忖度...接待富士登山...



- GPS
- 14:25
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 2,286m
- 下り
- 2,281m
コースタイム
- 山行
- 12:37
- 休憩
- 1:49
- 合計
- 14:26
天候 | 雨のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
8月下旬...昨年の富士山初登頂に味をしめた次男から「富士山は行かないの...」と遠回しに接待登山の要求が有った。
計画、装備、準備...ほぼ私がすることになる...接待登山である...
こんな事やってるから子供が馬鹿になるのだが、この歳になったらもう治しようが無いと諦めている...
自分は7月上旬に初登頂したので、別に行かなくても良かったのだが、忖度して登山の計画をしてしまった...と書いておくが、子供が行きたいと言っているので仕方なく富士山へ...という体にしておけば、カミさんからの風当たりもだいぶ弱くなるのだ...(8月下旬に寸又峡に行ったばかりなので...)
7月は吉田ルート...
今の時期は御殿場ルートを除いてマイカー規制が実施されている。
弾丸は絶対無理なので、一番ハードルが高いと言われているが、消去法で御殿場ルートになった。
子供の休みが、9/7、8、9、10...
10日は翌日仕事なのでNG。
運悪く台風が関東に接近していた...
最悪お流れ〜と思っていたのだが、なんとなく行けそうな感じ...
駄目だったら引き返そう...という事で、決行日は9月9日、閉山日前日になった。
雨の中央高速を走り、前日の夕方御殿場口の駐車場に着いた。
この時点で駐車場に停まっていた車は5〜6台だった。
台風が過ぎ去り一時的に天気が良くなり青空も見えた...
東側に御殿場と思われれる街も見えた...
コレなら明日は大丈夫かも...
しかしコレはぬか喜びだったのだ...
天気予報を何種類か見たが、時間の経過とともにコロコロ変わる...
夜になると本格的に雨が降ってきた。
3時起床、4時過ぎに駐車場を出発した。
雨は降っていなかったが、朝イチで確認した天気予報によると、午前9時ころまでは雨予報だ...
9月も上旬、夜明けも随分と遅くなった。
薄明が始まる時間帯になっても雲のせいか、なかなか明るくなってこない...
出発点が吉田口と比較して1000m近く低く、健脚向きと言われているようだが、自分の場合は吉田口の岩場より、このダラダラした火山灰の登りのほうが楽だ。
薄明るくなり、寄生火山の影らしきものが見えてきた。
台風一過で良い天気になってくれれば良かったのだが、霧雨...時々弱い雨...風はちょっと強め...
かっぱを着るほどでもなかったのだが、撥水処理したソフトシェルに雨が染み込んで来た...
次郎坊を過ぎてからだろうか、バチバチ音がする程の本格的な雨になってしまい仕方なくカッパを着た。
濡れた火山灰は流動的になり、乾いている時より力を奪われる...
ただひたすら耐えるのみ...
天気予報どおり、8時半近くになると青空が見えるようになった。
風は結構強く吹いている。
七合目を過ぎ、わらじ館でトイレを借りた...明日が店じまいなので仮設のトイレなのか、工事現場に有るような、ポリタンクに便器が付いたタイプで、囲いも波板で作った簡易なもの...ザックを背負っていると扉が閉まらない...
300円也...
このわらじ館に着く前から上方で「○○さん、頑張って〜!」という女性の声援が聞こえていた。
「何なんだろう?」山小屋でゲーム大会か何かやっていて、それの声援なのかな...と思っていたのだ。(そんな事やる訳無い...と思いつつも...)
わらじ館を過ぎ、砂走館(休業)に...
小屋の前に人だかりが出来ている...
女性の声援はそこからのものだった。
近づくと人らしきものが地べたに寝ている...
ここまで来ても、心肺蘇生の訓練なのでは...と思っていたのだ。
横たわっていたのは男性...
心臓マッサージを受けている...
平和ボケしている自分は、眼の前で起きていることがすぐに理解できなかった...
AEDの音声ガイダンスが虚しく響いていた...
刹那、色々なことを考えた...
このまま通り過ぎて良いのか?
何か出来ることは無いか?
自分には何も出来ない...
ここに残っても邪魔になるだけだ...
申し訳ない気持ちで横を通り過ぎた...
天気は良くなったが風は強かった...7月程ではないが、体の向きによってはザックが煽られる。
頂上と思われる場所が見えるのだが遠い...
よく見えすぎて精神的に疲れる...
下山してくる人がゴール地点を教えてくれた...「あの真ん中のくぼんでいるあたりが頂上です。」と...
下から見ると左右にもっと高い場所が有る...あれは一体何なのか?
巨大な溶岩の壁のようなものが...
御殿場ルートは崩壊地の中に作ったルート...そんな感じがした。
まだ上が有りそうな感じを残しながら頂上に到着した。
7月には悪天候で見られなかった火口がキレイに見えた。
前回3,776m地点に立てなかったので、チョットしたリベンジの気持ちも有ったのだが、急坂と並んでいる人数を見てすぐに諦めた...
3,776mは人が少ない時にしよう...(何時になるかわからないが...)
前回同様、頂上で缶コーラを飲んだ。
今回は250ml...気圧のせいか、ゲップが出て全部飲むのは非常に苦しかった。
(バリウム飲むときの発泡剤のような感じ。)
1時間半ほど頂上に滞在し、下山した。
アプリによると登山口まで3時間...18時頃になる...
大砂走りまでがすごく長く感じた...
大砂走りの火山灰はフカフカで膝に衝撃が無い。
つま先から着地するのではなく踵から着地してガンガン下れる。
次郎坊で外人さんが右に行くか左に行くかで迷っていた。
あたりは薄暗くなっている...これから登るのか?
親切心から道を教えてあげた。
交差点から2〜30mほど下って...「アレッ、待てよ」...と、スマホの地図を確認した...
疲労と長い下りで自分がどっちから来たのか分からなくなっていたようで、下山道の方を教えてしまった。
「ヤバい!」...
「Sorry! Mistake!」、「Left is Wrong Way!」と大声で叫んだ!
「了解」と手を上げて右側の登山道の方に移動してくれた...
本当にヤバかった...とんでもない事をするところだった...反省...
登山口の鳥居に着いた時は、すっかり暗くなっていた...
須走、富士宮も登ってみたいと思うのだが、自分の場合は車で来て、前日車中泊...でないと無理なので、来年以降、開山日とマイカー規制開始日(閉山日とマイカー規制終了日)が同じになってしまうと諦めなくてはいけなくなるかも知れない...
開山日とマイカー規制開始日(閉山日とマイカー規制終了日)が同じになってしまったら、その時はまた考えよう...
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