続・奥の畑谷【清水頭の稜線はやっぱり最高!】


- GPS
- --:--
- 距離
- 14.4km
- 登り
- 828m
- 下り
- 828m
コースタイム
天候 | 晴れ 微風 春を感じさせる陽気。 【気温】 登山口スタート時:2℃ 清水頭:3℃ 昼食時:5℃ 駐車地へ下山終了:5℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【奥の畑谷】 奥の畑入口から小尾根取り付きまで、ワカンを使用。 午前中は雪が良く締まって快適でしたが、午後から気温が上がって 湿った緩んだ雪に変わっていました。 雪解けが進み谷の流れも増えて、徒渉点探しに苦労しました。 【稜線への小尾根〜稜線】 小尾根:凍結した急斜面のため、アイゼンを使用。 稜線:雪がしっかり締まってアイゼンが有効でした。 【小尾根取り付き点までのチェックポイント】:積雪期の忘備録 1・奥の畑谷右岸のへつりから谷へ出て、左岸へ渡る。 2.高みへ向かって二度小谷を横切り奥の畑入口へ。 3.谷が逆く゚の字に曲がった先で、濃い樹林を逃げて右岸の台地へ 4.奥の畑・上の平原を過ぎて谷筋が東を向き、西方向尾根が 迫ってきたら左岸へ移る 5・石灰岩の集まる場所を過ぎ、西方向尾根のガレ場を左岸より見送る 6・標高950mを越えた辺りで、正面に雨乞岳の稜線が覗く 7・右に笹の尾根が現れる。(ここから稜線の奥の畑峠へ上がる) |
その他周辺情報 | 永源寺グリーンランドまで積雪、凍結はありません。その先、一部雪は残りますが鳴野橋まで問題なく通れました。 |
写真
感想
先回(2/15)は天候悪化で断念した清水頭(ショウズノカシラ)。
やはり雪の稜線に立てなかったのは心残りだ。
土曜日は夕方まで晴れ予報だ。今度こそ美しい稜線を期待して
もう一度奥の畑へ向かおう。
千種街道の雪は数日の気温と雨のためか、すっかり減っていた。
先行する足跡は単独のようだ。何処へ向かうのかな?。
蓮如上人旧跡下の分岐で、杉峠方面へ向かう足跡と別れて奥の畑へ
踏み込むと相変わらず雪は豊富だ。
しかし、雪解けは進んで谷幅が元に戻り、流れも勢いを増し徒渉を
困難にしていた。
奥の畑谷を左岸へ渡り、二本の小沢を横切り奥の畑入口へ出ると、
白一色の平原が広がっている。今日は谷を囲む尾根が見通せる。
稜線方向の尾根は全て霧氷に覆われているようだ。
気温も高めで風も無いので見られるとは思わなかったが、
思わぬ眺めに期待が高まる。
陽が当たる静かな林はのどかな雰囲気が漂う。
雪面に残る小動物の足跡に先導されるように谷に沿って進む。
水量が増えた谷は徒渉しずらい。
氷結した岩を避けて、行ったり戻ったりしながらのポイント探し。
何度も徒渉を繰り返し、谷が東向き変わり、北側に尾根が迫った
場所までやって来た。先回は視界も悪化し引き返した場所だが、
今日は視界も利いて、谷の様子も尾根の様子も把握できる。
周囲を観察すると、まだ雨乞岳西尾根から分かれた西方向尾根
(北側に迫った尾根)のガレ場を見る地点まで到着していなかった。
しばらく左岸の林を進み、ガレ場を見送ると枝尾根は霧氷に飾られ、
更に先には雨乞岳の稜線に突き上げる谷と、霧氷に覆いつくされた
斜面が広がってくる。
いよいよ源流部だ。東向きの谷筋を辿り、稜線に上がる尾根を
探しながら行くと、右手に笹が顔を出した小尾根が現れる。
方角は南向き。少し急だが、稜線方向に間違いないので取り付く。
しかし笹を越えると凍結した急斜面に変わり、ワカンでは危険だ。
足場を選んでアイゼンに履き替え一気に登ると、素晴らしい眺望だ。
雨乞岳〜南雨乞岳に広がる一面の霧氷、右手には姿の良い綿向山、
枝尾根に囲まれた奥の畑谷。
はやる気持ちを抑えて、笹と潅木の急斜面を登り切り稜線へ飛び出すと、
そこはレスキュ―ポイントに指定された奥の畑峠付近で、
最高の眺望が広がっていた。
西側には清水頭〜綿向山、東側は雨乞岳〜鎌尾根、そして遠く琵琶湖。
青空の下に広がる第1級の展望だ。
先回断念した後だけに感激もひとしおだ。微風の稜線を歩き回る。
素晴らしい眺望を独り占めにして、おにぎりをほうばっていると、
清水頭南尾根から来たと言う3人組と出逢う。
しばらく話した後、雨乞岳へ向かう3人と別れて稜線を離れる。
刻んだトレースを戻ると谷の雪はすっかり緩んでいた。
湿った重い雪を踏んで奥の畑入口まで戻ってきた。
まだ雪は深いが季節は確実に春を感じさせる。
遅くなったが平原の陽だまりでゆっくりと昼食タイムにしよう。
コーヒーを飲んだり、小沢の流れを眺めたりしていると、
ワカン、アイゼンに残った雪も乾いたのでそろそろ帰ろう。
先回は断念した清水頭の稜線も思う存分楽しめた。
ほゞ予定通り奥の畑峠へ上がる事も出来、冬と春の季節の代わりめを
感じながら、雪焼けしそうな好天にも恵まれて残り少ない雪山を
満喫できた。大変楽しい一日だった。
こんにちは。
素晴らしい景色が広がっていますね。ビックリです
奥の畑にしても清水頭から眺める稜線にしても,普通!?の鈴鹿とは別格の風格を感じます
まさに,鈴鹿の醍醐味を濃縮した冬の穴場的なコースだと思います。
私も,清水頭から雨乞を眺めてみたいです。
昨年登ったときは,霧で何も見えませんでした
totokさん 今日は。
雪のある内に清水頭を踏みたかったので早速出直してきました。
滋賀県から入る鈴鹿はいつも静かでじっくり楽しめますね。
霧氷のおまけまで付いて、素晴らしい眺望が得られました。
雪はまだ多かったんですが、いたるところで春を実感しました。
いよいよ花を求めるシーズンが始まりますね。
onetotaniさん、こんにちは
本日は雨で家にいますが土曜日は何処も良い天気だったようで
皆さん素晴らしい山行されたようですね。
onetotaniさんは、再訪されたご様子ですね塩爺も喜んでいるようですね。
甲津畑登山口からは距離もありますが、すっかり歩き慣れた道ですね。
清水頭からの鎌尾根はカッコいいですね。綿向山にイハイガも、歩いてみたい稜線が見えました。
もうそろそろ春ですね。
higurasiさん 今日は。
今回は最高の登山日和に恵まれました。
雪焼けしたようで、少し顔が赤くなりました。
鎌ヶ岳のピークと鎌尾根をセットで眺めると、まさしく巨大魚の背びれを
思わせます。
イハイガから綿向山を眺めた時、尾根も広く伸びやかでが気持ちが
良さそうに感じました。
このエリアもなかなか縁がありませんが・・・。
onetotaniさん おはようございます。
土曜日は本当に天気がよくて雪山登山には絶好のコンディションでした。やはり雪山には晴天がいいですね。本当にきれいな景色です。
鈴鹿の山も3月に入るとあっという間に雪がなくなります。雪山が楽しめるのもあと僅かですね。
sugi-chanさんも 先日は充分雪山を堪能されたようですね。
先回は断念しただけに、余計晴天に恵まれた稜線にテンションが上がりました。
鈴鹿の山並みも三重県側と滋賀県側では深みが変わるので楽しいですね。
雪の稜線を楽しめるのもあと少し。
そして次は春の花を求めてと、楽しみは果て無く続きますね。
54枚目は、霊仙ではないでしょうか。
さて、前回のリベンジ登山、成功
おめでとうございます。
谷を登りつめるタイプの道は
とても難易度が高いと思いますが
自在に歩かれる、onetotaniさんが
うらやましいです。
霧氷、前日の低温が、いい結果を
もたらせてくれたのでしょうね。
滋賀県側の気象の厳しさが
伺えます。
komakiさん 先日の素敵なレコを拝見しました。
御互い良い天気に恵まれましたね。
千種街道の雪が予想したより少なかったので一寸心配しましたが、
山中はまだまだ充分な積雪でした。
尾根を埋め尽くす霧氷に出逢えるとは思っていなかったので、
稜線に立った時は思わず叫んでしまいました。綿向山から雨乞岳に続く
素晴らしい稜線を思い切り独り占めできました。
深い雪の中にも春の訪れを感じながら、第1級の稜線を堪能できた
一日でした。
リベンジおめでとうございます。
登っておかないと、心残りですよね🎵
清水頭からの眺望は鈴鹿の中でも一二を争う絶景エリアだと思います。
私もこの冬足を踏み入れることができてラッキーでした。
yoshikun1さん 有難うございます。
おかげさまで今回は天気に恵まれ、霧氷に覆われた素晴らしい稜線を
満喫できました。
標高1000m程度の鈴鹿の山とは思えない雪稜。
今度は紅葉に飾られた時期に訪れたいと思っています。
主脈から外れた清水頭は、いつも静かで何度も足を運びたくなります。
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