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Yamareco

記録ID: 5921992
全員に公開
沢登り
谷川・武尊

白毛門沢 右俣 (タラタラのセン登攀)

2023年09月10日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
10:43
距離
6.4km
登り
1,034m
下り
1,027m

コースタイム

日帰り
山行
9:49
休憩
0:54
合計
10:43
6:29
6:29
9
6:38
6:38
109
白毛門沢出合
8:27
8:27
99
タラタラのセン滝下
10:06
10:06
67
タラタラのセン滝上
11:13
11:13
103
二俣
12:56
13:42
57
14:39
14:45
110
16:35
16:37
4
16:41
ゴール地点
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2023年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
白毛門登山口駐車場より (無料)
コース状況/
危険箇所等
・水量: 少なめ
・他パーティ: 沢内で2PT(3人,2人)
・参考遡行図: 「新版 東京起点 沢登りルート100」P.222-223 (初級/1級上/Ⅲ)
・携帯電波: docomoはほぼずっと圏内
・ソール: CL/SL共にラバーソール
・登山届: 土合駅にて (帰りに気付いたが白毛門登山口にもポストあり)

台風13号の影響を鑑みて、泊まり予定の沢を日帰りでお手軽な沢に転身してこちらへ。
CL/SL共に一度も来たことなかったのでスタンダードな右俣を選択。とはいえ、我々のメインディッシュは大滝「タラタラのセン」の登攀。

降水量などは事前に調べていたので、台風の影響がほぼない状態なのは分かってはいたが、東黒沢に入渓してすぐに水量の少なさに気付ける状態。水量が少ないと水流際などのヌメリが強いので、足元は少し気を遣ったが、特にラバーソールで問題なく遡行できた。

危険に感じたところなどは特に無し。頂上直下Co.1500らへんからは水流がなくなり、暑い日差しとの真っ向勝負となり辛い。登攀慣れしていれば特に難しいところや高度感もない。

