ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 5853274
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
アジア

メントク・カングリ 6200m 〜ツォモリリの美しさに終始感動😭〜

2023年07月31日(月) 〜 2023年08月03日(木)
 - 拍手
triglav その他4人
GPS
80:00
距離
18.2km
登り
1,527m
下り
1,584m

コースタイム

1日目 コルゾック・プー4600m〜ベースキャンプ5300m
2日目 高度順応日
3日目 ベースキャンプ〜メントクカングリ6200m〜ベースキャンプ
4日目 ベースキャンプ〜コルゾック4500m
天候 4日間晴れ。降雨なし。
過去天気図(気象庁) 2023年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
登山口のツォモリリまではジープを手配し、ストックから往復した。
コース状況/
危険箇所等
5300mのベースキャンプまでは危険箇所なし。

ベースキャンプから山頂までのアタックは東陵を登るが、稜線ジャストは険しすぎて登れないので、南北の斜面どちらかを細かく巻きながらになる。尾根の北側は雪渓、南側は岩稜である(部分的に残雪あり)。今回ガイドのソナムは南側を多く使った。南の岩稜はロープを使わなくて良いのがメリットだが、落石とスリップ要注意である(実際、ガイド達は残雪で滑って危なっかしい場面もあった)。北側の雪渓は安全だが、アンザイレンの必要があるため、スピードが出せない。どっちもどっちであり、どちらにするかは趣味の問題だろう。
その他周辺情報 ベースキャンプ5300mはツォモリリを眼下に見渡せる素晴らしい場所。高度順応の為にもぜひのんびり滞在して欲しい。
いよいよ登山口のツォモリリに向けて出発。幸い血中酸素も体調も好調。
2023年07月30日 07:11撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/30 7:11
いよいよ登山口のツォモリリに向けて出発。幸い血中酸素も体調も好調。
にゃむしゃんの素晴らしい朝食。この日はそば粉のガレット。
2023年07月30日 08:18撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
2
7/30 8:18
にゃむしゃんの素晴らしい朝食。この日はそば粉のガレット。
にゃむしゃん全景。11年前に比べて増設して大きくなりました。
2023年07月30日 08:39撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/30 8:39
にゃむしゃん全景。11年前に比べて増設して大きくなりました。
インダス川沿いをひたすら遡ります。これはウプシの橋。
2023年07月30日 10:19撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/30 10:19
インダス川沿いをひたすら遡ります。これはウプシの橋。
氷河が近いとどうしても濁りますね。
2023年07月30日 10:19撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/30 10:19
氷河が近いとどうしても濁りますね。
チュマタンという所で休憩。ここには温泉が湧いている。
2023年07月30日 12:41撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
3
7/30 12:41
チュマタンという所で休憩。ここには温泉が湧いている。
結構な湯量。湯温は50℃くらいかな。手を入れていられないほど熱い。
2023年07月30日 12:42撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/30 12:42
結構な湯量。湯温は50℃くらいかな。手を入れていられないほど熱い。
夕方にツォモリリに到着。湖にはよらず、谷に入って少し登ったところに草原の台地があった。今日はここにキャンプ。
2023年07月30日 15:49撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/30 15:49
夕方にツォモリリに到着。湖にはよらず、谷に入って少し登ったところに草原の台地があった。今日はここにキャンプ。
登る山、メントクカングリもチラリ見える。
2023年07月30日 18:07撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
3
7/30 18:07
登る山、メントクカングリもチラリ見える。
水に流れが豊富。隣のキャンプ見えてるけど、多分1キロくらい離れている。
2023年07月30日 18:08撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
2
7/30 18:08
水に流れが豊富。隣のキャンプ見えてるけど、多分1キロくらい離れている。
夜の食事。コックのロブサンはとても料理が上手。食べ物心配していたけど、全く問題なくて良かった。
2023年07月30日 19:32撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
3
7/30 19:32
夜の食事。コックのロブサンはとても料理が上手。食べ物心配していたけど、全く問題なくて良かった。
登山1日目 いい天気。
2023年07月31日 06:30撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/31 6:30
登山1日目 いい天気。
荷揚げ用の馬もやってきた。
2023年07月31日 07:26撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
3
7/31 7:26
荷揚げ用の馬もやってきた。
ベースキャンプに向けて。道がないので適当に歩きやすいところを歩く。
2023年07月31日 08:41撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/31 8:41
ベースキャンプに向けて。道がないので適当に歩きやすいところを歩く。
自撮り。先頭はガイドのソナム。赤い服はパートナーの佐藤さん。
2023年07月31日 10:04撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
