記録ID: 5833359
全員に公開
沢登り
槍・穂高・乗鞍
笠ヶ岳 金木戸川小倉谷
2023年08月12日(土) 〜
2023年08月13日(日)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 30.0km
- 登り
- 2,584m
- 下り
- 2,069m
コースタイム
今年の夏は穂高あたりでソロ合宿しようと思っていたが、お盆を狙って台風が狙い撃ちしてきた。最近焚き火もしてないし、お盆で大盛況であろう上高地に入るのもなんだか癪なので沢に行くことにした。笠ヶ岳入門ということで、有名どころの金木戸川は小倉谷へ。故郷へ通ずるこの谷の中で、お前に抱かれて眠るのだ。
1日目:双六ダム(7:00)小倉谷出合(10:10)co1740両門の滝Co1720(15:30)=C1
双六ダムからポクポク林道を歩く。開始1時間あたりで足が攣り始めた。運動不足だと足が攣りやすくなるようだ。塩分タブレット的なものを買い忘れたのに気づき帰りたくなる。
小倉谷の入渓は初っ端から泳がされ、水も冷たい。入渓からしばらくは何もなくスタスタ進む。co1350付近の5mFは離陸にトライカムを使いエイドで超えた。co1400あたりからの広河原を抜けた後のco1480は10mほどの瀞を湛えた3mCS滝。左岸から泳いで取り付き、手前の足がつくところまで泳いだ後右岸を直登。ロープ出してザック吊り上げ。その後は側壁の30mFを通りすぎると例の残置シュリンゲのかかった7mF。フリーで超える。滝を越えるとナメになりしばし癒される。co1640の立派な大滝は左岸からサッと巻いた。その後、ついに恐れていた別パーティーとの遭遇。ペツルのいいザックだと思ったらレジェンド沢屋のO西さんだった。そんなこんなでテンバを探しつつ歩いたが中々いいところがなく、気づけば両門の滝まで来てしまった。O西さんと一言二言話すと彼らは両門の滝を超えるとのことで、テンバ近いのもあれだし、これ以上足を動かすと攣りすぎて危険な気がしたので滝の前で泊。酒も忘れたのでぼーっと星と焚火を眺めて過ごした。
2日目:C1(5:40)笠ヶ岳(9:30)笠ヶ岳山荘(9:40-10:20)新穂高温泉(14:40)
両門の滝は左の滝の様子を見に行くもヌメヌメでやる気も出ないので左岸を巻く。次に現れる大きめの滝は左岸直登、ハーケンもあった。滝マークの40mFは右岸を容易に巻く。その後はひたすら滝を登り続けると次第に沢幅も小さくなり笠ヶ岳のどてっ腹が現れる。水が枯れたあたりからはガラガラで落石ジェンガ。後続がいると気を使うだろう。アヒアヒしながら駆け上がり笠ヶ岳ピークへ。笠ヶ岳山荘で装備を整理していると声をかけられる。見たことある顔だと思っていたらA堀君であった。意外なところでの再会にテンションが上がる。しかもポカリとせんべいをごっつあんしてもらった!しばし話に興じたあと、辛い笠新道へ下山開始。最近、夏道下山に靴を持っていくことを学んだので、運動靴とTシャツ(エチケット)に着替えて脳死で夏道マラソンをこなし新穂高温泉まで。
(雑記)
笠ヶ岳は高山市内からはとりわけよく見える山だ。小学から中学にかけて野球に明け暮れていた日々の中、野球をしに光記念館から下水道グラウンドへ自転車を走らせる坂道の先に笠ヶ岳がきれいな笠姿を見せていた。当時はそれがどんな山なのか知る由もなかったが、今ではこの山がどんなに我々の生活に根差していたのかがよくわかる。そして麓の上宝村には私の祖父の生家がある。この麓の裏山でとちの実や栗を熱心に拾っては、ふと見上げるとこの山があったことを思い出す。
水線をたどることで、故郷の源流へと旅をする。
ぼくはこの大きな山域の中を歩くとき、いつでも故郷の風を感じることができる。あるいは、それがこの町で生まれたあまり多くはない恩恵の一つなのかもしれない。
ともあれ、今の僕にとって帰る場所はすでにこの町にはないが、いつでも挑戦と憧憬が入り混じった、いわゆる一般的な岳人の故郷としてはあり続けるだろう。しかし、しいて言うならば、その視線にはいつの日からか校舎の窓から眺め続け、あの山々に思いを馳せていたという記憶がいつまでも残り続けるだけだ。
1日目:双六ダム(7:00)小倉谷出合(10:10)co1740両門の滝Co1720(15:30)=C1
双六ダムからポクポク林道を歩く。開始1時間あたりで足が攣り始めた。運動不足だと足が攣りやすくなるようだ。塩分タブレット的なものを買い忘れたのに気づき帰りたくなる。
小倉谷の入渓は初っ端から泳がされ、水も冷たい。入渓からしばらくは何もなくスタスタ進む。co1350付近の5mFは離陸にトライカムを使いエイドで超えた。co1400あたりからの広河原を抜けた後のco1480は10mほどの瀞を湛えた3mCS滝。左岸から泳いで取り付き、手前の足がつくところまで泳いだ後右岸を直登。ロープ出してザック吊り上げ。その後は側壁の30mFを通りすぎると例の残置シュリンゲのかかった7mF。フリーで超える。滝を越えるとナメになりしばし癒される。co1640の立派な大滝は左岸からサッと巻いた。その後、ついに恐れていた別パーティーとの遭遇。ペツルのいいザックだと思ったらレジェンド沢屋のO西さんだった。そんなこんなでテンバを探しつつ歩いたが中々いいところがなく、気づけば両門の滝まで来てしまった。O西さんと一言二言話すと彼らは両門の滝を超えるとのことで、テンバ近いのもあれだし、これ以上足を動かすと攣りすぎて危険な気がしたので滝の前で泊。酒も忘れたのでぼーっと星と焚火を眺めて過ごした。
2日目:C1(5:40)笠ヶ岳(9:30)笠ヶ岳山荘(9:40-10:20)新穂高温泉(14:40)
両門の滝は左の滝の様子を見に行くもヌメヌメでやる気も出ないので左岸を巻く。次に現れる大きめの滝は左岸直登、ハーケンもあった。滝マークの40mFは右岸を容易に巻く。その後はひたすら滝を登り続けると次第に沢幅も小さくなり笠ヶ岳のどてっ腹が現れる。水が枯れたあたりからはガラガラで落石ジェンガ。後続がいると気を使うだろう。アヒアヒしながら駆け上がり笠ヶ岳ピークへ。笠ヶ岳山荘で装備を整理していると声をかけられる。見たことある顔だと思っていたらA堀君であった。意外なところでの再会にテンションが上がる。しかもポカリとせんべいをごっつあんしてもらった!しばし話に興じたあと、辛い笠新道へ下山開始。最近、夏道下山に靴を持っていくことを学んだので、運動靴とTシャツ(エチケット)に着替えて脳死で夏道マラソンをこなし新穂高温泉まで。
(雑記)
笠ヶ岳は高山市内からはとりわけよく見える山だ。小学から中学にかけて野球に明け暮れていた日々の中、野球をしに光記念館から下水道グラウンドへ自転車を走らせる坂道の先に笠ヶ岳がきれいな笠姿を見せていた。当時はそれがどんな山なのか知る由もなかったが、今ではこの山がどんなに我々の生活に根差していたのかがよくわかる。そして麓の上宝村には私の祖父の生家がある。この麓の裏山でとちの実や栗を熱心に拾っては、ふと見上げるとこの山があったことを思い出す。
水線をたどることで、故郷の源流へと旅をする。
ぼくはこの大きな山域の中を歩くとき、いつでも故郷の風を感じることができる。あるいは、それがこの町で生まれたあまり多くはない恩恵の一つなのかもしれない。
ともあれ、今の僕にとって帰る場所はすでにこの町にはないが、いつでも挑戦と憧憬が入り混じった、いわゆる一般的な岳人の故郷としてはあり続けるだろう。しかし、しいて言うならば、その視線にはいつの日からか校舎の窓から眺め続け、あの山々に思いを馳せていたという記憶がいつまでも残り続けるだけだ。
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
船
|
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