■大滝「タラタラのセン」登攀
良く登られているようで、残置ハーケンや残置ロープスリングなどは豊富だが、古いものが多く腐っているものも多いので信用できない。
最近は水流からかなり離れた左側のバンドを登るパーティが多いようだが、それなら右岸の巻き道行くのとほとんど変わらなくて面白くないので、水流左の凹角クラックから登った(ラインは写真にて)。リードはCL。
途中にテラスがあり、そこでピッチを切って2ピッチで登るパーティが多い(30mロープ)ようだが、今回は1ピッチで登るつもりで50mロープ1ピッチで登った。落口右岸の太めの灌木2本ほどで支点構築。ロープアップ前でロープは30mほど出ていた。
核心は下部、凹角までの取付き及びテラスに出るまでの凹角処理となった。我々の体感ではⅣ程度。このラインにも古い残置ハーケンやスリングは豊富だが腐っているものばかりで信用できず、核心では自前のハーケンとカムでランニングをとった。凹角処理の核心はフットホールドがなくなるため、リードがムーブに悩み、残置に自前のスリングをかけフットA0でムーブを探った。その後、ムーブが見つかるとA0はいらず、フリーで突破できた。
テラス上はスラブ面にあがるところが少し被っているがホールド豊富で全く問題なく、そのあとは高度感はあるものの、非常に簡単なスラブで落口まであがれる。ここではランニングとらず落口まで上がってしまった。
リードがムーブ解析にだいぶ時間がかかった(登攀だけで約45分)こともあり、準備片付け含め1時間半ほどの登攀時間となった。
※テラスにブラックダイヤモンドのダイニーマスリング120cm(青色)をフォローが登攀中に落としてきたようです(気付いたのはだいぶ後、落とした場所はヘルメットにつけたGoPro動画より確認)。まだ使えると思うのでどなたか拾ったら再利用されてください
その他周辺情報 ラストコンビニ: セブンイレブン 群馬みなかみ町店
下山後温泉: 湯の陣 (1,200円/人、手ぬぐい付き)
白毛門登山口駐車場に着く前に土合駅に寄り登山届提出
2023年09月10日 05:25撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 5:25
白毛門登山口駐車場に着く前に土合駅に寄り登山届提出
白毛門登山口駐車場
2023年09月10日 05:31撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
9/10 5:31
白毛門登山口駐車場
左が登山道(至・鉄橋)だがここで右に行くと東黒沢の堰堤上に綺麗に入渓できる
2023年09月10日 05:59撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
9/10 5:59
左が登山道(至・鉄橋)だがここで右に行くと東黒沢の堰堤上に綺麗に入渓できる
東黒沢入渓直後、まだ少し暗い
2023年09月10日 06:16撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
9/10 6:16
東黒沢入渓直後、まだ少し暗い
前PTの足跡がある
2023年09月10日 06:18撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 6:18
前PTの足跡がある
ハナゲノ滝(水流直登)
2023年09月10日 06:25撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
9/10 6:25
ハナゲノ滝(水流直登)
ようやく青空がでてきた
2023年09月10日 06:36撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
9/10 6:36
ようやく青空がでてきた
東黒沢の大岩横を登っていく
2023年09月10日 06:36撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 6:36
東黒沢の大岩横を登っていく
白毛門沢出合。←白毛門沢/東黒沢→
2023年09月10日 06:38撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
9/10 6:38
白毛門沢出合。←白毛門沢/東黒沢→
白毛門沢入ってすぐは流木で詰まっているところを避けながらの遡行になる
2023年09月10日 06:42撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 6:42
白毛門沢入ってすぐは流木で詰まっているところを避けながらの遡行になる
流木多い、渓相はかなり残念
2023年09月10日 06:49撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 6:49
流木多い、渓相はかなり残念
流木多……
2023年09月10日 07:05撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 7:05
流木多……
トイ状2x3m。ツッパリで水流を登った
2023年09月10日 07:07撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
9/10 7:07
トイ状2x3m。ツッパリで水流を登った
2x3m。釜をヘツって奥のスラブに取り付いて
2023年09月10日 07:11撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 7:11
2x3m。釜をヘツって奥のスラブに取り付いて
2023年09月10日 07:19撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 7:19
お邪魔しまーす
2023年09月10日 07:21撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 7:21
お邪魔しまーす
トイ状4x8m。右テラスから
2023年09月10日 07:25撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
9/10 7:25
トイ状4x8m。右テラスから
2段ナメ滝。水流をフリクションで
2023年09月10日 07:34撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 7:34
2段ナメ滝。水流をフリクションで
滑り台状6x10m。簡単に右から巻けるが暑いので水流突破
2023年09月10日 07:47撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 7:47
滑り台状6x10m。簡単に右から巻けるが暑いので水流突破
15m。右壁からフリーで登った。フォローは左岸巻き道から。滝の大きさからこの滝を「タラタラのセン」と勘違いしている記録もちらほら見かける
2023年09月10日 07:56撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 7:56
15m。右壁からフリーで登った。フォローは左岸巻き道から。滝の大きさからこの滝を「タラタラのセン」と勘違いしている記録もちらほら見かける
5m。水線左から。
2023年09月10日 08:12撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 8:12
5m。水線左から。
4mぐらい。奥にタラタラのセンが見えてくる
2023年09月10日 08:20撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
9/10 8:20
4mぐらい。奥にタラタラのセンが見えてくる
タラタラのセン前衛の3m。
2023年09月10日 08:23撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 8:23
タラタラのセン前衛の3m。
タラタラのセン前衛滝から
2023年09月10日 08:23撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
9/10 8:23
タラタラのセン前衛滝から
大滝「タラタラのセン」滝下より見上げる。立派
2023年09月10日 08:29撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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9/10 8:29
大滝「タラタラのセン」滝下より見上げる。立派
タラタラのセン、ビレイ解除コール直後のロープ状況を下から
2023年09月10日 09:33撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
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9/10 9:33
タラタラのセン、ビレイ解除コール直後のロープ状況を下から
タラタラのセン滝上。リードが片付け中
2023年09月10日 09:54撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 9:54
タラタラのセン滝上。リードが片付け中
タラタラのセン登攀ライン
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タラタラのセン登攀ライン
大ナメ滝前衛の5m。右から登った。その奥に広がるのが大ナメ滝20x40m
2023年09月10日 10:13撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 10:13
大ナメ滝前衛の5m。右から登った。その奥に広がるのが大ナメ滝20x40m
大ナメ滝20x40mの中腹。スラブ滝慣れしてれば割とどこでも登れるが、高度感はあるので初心者がいたらロープ出すほうが安全かも
2023年09月10日 10:17撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 10:17