3
7/31 10:04
自撮り。先頭はガイドのソナム。赤い服はパートナーの佐藤さん。
ツォモリリも見えてきました。
2023年07月31日 10:11撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/31 10:11
ツォモリリも見えてきました。
分からない花。トリカブトっぽい気もする。
2023年07月31日 10:17撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/31 10:17
分からない花。トリカブトっぽい気もする。
エーデルワイスに近いやつ。
2023年07月31日 10:21撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
2
7/31 10:21
エーデルワイスに近いやつ。
これは薬草になるそうでアムチ(お医者さん)に売りつけるとガイド達は必死に集めてました笑
2023年07月31日 12:42撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
7/31 12:42
これは薬草になるそうでアムチ(お医者さん)に売りつけるとガイド達は必死に集めてました笑
ベースキャンプに到着。さすがに5300mは息苦しい。
2023年07月31日 12:45撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/31 12:45
ベースキャンプに到着。さすがに5300mは息苦しい。
でもこのツォモリリの眺めは疲れが吹っ飛びます。眺めていると1時間くらいすぐに過ぎます。
2023年07月31日 12:57撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
2
7/31 12:57
でもこのツォモリリの眺めは疲れが吹っ飛びます。眺めていると1時間くらいすぐに過ぎます。
昼飯。美味しい。
2023年07月31日 14:08撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
4
7/31 14:08
昼飯。美味しい。
サラダもGood。
2023年07月31日 14:08撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
3
7/31 14:08
サラダもGood。
太陽光は強烈なので充電もすぐに終わります。
2023年07月31日 14:48撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
2
7/31 14:48
太陽光は強烈なので充電もすぐに終わります。
菊っぽいやつ。
2023年07月31日 15:38撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/31 15:38
菊っぽいやつ。
夜はまた皆で食事。
2023年07月31日 19:21撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
7/31 19:21
夜はまた皆で食事。
美味しい。チキン🍗
2023年07月31日 19:34撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
2
7/31 19:34
美味しい。チキン🍗
月が出たので星はあまり見えず。月明かりがツォモリリの湖面に反射してまぁ美しい。
2023年07月31日 20:02撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
2
7/31 20:02
月が出たので星はあまり見えず。月明かりがツォモリリの湖面に反射してまぁ美しい。
2日目 昨日より天気がいい。今日は予定何もなしの高度順応日。
2023年08月01日 05:49撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
8/1 5:49
2日目 昨日より天気がいい。今日は予定何もなしの高度順応日。
まあまあだな。少し頭痛。
2023年08月01日 06:26撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
8/1 6:26
まあまあだな。少し頭痛。
順応のためにすこしだけ散歩。5700mくらいまで。
2023年08月01日 10:06撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
2
8/1 10:06
順応のためにすこしだけ散歩。5700mくらいまで。
絶景だなー。
2023年08月01日 10:08撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
3
8/1 10:08
絶景だなー。
キャンプに戻って昼食。
2023年08月01日 12:25撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
4
8/1 12:25
キャンプに戻って昼食。
午後からツォモリリがますます絶景に。
2023年08月01日 15:36撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
4
8/1 15:36
午後からツォモリリがますます絶景に。
すごい。完璧に湖面に写りこんでる。
2023年08月01日 15:49撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
3
8/1 15:49
すごい。完璧に湖面に写りこんでる。
わー。
2023年08月01日 15:59撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
3
8/1 15:59
わー。
言葉がない。この美しさはとても伝えられない!
2023年08月01日 17:17撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
4
8/1 17:17
言葉がない。この美しさはとても伝えられない!
夕刻のメントクカングリ。明日は山頂まで行けるだろうか。不安は募る。
2023年08月01日 17:20撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
2
8/1 17:20
