小川谷廊下
- GPS
- 07:05
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 987m
- 下り
- 981m
コースタイム
- 山行
- 5:47
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 7:05
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス | ユーシン駐車場(無料)より |
コース状況/ 危険箇所等 |
・水量: 平水~少なめ ・他パーティ: 沢内で1PT(6名) ・参考遡行図: 「丹沢の谷200ルート」P.200-201 (2級下~2級) ・携帯電話:docomoはほぼずっと圏外/SoftBankはアプローチ途中の「小林建材社」の付近で4Gが一本立つ程度※LINEやX(旧Twitter)は繋がらなかったがSlackだけ繋がった ・ソール:CL/SL 共にラバーソール ・登山届:ユーシン駐車場にて 8月27日に一度来ているがF2手前で要救助者に遭遇したためその日は遡行中止して帰宅( https://yamare.co/5875662 )。 今回あらためて計画して来た。 遡行開始時は少々曇っていて薄暗かったが、徐々に日差しが出てきて美しいユーシンブルーが楽しめた。 核心のF2CS滝は遡行開始後、割とすぐに出てくるため朝の身体がまだ温まっていない状態で登らされるのがなかなかハード。 それ以外の滝はクライミング経験者であればロープなしでも登れる難度に感じたが、何ヶ所か落口がナメてて悪かったり高度感のある滝があるため初級者は経験者にロープを出してもらうといい。初級者のみでの遡行は厳しいと思う。 ヒルは覚悟してください。最初のゴーロ歩きで堰堤を梯子で越えた時、石棚の巻きで岩壁を登る時、下山道、全部います。彼らは人間が大好きです。 下山道は作業道と言った感じでロープやピンクテープがありわかりやすかった。踏み跡明瞭で整備されているところも多々あり我々は快適に歩けた。一箇所、Co.852付近で一瞬進行方向に迷ったがルートを確認しながら行けば大丈夫。また沢筋では道が途切れるように見えるが、越える時に対岸のテープを見逃さないようにすればスムーズに進める。ただし暗くなると分かりづらそう。 以下、写真コメント以外の滝の登攀ルートと感想。 (ロープを出したのはCS2条4mのみ) ■F1(3m) 滝の右側。手足がしっかりある。高さがある&滝壺が浅いので不安がある人は経験者にロープを出してもらうといいと思います。 ■CS2条4m 小川谷廊下の核心。左は水量が多かったので自信がなく断念し右を選択。CLがリード。下段はアブミを使用しA0で登りそこで終了点を作った。上段は二人ともフリーで登った。 ■20m石棚 滝横左側の壁。高さはあるが手足ともに明確。残置もあるので不安な人はロープを出して。沢床に戻る残置ロープあり(我々は未使用)。 ■終盤トイ状5m 滝右側の壁から登り滝の真ん中あたりへトラバースしながら上がった。手足が細かい。滝の真ん中からはステミングしながら水流を登る。壁右側上部に残置スリングがあったが我々は使わなかった。 小川谷廊下は全体的にヌメりが少なくラバーソールだとフリクションがよく効き快適に遡行できました。 |
その他周辺情報 | ラストコンビニ: セブンイレブン大井松田インター店 下山後日帰り温泉: さくらの湯 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
長袖インナー
タイツ ズボン
靴下
ウェットスーツ
グローブ
雨具
日よけ帽子
着替え
ザック
昼食
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
地図(地形図)
トポ
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
サバイバルシート
常備薬
携帯トイレ
保険証
携帯
時計
ナイフ
カメラ
沢靴
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
クイックドロー
スリング
セルフビレイランヤード(PAS)
アッセンダー
ハンマーバイル
ヒルよけ剤
特小無線機
サングラス
日焼け止め
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---|---|
共同装備 |
ロープ(8mm30m)