大ナメ滝20x40mの中腹。スラブ滝慣れしてれば割とどこでも登れるが、高度感はあるので初心者がいたらロープ出すほうが安全かも
大ナメ滝20x40mの中腹より下流方面
2023年09月10日 10:20撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
9/10 10:20
大ナメ滝20x40mの中腹より下流方面
大ナメ滝20x40m終盤より上方。有名な巨大な奇岩が見えてくる
2023年09月10日 10:20撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 10:20
大ナメ滝20x40m終盤より上方。有名な巨大な奇岩が見えてくる
奇岩。人の顔に見える。下部が空洞になっていて右側の空洞下から登っていける。めちゃくちゃデカい
2023年09月10日 10:25撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 10:25
奇岩。人の顔に見える。下部が空洞になっていて右側の空洞下から登っていける。めちゃくちゃデカい
ヌメリが強めの小滝がいくつか。水量減ってくる
2023年09月10日 10:40撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 10:40
ヌメリが強めの小滝がいくつか。水量減ってくる
暑すぎて釜を見つけるたびにジャブジャブ浸かる
2023年09月10日 10:43撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 10:43
暑すぎて釜を見つけるたびにジャブジャブ浸かる
目指す白毛門山頂とジジ岩が見える
2023年09月10日 10:49撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 10:49
目指す白毛門山頂とジジ岩が見える
ここからナメ沢地形に変わる
2023年09月10日 11:08撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
9/10 11:08
ここからナメ沢地形に変わる
二俣。今回は右俣なので右へ。左に行くと左俣、いわゆるジジババスラブへ
2023年09月10日 11:13撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
9/10 11:13
二俣。今回は右俣なので右へ。左に行くと左俣、いわゆるジジババスラブへ
水がどんどん減って温くなっていく
2023年09月10日 11:14撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 11:14
水がどんどん減って温くなっていく
ちょっとした水流でも見つけると頭からかぶる
2023年09月10日 11:30撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 11:30
ちょっとした水流でも見つけると頭からかぶる
水が汲めそうな最終地点、右から小さく落ちる枝沢
2023年09月10日 11:38撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
9/10 11:38
水が汲めそうな最終地点、右から小さく落ちる枝沢
水流は滲み出し程度。この辺りから植生も変わり開け、空へ向かって登っていく。暑い・・・
2023年09月10日 11:51撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
9/10 11:51
水流は滲み出し程度。この辺りから植生も変わり開け、空へ向かって登っていく。暑い・・・
2023年09月10日 11:57撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 11:57
空が気持ち良い、白毛門沢の沢筋もくっきり
2023年09月10日 12:00撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
9/10 12:00
空が気持ち良い、白毛門沢の沢筋もくっきり
奇跡の水たまりのような釜。これが最後、もちろん浸かる
2023年09月10日 12:01撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 12:01
奇跡の水たまりのような釜。これが最後、もちろん浸かる
2023年09月10日 12:03撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
9/10 12:03
ワレモコウ
2023年09月10日 12:03撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 12:03
ワレモコウ
2023年09月10日 12:10撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
9/10 12:10
2023年09月10日 12:16撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
9/10 12:16
沢は大きく左に曲がり、振り返っても沢筋が見えなくなる。この辺りから沢形は曖昧になり、どこでも登れるので自由に適当な場所を登っているCL
2023年09月10日 12:31撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 12:31
沢は大きく左に曲がり、振り返っても沢筋が見えなくなる。この辺りから沢形は曖昧になり、どこでも登れるので自由に適当な場所を登っているCL
前PTの最後の方が稜線に見える
2023年09月10日 12:44撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
9/10 12:44
前PTの最後の方が稜線に見える
だいぶあがってきた
2023年09月10日 12:44撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
9/10 12:44
だいぶあがってきた
食虫植物っぽいなにか
2023年09月10日 12:45撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 12:45
食虫植物っぽいなにか
頂上直下まで岩場が続く
2023年09月10日 12:51撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 12:51
頂上直下まで岩場が続く
白毛門山頂。見えるのは笠ヶ岳(左のピーク)
2023年09月10日 12:57撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 12:57
白毛門山頂。見えるのは笠ヶ岳(左のピーク)
白毛門山頂より谷川岳方面。雲がかかったり晴れたりしている。写真は雲がとれた瞬間
2023年09月10日 12:58撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 12:58
白毛門山頂より谷川岳方面。雲がかかったり晴れたりしている。写真は雲がとれた瞬間
手前(左)がババ岩、奥(右)がジジ岩。横顔が本当にジジババに見える
2023年09月10日 14:11撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 14:11
手前(左)がババ岩、奥(右)がジジ岩。横顔が本当にジジババに見える
ババ岩とジジ岩との間の壁。左俣を登ってくるとあの間のスラブを登ることになる
2023年09月10日 14:12撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
9/10 14:12
ババ岩とジジ岩との間の壁。左俣を登ってくるとあの間のスラブを登ることになる
下山中に晴れた谷川。マチガ/一ノ倉/幽ノ沢が綺麗に見える
2023年09月10日 14:41撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 14:41
下山中に晴れた谷川。マチガ/一ノ倉/幽ノ沢が綺麗に見える
下山道からのタラタラのセン
2023年09月10日 15:27撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 15:27
下山道からのタラタラのセン
岩場ゾーンが終わり、この辺りからは木の根ゾーンに
2023年09月10日 15:32撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
9/10 15:32
岩場ゾーンが終わり、この辺りからは木の根ゾーンに
終盤まで木の根たくさんでしんどい下山道
2023年09月10日 16:02撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
9/10 16:02
終盤まで木の根たくさんでしんどい下山道
下山中に見えるハナゲの滝
2023年09月10日 16:08撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 16:08
下山中に見えるハナゲの滝
この道標で長い長い白毛門の下りが終わり
2023年09月10日 16:34撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 16:34
この道標で長い長い白毛門の下りが終わり
この鉄橋を渡って東黒沢を超えると駐車場。沢水で靴を洗ったり首筋を冷やしたり。おつかれさまでした!
2023年09月10日 16:38撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
9/10 16:38
この鉄橋を渡って東黒沢を超えると駐車場。沢水で靴を洗ったり首筋を冷やしたり。おつかれさまでした!

