていた靴、小屋番さんが文句も言わずに預かって乾かしてくださった
本当にスミマセン f(^^;

1/14 7:08

小屋からの景色

1/14 7:09

小屋からの景色2

1/14 7:10

小屋を出たらすぐ、赤テープ通りに直登するらしい
太い棒が立ってる方向は立ち入り禁止

1/14 7:10

1/14 7:10

1/14 7:11

ヤマレコ含むネット上に顔が載るのはNGと、ツーショットは叶わなかった m(__)m
ピークスか何かの雑誌に載ったアングルと
「同じなんだぞー」と言いながら撮ってくださる

1/14 8:01

アイゼンを装着して出発
「忘れ物があったら…また取りにくればいいよ」
「はい、また絶対来ます！」

1/14 8:02

小屋裏手に聳える鉄山

1/14 8:03

少し登った所からくろがね小屋
ありがとう！

1/14 8:06

鉄山と小屋
名残惜しい ( ノД`)…

1/14 8:08

乱れがない規則正しい先行者の踏み跡
きっと、ベテランさんのだろう

1/14 8:12

初めての東北の地は私を歓迎してくれた

1/14 8:13

好天にウキウキしながら一歩一歩

1/14 8:14

振り返る
もう小屋は見えない

1/14 8:15

強風でできた雪紋がきれい

1/14 8:19

輝く鉄山
何度も見たくなる

1/14 8:21

雪珊瑚

1/14 8:25

こんな日に歩けて幸せだー！

1/14 8:29

踏み跡は沢山
でもこの後私は道を間違える(笑)

1/14 8:34

表面はパリッと、中はモフッと

1/14 8:42

無心で目の前のピークを目指した
うーん、なかなか急登

1/14 8:59

あれ？あのピークは何？
ここで改めて地図を見て気づく
頑張って登ってきたけど、道が違う。。。
下るしかないと、観念する。。。

1/14 9:21

できるだけ先へ下りられるよう斜めにトラバース
アイゼンとストックで蟹歩き
後から登ってきた人に追い越されるが仕方ない
やっと、正規の道へ合流

1/14 9:22

下りてきて振り返ったとこ
上からのが私ので、右にあるのが正しい道
はあーーーもう、自分のバカ！ (-_-#)

1/14 9:29

【峰の辻】
あぁ、だいぶ手前で登っちゃったようだ f(^^;
ここからは牛ノ背経由でなく直登ルートで

1/14 9:34

幸い天気はいいし。。。
まだ時間はあるし。。。
慌てなくて大丈夫！

1/14 9:52

あれが本当のピーク

1/14 9:56

【安達太良山山頂前広場】
倒れた山頂標がある

1/14 10:00

【山頂】
祠の後ろから

1/14 10:01

前に回り、埋まっていたミカンを掘り出した
（撮影のため）

1/14 10:01

山座同定が苦手なので…(^^;;

1/14 10:01

1/14 10:01

1/14 10:01

1/14 10:03

1/14 10:10

【安達太良山山頂前広場】
あったかいバンホーテンココア

1/14 10:19

追い付いた3人組に撮って頂いた

1/14 10:26

3人組がちょうど登頂したようだ
他に単独男性が2人

1/14 10:30

青と白のコントラスト

1/14 10:38

キレイすぎて見惚れてしまう

1/14 10:41

巨大松ぼっくり

1/14 10:47

【仙女平分岐】

1/14 10:49

何度も振り返る

1/14 11:02

危険箇所なし
下山時は大勢とすれ違った

1/14 11:05

ケモノトレースあり♪

1/14 11:12

おお！ここだったんだ！
雲が広がってきたけど、ほんとの空です

1/14 11:14

【薬師岳】

1/14 11:16

意味もなく鐘を鳴らす(笑)

1/14 11:19

緩やかな下り

1/14 11:23

五葉松平

1/14 11:25

食べなきゃよかったジャンボどら焼 (^^;;

1/14 11:39

雪団子
歩き難いったらありゃしない

アイゼンがこんな状態になるのは初めての経験
谷川とか、西穂ではなったことない

1/14 11:47

リフトの向こう側に出てしまい、後から登山道へ復帰
横断せずにリフトの右側を歩くのが正しい

1/14 12:05

1/14 12:09

1/14 12:09

1/14 12:15

【奥岳登山口】
手前にあるトイレへ直行

1/14 12:26

【奥岳登山口バス停】
この時間帯はバスなし
もうちょっとアクセスがよければなー

1/14 13:03

【岳温泉バス停前】
成駒さん
ここまで送ってくださった山スキー男性
ありがとうございます (^-^)

