南伊豆はすっかり春ー河津桜と黒曜石遺跡と河津の山々
hirokok510
体力度について
- GPS
- 05:44
- 距離
- 18.9km
- 登り
- 415m
- 下り
- 897m
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| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2015年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 タクシー
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
河津城山から片瀬山方面は今でも進入禁止になっている。脇から登った踏み跡多数ある。以前の記録を見ると、一応歩けるようだが、今井浜方面への下山路が荒れていると思われる。今井浜方面も入山禁止の札が出ているらしい。鉢ノ山は道幅が広く、登山道というより、立派な林道のような造り。火山のようで、火口周囲の周遊道を含め、周囲の南伊豆の山々や伊豆七島の眺めがよく、気分よく歩ける道だ。 |
| その他周辺情報 | 河津桜は、下流で満開、ループ橋、河津七滝で３分咲きくらいか？相変らずすごい人出だが、豊泉橋から峰大橋の間はやや人出が少なく、狙い目か？ |
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感想
神津島の黒曜石の上陸地であった河津町の見高段間遺跡を訪問するついでに、運動不足解消と河津桜のお花見、趣味と実益を兼ねたハイキングに出かけた。混雑を避け、これまで行ったことのない鉢ノ山と城山、見高段間遺跡と河津桜をつなぐコースを考えた。10時前に河津駅に着く。電車の中からの混雑。前後に展望席の付いた電車から眺めた大島や利島、新島、あっというまの一時間だった。列車から降りた乗客で駅はごった返し、なかなか外に出られない。駅を出てトイレに行く暇もなく（大行列）すぐタクシーに乗り込み、鉢ノ山に向かう。最初のタクシーは鉢ノ山がわからず、地図を出しているうちに別の客が乗り込んでしまい、三台目でやっとわかるタクシーに乗れた。何度か来ているので、今まで来ていない場所を歩き、ヒトの少ない場所で河津桜を撮影した後、城山から段間遺跡に移動する旨を話すと、観光業の人にとっては河津桜はありがたいが、住んでいる人にとっては無断駐車やごみの投げ込みなど、迷惑も大きいという。仏像やお寺に興味があるかと聞かれ、南禅寺（なぜんじ）という駅から1�劼�らいのところにあるお寺には平安時代の仏像がいくつもあり、展示室があってボランティアの人が30分くらい説明までしてくれるという。時間があれば寄ってみることにした。道はくねくねと鉢ノ山の第一駐車場に向かう。復路は歩くので、国道までの分岐点を二か所、間違えないようにと親切に教えてくれた。第一駐車場からさらに第二駐車場に向かってもらう。今日は長い道のりになりそうなので、時間の節約だ。いざというときのためにタクシーの連絡先の名刺を受け取り、第二駐車場から車止めのロープを越えて進む。道は広く、立派な林道のような雰囲気。山道というイメージではない。しばらくなだらかな道を進み、セラピーロードと少し急な近道に分かれる。その手前で海を見る展望台があり、そこから伊豆七島を展望する。大島、利島、三宅島、新島、式根島などかすかに見えるが、残念ながらお目当ての神津島は見えない。少し先の山頂前の展望台から南伊豆の山々を見る。万二郎、万三郎山、馬ノ背、八丁池など探しながら見る。一番西？北側に登尾と猿山。ここから山頂周遊の旅、かつては火山の火口だったらしい。小さな火山だ。最初、水たまりのある窪地を抜けると樹林帯の幟、その上に三角点。さらに進むと石仏群、しばし撮影し、最初の出発点に戻る。そこから往路とは別のセラピーロードを下り、途中でショートカットのやや急な下りに入って第一駐車場に向かう。途中、往路でタクシーが走ったダートの林道に出たが、GPSが登りの方向を刺し、おかしいと思いチェックしたら、前回のポイントからの直線が入っている。最近どうもGPSの調子がいまいちおかしい。まあ、余分な線は後で消せるとしても面倒だ。第一駐車場にあるトイレに入り、一息つく。タクシーで通った道を下る。結構長い。分岐に出るたびに方向を確かめ、タクシーに注意を受けた最後の分岐点を右折して国道に出る。ここから少し国道を下り、峰大橋に出る。すぐには河津桜遊歩道に入らず、しばらくしてから遊歩道で撮影を始める。上流部分はまだ7〜8分咲きくらいでつぼみもかなり多い。人出もここまで来るとまだ少なく、ちらほら見かけるくらいだ。逆光に光る桜や川の水面が光って美しい。逆光の写真をたくさん取る。今日は強風が吹き、風をしのぐのが大変。しばらく進んで菜の花ロードを過ぎ、豊泉橋付近の休憩所で風を避けて弁当を食べるも風は休憩所の仲間で吹き込むので早々に引き揚げる。