夕刻のメントクカングリ。明日は山頂まで行けるだろうか。不安は募る。
3日目 暗いうちからアタック開始。ようやく日が登ってきた。
2023年08月02日 05:37撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
2
8/2 5:37
3日目 暗いうちからアタック開始。ようやく日が登ってきた。
日の出。ツォモリリの向こう側から。
2023年08月02日 05:37撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
8/2 5:37
日の出。ツォモリリの向こう側から。
染まる山肌。
2023年08月02日 05:38撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
8/2 5:38
染まる山肌。
さてこれからが本番!
2023年08月02日 06:11撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
8/2 6:11
さてこれからが本番!
ソナムと佐藤さん。
2023年08月02日 06:11撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
8/2 6:11
ソナムと佐藤さん。
私も頑張りまっせ!
2023年08月02日 06:15撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
3
8/2 6:15
私も頑張りまっせ!
雪の世界になってきた。
2023年08月02日 06:35撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
2
8/2 6:35
雪の世界になってきた。
クランポン装着。
2023年08月02日 06:46撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
8/2 6:46
クランポン装着。
結構急なのです。何より息が苦しくてたまらん。
2023年08月02日 06:56撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
3
8/2 6:56
結構急なのです。何より息が苦しくてたまらん。
着いたよ、山頂。6200mだー。
2023年08月02日 07:30撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
6
8/2 7:30
着いたよ、山頂。6200mだー。
やったー!人生最高標高をアップデート。
2023年08月02日 07:31撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
6
8/2 7:31
やったー!人生最高標高をアップデート。
ソナムは何故かヤクルトを持ってきてくれた。6200mでまさかヤクルト飲むとは思わなかった笑。
2023年08月02日 07:32撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
4
8/2 7:32
ソナムは何故かヤクルトを持ってきてくれた。6200mでまさかヤクルト飲むとは思わなかった笑。
ザンスカールの山々。次にラダック来る時はあっちに行きたい。
2023年08月02日 07:47撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
4
8/2 7:47
ザンスカールの山々。次にラダック来る時はあっちに行きたい。
ご機嫌。
2023年08月02日 07:50撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
5
8/2 7:50
ご機嫌。
綺麗だなー、ため息でる。
2023年08月02日 08:26撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
5
8/2 8:26
綺麗だなー、ため息でる。
あっという間に下山。結構危なかった。安全なところまで降りてホッ。
2023年08月02日 09:34撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
3
8/2 9:34
あっという間に下山。結構危なかった。安全なところまで降りてホッ。
ベースキャンプではヤンベルが食事作って待っていてくれた。ありがと〜
2023年08月02日 13:08撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
3
8/2 13:08
ベースキャンプではヤンベルが食事作って待っていてくれた。ありがと〜
いやー素晴らしいアタックだった。高山病も酷くならなくて良かった。
2023年08月03日 06:20撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
2
8/3 6:20
いやー素晴らしいアタックだった。高山病も酷くならなくて良かった。
4日目 馬も登ってきた。名残惜しいけど下山するよ。
2023年08月03日 07:36撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
3
8/3 7:36
4日目 馬も登ってきた。名残惜しいけど下山するよ。
コザクラだな。綺麗だ。
2023年08月03日 08:00撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
4
8/3 8:00
コザクラだな。綺麗だ。
ツォモリリに向けての贅沢な下山。
2023年08月03日 08:19撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
3
8/3 8:19
ツォモリリに向けての贅沢な下山。
シオガマだ。小さいけど鮮烈に赤い!
2023年08月03日 08:21撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
2
8/3 8:21
シオガマだ。小さいけど鮮烈に赤い!
これはリンドウだ。日本の山の花と似ているものも多いね。
2023年08月03日 08:24撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
2
8/3 8:24
これはリンドウだ。日本の山の花と似ているものも多いね。
コルゾックの村に向けて直接下る。