1/14 13:16

蓋が完全に閉まらないまま出てきた(笑)
どら焼きのせいでキツかったけど完食 (^-^ゞ
モンベル会員は温泉卵（緑色の包み）が無料だよ！

1/14 14:00

二本松市街まで10km
交差点を過ぎると、車の往来がなくなり人もいない
「そんなに虫のいいことはないよねー」と思っていたら…

1/14 14:27

二本松駅まで乗せて頂きありがとうございます
とても助かりました
m(__)m
くろがね小屋の裏エピソード面白かったです

1/14 14:41

東北本線で郡山へ

1/17 9:30

くろがね小屋オリジナルバッヂ
楽しい山旅だった
数日経ってもまだ興奮が覚めない
胸に灯った燈が消えないみたいに。。。

撮影機器：

サイバーショット DSC-TX10 SONY

装備

備考

［持参水分］
小屋泊なので、持参した2.175L はかなり残っていた
（ハイドレ水1L、山専お湯500、豆乳飲料200×2、ペット紅茶275×1）
地吹雪が続く状況下では水分のみならず、
キットカット等の行動食も全く摂れず小屋までガマンしたせいもある

［雪山装備］
ゴアテックスハードシェル：全行程で使用
スカルパモンブランGTX：全行程で使用
Wストック：全行程で使用
ゲイター、ネックウォーマー：全行程で使用
サングラス：着けたり取ったり（曇るから）
12本アイゼン：2日目のみ使用（小屋まではツボ足）
オーバーグローブ：2日目のみ使用（小屋まではウール1双）
ワカン、ゴーグル、バラクラバ：全く使用せず

感想

sion

「ランプの小屋に泊まりたい！」
主な動機はそれだけ。
季節は断然冬がいい。
以前、ヤマレコで見た冬景色が
強く脳裏に焼きついている。

くろがね小屋の評判は
噂には聞いていたけれど。
もう、想像以上によかった！
地吹雪に遇いながらやっとの思いで
辿り着いた時の小屋番さんの一言。
「そんなに鼻水垂らして。これで拭いてあったまりな」
と、ティッシュ箱をポン。(笑)
ポットの熱いお茶と椅子、スリッパを勧めてくれた。

んん？初対面なのに何この心地よさ。
今まで色んな小屋を利用させて頂いたが
こんなにあけすけで自然な感じの対応は。。。(^^;;
常連さんが多いというのも頷ける。
早速、だるまストーブで暖をとらせて頂く。

地元の常連さんがちょうど自炊している最中で、
すぐに打ち解け山の話を始めた。
このお兄さんも朴訥でいい方だったなあ。
私もお腹が空いていたのだけど、
デジカメが小屋の手前でまたフリーズして
オロオロしていたら、小屋番さんが「貸してみな」
バッテリーを抜き再度セットしたらすぐ直った。
そうだった、一度リセットすれば直るの忘れてた。

バーナーが点火しなかった時も
すかさず横からサッとチャッカマン。
「あのねー、俺はホストじゃないんだっつーの」(爆)
私がおでんとオニギリを食べ
懐中しるこを飲み終えてホッとしていると
「落ち着いた？」と聞いてくれる。

豪放磊落に見えて実は繊細。
笑いをとりながら、よく観察している。
ものすごい気配りのヒトなのだ。
（でも、決してわざとらしくない）
この他にも、絶妙なさりげなさで
人の輪を繋げてくださったり
色々とお世話になりました。
ありがとうございました。m(__)m

めちゃめちゃ暖かいだるまストーブ。
湯の華が舞い踊る天然の温泉。
コクがある絶品カレー。
明るく気さくな小屋番さん。
のんびり寛げる最高の小屋。(*^^*)
山頂まで行けない日でも充分楽しめる。
ここなら小屋目的もありだなーと本気で思う。

夕食後にも同宿の方達と山談義をして
ストーブに炭を入れる練習を代わる代わるやり
楽しい夜は更けていく。。。

2日目。
一晩中、吹き荒れていた風は明け方に一時収まる。
昨日のことがまるで嘘のようにスッキリ晴れ渡り
窓からはプチモルゲンも見られた。
今年一番の好天らしい。＼(^-^)／
今回も、がんばって歩いた甲斐があった。
宿泊者全員の行いがよかったせいかな？

