万太郎谷 井戸小屋沢 右俣
やっくん
めぐもぐ
- GPS
- 09:23
- 距離
- 8.7km
- 登り
- 968m
- 下り
- 959m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 8:53
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 9:24
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2023年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
・水量: 平水 ・体感グレード: 2級上 ・他パーティ: 沢内で3PT(2名=本谷へ,2名=先行PT,2名=釣り) ・参考遡行図: 「東北・上信越・日本アルプス 沢登り銘渓62選」P.213,216-219 ・携帯電話: docomo/SoftBank/Rakuten全て圏外、登山道にて電波アリ ・登山届: 土樽駅にて提出、Compass 土日で万太郎本谷に行く予定を週中雨量と金〜土の天気から転身。本谷より先に支流をやることで下見もできるね、と。 参考遡行図では左俣が4級(エイド祭り)との記載でちょっとヤル気が出なかったが、右俣であればサワグルイや他の記録を見てもお手軽そうだったのでこちらへ。 今年の万太郎は渇水の記録が多かったが、週中の雨量から、平水に戻っていたようで水豊かな沢をとても楽しめた。天気も、入渓時点では少し寒さを感じたが、すぐに晴れ間が広がりそのまま一日中恵まれ、最高のコンディションだった。 ただ、ヌメリは本当に強く、特に滝の登攀時にはタワシが欠かせない存在となった(CL/SL共にラバーソール)。また、右俣に入ってから上の源流域では岩質が脆く気を遣った登攀が増えた。 泳ぎも含めたバリエーションに富んだ地形の本谷に比べ、井戸小屋沢は性格が全然違い、大小登れる滝がずっと続き、ほとんどゴーロのない楽しい登攀系の沢。とはいえ巻き道も多く、そこまで難しい登攀も必要ないため、ほとんどが�掘△燭泙豊�+がある程度が我々の体感グレード。ロープを含めた登攀具は全く使用しなかった。 沢形は登山道まで続き、最後の最後まで小滝が続く。逆にいえば似たような大きさの滝をずっと登り続けるので飽きが早い人には辛いかも。 計画では、入渓から脱渓まで7時間の予定だったが、ほぼ時間通りの遡行となった。 難しい登攀はないが、ヌメリの強さ、高度感、ムーブもステミングなどが多いため、滝登攀に慣れていない初級者を連れていくと、とにかく滝の数が多いためロープを出す場面が多くなり、遡行時間が大幅に伸びる可能性があるので、あまり安易に初級者を連れていくべきではなさそう。その点で我々の体感グレードとしても「2級"上"」は納得となった。 今回唯一困ったのは、下山の登山道が勾配がきつくトラロープ多めの道である上に、週中の雨により非常に泥濘が多くなっていて滑りやすく歩きにくかったこと。沢内のヌメリより苦労した…… 同ルート先行PTの記録: https://yamare.co/5977152 |
| その他周辺情報 | 登山届(紙)提出: 土樽駅 (吾策新道口に登山ポストの類は無し) ラストコンビニ: セブンイレブン 中越湯沢神立店 下山後温泉: 神泉の湯 |
写真
オキドウキョは右岸からヘツり、軽く泳いで左岸に取り付き、落口でマントル返した。ピンク色がマントルを返そうとしているSL。2人組の後続PT(uchikenさんたち)も見える
1
3mCS滝。先行PTのuchikenさんがリードで残置ハーケンを使ってロープ出して登っている、この後は肩絡みで後続確保していた。我々はお二人が磨いてくれたフットスタンスを使ってフリーで登ったが、かなりヌメるのでロープ出すほうが安全
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入渓方面。遠方に見えるのが舞子スノーリゾート、真ん中らへんに見えるのが土樽PA、右下に向かって伸びるのが万太郎谷筋。入渓点のスリット堰堤が見える
万太郎本谷全景。奥が谷川オキトマ。肩の小屋まで見える。写真中央右に小さく白く見えてるのが関越トンネル換気口、下から見たら大きかったのに上から見るとあんなに小さい
1
装備
| 個人装備 |
沢靴
グローブ/軍手
雨具
昼食x1
行動食x6
非常食x1
飲料
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池/モバイルバッテリー
ファーストエイドキット/常備薬
保険証
スマホ(兼GPS)
時計
タオル
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
セルフビレイコード(PAS)
参考遡行図
地形図
バイル
サングラス
|
|---|---|
| 共同装備 |
ロープ(未使用=8mm30m)
クイックドローx5(未使用)
カム(未使用=Z4#.3/#.5/#.75)
アッセンダー
レスキューセット(プーリー/マイクロトラクション)
ハーケンx4(未使用)
特小無線機2台
ナイフ
ツェルト
衛星SOS発信機(inReach Mini2)
スリング
|
| 備考 | チェーンスパイクがあると下山路の泥濘への対処がしやすかったかも |
感想