装備

MYアイテム
やっくん
重量:1.09kg
個人装備
沢靴(モンベル サワークライマー) 沢グローブ 雨具 昼食x1 行動食x6 非常食x1 水2L(ハイドレーション) コンパス 計画書 ヘッドランプ モバイルバッテリー ファーストエイドキット/常備薬 保険証 スマホ(兼GPS) 時計 ハーネス ヘルメット 確保機 ロックカラビナ セルフビレイコード(PAS) 参考遡行図 地形図 バイル サングラス
共同装備
ロープ(7.1mm50m) アルパインクイックドローx5 カム(Z4 #.3/#.4/#.5/#.75) アッセンダー レスキューセット(プーリー/マイクロトラクション) ハーケンx4 特小無線機2台 ナイフ ツェルト 衛星SOS発信機(inReach Mini2) スリング カメラ(GoPro HERO9+HERO10/Insta360 X3)
備考 タオル忘れ(首の後ろを日差しから守り,沢水で冷やすことができなかった)

感想

泊まりで万太郎本谷に行く予定を台風ケアでこちらに。もう何週連続でこの決断してるんだろう、なかなか週末の天気が安定しない夏ですねwそんな台風は想定よりも規模や速度も小さく、降水量などを調べる限りでは普通に万太郎にも行けたなー、とは思いながらの白毛門へ。

主目的は登山道からも見える大滝、タラタラのセンの登攀。リードさせてもらえて大満足!
残置物が非常に多く(そして古いものが多く信用できない)ちょっと萎えながらの登攀だったが、核心に感じたテラス手前のムーブは非常に面白く解析にかなり時間をかけてしまったが、とても楽しかった。もしかすると、もう少し水量が多いほうが水流際のヌメリが少なく登りやすいのかもしれない?
ちなみに、タラタラのセンの右岸巻き道は滝のすぐ横を通っているので、あまり灌木帯に近づくと登ってる間に巻き道を歩く人の声が姿が見え、複雑な気持ち(巻くのと変わらんやんけ)になりますw今回のラインが現状の僕だと水流一番近いラインな気はしてるので満足です。もっと水流際の突破とかトライするならクライミングシューズ持ってきたい感じかな。

また、白毛門の下山は僕にとって鬼門で、これまで一度も明るいうちに歩いたことがない道wただ、今回は明るいうちに3時間で歩ききれて及第点になった。これまでは泊まり沢の帰りだったので重量があったが、日帰りなので軽かったのも要因の一つ。明るいうちに歩くと割と景色が良くて楽しい道なんだな、という発見がありましたw