楽しいお話ができた昨夜の3人組と
小屋番さんにご挨拶して小屋を出る。
気持ちのいい青空に真っ白な山肌。
初訪の東北の地でこんな朝を迎えられるとは、
何てラッキーなんだろう！
歩きながらまた自然と笑顔になる。

輝く鉄山がとてもキレイで
何度も立ち止まり見とれてしまった。
光る雪面を楽しみながら登り、
何の迷いもなくひとつ目のピークを目指す。
初めてなんだから、ルートについてはもっと
聞いておけばよかったとは後から感じたこと。

結構な急登を上がってから
ピークがいくつかあるのを眺め
そこで初めてルート間違いに気づく。
あちゃー！＼(>_<)／またやってしまった。(笑)
眼下に伸びる足跡を見て愕然となる。
覚悟してモフモフの雪面をトラバース下降。
でも、一見ムダに思えるこのロスのお蔭で
後々ラッキーな巡り合わせがあった。＼(^-^)／

山頂からの展望は最高。
ぐるりと360度、陽射しが眩しい。
祠のミカンも掘り出した。(笑)
暫し景色を楽しんでから、下の広場で休憩していたら
例の3人組が追いつきここで再会。
ソースカツ丼はどうしても外せない課題だったので
写真だけ撮ってもらい下山にかかる。
薬師岳経由のほうが、道は広くて歩き易い。
今度訪れる時はこちらから登ってみようかな。

「バスのアクセスがもうちょっと良ければなー」
奥岳登山口へ無事到着するが当然バスはなく、
恐らくそうなるだろうと予想していた通り
岳温泉まで舗装道路を歩くことに。
同宿のベテラン男性が徒歩1時間半と言っていたが
山で何時間も歩くことを考えたらこの位は何でもない。

ラッキーなことに、ここで不思議な出会いが！
「今日はずいぶん天気がいいから山スキーをしに来て
午後は用事があるんで早めに下りてきたんだよ」
という地元の年配男性が車に乗せてくれたのだ。
「えーいいんですか！ありがとうございます」
ずいぶん明るい方で「この冬一番の天気だよ」と嬉しそう。
ソースカツ丼を食べる予定を話したところ
笑いながらいいよいいよと、店の前で降ろしてくださる。

ソースカツ丼は評判通りの美味しさだった。
ただ、1時間半も歩くなら大丈夫だろうと思い
五葉松平で食べたどら焼がまだお腹に残っていて、
最後のほうはサスガにキツカッタ！ f(^^;
会計の際レジ女性に「山登ってきたんですか？」と聞かれ
小屋に泊まったこと、バスがなく車に乗せてもらったこと、
ここのソースカツ丼を楽しみに下山してきたこと(笑)
二本松へ歩く途中タクシーに乗るつもりでいることを話すと
「駅まではずいぶんありますよ…」と心配顔。

東京の感覚で、タクシーが捕まると思っていたのが大間違い！
交差点を過ぎると車も人も居なくなった。(^^;;
途中で二本松市街10kmの表示を見て驚いたけど後の祭り。
「まぁどうにかなるでしょ」と楽天的に考えていたのは
くろがね小屋での楽しい時間を反芻していたからに他ならない。
「まさか2度もそんな虫のいいことないよねー」と口に出す。
すると、そのまさかが起こった。

「さっき、ご飯食べてた人ですよねー？
まさか本当に歩いているとは思わなかった」と笑っている。
そういえば、成駒さんで同じくソースカツ丼を注文した男性。
高校生の娘さんを迎えに行く途中で声をかけてくださった。
温泉関係の仕事で、3年前にくろがね小屋の屋根の改修をした。
その際「山頂までゴミ拾いをしてこい」と半ば命令され
安達太良山に登ったのが初めての登山だったらしい。
それが意外にも楽しく、自分の心と向き合える時間だと悟り
「小屋の親父さんとの出会いがなければ山なんて登ってない」
と、この方も実に楽しそうに話されていた。
実際、駅まではかなりの距離で徒歩なら夕方になっていたはず。

何だか、年初からこんなに運がよくていいのでしょうか！？＼(^o^)／
同じ日にピンポイントでお2人の方に車に乗せて頂くなんて。
小屋番さんも地元の方達も皆いい人ばかり。
「だから、毎年登ろうって決めたの。もっと福島に行かなくちゃって」
翌日の出勤日、福島出身の同僚（20代）に話したらとても喜んでいた。
私も話しながら思い出したら嬉し涙が流れてしまい
「○○さん、前も泣いてましたよね！」（馬蹄形失敗の巻）と笑われる。

