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記録ID: 58192
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無雪期ピークハント/縦走
谷川・武尊

谷川岳 馬蹄形挑戦も勇気ある撤退?(西黒尾根〜谷川岳〜一ノ倉岳〜茂倉岳〜武能岳〜蓬ヒュッテ〜谷川駐車場)

2009年07月19日(日) 〜 2009年07月20日(月)
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YAMA555 その他5人
GPS
27:50
距離
19.8km
登り
1,464m
下り
1,456m

コースタイム

1日目:9時間
谷川岳駐車場6:40→西黒尾根登山口6:50→西黒分岐9:10→肩の小屋10:50→トマの耳11:05→オキの耳11:20→一ノ倉沢真上11:40→一ノ倉岳12:30→茂倉岳13:05→武能岳14:50→蓬峠の蓬ヒュッテ15:40(天候不良のため断念)

2日目:4時間45分
蓬ヒュッテ5:45→下山分岐5:50→白樺非難小屋6:35→土合旧道・沢道分岐(旧道へ)6:50→芝倉沢7:10→幽の沢9:20→一ノ倉沢9:40→マチガ沢10:10→谷川岳駐車場10:30
天候 1日目:晴れ→曇り→雨(雷も!)
2日目:曇り→晴れ
過去天気図(気象庁) 2009年07月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
西黒尾根の登りは急斜面がありますが、登りで使う分には全く心配ないでしょう。

谷川岳山頂までは人気な山だけあって賑わっていますが、その先の一ノ倉沢へは行く人がいないようです。一ノ倉沢の岩壁を上から覗くのは一見の価値有りです。せっかくなので足を伸ばしてみて欲しいです。

更に先の一ノ倉岳の登りは結構急でしたが危険な場所はありません。山頂には非難小屋というかシェルターがあります。

一ノ倉岳〜茂倉岳の稜線は笹に覆われた稜線で素晴らしいコースでした。高山植物の宝庫です。

茂倉岳〜武能岳は下ってから登り、道がず〜と見えてうんざりしてきそうな登りが待ってます。

武能岳〜蓬ヒュッテは膝下まで笹原に覆われたキレイな山様です。ただ笹に登山道が隠されていて、ルート上に石があったり木の根があったりしても全く見えないので慎重に進む必要があります。

今回はこのあたりで雷が鳴り出し危険を感じたので予定を変更し蓬ヒュッテに宿泊しました。素泊まり3000円、ビール600円、水400円です。水場は歩いて10分程度のところが一番近いでしょうか。

翌日も朝は天候が悪かったので馬蹄形完登は諦めて下山しました。
土合旧道・沢道分岐点から前日の雨もあり沢沿よりは旧道が歩きやすいと考え選択しました。ただ旧道は進んでみてわかりましたが、登山道がかなり荒れてました。沢沿いなどは足場がゆるく、片側は切れ込み滑ったら無事じゃ済まない場所が何箇所もありました。崩落箇所もあり、濡れた石・木がすべり悪戦苦闘します。

ただその後にお目にかかれる芝倉沢、悠の沢、一ノ倉沢、マチガ沢と素晴らしい景観を眺めることが出来ます。

帰りはいつもの谷川温泉の旅館で立ち寄り湯に浸かって汗を流しました。
西黒尾根登り中
肩の小屋方面
一の倉に向けて出発
一の倉に向けて出発
一ノ倉沢を覗く
一の倉岳
一の倉岳山頂から谷川岳を見る
左側かなり切れ落ちてます
一の倉岳山頂から谷川岳を見る
左側かなり切れ落ちてます
キスゲと谷川岳
茂倉岳から谷川岳
茂倉岳から谷川岳
茂倉岳から谷川岳
茂倉岳から谷川岳
武能岳への登りだよ〜
武能岳への登りだよ〜
雨の中蓬ヒュッテ到着
雨の中蓬ヒュッテ到着
一の倉沢

感想

●1日目西黒尾根より谷川岳へ
天気は曇り時々雨のようだが、太平洋高気圧が頑張ってくれたお陰か途中まで天気がもった。西黒尾根は今年冬に何度か歩いているが、今年3月マチガ沢から登り上げたラクダのコル、強風の中アイゼンを履いて鎖場を降りるのがあんなに怖かった場所は、思いのほか道幅が広く感じた。やはり雪がつくと切り立ってしまう。

ラクダのコル辺りから眺める谷川岳の岩壁は天神から味わえない迫力がある。岩っぽい登りも随分慣れてきて、岩トレの成果が現れているのが自分でもわかり、なかなか良い感じ。

天神との合流地点である肩の小屋に来ると、天神尾根から登ってくるハイカーと合流し圧倒的に人が多くなる、さすが人気の山。肩の小屋で飲んだサイダー(300円)が美味しいこと。稜線に登り頂上からの北の展望は何回見ても素晴らしい。仙ノ倉山までは縦走してみたいと思わせるルートだ。