ここから混雑の酷い遊歩道を離れ、原木とタクシー運転手に勧められた「かじやの桜」を見る。「原木」は有名なので中国人観光客をはじめ大勢が群がって写真を撮っていて、国道わきの歩道一杯に撮影者がいて危険だ。大型バスなどが頻繁に通る。雑踏を避けてさらに駅方面に向かい「新名所」の「かじやの」桜を見物する。確かに大木で花の付いた絵だが地に着きそうにしなっている。見事な桜だ。こちらも大勢の撮影者がいて、茶店まで出ている。既に1時半を過ぎてしまったので、この時間帯では南禅寺はあきらめ、先に城山を目指す。駅の手前で左の道に入り、線路わきの城山入口に入る。道は人家が切れるあたりから急に細くなり、その前にも分岐があったので家の人に確認する。道は次第に傾斜が強くなり、今日初めて歩く山道らしくなる。入口から10分くらいで城址への分岐になり、さらに傾斜が増す。すれ違ったご夫婦にあいさつすると、ご主人が使っていた杖を突かちますか？と差し出してくださったのでありがたく頂戴する。無論拾った少し太めの枝だ。運動不足もあり、すでに10�勸幣緤發い討い襪里如�急な階段がきつい。しかし杖はあえなく折れ、もう少し丈夫そうな枝を探す。二本使って何とか山頂直下に出た。最後の登りがまたきつく、すれ違った別のご夫婦から「頑張ってください」と言われてしまう。振り返ると大島が見え、手前に片瀬山も見える。最後の力を振り絞って山頂に出ると別のご夫婦が大きなカメラで撮影中。地元のヒトらしい。見えている島影について尋ねると親切に教えてくださった。利島、三宅島、新島、式根島の他に鵜渡根島などの小さな岩礁のような無人島も教えていただく。鵜渡根島にはかつて養蚕を営む人が生活し、神社もあるらしい。しばらく海を見つめていると突然神津島と思しき島影が見えた。一瞬のことだが、神津島に間違いないようだ。お目当ての島が見えてよかった。ほっとした。展望台の反対側には城山180mという山頂板があり、裏側には柵がしてあるので覗いてみると急な崖になっており、典型的な戦国の山城だ。北条早雲の伊豆攻めの際、火攻めにあって落城した城らしい。そのエピソードに出てくる米俵が供えてあった。先のご夫婦に挨拶して先に下り始める。すると片瀬山の見える休憩場の前にある河津桜が数本あり、そこに10数羽のメジロが蜜をすいに来ている。下の川べりの遊歩道ではヒヨドリが集団で来ており、メジロが入り込む余地がなかったのか、この上の方の桜に集まっていた。残念ながら望遠レンズを持ってこなかったので大きく撮影できなかったが、デジカメのズームで撮影した。愛らしい姿が写ってはいたがよくよく見ないと分からない大きさだ。しばらくメジロを撮影していると上からぐ夫婦が下りてきたので、私も一緒に下る。分岐で分かれ、今井浜・片瀬山方面に進む。途中片瀬山入口の道標があり、階段がつけられて道は整備されていたようだが、なぜか進入禁止となっている。道が崩壊しているらしいが、脇に踏み跡がたくさんあり、歩く人もかなりあるようだ。ネットに記録も出ているが今井浜方面への下りの道は荒れているらしい。直接今井浜に向かう道はよい道ですぐに山道は終了し、舗装路に出る。しばらく進むと国道に出る。ここで国道に進まず、海岸方面に下る道に入る。今度は河津桜にヒヨドリが群がってピー＾ピー騒々しい。途中教育委員会に電話して道を確認する。東小学校の電話番号のメモはどこかに行ってしまった。見高港を過ぎると橋があり、その先を登ると東小学校のはずだったが、帰りの電車をスマホで見ているうちに、通り過ぎてしまい、地元の人に確認して戻って山口荘の手前の坂を登る。古代の縄文人も黒潮に乗ってからこの南伊豆で上陸できそうな場所に上がって、斜面を少し登り、ここを黒曜石の集積場、加工場としたようだ。浜から少し登っていくと学校が見えてくる。学校と遺跡の案内板もある。学校に到着し遺跡を探す。遺跡は校舎の敷地内の奥にあった。縄文住居が復元され、説明の看板があったが、発掘当時の面影はない。裏のささやぶの向こうに海が見えている。黒曜石専業者？？にとっては絶好のロケーションだったか？ただし海はしけやすく、また黒潮に流されるので航海は容易ではなかったはずーー。恩馳島はかつての黒曜石産地で神津島の南西にあるが当時は海が浅く、神津島とつながっていたらしい。今では海が荒く、接岸も容易でないらしい。校舎に入り小学生に尋ねると先生が出てきて、入る許可をいただく。展示室は入口の左側で、すでに三人の見学者がいた。結構見学者がいるらしく、見学者名簿には大勢の住所氏名が書き込まれていた。展示は出土した土器破片、黒曜石、装飾品、土製品石器など多数。10数キロという大きな黒曜石も展示されていた。神津島などの島影を見て、段間遺跡も見学でき、今年は伊豆七島をめぐりたくなったし、河津の様々な場所を歩くことができ、良い旅だった。
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