本当に楽しい初登山だった。
特に今回は感激の連発。
私を取り巻く全てのものに感謝！
ありがとう！
安達太良山、くろがね小屋。
伊東さんまた会いに行きますね。(*^^*)



★★★【1/31 追記】★★★
小屋番の伊東さんが山を下りてしまわれたこと、
home1700 さんのレコで先ほど知りました。
私にとっては、最初で最後だったのか！と思うと
あまりにショックが大きく涙が止まりません。・゜・(つД｀)・゜・

今まで利用させて頂いた小屋の中で、
最高の小屋番さんでした。
更に言わせて頂くならば理想の男性像そのもの。
伊東さん、大変お疲れさまでした。
いつまでもお元気でいらっしゃることを
心より願っております。

またいつかお会いできるのを楽しみにしながら
あの楽しかった一夜を胸に(笑)
山に登り、生きて行こうと思います。
こんな素敵な方に出会えたことに感謝です！
ありがとうございました。＼(^o^)／

コメント

ゲスト

くろがね小屋の隊長
糸温さん、こんばんは！

今回の山旅は色んな素敵な糸がつながったのですね。
とろりかけ流し温泉も最高ですよね！

私も以前、山開き前の貸し切り状態くろがね小屋で隊長（小屋番さん）にお山のことたくさん教えていただきました。
「山では、髪縛れ」って言われたのが印象深いです。
山男にはいつも注意されちゃいます。

sion

味のある小屋番さん
羽木々さん
こんばんは。(^-^)/
コメントありがとうございます。
新年会があって遅くなりました。m(__)m

パキさんも訪れたことあるんですね！
あの広い小屋で貸し切りってスゴい。

隊長は別の方と伊藤さんは仰っていたので
所長さん？だったかもですね。
その方にもお会いしてみたい。

奥多摩にしようか、一瞬考えたのですが
思い切って行ってよかったです。(^-^)

doritos

素敵な山小屋、素敵な人たちですね
sionさん、こんばんわ。
今年一番の好天という状況で、安達太良山の山頂に行けるなんて
強運＆ラッキーですね〜、うらやましいです
くろがね小屋の良さが、すごく伝わってきますよ
人の優しさや暖かさにたくさん触れられたようで。
そんなコミュニケーションが自然とできるっていいですね。
2015年幸先よいスタートですね〜
安達太良山、お疲れ様でした。

sion

幸先よいスタート
酉度数さん
コメントありがとうございます。(^-^)/

吹雪とかガスとか多いそうなので
本当にラッキーでした。
あの小屋を訪れた人は皆、
お気に入りになること間違いなし。(*^^*)

先程、新年会のビンゴ大会（当たったことない）で
選べる逸品グルメ券が当たりました。
下界でも、幸先よいスタートです。

fickle

はなみず発なみだ行
sionさん、編集中とのことですが失礼しまぁす！(^o^)/

だるまストーブ
ランプ
なんだかかっけー小屋番さん
布団
それにびぃどろの先に温泉！！

すすけた黒いダークチョコレートみたいな壁にほっこりオレンジがチラチラと。
オランジェットみたいなおいしさで！

さらに祠にミカン、でオランジェット完結、したあとはソースカツ丼、送迎付きですか？！
翌日もなんだかタノシミだらけ。
ステキなシャトルバスの行先でしたね。そりゃ予約必要だわーー。

うらやましいわーー。こりゃ日帰りばっかやってる場合じゃないわーー。

sion

泣いてばっかり…f(^^;
たかお河童さん
コメントありがとうございます。(^-^)/

そうなんですよ、次から次へと。
日帰りも泊まりも皆さん楽しい方ばかり。

あの小屋番さんの魅力によって、
似たような波長の人達が
引き寄せられてるのかもしれませんね。

ここまで運がいいとは、、、
自分でも恐いわ。

OhMy_Naru

山行にも３つの坂がある。
シオン先生
こんちわー！

安達太良山なんて渋いですね。
しかも、くろがね小屋をご利用とは。。。
事前調査も流石ですね。
真似できません、繊細すぎます！

私的には１度だけ福島深Ｑ三山（磐梯山・吾妻山・安達太良山）
を紅葉の時期に１泊二日（ビジホ泊）で訪問したことがありました。

くろがね小屋は温泉があることで知名度があるのかと思っていたら、
小屋番さんの個性的なキャラは素晴らしくナイスですね。
リピータが多いのもシオン先生の作文で納得です。