カム(全て未使用 Z4 #.3/#.4/#.5/#.75)
ハーケンx4(未使用)
アブミ(BD アルパインエイダー)
ツェルト
衛星SOS発信機(inReach Mini2)
レスキューセット(プーリー/マイクロトラクション)
|
感想
泊まりで万太郎本谷に行く予定を天気ケアで日帰りのこちらに。もう1ヶ月以上延期しているw
小川谷廊下は去年から行きたいと思っていたが、遠い舗装路アプローチと、ヤマビルに気後れし、行けていなかった。先月8/27にF1上までは行ったのだが、要救発見とその救助で遡行せず下山したため、今年も行けないのかなぁと思っていたが、なんとかギリギリ最後の夏日(?)に滑り込みで遡行ができた。
岩盤が白いこともあり、陽が差すと水が青くとても綺麗にキラキラ光る。釜が現れるたびにカメラを向けてしまう素晴らしい渓相だった。廊下状になっている部分もあまり他では見ない地形で見応えがあった。程よい長さ、程よく登れる滝、綺麗な渓相。昔のアプローチが短い頃に大人気だった理由はうなずける。
今回はCLの計画&リード経験修行が主目的で、僕はSLで基本的にフォローで行く形。
F2(CS)は水流左側を登りたかったが、CLが水量的にしんどいとのことで右側からA0で。ただ、フォローなので気軽wアブミがっつり+お助け紐でラクラク登攀させてもらったw
そこ以外はロープの必要を感じる滝や、巻きなど、困難に感じた場所はなかった。とはいえ外岩で10aぐらいまで登れるクライミングスキルは要する(20m石棚の巻き、終盤トイ状5m)ので、登攀力は必要。特にステミング。
帰り道で話したが、我々パーティとしては「もう少し初級者ぐらいの頃に来たかった」という感想だった。要するにちょっと簡単すぎて登りごたえなかったな…という感じ。上越やアルプスの沢を経験した後では、どうしても規模感が小さく、少し寂しさを感じてしまう。
3級をリード出来る中級者以上がガイドのもと、簡単な沢を数回やったことのある初級者(要・登攀力)を真夏日に連れてくると、ちょうど良い沢だと思う。おそらく初級者には何箇所かロープを出す必要な箇所があるので中級者はリード経験も積めるし、初級者はがっつりシャワーが出来てとても楽しめると思う。
下山路は多少崩れていたり分かりにくいところはあるが、沢ヤが普通に沢で行う高巻きや詰めに比べたら、天国のように整備されているので全く問題無し。地形図もほぼ見ることなく簡単に廃林道まで出てこられた。
あ、ヒルは5万匹ぐらい殺しました!でもあと5億匹ぐらいはいると思う!
CLは計画及びリードお疲れ様でした。支点作り周りで多少のバタバタはあったものの、練習重ねれば多分大丈夫でしょう、粛々とやっていきましょう!
ダイジェスト動画: https://twitter.com/yaklimber/status/1704089044840591365
あらためて計画して行って来た小川谷廊下。
まずはCS2条4m。なかなかに渋さのある滝でした!渋い!滝の取り付きから手足が細かくバランシー。クライミング力が必要と感じました。下段はアブミで上部のスラブまで登り、スラブ面はラバーソールを信じながら慎重に体重を乗せて体を上げていきました。Ⅳ-、確かに、という感じです。ヒリヒリと緊張感があって面白い滝でした!
アブミを使うのも初めてで、足を置いた時にコツがいるものだなと思いました。
登った後の終了点の作り方やロープワークがボロボロで、あらためて勉強し直さねばと痛感。SLには色々迷惑をかけました。すみません。。。
石棚は大迫力の滝でかっこよかった!!水量もあって見応えあり!
ラストのトイ状5m、水流は水圧で足が弾かれそうになるのを踏ん張るのが緊張して楽しかったです。
他にも何箇所かステミングを使う滝が出て来たり、ジャブジャブ泳いだり、体全体を使えるのが気持ちよかった!
ユーシンブルーも噂通り透き通っていて綺麗な水でした。一見の価値ありですね。その他にも他の方の記録写真で見たことある場所が出てくると「あー!ここ見たことある!」「ここも知ってる!」とキャッキャしながら進めて楽しかったです!
唯一楽しくないのはヒル祭りでした。
今回は計画からやらせてもらって、タイムスケジュールがほぼ予定通りに行き、休憩のタイミングや歩きのテンポなど遡行全体通してもバランスよく計画できたのではないかと思います。
SLサポートありがとうございます!
もっとCLの回数を重ねて経験を積んでいきたいと思いました。お疲れ様でした!
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