記録ID: 5876852
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ハイキング
甲信越
急登に次ぐ急登の南アルプス・笹山(黒河内岳)ダイレクト尾根を奈良田から往復
2023年08月27日(日) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 1,932m
- 下り
- 1,937m
コースタイム
駐車場4:50→登山口5:00→水場分岐6:40→2256m地点8:20→笹山南峰9:55→10:00笹山北峰10:20→笹山南峰10:25→2256m地点11:15→水場分岐12:10→登山口13:10→駐車場13:20 【歩行時間:8時間10分】
天候 | ☀晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
●奈良田駐車場(第一駐車場) 奈良田トンネルを抜けて西山ダム脇の広河原行バス停留所前を過ぎるとそのすぐ先、且つ、奈良田温泉郷の500m手前に「この先に駐車場はありません」「駐車場入口」の看板が出されています。ここは早川町が管理しており、24時間利用可能で無料で利用できます。駐車可能台数はざっと80台程度でしょうか。日曜の午前4時半で満車でした。 駐車場内に仮設トイレが設置されていますが、流しには「消毒されていません」と表示されており、飲用には適さない様子です。 なお、周辺に商店は無く、中富ICからはコンビニも見かけませんでした。 ●公共交通機関 JR身延線身延駅からは、奈良田温泉までを結ぶ「はやかわ乗合バス」が運行されています。時刻表や運賃は以下のリンク先を参照してください。 https://www.town.hayakawa.yamanashi.jp/people/taffic.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
南アルプスの白峰三山(北岳、間ノ岳、農鳥岳)から南に派生している稜線は、農鳥岳の南にある広河内岳から山伏までを「白峰南嶺(しらねなんれい)」と言いますが、今回登った笹山(黒河内岳)は、南嶺の北側に位置する双耳峰で北峰の標高は2733m。日本百高山に含まれ、山梨百名山にも選ばれています。 今回は、日帰りで登山をするには、ほぼ唯一のルートである、笹山ダイレクト尾根を奈良田温泉から往復しています。 ●駐車場〜登山口〜水場分岐〜2256m地点 駐車場(標高825m)からは奈良田温泉郷方面に進み、奈良田湖に架かる塩見橋を渡ります。渡橋後は左手に湖沿いの管理道路を歩き、標識に従って右折していくと広場になっている場所が登山口です。 急斜面に付けられた九十九折の道を登り、発電所上部の水槽脇を抜けると尾根に取付きます。歩き始めは勾配はまずまずの登り。馬酔木の森を抜けて、上の段に上がって暫くは平坦な道を歩くと次の登りが始まって・・・を繰り返していきます。 水場分岐から30分余登るとガレに差し掛かり、北側(右側)の眺望を楽しむことができます。ひと登りすると2256m地点に到着します。 ●2256m地点〜笹山南峰〜笹山北峰 2256m地点の先はシラビソの森で、足元には苔が生えて目を楽しませてくれます。木々の間を縫うように進むと、その先からは尾根の勾配が増し、急登の連続です。ようやく小ピークに登ると次のピークが見えてきて・・・を繰り返していきます。 南峰(標高2717.6m)は広場になっていますが樹木に囲まれて眺望はありません。5分も歩くと笹山最高峰の北峰に到着しますが、こちらは打って変わって眺望は雄大。塩見岳、蝙蝠岳、荒川岳。天気が良ければ更に南の山々が見え、北は南嶺縦走路上にある白河内岳の肩に北岳が頭を出していました。富士山も見えるはずですが、本日は雲が多くてノービューでした。 ●全体的に 登山道はよく踏まれている様子でした。標識こそ少ないもののピンテは豊富。迷い込みのありそうな箇所にはガイドロープが渡されています。前日の雨で道は湿っており、下りでは木の根がとても滑りました。 山頂に至るまで樹林帯を歩きますので変化に乏しくて単調。最後の最後に南アルプスの大展望というご褒美を受け取ることができます。 駐車場は満車でしたが、本日、笹山に登ったのは5人。他に山頂近くで下ってきた2人とすれ違いました。歩く人が少ない山です。 水場の様子は未確認です。トイレは駐車場にある仮設のみ。小屋はありません。私のau携帯は、尾根の上部で時折電波が入る程度でした。 |
その他周辺情報 | ●奈良田温泉郷 西山ダムのある奈良田湖畔にある温泉地で、白峰三山や南嶺登山の起点になっています。1953年(昭和28年)に西山ダムができた際に、奈良田集落はダム湖(奈良田湖)の底に沈んだものの、1978年(昭和53年)に地下212m地点で温泉が湧出し、町営「奈良田の里温泉」が開業。1997年(平成9年)には、白根屋駐車場付近でも温泉掘削が行なわれ、地下500mで湧出。日々に7色以上の泉色が出たため「七不思議の湯」として開湯したとのこと。深度が異なるからか、前者は「ナトリウム塩化物炭酸水素塩泉」、後者は「硫黄泉ナトリウム塩化物泉」と泉質も違うそうです。 奈良田の里温泉の食事処(こんぼうす)では、鹿料理、虹ます塩焼き、手作り刺身こんにゃく、ほうとう等をいただくことができます。 https://www.hayakawa-zaidan.net/ ●七不思議の湯白根館 後継者難なのか、2020年(令和2年2月末)で宿泊業務を終え、今は日帰り入浴のみ受け付けています。大人1000円。営業時間は、平日10時30分〜16時30分(15時30分受付〆)、土日祝日は10時30分〜17時(16時30分受付〆)、木曜定休ですがその他にも休業日があるようです。 http://nukuyu.com/shiranekan/ |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
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感想
8月上旬に赤石岳避難小屋と千枚小屋を予約して、赤石岳、荒川岳に登る予定だったのですが、台風の接近で9月上旬に延期することとなりました。私は「南アルプスの南」を計画すると、決まってアクセス道路が通行止めになったり、台風が接近したりで、なかなか思うとおりの山行ができないのです。
前回の唐松岳登山の後、先週末には赤石岳に備えて体を慣しておくために、笹山に登ろうと思っていたのですが、どうにも疲れが溜まっていて標高差2000mに迫る笹山登山は気が進みませんでした。天気予報も良くありませんでしたね。甲信地方は山間部の発雷確率が90%以上で、実際、先週末の南アルプスは雷が酷かったそう。ようやく今週、笹山へ向かうこととしたものです。
奈良田から笹山へ続くダイレクト尾根は、昔は道もろくに付いていなかったそうですが、山梨百名山に選ばれて歩く人が増えたのだとか。道は急登の連続で、私は体を慣すどころか、登り切るだけで疲れてしまい、次回に疲れを残さないよう白河内岳への縦走は早々に諦めて、そそくさと下山してまいりました。さすが山梨百名山の登頂難関四天王。ここから更に広河内岳までを縦走し、日帰りで急勾配の大門沢を下る人がいるんですから大したものですなぁ・・・。
それにしても、異常な猛暑が続いています。日本の今夏の平均気温は、1898年の観測開始後最も高温なんだとか。本当に地球温暖化を通り越し、地球沸騰化に突入した感がありますね。
さて、家でクーラーつけて疲れを癒やし、次回に備えたいと思います。ではまた。
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