しっかりと安達太良山の登り坂、下り坂を楽しまれた後に、
魔坂の坂が登場ですか！
ほんまに、まさかですよね。
ドライバーに２度もピックアップしてもらえるとは。。。。

二度ある事は三度ある。
３度目は、実は私が狙っていたのです。
二本松付近を音速の貴公子モードでぶっ飛ばして、
シオン先生をピックアップではなく、風圧で吹き飛ばして二本松駅に着地させるパフォーマンスです。
完璧な安達太良ストーリーで幕を閉じる流れにしたかったのですが。。。
いやぁー実現できなく残念です。（笑）

福島の名山はいいですよね。
ちょっと遠いけど、確かにマイカー登山向きの山域ですね。
三山の中でも安達太良山の爆裂火口は芸術的に思えました。
風の通り道でも有名ですかね。

画像は編集中なんやね。
また訪問しま〜す！
御疲れ様でした。

流離のリーマンハイカー
王魔医　納流悪

sion

ウマイこと言いますね！
ナルオさん
コメントありがとうございます。(^-^)/

本当に魔坂、魔坂。(笑)
風圧で駅まで飛ばされなくて誠に残念です。
次回、バスがない時にお願いしますね。

校長のタイトル見て思い出しました！
職場の福島出身女子に話した時、
「福島（東北）を訪れた人は3度泣く」と。

1、言葉の訛りや朴訥な雰囲気から、
冷たい感じを受けて泣く。
2、接するうちにだんだんと温かみや
深い愛情を感じてそれが嬉しくて泣く。
3、その人達との別れを惜しんで泣く。

私は1番目については全く感じませんでしたが
なるほど！と感心した次第です。(^-^)

makoto7675

sionさん
2015初登山、イイ山旅になりましたね！

うん、最高。

sion

初の東北
まことさん
おはようございます。(^-^)/
コメントありがとうございます。

いつかきっと！と思っていた雪の安達太良に
一番いいタイミングで登れたこと
感謝してます。＼(^o^)／

BlueSky_54

そっち方面にも行くんですねー
こんにちは^^

色々と行きますねー。
ガスコンロも大活躍
そういえば、懐中しるこ関係でシオンさんとコメをやりだしたような気がしますが、一番最初に文明堂本店まで買いに行きましたが、なんと歩いて５分のスーパーに売ってることに気づき、思わず購入。

ほんわ〜かした、いい雰囲気の山旅でしたねー。なんか「旅した！」感がイイです。

私は年始に右ひざを壊しやっと激痛が治まり、ストックついて歩いてる始末。
当分？山は無なのかなぁー

sion

最近スーパーにありますね
そうそう！
ブルスカさんが私のしるこ日記に
コメントくれたのがキッカケでした。
同じく近所のスーパーで見かけ
バラで気軽に買えるのがいいですね。

東北進出はお初でしたが
人の温もりが大変に嬉しい山旅でした。

前にも書きましたが、、、
人間関係の煩わしさを避け（特に女の職場は… ）
単独行をすればするほど
人の有り難みを味わうことになるんですよ。f(^^;

あらら。。。右膝お大事になさってください！
はガマンですね。
コメントありがとうございました。m(__)m

12tarobats

いやっほぅ〜！！＼(^o^♪／
詩恩さん　こんにちは〜♪　田露鳩で御座います<(_ _)>ブルッブル〜♪
今日はまた格別に寒かった〜！

北斗神拳発祥の地・・安達太良山！・・アタタタタタ〜アタア！byケンシロウ
冗談はあっちへ追いやっておいて・・

安達太良山！・・この厳冬期に小屋泊周回は素晴らしいです！
地吹雪が凄かったようですが ・・相当厳しいと思われますよ〜
百名山で最も登り易いってのは無雪期に限っての事であり・・
この厳冬期の踏破は凄いですよ！

ド快晴で天候に恵まれて良かったですね〜・・初日のblizzardが報われた事が
田露鳩も大変嬉しいですよ〜
お写真はどれも皆素晴らしいですね！
安達太良山頂標柱が”ぬぅ〜”って感じで実に面白い良い写真になってますよ〜
あの太い奴が、風雪で倒れてしまうんだから凄い環境なんでしょうね〜

んっ！ ・・またお涙が、まかりこしたご様子(T.T)v
2015年最高の形で開幕されました事を心よりお喜び申し上げまするめいか
お疲れ様でした〜　そして、ありがとうございました〜(^^)/~~~

sion

報われました
田露鳩さん
コメントありがとうございます。(^-^)/

単独で行ける厳冬期の雪山は当然ながら
範囲が狭くなってしまうのですが。
営業小屋があること、コースが短いことは
必須条件になりますね。

仰る通り、地吹雪が起きている最中は
初心者向けの山とは全く思えませんでした。
もし視界が悪ければ、いくら一直線の道でも
恐らく迷ってしまったでしょう。(@_@;)

踏破できたのは、くろがね小屋のお陰ですっ。
一緒に喜んでくださりありがとー。(*^o^)／＼(^-^*)

あれ、もしかしてタロさんお山でした？
後ほどお邪魔いたしますね。m(__)m

えのしまん

くろがね小屋
sionさんこんにちはー(^-^)/
着々と雪山経験を積まれていますね!
かなりの強風だったようですが晴れていて良かったですね。
昨年反対側から鉄山に山スキーしに行ったのですが、ホワイトアウトで広い稜線で迷走していました。
晴れてたらいい眺めなんですよねー。
sionさんのレコ見てくろがね小屋泊まりたくなりました。
往復700km日帰りはキツかったので、次はくろがね小屋泊まり目的で行きます。
あとカツ丼も食べにいきたい

sion

ぜひ宿泊を。。。
えのしまんさん
コメントありがとうございます。(^-^)/

鉄山でスキー経験があるんですね！
そう言えば、私が下山している時に
山スキーを履いて登ってくる団体さんと
すれ違いました。

のんびり温泉に浸かって
心底寛げる小屋ですので
ぜひ一度泊まってみてください！
きっとお気に入りになりますよ。(*^O^*)

drunky

年1発目から・・・
シオンさん　こんにちは〜

今年最初の登山からなんだか早速シオンワールド満開のいろんなストーリーの詰まった物語みたいな登山になりましたね

それだけいいコンディションで小屋でもいい時間過ごせてソースかつ丼も食べれて最後に送ってくださる地元のかたとの出会いもあり山のよさをよく伝えてくれてるいいレコだなと思いましたよ

写真29の1枚…シオンさんが疲れ果てて食事作りながら寝てる様子かと思いました（笑）

そのソースかつ丼のお店の前にある岳温泉の共同湯、たまに僕のレコに登場しますけどあっついお湯で東北巡りから戻ってきて時間あるとわざわざ高速降りて入りに行くお気に入り温泉でもあります

今年もたくさんのいい出会いあるといいですね！

…僕も後ほどレコアップされると思いますがゆるゆるコラボ登山楽しんできました、ハードなのは卒業しよっと …なんて思案中です

お疲れ様でした〜

sion

本当ですか！
ドランキーさん
コメントありがとうございます。(^-^)/

岳温泉の共同湯！？
それならば次回、時間があったら
ぜひ利用してみたいですね！

シオンワールドなんて言って頂いて
ちょっと嬉しいです。(*^^*)
29枚目は撮られているの知らなくて
フラッシュが光ったので気づき、
あ！直った！と喜びました。

小屋番さんからは、
ここに書ききれないくらいの
温かいおもてなしがありました。m(__)m

ドランキーさんにはゆるゆるなんて
全く似合いませんから
また、ガンガンイッチャッテください。(^w^)

yama_pound

sionさん、こんにちは(^_^)
レコを読んで、ほっこりしました
素敵な出会いがたくさんあって良かったですねー

私もくろがね小屋に行きたくなりました

sion

ぜひぜひ
ヤマパンさん
コメントありがとうございます。(^-^)/

普段から運がいいと自覚してますが
想像を越える出来事が重なりました。

もし機会がありましたら、
訪れてみてくださいね。

ゲスト

お味噌汁良かったですね。
心まで温まりますよね。
最高の小屋番さんでしたね！
しおんさん　おはようございます

青空の素敵な安達太良山
最高ですね！
美しい写真ばかり！

雪山には、しおんさんが似合います！
2015、雪山始め
おめでとうございます！

次のレコも楽しみにしてまーす！


青空えいま。

sion

目が腫れてます f(^^;
青空えいまさん
おはようございます。(^-^)/

珍しく明け方まで起きていて
楽しい時間を反芻していたら
涙が止まらず。。。

でも、アノお方にもう会えないのかと
マイナスに考えるの辞めました。
またいつか！きっと。(^-^)

素敵な雪山いくつもあるのですが。
えいまさんのように
コンスタントには行けてないなー。
青空の日にマイペースで無理なく。

コメントありがとうございました。