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Yamareco

記録ID: 5786408
全員に公開
ハイキング
八ヶ岳・蓼科

暑い夏の編笠山

2023年08月03日(木) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 長野県
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
07:50
距離
10.6km
登り
1,214m
下り
1,197m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:11
休憩
1:39
合計
7:50
距離 10.6km 登り 1,214m 下り 1,215m
5:42
10
5:52
8
6:00
6:09
36
林道交差(1576M)
6:45
13
6:58
7:06
54
1900m道標
8:00
8:07
64
2170M
9:11
9:17
11
2470M
9:28
10:06
26
10:32
10:41
61
森林限界(2410M)
11:42
12:04
7
1900m道標
12:11
23
12:34
5
12:39
19
12:58
富士見高原リゾート駐車場
天候 快晴から夏雲
過去天気図(気象庁) 2023年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
富士見高原ゴルフ場(スキー場)の登山者用駐車場を利用しました。
レストハウスの横に立派なトイレがあります。
駐車場から登り始めてすぐのゲート脇にも仮設トイレがありました。
コース状況/
危険箇所等
トラディショナルなコースですが案内板など豊富でよく整備されています。
地元ボランティア「信濃境壮年会」の方々が6/18に整備されている様子が他のサイトにアップされています。
コースの特徴は、八ヶ岳特有の長い裾野の樹林帯から急坂を一段上がると苔むす大岩地帯になりザレた急登を登りきると森林限界になります。最後は岩ゴロ地帯をよじ登るので多少の緊張感があります。全身の筋肉を使う蓼科山と似たようなコースです。
「編笠山は初心者にもおすすめ」とか書いてあるサイトもありますが、決して侮ってはいけません。このコースに限ってはバリエーション級の覚悟が必要です。あくまで個人の感想です。
その他周辺情報 下山後にゴルフの練習をしたい方には最適なコースです。
甲斐駒に朝日が当たり始めた暑い夏の早朝
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甲斐駒に朝日が当たり始めた暑い夏の早朝
高原の駐車場から涼しい山頂を目指して出発します
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高原の駐車場から涼しい山頂を目指して出発します
眼前に聳えるのは近そうで遠いこれから登る編笠山
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眼前に聳えるのは近そうで遠いこれから登る編笠山
そして反対側の南アルプスにも同じ名前の編笠山
(写真右端の丸い山です)
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そして反対側の南アルプスにも同じ名前の編笠山
(写真右端の丸い山です)
そんな景色を眺めながらゴルフ場前を右に進むと
そんな景色を眺めながらゴルフ場前を右に進むと
すぐにゲートが現れ
すぐにゲートが現れ
そのまたすぐ先に登山口があります
そのまたすぐ先に登山口があります
300mほど進むと林道に出合いますが
300mほど進むと林道に出合いますが
ここから先は工事のため林道へ迂回することになります
ここから先は工事のため林道へ迂回することになります
左に150mほど林道を歩いてからこの道に入るのですが
ちょっとわかりにくので注意が必要です
1
左に150mほど林道を歩いてからこの道に入るのですが
ちょっとわかりにくので注意が必要です
そして300mほど登れば五叉路(独特な漢字です)に到着し迂回が終了します
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そして300mほど登れば五叉路(独特な漢字です)に到着し迂回が終了します
そしていよいよ本腰を入れて「編笠岳」を目指します
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そしていよいよ本腰を入れて「編笠岳」を目指します
ここからしばらくキッカケ沢に沿って登りますが
2018年の災害にともなう復旧工事が続いています
ここからしばらくキッカケ沢に沿って登りますが
2018年の災害にともなう復旧工事が続いています
そして山頂が見えるのはここが最後になります
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そして山頂が見えるのはここが最後になります
途中にはオニユリっぽい花が咲いていましたが
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途中にはオニユリっぽい花が咲いていましたが
「岳」になって急にハードルが高くなったせいか
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「岳」になって急にハードルが高くなったせいか
花を楽しむ余裕もなくしていたようです
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花を楽しむ余裕もなくしていたようです
災害で無残な姿となった盃流しを渡り
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災害で無残な姿となった盃流しを渡り
対岸を少し登ると林道と交差します
対岸を少し登ると林道と交差します
そこには昭和レトロな案内板があり「編笠岳3時間」とありました。(昭和の人はどんだけ健脚なんだ、しかも下山先は信濃境駅)
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そこには昭和レトロな案内板があり「編笠岳3時間」とありました。(昭和の人はどんだけ健脚なんだ、しかも下山先は信濃境駅)
案の定、同じ場所の新しい案内板には「3時間30分」と書いてあり、ですよねとホッとしました
(ちなみにここの標高は1570mでした)
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案の定、同じ場所の新しい案内板には「3時間30分」と書いてあり、ですよねとホッとしました
(ちなみにここの標高は1570mでした)
裾野の樹林帯を徐々に高度を上げながら進むと大岩が現れ
裾野の樹林帯を徐々に高度を上げながら進むと大岩が現れ
見晴台と書かれた昭和の案内板がありましたが見晴らしはありませんでした
(昭和時代に登った時はどうだったか思いだせません)
見晴台と書かれた昭和の案内板がありましたが見晴らしはありませんでした
(昭和時代に登った時はどうだったか思いだせません)
このあたりは左側に露岩が続き四阿山の的岩のようでした
このあたりは左側に露岩が続き四阿山の的岩のようでした
さらに進むと臼久保岩小屋という場所がありました
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さらに進むと臼久保岩小屋という場所がありました
しばらく平坦な樹林帯を歩いていると
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しばらく平坦な樹林帯を歩いていると
特別母樹林の名がついた樹木がありました
特別母樹林の名がついた樹木がありました
そして1900m道標の場所で休憩をとりました
(ここの標高は1850mでした)
そして1900m道標の場所で休憩をとりました
(ここの標高は1850mでした)
急登の樹林帯を登りきると
急登の樹林帯を登りきると
苔むす登山道に様相が一変し
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苔むす登山道に様相が一変し
途中にはシャクナゲ公園がありましたが
その気配はありませんでした
途中にはシャクナゲ公園がありましたが
その気配はありませんでした
さらに苔むす登山道を進むと
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さらに苔むす登山道を進むと
大岩地帯となり
(標高2320m)
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大岩地帯となり
(標高2320m)
ザレた急登に変わってしばらくすると