2023年08月03日 09:13撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
8/3 9:13
コルゾックの村に向けて直接下る。
だいぶ近づいてきた。
2023年08月03日 09:28撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
2
8/3 9:28
だいぶ近づいてきた。
登っていくパーティ。頑張ってねー。
2023年08月03日 09:43撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
2
8/3 9:43
登っていくパーティ。頑張ってねー。
パシュミナ山羊に遭遇。最高級の毛糸が取れます。マフラーは東京で買うと10万円以上するらしい。
2023年08月03日 09:52撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
3
8/3 9:52
パシュミナ山羊に遭遇。最高級の毛糸が取れます。マフラーは東京で買うと10万円以上するらしい。
コルゾックの村外れにキャンプ。村までも歩いて5分。
2023年08月03日 10:45撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
8/3 10:45
コルゾックの村外れにキャンプ。村までも歩いて5分。
昼飯。
2023年08月03日 13:06撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
4
8/3 13:06
昼飯。
ツォモリリの湖畔まで。少し小高い丘があって絶景です。
2023年08月03日 13:54撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
3
8/3 13:54
ツォモリリの湖畔まで。少し小高い丘があって絶景です。
佐藤さん、コルゾックは3回目だそうで地理に詳しく助かりました。
2023年08月03日 14:00撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
2
8/3 14:00
佐藤さん、コルゾックは3回目だそうで地理に詳しく助かりました。
ベースキャンプは絶景だったけど、ここもなかなかです。
2023年08月03日 14:02撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
3
8/3 14:02
ベースキャンプは絶景だったけど、ここもなかなかです。
やはり景色が写りこみます。めっちゃ綺麗だ。
2023年08月03日 14:10撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
6
8/3 14:10
やはり景色が写りこみます。めっちゃ綺麗だ。
ケルンがいっぱい。
2023年08月03日 14:37撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
2
8/3 14:37
ケルンがいっぱい。
チョルテンも。昔はこんなのなかったそうです。
2023年08月03日 14:39撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
2
8/3 14:39
チョルテンも。昔はこんなのなかったそうです。
コルゾックの村に戻ります。
2023年08月03日 14:58撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
8/3 14:58
コルゾックの村に戻ります。
驚いたのは、コルゾック・ゴンパでツェチュのようなイベントをやっていました。こんな小さな村にお坊さんと参じた村民が多数。
人を拒絶するか思えるほどの自然の中でこれほど強固な宗教の営みがあることに私は激しくショックを受けました。
2023年08月03日 15:29撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
2
8/3 15:29
驚いたのは、コルゾック・ゴンパでツェチュのようなイベントをやっていました。こんな小さな村にお坊さんと参じた村民が多数。
人を拒絶するか思えるほどの自然の中でこれほど強固な宗教の営みがあることに私は激しくショックを受けました。
宗教とは凄いものです。ここで受けた感銘は一生忘れないと思います。
2023年08月03日 15:29撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
2
8/3 15:29
宗教とは凄いものです。ここで受けた感銘は一生忘れないと思います。
登山を終え最終日。一路ストックに向けて帰りました。
2023年08月04日 14:02撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
1
8/4 14:02
登山を終え最終日。一路ストックに向けて帰りました。
ストックのにゃむしゃんに無事帰着。美味しい食事が待っているのである。
2023年08月05日 08:38撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
2
8/5 8:38
ストックのにゃむしゃんに無事帰着。美味しい食事が待っているのである。
落ち着くんやむしゃんの居間。11年前より快適にリノベされましたが、旅人へのもてなしは変わりません。
2023年08月05日 10:52撮影 by  OPPO A5 2020, OPPO
3
8/5 10:52
落ち着くんやむしゃんの居間。11年前より快適にリノベされましたが、旅人へのもてなしは変わりません。
ここからはガイドのソナムと悦子さん、佐藤さんから頂いた写真。メントクカングリ山頂で。
3
ここからはガイドのソナムと悦子さん、佐藤さんから頂いた写真。メントクカングリ山頂で。
孤独に登っている私。
2
孤独に登っている私。
ツォモリリをぼーっと眺める。
4
ツォモリリをぼーっと眺める。
佐藤さんと。
6000mを超えてるけど…結構余裕に見える?
3
6000mを超えてるけど…結構余裕に見える?
ソナムとロブサンと一緒に。
1
ソナムとロブサンと一緒に。
メントクカングリをバックに。
2
メントクカングリをバックに。
にゃむしゃんでお世話になった方々。個性的な方とたくさん知り合いになれて良かった。
2
にゃむしゃんでお世話になった方々。個性的な方とたくさん知り合いになれて良かった。
山頂しょっと。
お疲れ様でした。
2
お疲れ様でした。
撮影機器:

感想


ラダックのストック村でゲストハウス「にゃむしゃん」をやっている悦子さんから、また6000峰を登りませんかとお誘いがあった。前回登ったのは11年前。
ストックカングリ6123m:
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-214490.html
注)現在は登山禁止

11年前にラダックで初めてお会いした悦子さんとワンボのご夫婦だったが、その後日本でも何度かお会いし、随分仲良くなっていた。コロナが明けていきなりハードな土地に旅行に行くのも抵抗があったので、信頼出来る友人がいるラダックは旅先として適地だった。

コロナの最中は4000m以上の高峰を全く登っておらず心配もあったが、事前にできることはやろうと、5月から富士山4回、7月には北岳でテント泊行って体を慣らした。現地ではダイアモックスは6日間服用したせいもあり、高山病は頭痛だけの軽傷で済んだ。

一緒に登った佐藤さんは今回初めてお会いした。以前ウルトラマラソンをやっていたほど屈強な方で、私がついていけるか心配だったが、結果的に無事に登ることが出来た。厳しい環境の中で6日間何事もなく楽しく過ごせたのは、明るい佐藤さんがパートナーだったことも大きい。佐藤さんはツォモリリに来るのはなんと3回目だったので、色々詳しい情報も聞けたのも良かった。

メントクカングリの登山は標高が高いのは問題だが、技術的にはそれほど本格的なものではなかった。ただ、危険度は高く、特に落石とスリップによる滑落には十分注意する必要があった。ガイドもクライアント個人のケアは必ずしも十分ではないので、自分の身は自分で守る必要がある。これは以前登ったストックカングリとは大きく違うポイントだった。

登山目的の旅行だったが、結果的はツォモリリの湖の美しさに終始心を奪われていた。ベースキャンプの5300mから見下ろすツォモリリは本当に美しく、ここに来ただけでもういい!と思える場所だった。さらに、麓のコルゾック村のゴンパで僧侶や村民たちのツェチュのようなイベントにも立ち会うことができたのも貴重な体験だった。

人を拒絶するかにも見える厳しい環境の中で、よくもこれだけの文化の火を絶やさず、人々は生活を繋いできたものだ。ツォモリリの旅は景色の美しさのみならず、人々の営みも想像を超えた驚きに満ちたものだった。

ーーーーーーーーーーーーーー

7/30 ◆ツォモリリまでの移動日
ラダックに入って3日目。昨日は4100mのトントンラまでハイキングに行き、高度順応はだいたい上手くいっている。果たして高山病を克服して6200のメントクカングリの山頂に立てるだろうか? 不安はあるがここまで来たらもう行くしかない。
ストック村のにゃむしゃんを8:30に出発。クライアントは私と佐藤さん、ガイドのソナム、コックのロブサン、アシスタントのヤンベルの合計5人、ドライバーを合わせて6人全員がジープに乗り込んで出発。ソナム、ロブサン、ヤンベルの3人は皆ザンスカールに住んでいるそう。これから向かうツォモリリとは真逆の方だ。ツォモリリまでは230キロくらい。6時間くらいかかる。
途中、チュマタンという所で休憩。ここは温泉があり湧き出しているところも見られる。食事に入ったレストランで、なんと佐藤さんの友人のインド人の方と遭遇。なんという奇跡。驚いた。
ツォモリリは標高4500mにある湖。同じような景色の湖では近所にパンゴンツォもあり、こちらはインド映画「きっとうまくいく」のラストシーンで有名になった。佐藤さんはツォモリリの方が好きだと仰っていた。
今日は湖には立ち寄らず、湖畔にあるコルゾック村を通り過ぎ、コルゾックプーという谷に入る。一段上がると草原の高台が開け、絶好のキャンプ地が広がっていた。ところどころに小さな小川が流れていて美しい場所だ。ここはヤクや羊の放牧の場所でもある。荷物を下ろし、ジープは帰って行った。明日から4日間、化石燃料動力なしの生活が始まる。

