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記録ID: 583606
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ハイキング
丹沢

山ノ神渡ノ沢右岸尾根〜雨山〜檜岳〜モノラック尾根

2015年02月01日(日) [日帰り]
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knot その他1人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
07:37
距離
10.5km
登り
1,178m
下り
1,169m
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
07:45 寄大橋
09:00 清兵衛ノ沢大棚
09:45 山ノ神渡ノ沢右岸尾根取付
12:10 雨山
13:30 檜岳
15:00 滝郷沢出合F1落ち口
15:20 寄大橋
コース状況/
危険箇所等
M氏との久々コラボ山行ゆえ、山は二の次となってしまった。
よって、さしたる記すべきことなし。
山ノ神渡ノ沢、「やまのかんどのさわ」と読む。
檜岳の読み方、推して知るべし。
駐車はいつもの寄大橋に。
駐車はいつもの寄大橋に。
清兵衛ノ沢大棚。登山道から20分位なので、近くに来た時はなるべく寄るようにしている。初めて見るM氏もすっきりとしたその姿に満足してくれたようである。
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清兵衛ノ沢大棚。登山道から20分位なので、近くに来た時はなるべく寄るようにしている。初めて見るM氏もすっきりとしたその姿に満足してくれたようである。
50年前の雲稜会編では棚は四段と記されているが、最下段5mは崩落によってその痕跡すらない。
50年前の雲稜会編では棚は四段と記されているが、最下段5mは崩落によってその痕跡すらない。
見栄えのする二段目の滝下から。
いつも通り細い水流だが、飛沫が凍った分幅広く見える。
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見栄えのする二段目の滝下から。
いつも通り細い水流だが、飛沫が凍った分幅広く見える。
大棚見学の後は、清兵衛ノ沢と相対して寄沢に注ぎこむ山ノ神渡ノ沢の右岸尾根に取り付く。
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大棚見学の後は、清兵衛ノ沢と相対して寄沢に注ぎこむ山ノ神渡ノ沢の右岸尾根に取り付く。
急斜面を覆う岩はもろく不安定。非常に緊張感のある場所だ。
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急斜面を覆う岩はもろく不安定。非常に緊張感のある場所だ。
一息つける場所では鍋割山が間近に迫る。
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一息つける場所では鍋割山が間近に迫る。
雨山から檜岳までは登山道で行く。新緑、紅葉の頃に違わず、冬木立もやはり歩みを止めて見入ってしまう。
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雨山から檜岳までは登山道で行く。新緑、紅葉の頃に違わず、冬木立もやはり歩みを止めて見入ってしまう。
崩壊地から檜岳。左へのスカイラインは滝郷沢中間尾根。手前の緩やかに伸びる尾根は今日これから下る予定のモノレール尾根。
崩壊地から檜岳。左へのスカイラインは滝郷沢中間尾根。手前の緩やかに伸びる尾根は今日これから下る予定のモノレール尾根。
雪に彩られた富士山はやっぱり美しい。そして、遠望は飽くまでも優しい。
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雪に彩られた富士山はやっぱり美しい。そして、遠望は飽くまでも優しい。
檜岳に到着。蛭ヶ岳に続く主脈稜線を楽しんで下山しよう。
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檜岳に到着。蛭ヶ岳に続く主脈稜線を楽しんで下山しよう。
檜岳三角点すぐ裏手の滝郷沢中間尾根の入口。末端は二俣の堰堤広場。今日はここは下りない。
檜岳三角点すぐ裏手の滝郷沢中間尾根の入口。末端は二俣の堰堤広場。今日はここは下りない。
こんな時、何かと頼りになるモノレール。ここを下りる。頂上やや北側の斜面から滝郷沢出合まで続いている。
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こんな時、何かと頼りになるモノレール。ここを下りる。頂上やや北側の斜面から滝郷沢出合まで続いている。
最後も滝見学で終り。滝郷沢F1。
余談だが、10年くらい前、落ち口上のF2で首吊り自殺された仏さんが見つかっている。合掌
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最後も滝見学で終り。滝郷沢F1。
余談だが、10年くらい前、落ち口上のF2で首吊り自殺された仏さんが見つかっている。合掌

感想

 今日は、相棒のガイド役を仰せつかっての事なので、いい加減な、在り来たりなコース設定はできない。そう、相棒のM氏は「ミーハーな山は一切拒否します」信念のもと、登山道を断ち、藪を突き進み続ける、丹沢マニアが聞けば泣いて喜びそうな頼もしいおじさんなのである。早い話、knot同様変わりもんである。当然、適当に表尾根辺りを歩かせ「富士山がきれいだよ!」なんてーのは全然満足してくれない。それならばと、幾度の渡渉を経て、深山幽谷を楽しむプランへのお伺いを立てるとイヤイヤの一点張り。一体どっちなんだよー。訊けば、幾度の渡渉の幾度が気に入らないようで、渡渉は一度で充分、何もそこまでして家族を路頭に迷わすことはないという。要するに、君子危うきに近寄らずを力説したいらしいのだが、水は相当苦手のようである。彼の過去に何があったのか起こったのか、案内役のおじさんに知る術はないが、「一家水入らずの団欒」を座右の銘とする当りに、この謎を解く鍵が隠されているような気がしてやまない。ただ、そんなことも言ってられないので多少の渡渉はあるものの、ミーハー登山にはない一握りの危険な香りを餌に、M氏の気持ちを動かし、今回のゆるい山遊びプランのお許しをいただいた。

 ちょっと気になる山ノ神渡ノ沢(やまのかんどのさわ)のネーミング。登攀対象となる涸棚があるためか、ググると沢ヤのレポばかり。そんな中、佐藤芝明氏の「丹沢・桂秋山域の山の神」(中央公論事業出版)にこんな記載があった。以下抜粋

 さて、どの当りから、寄沢と呼ぶべきか迷うところであるが、(中略)上流部は雨山峠、鍋割山から多くの荒れ沢が流れ込んでいる。上流部は丹沢でもめずらしい岩石地帯で崩壊の激しい所である。水棚沢から少し登った所で、左手から急峻な破片岩を押し出す不気味な沢が落ち込んでくる。これが「山ノ神渡ノ沢」である。この沢は、落石と崩壊がいつも続いていて、山仕事に入った人達に不気味な存在であったのではないだろうか。
 (中略) 昔から、この地の人々は、崩落のあった時には、きっと山の神がこの沢を渡る時であると考えていた。
 (中略)岩石のくずれの多いこの水系での危険を一ヶ所に集中してもらうと言う祈りから、この沢を渡って、山の神が山を移動し、これを習慣的な渡場と考えて神聖視し、「山ノ神渡ノ沢」と名づけたものであろう。以上

 現在、山ノ神渡ノ沢出合に急峻な破片岩を押し出しているイメージはない。というより、雨山峠や鍋割に向かうほとんどの登山者は、この沢の存在に気付いてもいない。
 山ノ神渡ノ沢、お見知りおきを。

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