沢としては踏み跡や巻き道もしっかりありながら、登ろうと思えば登れる滝も多い楽しい沢で、確かに初級者を連れてくることもできそうですが、上流の標高差300mぐらいの岩壁登り(そのあとの白毛門の下りも含め)は体力のない人をかなり苦しめることになりそうなので、どちらかというと登山・持久力が求められる沢だと思いました。

左俣のジジババスラブも面白いらしいので、いつかまた来ることがあればそちらに行きたい。が、それ以外がちょっとしんどいというか飽きるので自発的にまた来ることは・・・ない・・・かもwもっと晩秋で植生が減る頃とかだと違う景色が見れて楽しいのかもしれないですね。

まぁともかく。
大満足の大滝登攀ができて楽しかったです!おつかれさまでした!

ダイジェスト動画: https://x.com/yaklimber/status/1701597406805270739

初めての白毛門沢へ。
7月に東黒沢+ナルミズ沢の遡行時に白毛門沢の出合いを見て、いつか行ってみようねとパートナーと話していた沢。とは言え、その時に地獄の白毛門下山を味わっていたので「いつか」「そのうち」「まあ、タイミングがあれば…」くらいに思っていたけど、割と早いタイミングで行くことになってしまったw

東黒沢からの入渓は慣れたもので(一回行っただけのくせに)ゴーロ歩き〜ハナゲノ滝までサクサクと。入渓してすぐ「水、あんまり冷たくないね…」と二人でしょんぼり。
白毛門沢出合いで左へ。入ってすぐに流木が詰まっている箇所が多く少しげんなりしました。東黒沢と比べるとヌメりが多くて歩く時にラバーだと少し気を使ったのですが、沢全体はナメ滝が多いのでフリクションが効く水流中心をジャブジャブ登れて楽しかったです。
そして現れる大滝タラタラのセン。
ナメばかりの沢で一際大きくて迫力のある滝!カッコイイ!でもこの滝もやっぱりヌメってる!!!(涙)
残置ハーケンが何個も打ってあるのが見えたのでCLとルートをなんとなく見出していざ登攀開始。
ビレイでCLが登るのを下から見守っていましたが、ヌメり箇所がとにかく多くてハラハラしました。いままで何本か登ってきた中で過去1、2番目に入りそうなヒリヒリした滝でした。
いざ自分の番になり登りはじめるともう本当に悪い、ヌメる。見た目よりも傾斜が立っているし、のっぺりとした岩ばかりで掴めるところを探すのも一苦労。足上げもハイステップばかりで背が低い自分は苦労しました。特に核心の中間凹角部分はしんどかった。古く腐っていようが残置のロープスリングを思い切り握りしめ、滑る岩肌に足を押し付けてレイバックっぽいムーブを繰り出してなんとか抜けられました。心拍数が大変なことになっていたと思います。怖かった。
タラタラのセンを終えると大ナメや奇岩が出てきて和みましたが、その後もずーっとナメ滝が続くので少々お腹いっぱいに……。そして詰めの岩登りも段々と水量が減っていくなか(しかも上に行くにつれてどんどん温かい水になる)、背の高い木も減り、日差しが背後からジリジリと攻撃してくる灼熱地獄が待っています。下山も地獄なのに、その前から地獄始まった。暑さと岩登りとで二重に疲れました。でも高度が上がってくると爽やかな風が吹いてきて心地よかったです!汗が冷えて気持ちいい!

白毛門山頂では別パーティと何組かお会いしてお話しさせていただいたのですが、その中で米子沢へ行った時に巻機山山頂でお会いした方々と偶然遭遇!びっくり!数ある山の中、同じ時間にまた山頂でお会いできるなんてミラクル!!「またどこかの山で!」とお別れしましたが次はどの山頂でお会いできるのでしょうか?楽しみです。

そしてみんな大好き白毛門下山。前回は時間をかなりオーバーしてしまい真っ暗闇の中ヘッデン下山(ヘッドライトに虫が群がってくるオマケ付き)だったのですが、今回は陽がある時間に下山できてそれだけでも気持ちが楽でした。そして遠目からタラタラのセンを眺めることができて嬉しかったです!あんなにでっかい滝を登ったのか、と感動しました。
たくさん登って満足な一日でした。お疲れ様でした!

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