トマの耳、オキの耳は人口密度が高く銀座状態。谷川岳の人気ぶりが伺えた。ここから先になるとグッと人が少なくなる。ワイも鳥居をくぐった先は未知の世界だった。奥に待ち構えている一ノ倉岳、茂倉岳の雄大な姿が印象的だ。

20分ほど歩くとかの有名な一ノ倉沢の頂上に到着。数百メートルのほぼ垂直に切り立った岩壁をノゾクと男についているモノが縮みあがった ここを登攀するクライマーがいるんだから本当に人間ってたいしたものだ。写真だと高度間がわかないのでこれは生で見て欲しいなー。

●一ノ倉岳・茂倉岳・武能岳を縦走
目の前の一ノ倉岳もキレイな山様をしていてカッコ良いですが、登りは意外に急峻。登るごとに汗が滴り落ちた。頂上に到着するとツバメがワイらを歓迎してくれているように飛び回っている。今回は縦走だがツバメがいたのは一ノ倉岳の頂上だけでひょっとしたら物凄い旨い虫が沢山いるのかしら?非難小屋が1つ、雷雨にあった時の緊急避難的な作りだ。

今回最も感動したのは一ノ倉岳→茂倉岳の稜線。笹原に覆われた雄大な姿にキスゲを中心とした花が咲き乱れていて、見渡す限り山が連なっている。こちらからの谷川岳の姿、左側の落ち込み具合と右側のなだらかな斜面が印象的だった。

茂倉岳からはググッと下りるが、先週登った巻機山や越後のマッターホルン大源太山がきれいに並んでいる。十分下った所からお次のピーク武能岳への登り。ここも歯ごたえがあった。天候は下り坂。

ガスが一気に覆ってきて、あっという間に雨が降り始めた。この時点ではまだ清水峠まで行く気があったが、蓬峠に向かったいる最中に雷が聞こえ始めたのでギブアップ。蓬ヒュッテに3000円で素泊まりすることにした。ビール600円があるのは至福が、ただお水500ミリが400円は高い。

●2日目下山
蓬峠から武能へ少し戻ると分岐があり、そこから下山を開始します。分岐から約10分歩くと水場に到着。小屋で買わずとも、30分かける余裕のある方は水場使わない手はない。ただ、清水峠まで行くつもりだと、どうしてもこの30分が勿体無い。

暫くは腰辺りまでの笹原を歩きどんどんと高度を下げていく。だんだんと視界が良くなってきて、非難小屋近くでは清水峠の非難小屋が確認できるくらいになった。昨日あそこまで行ければと思い後ろ髪を引かれながらもさらに下山を開始する。

1時間ほど下ると土合旧道・沢道分岐点へ到着。この旧道はなぜか国道291という肩書きがついており、沢道が湿っていて困難だと判断し、こちらを選択した。しかし進んでみてわかったが、登山道がかなり荒れいた。
沢沿いなどは足場がゆるく、片側は切れ込み滑ったら無事じゃ済まない場所が何箇所もあった。崩落箇所もあり、濡れた石・木がすべり悪戦苦闘。危険なので草をつかんでと思うとアザミの葉がピンポイントにあって痛いのなんの 芝倉沢までの登山道はとにかく緊張の連続だった。一般の人はこの旧道を通るのはやめた方が良いと思う。というか通行禁止にしたほうが・・・。

●有名な沢を横目に
ようやく危険地域を通過するとそこからは絶景の沢の連続。
芝倉沢は水が冷たくってとても気持ち良い。ここまで来る人もいないので自分だけの風景って感じだ。次に悠の沢。名前はなんとなく怖そうなイメージですが、なかなかキレイな沢だった。ただし芝倉と一ノ倉の間に挟まれてちょっと迫力不足。ここからは結構整備された道になり、まさに国道って言える快適な道。この辺になるとチラホラ人を見かけた。
ブナ林がとてもきれいでハイキングにはもってこいで見頃の時期にはアジサイが素晴らしいと思う。

下山時に一番感動したのが一ノ倉沢。ここまでは車が入れるので観光客も多いが、それにしてもそそり立つ岩壁は迫力があり一種独特の雰囲気をかもし出している。秋の季節も素晴らしい景色になりそうなので来て見たい。
観光客には重装備の私達が珍しいようで声をかけてくる。で、一ノ倉沢の頂をさして「昨日はあそこを歩いてきたんですよ」と言うと皆驚き顔で、それがちょっと優越感。

最後の50分を歩きとおして今回の山行も無事終了。帰るときには白毛門もキレイに見えていて、それだけが残念でだったが、まー満足。時間も早かったので渋滞もなくスイスイと帰れた。次回はもう少し早めに出発して馬蹄形縦走絶対に完遂したいと思う。

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