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ザレた急登に変わってしばらくすると
森林限界に飛び出します
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森林限界に飛び出します
ここからの景色はちょっと感動もので
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ここからの景色はちょっと感動もので
扉を開けたら目の前に南アルプスみたいなワープ感があります
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扉を開けたら目の前に南アルプスみたいなワープ感があります
正面には
仙丈の三山と
少し離れた中央アルプスの木曽駒から
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少し離れた中央アルプスの木曽駒から
空木岳の稜線を収めたところで
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空木岳の稜線を収めたところで
岩ゴロをよじ登ることにします
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岩ゴロをよじ登ることにします
苦手ではないですが一つ一つ慎重に高度を上げ
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苦手ではないですが一つ一つ慎重に高度を上げ
西岳の肩に美ヶ原と鹿島槍が見えるあたりで足を止めます
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西岳の肩に美ヶ原と鹿島槍が見えるあたりで足を止めます
もどかしいくらいの山頂を見上げつつ
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もどかしいくらいの山頂を見上げつつ
この日一番の絶景に
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この日一番の絶景に
心の余裕を取り戻しつつ
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心の余裕を取り戻しつつ
最後の一登りに集中します
2
最後の一登りに集中します
あっ!天空に突き刺さるあの道標は
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あっ!天空に突き刺さるあの道標は
そうです
ここが山頂です
2524がはっきりわかるように修復されているじゃないですか
(はっきりでもないですね)
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2524がはっきりわかるように修復されているじゃないですか
(はっきりでもないですね)
ちなみにこれは以前の山頂標です
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ちなみにこれは以前の山頂標です
三ツ頭越しの金峰山と広がる夏雲が魅力的な山頂は
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三ツ頭越しの金峰山と広がる夏雲が魅力的な山頂は
南端から八ヶ岳を見渡せる絶好のロケーションです
(この絶妙のコントラストに利尻を思い出しました)
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南端から八ヶ岳を見渡せる絶好のロケーションです
(この絶妙のコントラストに利尻を思い出しました)
一番手前に鎮座するのは権現岳とギボシです
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一番手前に鎮座するのは権現岳とギボシです
登山道から山頂や小屋の様子まで手に取るようでした
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登山道から山頂や小屋の様子まで手に取るようでした
いつかはあの小屋に辿り着きたいのですがなかなかそのチャンスがありません
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いつかはあの小屋に辿り着きたいのですがなかなかそのチャンスがありません
少し奥には八ヶ岳の核心部の阿弥陀岳〜横岳〜赤岳
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少し奥には八ヶ岳の核心部の阿弥陀岳〜横岳〜赤岳
威風堂々の赤岳と
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威風堂々の赤岳と
阿弥陀岳南稜には青ナギが
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阿弥陀岳南稜には青ナギが
そしてその奥には天狗岳
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そしてその奥には天狗岳
一番奥には北横岳と
一番奥には北横岳と
蓼科山まで素晴らしい景色を堪能しました
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蓼科山まで素晴らしい景色を堪能しました
テーブル状の美ヶ原の先には夏雲に覆われた北アルプスが連なりますが
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テーブル状の美ヶ原の先には夏雲に覆われた北アルプスが連なりますが
うっすらと槍ヶ岳だけは確認できました
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うっすらと槍ヶ岳だけは確認できました
もう少しのんびりしたいところですが
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もう少しのんびりしたいところですが
暑さにやられる前に駐車場へ戻らないとという葛藤が渦巻き
暑さにやられる前に駐車場へ戻らないとという葛藤が渦巻き
西岳経由の計画は早々に諦め
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西岳経由の計画は早々に諦め
来た道を下ることにしました
2
来た道を下ることにしました
岩ゴロ帯を慎重に下り
2
岩ゴロ帯を慎重に下り
森林限界のところで少し休憩しました
2
森林限界のところで少し休憩しました
富士見パノラマスキー場と入笠山や
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富士見パノラマスキー場と入笠山や
白いゴマ粒のような
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白いゴマ粒のような
日向山を収めたところで
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日向山を収めたところで
樹林の中へ突入です
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樹林の中へ突入です
ザレた下りから
苔むす森を
黙々と下るのですが
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黙々と下るのですが
ここから先の急坂は堪えました
(膝と足裏が痛かった)
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ここから先の急坂は堪えました
(膝と足裏が痛かった)
例の1900m道標のところで一息つき
例の1900m道標のところで一息つき
行動食を摂って十分に休憩してから
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行動食を摂って十分に休憩してから
最後の下りにかかりました
1
最後の下りにかかりました
あの岩小屋や
この盃流しを
通るころにはだいぶ消耗していましたが
通るころにはだいぶ消耗していましたが
なんとか林道までたどり着き
なんとか林道までたどり着き
登山口まで戻ることができました
1
登山口まで戻ることができました
暑い夏の日帰り登山は思った以上に体力を消耗することが
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暑い夏の日帰り登山は思った以上に体力を消耗することが
改めて実感できる山行となりました
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改めて実感できる山行となりました

感想

富士見高原からのコースで編笠山に登ってみました。観音平からは何度も登っていますが、このコースは子供のころに登って以来のまさに伝説のコースです。
古き良き時代を思い起こさせるには十分なほどのシュールさ。出合う山人も一人二人と、観音平コースの賑わいとは真逆の静けさでした。
計画では西岳へ周回しようと思っていましたが、その余力もなくピストンが精一杯でした。それでも山頂からの素晴らしい景色や夏の八ヶ岳の雰囲気を味わうことができたので無事でなによりとしましょう。
それにしても昭和の昔から変わることなくこの道を整備してくださる方々がいるということに深い感動を覚えました。「編笠岳」と書かれた道標に、その不朽の思いを感じ取ることができました。

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コメント

昨年富士見高原から西岳経由で編笠山に登り、下りでこのルートを歩きましたが、岩ゴロにザレた急坂が続くこの道は登りに使うのは大変そうだと感じた記憶です。初心者におすすめって感じではないですよね。
一方で中腹の苔の森は北八ヶ岳に引けを取らないくらい規模が大きくて見応えありですね。
山頂からの眺望も素晴らしい😀
朽ちかけた昭和の手書き道標にはどこか安心感が感じられて良いと思います。
暑い中の山行お疲れさまでした。
2023/8/7 16:38
awa3956さん
こんばんは。故郷でゆっくり過ごされてますか。
昨年のレコしっかり参考にさせていただきましたよ。
自分にとっては懐かしい伝説のルートで郷愁がありました。
さすがに何十年も前の記憶はあやふやですが、人や世間は変わっても山って変わらないですね。
のんびりと周回できる日にまた再訪したいと思っています。
ではまたよろしくお願いします。
2023/8/7 21:44
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
1/5
体力レベル
3/5

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