ーーー

7/31 ◆コルゾックプー4600m〜ベースキャンプ5300m
今日の工程は短いのでゆっくり出発。いきなり道がないので適当に登っていく。この辺りは放牧できるぎりぎりの標高である。踏み跡も薄く、ルートファインディングも適当だが、地形は温和で安全なので問題ない。高台に登ると今回目指すメントクカングリ6200mとツォモリリが見えてきた。ツォモリリの美しさに目は釘付けだった。
ベースキャンプは4時間ほどで到着。素晴らしい場所で一目で気に入った。ツォモリリより800m以上も上であるが、足元すぐ下に広がっている。座って景色を眺めているとあっという間に時間が過ぎる。景色を見ていると遠近感が狂ってしまい、頭がおかしくなりそうだった。
そのように景色をぼーっと眺めて午後を過ごした。その間、ガイド達は薬草やお祈りに使う香草を取りにあちこち歩き回っていた。薬草はアムチに高く売れるらしく、目の色を変えて探していた。
夜は満月に近い月がでた。真夜中でもライトは不要。おかげで星はあまり見えなかったがツォモリリの湖面に映る月明かりがとても美しかった。

ーーー

8/1 ◆ベースキャンプで高度順応
この日は高山病の症状が1番出る日だろうと警戒していた。ダイアモックスは三日前から服用中。朝起きると頭痛がひどいが、食欲はあり吐き気もない。想定内だったので少し安心だった。
問題なく歩ける体調なので、9時半から散歩に出ることにした。危ないかもしれないので、一応ソナムについてきてもらう。氷河の末端の5700m位まで登り、戻ってきたが、斜面は急で崩れやすい大岩が多くベースキャンプまでの牧歌的なルートとは違っていた。明日は暗い中で安全なルートを取らなくてはならない。不安はあるがソナムが上手くリードしてくれるだろう。
午後からは頭痛も少し良化した。昨晩あまり寝られなかったので少し昼寝もするが、テントの中は日差しで激暑である。やはり熟睡はできない。5300mでは致し方ないだろう。

ーーー

8/2 ◆ベースキャンプ5300m〜メントクカングリ6200m〜ベースキャンプ5300m
3時半出発。ソナムと私と佐藤さん、そしてコックのロブサンも同行する。ヤンベルは1人で留守番だ。月は山陰に入ったのでそれほど明るくない。ライトをつけて出発する。昨日登った氷河の末端までは崩れやすい岩に十分注意がいったが順調に到着した。
氷河の末端で東陵に取り付くが、稜線ジャストは岩が険しすぎて登れない。尾根の北側の氷河登るか南側のガレを巻くかだが、ソナムのルート取りは南側のガレがメインだった。ガレはロープを使わなくて良いのでスピードはとても早い。ただ小石がまぶしてある岩の道は滑りやすいので十分注意がいる。ところどころ残雪もあるので油断ならない。そして感動の日の出。山頂の稜線もだいぶ近くなった。
山頂直下で尾根の北側にスイッチしクランポンを装着。ここで先行していたスイスパーティを抜かした。彼らはアンザイレンでずっと氷河を登ってきていた。時間はとてもかかっていたが安全確実なシステムだ。
山頂は驚くほど静かだった。ただツォモリリが眼下に美しく横たわっているだけだった。湖を挟んで東にはルーサルカングリ。この山は6600m以上ある。簡単に登れそうだが、中国との国境が近いので軍事的な理由で登山はできない。西にはザンスカールの山々も見えた。かなり遠くだが、魅力的な稜線だった。ガイド達がザンスカール出身だということもあり、私は今回の旅行でザンスカールにとても興味を持った。山々を見ながら、次回はあっちだ!と密かな決意をしたのだった。
下山はあっという間だったが、途中小さな雪渓でソナムがスリップして危ない場面があった。落石も怖いので気が気ではなかった。尾根の南側を巻くルートは安全確保が難しいとつくづく思った。
ベースキャンプではヤンベルがご飯を作って待っていてくれた。無事に下山し脱力して思いっきりリラックスした。午後も昨日と同じように、ただツォモリリを眺めて過ごした。