もう1ヶ月近く毎週毎週延期している万太郎本谷だが、今週も例に漏れず転身となった、が、支流への日帰りバックアッププランは想像より楽しいものでした！
サプライズは山行開始前。
朝、駐車場で準備していると「ヤマレコやられてる、やっくんさんたちですか？」とお声がけ頂いたのは、去年に福島県の白水沢でお会いしたuchikenさん！こちらからはすっかりお顔を忘れてしまっていて初めましてみたいになってしまいスミマセン、、、ヤマレコ上ではいつも拍手やコメントいただいたりしてお世話になっております！
uchikenさん: https://www.yamareco.com/modules/yamareco/userinfo-206670-prof.html
なんとuchikenさんも全く同じルートの遡行ということで、我々のほうが先に出発しましたが、沢内で何度かお会いし、井戸小屋沢から先は先行して行っていただきました。
去年に福島県の沢でお会いした方に、今年は谷川の沢でお会いできるとは、偶然ってすごいですね。
またぜひどこかの沢でお会いしたい限りです……！気付いていただいてありがとうございました……！
という、サプライズから始まった今回。
万太郎本谷、序盤だけですが銘溪と言われる由縁がよくわかる綺麗で面白い沢でした。ナメ床から始まり、オキドウキョ、規模の大きな滝など飽きさせない楽しさが詰まっていて、早く本谷遡行しなきゃ…という気持ちにさせられました。あまり事前情報入れずにいったので、本谷は比較的巻きが多めになってしまいましたが、本谷遡行時には色々登るぞ！
というわけで井戸小屋沢。
小滝が本当に最初から最後まで永遠に出てくる面白い沢でした。もはや何個滝登ったかまったく覚えておらず。翌日に写真を見返していても「そういやこんな滝あったな」という思い出しが多いほど。ほぼ全部登れることもあって、終盤は少し飽きてしまった場面もありました（こんな滝さっきもあったよね？みたいな）が、割と最後まで10m近い大きさの滝が出てくるのは面白かったです。
また、沢に入ってからずっと稜線が見えている開けた沢なこともあり、天気が良かったため本当に楽しい沢行になりました。逆に天気が悪いとちょっと修行感強いかもしれませんね……。
そのうち、左俣は……うーん？核心が上部なこともあり、あまり気乗りしてないのが正直なところですが、万太郎山のピークが踏みたくなったら行く…のかもw
しかし、とにかく本谷に行きたくなった遡行！下山路から本谷全部が見えてしまったこともあり余計に。
でも今年は……もう寒いかなぁ……？今回の朝が12℃でだいぶ寒かったので、、、悩み中w
もうちょっとだけ残暑がんばって！
ダイジェスト動画: https://twitter.com/yaklimber/status/1706620903180914838
休日と天気の相性が悪く、前からずっと行きたい万太郎本谷になかなか行けずじまい。今回は万太郎と繋がる、日帰りで行ける井戸小屋沢右俣へ。
途中までの本谷遡行ではダイナミックで不思議な形の岩が魅せる渓相が楽しめて、へつりあり、泳ぎもありで面白い！！
井戸小屋沢へ入ると少し雰囲気が変わり、ヌメりも出てきてムーブを考えさせられる滝が多くなった。リーチ感もあり、体が小さい私には「滝のこの高さで、こんなハイステップさせられるのか！怖い！」と何度か思う箇所があり、一手一手慎重に進みました。けっこう最後まで気が抜けない滝が連続して、というか詰めに近づくほどヌメりも多く、落ちれない滝が多かった気がします。
登り終わると「この滝も渋かったよ…」と毎回言ってました。ちょっとグッタリ。納得の2級上の沢だったと思います。滝の数も多く、登攀系が好きな方にはオススメです。
左俣は……これ以上に後半がハードなことを考えると恐ろしい。いつか行く機会がくるでしょうか。今のところ予定は無いです。
今回は天気が良くて、振り返れば谷川方面の山々がくっきりきれいに見えたのがご褒美！
ひとつ滝を登るたびに振り返って、青空と山々の景色を堪能して滝で削れたメンタルを回復してました。こんな夏空で谷川岳もくっきり見える日なかなか出会えないのかな。とっても満足です。
そして山行開始前に再会できたuchikenさん！
嬉しいサプライズでした！お声がけくださってありがとうございます。
我々も時々話題にしてまして「そのうち沢でお会いできるかなー？」なんて話していました。それが実現するとは！
途中まではご一緒で、その後我々PTは遡行がゆっくりだったので最後追いつけずでしたw
またどこかの沢でぜひお会いしたいです。
そんな嬉しい事もありで、思い出深い沢になりました。CL計画ありがとう！お疲れ様でした！
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まさかの再開嬉しい限りです。
後でもっと色々、中御所谷遡行時のこととか、今後狙ってる沢とかお話ししたかったのですが、我々がせわしなく沢を抜けてしまったせいで会えずじまいで残念です。
機会があれば山行コラボなんかしてみたいですね。ではまた。
我々は比較的のんびりペースだったので全然先に行っていただいてよかったです！
下山もペースあげられる感じの道じゃなかったので追いつけなかったですｗ
というか翌々日に橋倉行っててさすがですねｗぜひまたどこかでご一緒したいです！お声がけいただき、ありがとうございました！
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