8/3 ◆ベースキャンプ5300m〜コルゾック4500m
昨晩ダイアモックスを飲むのをやめたらこの日の朝はひどい頭痛で参った。もう下山だと油断していたが、やはり5000以上の睡眠は油断ならない。ガイド達ザンスカーリーも頭痛であまり眠れないと言っていた。地元民でも辛いんだから、軟弱日本人はダメで当たり前だろう。でも佐藤さんはなんともないらしい。ダイアモックスも飲んでいないのに、スゴすぎる。
ツォモリリを見ながら贅沢な下りであっという間にコルゾック村まで降りてきた。村から徒歩5分の川沿いにキャンプを張り最後の夜を過ごす。時間は潤沢にあるので、佐藤さんオススメのビューポイントでツォモリリを眺めた。ベースキャンプもよかったが、湖面そばで眺めるのもまた良しだった。
そのあと、村のコルゾックゴンパを見学したが、何かのイベントをやっていて大勢の人が集まっていた。たくさんのお坊さんが集まりお経をあげていた。先程まで人っ子一人いない大自然に身を置いていたのに、この変わりようには驚きだった。お寺の裏山が6000峰。ラダックの驚きはどんな辺鄙な場所でも必ずお寺があり、人々が集っていることである。このように宗教や文化的なものを大切にして何百年と厳しい土地で命を繋いできたのだ。
夕食ではロブサンが登頂お祝いのケーキを焼いてくれた。ロブサンは料理が本当に上手でケーキも美味しかった。標高も4000m台になったため、この晩は思いっきり熟睡出来た。

---

8/4 ◆ストック村にゃむしゃんまでの移動日
この日は移動するだけ。早くにゃむしゃんの皆さんに会って、美味しい料理を食べながら登山を報告したい。一目散にストックまで帰ってきた。
UTカングリから無事に戻ってきた方々と楽しく飲み食いしながら夜は更けていった(ラダックに入ってから初めてビール解禁!)。にゃむしゃんはいつでも旅人を暖かく迎えてくれる。明日はもう日本に向けて出発しなければならない。残念ではあるが、日本から遠く離れたラダックにこのような「巣」のような場所があるのは本当にありがたいことだと改めて思った。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:803人

コメント

triglabさん、4日間お疲れ様でした‼️。
海外の山は、なかなか馴染みがないのですが、天国のような景色と共に興味深く拝見いたしました。
淡々と山を楽しんでいらっしゃるtriglabさんのレコからは、いつも刺激をいただいています😊。ありがとうございます。
2023/8/21 0:07
taromiiさん

コメントありがとうございます。

ラダックは標高が高いことを除けば、難易度は低い山が多いです。ラダックは治安がよく、人も穏やかで、生活風土もエコで興味深いです。旅行先にするにしても、そして旅行ついでに山に登るにしてもとても良い行き先だと思います。

機会がありましたら是非…。
2023/8/21 17:08
一番の驚きはオキシメーターが75%で「まずまず」のコメントでした‼︎平地で75%なんて見たら死んでしまうわ!と大慌てしますが高山ではこうなるんですね。。初めて知りました。

素晴らしい景色なんですね‼︎
ベースキャンプ地を最終目的地にして行ってみたくなる場所です(´∀`*)
2023/8/21 11:40
cathy750さん

オキシメーター、4000m以上では70台は普通で、私は60台になることもしばしばです。60台の時はだいたい頭痛と吐き気で辛くなります。今回は70までは下がりましたが、なんとか平気でした。コロナの時は95を切ったらヤバいとかテレビで言ってましたが、何言ってんの?と思ってました😂

5000m以上で寝るのは地元民でも辛いと言ってました。でもそれを補って余りある風景でした。近頃景色を見てもあまり感動しなくなっていたのですが、今回は飽きる暇がなかったです。

ラダックも本当に色々な場所があり、感銘を受けること間違いなしですよ。次はザンスカールに行きたいと思っています。
2023/8/21 17:15
いいねいいね
1
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら